リーフィアと歩む緑の軌跡

大好きなリーフィアとともに歩む日常。最近は主にクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいる。

短編「2019.12.08→2022.04.08」

[2022.04.08 12:00 都内某大学病院]

目が覚めたら、知らないところにいた。あわてて体を起こすと、白い天井やかべのある部屋にいることがわかった。たぶん、ここは病室なんだと思う。でも、なんで私は病室にいるんだろう。
外から太陽の光が入ってきてまぶしい。スズメの鳴き声も聞こえてくる。部屋にあった時計は十二時を指していた。
近くにはナースコールと呼ばれるものが置いてある。これをおせばだれか来てくれるはず。でも、きっとお医者さんが来てしまう。
そう考えていると、トントンと戸をたたく音が聞こえてきた。息を吸う声が高く鳴る。お医者さんが来る。そう考えただけで手足がふるえる。こわい。
「……あめちゃん?」
聞いたことのある声がして顔を上げると、ちょうど今部屋に入ろうとしている白髪の女の子と、その後ろに見たことのある男の人がいた。私服を着ている二人の目が大きく見開かれている。
翡翠さんと、草加……さん?」
「あめちゃん! 目が覚めたんですね!」
翡翠さんは私の方にかけ寄ってきて、私の側に座って手をにぎってくれた。翡翠さんのうれしそうな顔を見ていると、気持ちが少し楽になる。知っている人が近くにいるだけで、体のふるえが小さくなった気がする。
草加さんも翡翠さんのとなりに座り、目の高さを合わせて話しかけてくれた。
「久しぶりです、あめさん。気持ち悪いところや、痛いところはないですか」
「……っその、あっ、あの……」
まだ草加さんのことは苦手だ。お医者さんはこわいから。でも、最初に会った時に「生真面目でいい人だ」と教えてもらった。ただ、話してみるも、なかなかうまくいかない。
「無理はしないでください。起きたばかりですから」
「あっ、あの、葵さん……は、どこですか」
何とか聞きたかった質問ができたが、二人は困ったように顔を見合わせてしまった。何か、言いにくいことでもあるのだろうか。
私を見て草加さんはしばらく考えこんだ後、ゆっくり口を開いた。
「……あめさん。今がいつか、分かりますか」
私は自分の思う日付を答えた。それを聞いた翡翠さんの顔が、少しだけ悲しそうになった気がした。
「落ち着いて聞いてください。今は、その日付から二年ほど経っているんです」
草加さんの言葉は、ウソじゃない。葵さんといっしょにいるようになって、ウソとそうでないことのちがいは何となく分かったから。でも、草加さんの言葉が本当だとしたら、一体何が起こっているのだろう。
「正直なところ、長い間眠っていた理由はよく分かっていません。ただ、あめさんが寝ている間に一つ、大きな事件がありました」
この先を聞いたらいけないような気がする。そして、そんないやな予感は当たってしまった。
「葵の行方が、分からなくなったんです」
「……え」
ゆくえふめい。言葉の意味はわかるけれど、理解したくない。いやだ。だって、それって。
「葵さん、が、いなくなったんですか……?」
「……ええ。事務所に大量の血液を残して、姿を消してしまいました。それから私は一年ほど、連絡が取れていません」
足下から地面が消えてなくなったような気分だった。けつえき? れんらくが取れない? 何があったのか分からないけれど、一つだけはっきりしていること。今、葵さんはいない。いなくなっている。葵さん。何で。どうして。
「あめちゃん……」
翡翠さんが私の手をずっとにぎってくれている。心配している視線は感じるけれど、頭がこんがらがってどうにもならない。どうしよう。
「わ、私の……私のせい、ですか?」
「そんなことないよ。あめちゃん、何言ってるの?」
「だって、私がずっとねたままだったから……!」
「それは違います」
はっきりと、草加さんが答えた。優しくて力強い言葉だった。
「葵の行方が分からないことは、あめさんに非があるわけではありませんよ」
「そ、そうなんでしょうか……?」
「ええ。少なくとも私や翡翠さんはそんなこと思っていません」
「もちろんです!」
側にいる翡翠さんからも元気の良い言葉が返ってくる。少しだけ安心できた気がした。その様子を見て、草加さんが不意に頭を下げた。
「……すみません。起きたばかりの子ども相手にする話ではありませんでした。ただ、嘘を吐いたりごまかりたりするのは誠実でないと思ったので……申し訳ない」
謝罪の言葉にもウソはないように感じる。子どもの私を一人の大人として扱ってくれる。葵さんの言うとおり、きまじめな人なのだと思った。
「葵の行方は今もいろんな人が捜しています。私も、葵が生きていると思っています。少しでも可能性があるのなら諦めない。それが、医者としての本分ですから。……あめさんは、どう思いますか」
「……生きているなら、また、会いたいです。いっしょに、いたい……です」
私が二年もずっとねていたから、葵さんは私のことをキライになっているかもしれない。だから、まずはごめんなさいって謝りたい。それで、もしゆるしてもらえたら、またいっしょにいられるようにお願いしてみようと思う。
「葵のこと、捜したいですか」
「は、はい」
「それなら今、あめさんがすべきなのは、体の調子を整えて退院することです。そのためには、お医者さんに診てもらう必要がありますよ」
「……っ」
そのとおりだと思う。でも、「お医者さん」という言葉を聞くと、どうしても体がかたまってしまう。
「大丈夫です。幸いあめさんの主治医は私の知人です。悪い人ではありませんから、安心してください。もし不安なら、彼の診察中私たちが付いていましょうか?」
翡翠さんがゆっくりとうなずいて、私の返事を待ってくれている。でも、そこまでめいわくはかけられない。それに、葵さんをさがすためにお医者さんにみてもらわないといけないなら、これくらいは一人でできないといけない。葵さんと会うためだと思えば、少しは勇気が出せる気がした。
私が首を横にふると草加さんはすこしおどろいたけれど、おこったりとがめたりはしなかった。
「……分かりました。何かあればいつでも連絡してください」
草加さんはポケットから小さな紙を取り出して私にわたした。受け取って見ると、それはめいしだった。しんりょうじょとけいたい電話の番号が書かれている。
「そろそろ病院の方々が来る頃合いです。あとはあちらの方達に任せましょうか」
「お大事に! またお見舞いに来ますね」
にぎっていた手をそっとはなして、翡翠さんが笑いかけてくれた。
草加さんたちと入れかわるようにして、お医者さんとかんごしさん二人がやって来た。白衣を見ると息がうまくのみこめないような気がしたが、お医者さんがやさしく接してくれたので、何とかがんばってできた、と思う。その後、聞かれたことに何度か答えると、お医者さんは部屋を後にしたので、とりあえずひと安心できた。
部屋に残ったかんごしさんたちは、私につながっていたてんてきを付けかえたり、身のまわりをきれいにしてくれたりした。
そのとき、かんごしさんがこんなことを話していた。
「目が覚めたって話、あの人が聞いたら喜ぶでしょうねぇ」
「あの、人……?」
「あなたが入院してからずっと、毎日ほとんど欠かさずに見舞いに来ていた人がいたのぉ。帽子を被った金髪の男の人。最近めっきり来なくなっちゃったけどねぇ」
葵さんだ。私の知っている人の中で、そんな男の人は一人しか知らない。
「ここに座ってね、穏やかな顔であなたに話しかけていたのよぉ」
さっき翡翠さんがいたところを指して、かんごしさんが言った。そこに座っている葵さんを想像する。いっしょにいた時間は短かったけれど、葵さんのやさしい顔を思い出せば、胸がしめつけられるような感じがした。
会いたい。声が聞きたい。話がしたい。どこにいるんだろう。もし生きていたら、私が目をさましたことをよろこんでくれるのかな。
そんなことを考えながら外に顔を向けると、桜がとてもきれいにさいているのが見えた。

 

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[2022.04.08 21:00 都内某高層ビル]

この日、俺の望みは叶った。自分の手で叶えることはできなかった。だが、叶わないかもしれないと思っていたことが、不意に叶った。
世話になっている同居人から得た情報に目を通していた時、不意に目に留まった文字列。一瞬思考が停止し、意味を把握するまでに幾許かの時間を要した。そして、内容を理解した時、真っ先に内から溢れた感情は自分への嘲りだった。
「……そういうことかよ」
俺が何をしようとあめの目を覚ます術はない。それどころか、俺が何もしなくても、あめは勝手に目を覚ます。
最初から解っていたのだ。その事実を知っていながら、ありもしない術を懸命に探す俺を嗤っていたのだろう。そうでなければ、あのいけ好かない男がわざわざこの日を俺に提示するはずがない。
「はは……はははは、ははははははは!!!」
気がつけば、乾いた嘲笑を狂った時計のように吐き出していた。王子様になんてなるつもりは微塵もなかった。だからと言って、何もせずにいられるわけがなかったのだから仕方ない。結局は掌の上で踊らされていただけだ。さぞや滑稽な話だろう。
「はは、は、は……っ、…………はぁ」
久々に声を出して笑った気がする。どのくらい声を出したか分からないが、疲労感と倦怠感に襲われて大きな溜息を吐く。
「……そうか。あめ、目が覚めたんだ。……よかった」
一度落ち着いて口にすれば、ようやく実感が湧いた気がした。自分が道化であることに変わりはない。ただ、どんな形であれ俺の望みは叶った。それ自体は紛れもなく嬉しいことだ。時間はかかるだろうが、これでようやく、あめも普通の生活が送れるようになる。
「……なら、俺はもう用済みだな」
あめの目を覚ますためだけに選択した、第三の生。これまで「望みが叶ったら何をするか」なんて考えている余裕はなかった。ただ、事ここに至って目的が達成し、次に思い付いた行動は「自分の命を断つこと」だった。
俺は何度も死んだ身だ。今更死ぬことに忌避感はないし、自然の道理でもある。そもそも、俺があめの近くにいれば厄介事に巻き込むかも知れない。元凶は消滅した方がいい。都合の良いことに今の俺は消息不明の身だ。
問題は、俺の生存が何人かに知られていることだ。もちろん自分から公言したわけではない。だが、知人の刑事には嘘を看破され、自称弟子には居場所を探られて追い詰められた。しかも厄介なことに、二人共あめと近い位置にいる人間だ。
草加葵の存在を捜す人間がいる限り、あめは俺を忘れられない。あめには俺みたいな奴のことなんて忘れて、平穏な日常を生きてほしい。そのためにも、あめが俺のことを心に留めたままでは意味がない。
時刻は夜の九時を過ぎた頃。電話を入れるにはやや遅い時間帯だが、あの人なら許してくれるだろう。
長い間使っていなかった携帯電話の電源を入れる。料金を払っていないので回線は使えない。同居人から連絡用として渡されている携帯を開き、番号を見ながら直接打ち込んだ。しばらくすれば呼び出し音が鳴り始め、それが三度目に差し掛かったところで音が切れた。
『はい、我家ですが』
「お久しぶりです、我家さん。『やることが終わった』ので、連絡しました。とっ捕まえられるのは嫌なので」
『ほう、それはそれは。お疲れ様でした、と言っておきましょうか。まぁ、有給休暇を取る口実が一つ無くなってしまったのは残念ではありますが』
電話の向こう側にいる刑事こと我家さんは、失踪中の知人から電話がかかってきたというのにさして驚いた様子を見せなかった。それどころか軽い冗談混じりで会話するあたり、さすがと言うべきだろうか。
「お疲れ様、なんて言われるようなことはしていません。それと、有給休暇は自分のために使ってください。……貴方との約束は果たしました。次は、俺とも約束してくれませんか?」
相手の軽口に指摘を投げつつ、一呼吸置いて交渉事を差し込む。以前、「俺のやることが終わったら連絡をするように」なんて約束を一方的にさせられたのだから、利用しない手はない。
『約束を守ったから今度は約束をしろ、とは後出しで怖いことをおっしゃる』
「先に約束を押し付けてきたのはそちらでしょう?」
『守るかどうかは保証できませんが、それでよければ話は聞きましょう』
「……あいつに、あめに、俺が生きていたことを伝えないでほしい。あめには『草加葵は死んだ』と伝えてくれ」
今度こそ、我家さんの返答が止まった。さすがに驚いたのか、数秒の間を置いて電話口から諭すような口調で言葉が返ってくる。
『そういう大事そうなことを人に任せるのは良くないと思いますがねぇ。私ぁ、あなたに信用されるほど誠実でもなければ、嘘を信じさせられる程あめさんに信頼されてませんから』
「俺はもう、あめとは会わない。これを最後に携帯も放棄するし、今後は完全に消息を断つ。だから、信用とか信頼とかいう話じゃない。伝えるのが早いか遅いかの違いだ。なら、早く伝えた方があめのためだ」
『あめちゃんのためというなら、あなたが帰ってくるのが一番あめちゃんのためだと思うんですがねぇ』
その意見に対して、俺はあえて返答しなかった。むしろ、沈黙こそが自分にできる誠実な回答だった。それが何を意味しているのか、我家さんが理解しているかは分からないが。
『あなたの意思は固いようだし、その意思を曲げられる言葉も私ぁ持ってませんからね。あなたの意思は最大限尊重しましょう』
交渉の目があるとは思っていたが、もっと反対されると踏んでいただけに虚を衝かれた。ただ、その申し出が有難いことに変わりはない。
「……ありがとうございます。悪いですが、後のことは任せます。怜兄は理解があるから上手いこと進めてくれるはずだけど、近くに警察関係者がいるのは助かるので」
素直に感謝の意を伝え、その後についてもそれとなく伝えておく。情報が入れば自然と気にかけてくれるだろう。
『全く、人を信じすぎるのは貴方の悪い癖ですよぉ?』
我家さんは小さく溜息を吐いた。
『ただ、あなたがもし……もし見つかってしまった時には擁護しませんので、そのつもりでお願いしますよ』
「擁護も何も、見つからなければいい話でしょう。……それじゃ」
見つからなければいいとは言ったものの、残念ながらその可能性は拭えない。自称弟子に痕跡を辿られた前科もある。ただ、自分からそのことに触れる必要も、無理に電話を長引かせる意味もない。
そう思い、簡潔に別れの言葉を残して切ろうとした直後。
『いつまでも子どもを子ども扱いしている人は、その子どもに足を掬われるんですよ? 草加葵さん?』
我家さんは何やら謎めいたことを言い残し、電話が切れた。
「……子ども、か」
誰のことを言いたいのか、言外に何をしろと言われているのかは容易に察せたが、それを行動に移す気には到底ならなかった。
気持ちを切り替えて別の連絡先を打ち込む。正直、こちらの交渉は失敗する可能性が高い。何を言っても仕方ないかもしれないが、釘を刺しておいて損はないはずだ。呼び出し音が鳴った直後に回線が繋がり、電話口から明快な声が響いた。
『お電話ありがとうございます。草加探偵事務所、所長代理の霧原と申します。……なんてね』
「代理なんて頼んだ覚えはないんだが。……まぁいいか」
『まぁ、代理をしては駄目とも言われてませんからね。それで、師匠から電話なんて、どういう風の吹き回しだい?』
俺のことを師匠と呼ぶ元女子高生こと霧原は、俺からの電話に対して特に動じることなく要件を尋ねてきた。
「今日、あめの目が覚めた話は知ってるな」
『お話は聞いていますし、近いうちにお見舞いに行くつもりですよ』
「……まだ接触してないなら好都合だ。お前に一つ言っておくことがある。俺はもう、あめに会うつもりはない。あめに、俺が生きていたことは伝えるな」
『それはまた妙なことを言うね。あれだけ助けるために奔走したのに、どういうことだい? もしかして、また変に考えすぎてるんじゃないかい? 師匠の悪い癖だよ』
「……あめの目を覚ます手段を探していたのは事実だが、そのこととあめに会うことは別の話ってだけだ。ともかく、目的が達成された以上、今後俺は消息を絶つ。だから、あめには『草加葵は死んだ』とでも伝えてくれ」
ここまで明朗な返答を続けていた霧原の言葉が、初めて止まる。無言の時間が続く中、直接相対していないはずなのに、霧原の目が据わったような気がした。
『そんなこと言うけど本心は違うんだろう? それに、師匠がどう思っているかは分からないけど、少なくともあめちゃんは師匠に会いたがっていると思うよ』
「本心も何も、これが俺の本心だよ。それに、どんなに会いたかったとしても死んだ人間には会えないだろ」
余計な一言を漏らしたことに気づく。我家さんには言う必要がなかったというのもあるが、霧原相手だと口が滑ってどうにもやりにくい。
『では、私は今幽霊と通話しているんですか? 冗談じゃない。命があるのに死んだことにして逃げてどうするんですか。私や師匠みたいに厄介事に巻き込まれやすい人間はいつ本当に死ぬか分からないんですよ?』
「……厄介事に巻き込まれやすい、か。確かにそのとおりだな。命の危機を何度経験したか数えきれないくらいには、な」
だからこそ、あめを同じようなことに巻き込むわけにはいかない。
『私も何回経験したか分かりませんよ。それに、化け物も嫌というほど見ましたから』
俺の言葉に同意した霧原が、電話の向こう側で苦笑した。
『……まぁ私は、逃げるのは悪くないと思います。でも、巻き込みたくないんだったら、せめてあめちゃんにはきちんとお別れをするべきだと思いますよ? 猫の国で助けてもらった時に分かったんです。師匠の存在が、あめちゃんにとってどういうものか……いえ、きっと私が思っているよりも遥かに大きいでしょう。だからこそ、きちんとケリをつけるべきです』
放り込まれた霧原の一言に、俺は返答を窮する。こちらの返答がないことを察したのか、霧原の言葉はさらに続いた。
『人の死なんて、人伝えだけじゃ納得いかないんですよ。私だって、状況的に考えれば普通に死んでるはずの師匠が雲隠れした時も「死体が無い」「師匠がそう簡単に死ぬはずない」って思って常識を否定して、探し続けたんです。私よりも師匠を必要としているあめちゃんが、私や他の人に言われたからって絶対に納得なんてできないんです』
言い方は違うものの、我家さんも霧原も同じことを言っている。「俺の選択は否定しないから、直接あめと会ってきちんと話をしろ」と。その方法を取ろうとしなかったのは、正直、俺に覚悟がないからだ。
『それに、師匠だって見たことあるんじゃないですか? 大切な人の死を受け入れられずに道を踏み外してしまった人を。きちんとケリをつけないと、彼女が道を踏み外す可能性は高いと思いますよ』
「そうやって道を踏み外してほしくないから、伝言を頼んでるんだけどな。……お前も早々に諦めていればよかったんだ。何を言っても止まらない暴走機関車みたいな知人に心当たりなんてねえよ」
『道を踏み外させたくないなら、きちんと師匠が向き合うことですよ。生きている本人の心からの言葉が一番なんですから。あと、私は元からこういう性格ですよ? でないと高校辞めてまで押しかけ弟子なんてしないですし』
経験者は語る、とはよく言ったものだ。俺の場合、あめの目を覚ますために自ら望んで狂気の世界に足を踏み入れたが、そんな俺の後ろを追いかけてきた自称弟子の言うことは説得力が違う。
『会って心が揺らぐなら、なおさら二人で話し合うべきなんです。頑張ってくださいね、師匠』
舌打ちと共に、俺は一方的に電話を切った。電話の向こう側で霧原がいかにも物知り顔で微笑んだ気がした故の行動だったが、我ながら若い女性に対する態度とは思えない。謝るつもりは全くないが。
無機質な電子音が鳴り続ける中、俺は小さく溜息を漏らした。
あめを厄介事から遠ざけたいのは俺の本心だ。そのためなら、自分の命を絶つことに躊躇いはない。ただ、あめに直接会えば迷いが生ずるという確信めいたものが心の隅に巣食っているのも事実だった。だからこそ我家さんの回答に沈黙で返したのだが、あろうことかそれを霧原に見抜かれるとは。
「く、くく……っ、……っ」
「……笑うなら隠れて笑えばいいだろ」
「ああ、すまない。自称弟子とやらに言い負かされる師匠の顔を拝みたくてついつい出てきてしまったよ」
気が付けば、部屋の扉の前には同居人である一人の女性がいた。俺の方が間借りしている身なので、彼女がいること自体は不自然なことではないが、顔を出してきた理由が不愉快極まりない。
ただ、先程の電話をスピーカーで流していたわけではない。俺が使っている携帯は元々この女性、内海雛子の所有物だ。仮にも闇社会の医者にして情報屋でもある彼女が、盗聴機能の一つや二つ付けていないほうがおかしいだろう。通話の内容が聴かれても言及するつもりはないが、それにしても個人情報が筒抜けにも程がある。
「それはそれとして、君。死ぬつもりなのかい? こう見えて私も多忙な身でね。新しく求人を出す余裕はないんだが」
「お前の多忙とやらに付き合うつもりはねえよ」
「釣れないことを言うなぁ」
そう言って、内海は微笑みながら俺に近づく。背のあまり高くない彼女が俺を見上げる形となり、自然と目と目が合う。口角が上がっているにも関わらず、内海の瞳は一切笑っていなかった。
「君のような実験体といつ巡り会えるか分からない以上、私が易々と手放すなんて考えないことだ」
常より冷ややかな声色に合わせて、彼女の右手が白衣へと伸びる。俺の返答次第では白衣の裏にある薬物を取り出すかも知れない。ただ、脅迫の有無は関係なく、今の俺の返答は既に決まっていた。
「……安心しろよ。どうやら俺は、もう少し身の振り方を考えないといけないようだからな」
その言葉の真意を探るためか、内海はしばらく無言で俺の目を見つめていたが、やがて内海の方から目線を逸らした。
「それは何よりだ」
いつもの軽々しい笑みを浮かべた内海は俺から離れ、白衣から取り出した手で扉のドアノブを握りしめる。
「野暮な話はともかく、そろそろ夜桜を見ながら晩酌を始めたくてね。ツマミを作ってもらわないと困るんだよ。早く来てくれないかな」
「……分かったよ」
俺の望みは叶ったが、望みが叶っても別の問題が生まれるだけだ。少なくとも俺にとっては。それでも、あめにとっては間違いなく大きな変化になるだろう。今の俺にできるのは、これ以上あめの周りで何も起こらないように祈ることだけだ。
ただ、今日くらいは内海に付き合ってやってもいいかもしれない。そんなことを思いながら、俺も部屋を後にした。

猫がリーフィアと共に皇居外苑を一周したら、こうなった。

こんにちは。ざっそうを愛する猫と申します。

突然ですが、今日半日を使って皇居外苑の散策をしたので、その成果をブログにまとめることにしました。

事の発端は昨晩。連勤で精神的に参っていた中、何とか勝ち得た休日にすることを考えていた時に、ふと思いついたのです。

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皇居外苑をじっくり見てみたい、という憧れは前々からあったものの、なかなか実現する機会には恵まれませんでした。そもそも猫の居宅から皇居まで軽く1時間以上はかかる上、たまの休日に疲労を重ねる真似をしたくない気持ちが強かったのです。

ただ、今回の疲労感はどちらかというと精神的疲労の方が強いと思ったので、普段行かない場所に行こうという気持ちになったのでした(ここ最近、ほぼ職場と居宅との往復しかしなかったことも原因かと思われる)

 * * * * *

そんなわけで皇居に行く決意を固めたものの、何もなく行くのもつまらないと思った猫は、自室にあったリーフィアのぬいぐるみを鞄に押し込みました。

余談ですが、他にも幾つかリーフィアのぬいぐるみがある中でこの子を持って行ったのは、特に可愛くてお気に入りだったからです。あと、きちんと自立するぬいぐるみは撮影が楽そうだと思ったからです。

こうして準備を整え、11時頃にいざ出発。とりあえず地図アプリに従って電車を乗り継ぎ、二重橋駅まで向かいました。

ただ、駅ホームまでは着いてリーフィアのぬいぐるみを置いて写真を撮ったものの、後は野となれ山となれ精神もとい「急いでないなら迷子になっても別にいいし迷子になるのも散策の醍醐味」な考えを持つ方向音痴猫は、地図を見ぬまま駅周辺をぐるぐる回る羽目になりました。

途中、面白そうな美術館の展示がありましたが、さすがに両方を見る余裕はないと思ったので、諦めて皇居方向(だと思う方に勘を頼り)に向かいました。

当たり前ですが、リーフィアのぬいぐるみを置いて写真を撮っている二十代後半猫に対する周りの目は冷たかったです。この辺りから気にすることは止めました。

そうして、ようやく皇居外苑へ。

案内図を見ながら、何があるのかを簡単に確認した上で改めて一周歩く決意を固めます。せっかく来たのだから、見られるところは全部回ろうの精神で進むことにします。

ちなみに、身バレが怖かったので実際に写真を撮った時刻とTwitterに画像を投稿した時間は意図的に開けました。短くて5分程度、長くて1時間程度でしょうか。

それと、謝罪の意を込めてお伝えしますが、途中で「皇居周回は逆時計回りがマナーです」と書かれた張り出しを見つけました。気付くのが遅かったので、画像の現在地から「時計回り」で回ってしまった愚かな猫と同じルートは進まないようにしてください!! 次回からきちんと調べてから行くことにします。思い立ったら即行動も考えものです。

まずは、二重橋から。既にTwitter上に誤字が見られるのですが気にしないでください。当時の猫は、鞄からおっかなびっくりリーフィアのぬいぐるみを取り出して写真を撮るのに必死でした。ただ、建造物自体は非常に重厚な趣があって見応えがありました。

次に、桜田門です。ほう……と心の中で吐きながら、猫は鞄からいそいそリーフィアのぬいぐるみを取り出すのでした。なお、この辺りでようやく「そういえば皇居外苑なんだから周辺に国の重要施設がいっぱいあるのでは!?」「しまった! この場所を触媒にFGOのガチャ引けばよかったのでは……!?(手持ちの石ほぼ0の民)」と思ったとか何とか。

刑事ドラマが好きな猫ですが、近くに見える建物が警視庁だと理解するまでに時間がかかりました。気付いた時には喜び勇んで写真を撮りに行ったのですが、リーフィアのぬいぐるみを取り出した不審猫に対し、信号を挟んだ向こう側にいた警備さんの視線が厳しかったです……。

国会議事堂も見えたので、切り替わりの早い信号を潜り抜けて写真を撮ってきました。さすがにリーフィアのぬいぐるみを携えて近付く勇気はなかった。

この辺り(桜田堀近辺)で少し立ち止まって休憩しながら、とあるセッション用に作成したキャラクターシートの編集作業をしました。Safariの調子が悪すぎて困る。

少しずつ勾配が上がったり下がったりと、外周を回っている感を覚えながら半蔵門を通り過ぎました。

途中、千鳥ヶ淵公園を通って幾つかの像を見ながら、葉がなくなった桜の道を歩いて行きます。

ただ、ここで地図を見ていなかった弊害が。本来なら北の丸公園の方向に進むはずだったのに、信号を右に曲がってしまったために田安門と清水門を見逃してしまったのです……やらかしました。次回行く時はそちらを重点的に回ろうと思います。

※ちなみに、問題の信号を曲がった直後の画像がこちら。

乾門の側には、普段あまり見かけない歩行者用信号のボタンではなく、タッチ式の歩行者用信号がありました。こんなものもあるのか……。

そして、いよいよ皇居東御苑へ。何も考えずに門へ向かいましたが、手荷物検査を経て入場無料で中に入ることができました。ありがたい。

天守台の石垣がとても高かったので、その大きさが少しでも伝わるように撮影できたのがお気に入りポイントです。今更ではありますが、リーフィアのぬいぐるみを置くときには周囲にいる方々の迷惑にならないように気をつけて撮影しています。

全く分からないと思いますが、雨がパラパラ降り始めてきたので、折りたたみ傘を差しながら歩いています。途中、本丸跡の芝生がありましたが、リーフィアのぬいぐるみが濡れるのを嫌って写真は撮りませんでした(後から撮っておけばよかった、と後悔したとか)

汐見坂を下りて二の丸雑木林を進み、諏訪の茶屋を巡り、二の丸庭園と菖蒲田を見ていきます。ここら辺で足にガタが出始めており、疲労感も相まってTwitter上の投稿が少しずつ遅れています。ただ、猫のテンションだけは常にハイでした。

猫がこういう雰囲気の休憩所が大好きな上、誰もいなかったので少しだけ凝った写真を撮りました。かなりお気に入りの写真です。

この写真を撮るために鞄からリーフィアのぬいぐるみを取り出したのですが、途中で女子小学生達から奇異の目で見られたのが今日一で辛かったです。だって石垣が良かったんだもの。仕方ない。

その後は(写真は撮っていませんが大番所を経て)百人番所から大手門へ。途中、三の丸尚蔵館を見るかどうか迷いましたが、まさかの閉館時間。勿体ないことをしました。

本来であれば大手門から入って汐見坂を登って本丸まで向かうのが正規ルートなので、開館時間までに入れていたのですが……ドンマイです。

大手門を出ると、ちょうど直線上に東京駅が見えます。疲労感も大きかったのでここで終わろうとも思いましたが、ここまで来てしっかり一周したかったのでもうひと頑張り。桔梗門と(投稿はしていませんが)坂下門を見送ります。

そして、遂に二重橋の石畳まで戻ってきたのでした。

その後、途中で見かけた東京駅周辺の銀杏がとても綺麗だったので、今度こそ外苑を逆時計回りで引き返して東京駅方面へ向かいました。イルミネーションも綺麗でした。

 * * * * *

そんなわけで、リーフィアのぬいぐるみと共に巡った皇居外苑でした。密かに「人生で一度はやってみたい」と思っていたことだったので、終始ハイテンションで回れました。非常に楽しかったです。

ただ、皇居外苑に関する事前情報を入れなかったので、一般的な知識しかない状態で回ることとなりました。そのため、堀や石垣を見てその技術の高さに感動したり、江戸時代に思いを馳せたりする程度のことをしました。ただ、いつも働き詰めの猫にとってはそのぐらい頭を空っぽにして見ることができて逆によかったかもしれません。

生憎の天気ではありましたが、正直晴れている日に行っていたら陽射しが厳しくてもっと辛かったと思いますし、きっと観光客も多かったのでこんなにのんびりとリーフィアのぬいぐるみを置いて写真は撮れなかったと思います。これは僥倖。

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最後に、今回猫はこのようなルートで皇居外苑を回りました。約2時間に及ぶ皇居外苑巡りwithリーフィア歩数計を見たら15000歩くらいになっていたとか。

この機会に、運動不足な人や綺麗な景色を見て気分をリフレッシュしたい人は、皇居外苑に行ってみるのはどうでしょうか。そんなわけで、こんな独り言のようなブログ記事を最後まで見ていただき、誠にありがとうございました!

【4年目】猫がKPとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて四年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章はクトゥルフ神話TRPG歴が四年となった猫が、いつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。なお、こちらはKP編です。

「そうだ、お酒飲もう。」「やっぱり、お酒飲もう。」「反逆過剰ブレイカー」「勇者が死ぬまでは。(マーダーミステリー)」「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」「海も枯れるまで」「全国学生探索者最強決定戦」「闇室 ーThe Dark Roomー」「告別私記」「海の藍にはまだ遠く」「紅葉の館」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ。

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2021年10月10日「そうだ、お酒飲もう。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:イルハ・のれん・宮沢輝/PC:美凪獣(作家)・平本のどか(古物商店主)・丸山西治(私立探偵)・後藤鋼樹(郷土史家)

一言:このシナリオは周回可能(PLの3分の1が踏破済)

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支部にて閲覧数5000回を突破した、自作お酒シナリオの第6陣です。今回は、ネット界隈の優秀な方々によるココフォリアの部屋素材を利用したり、ロゴ作成サイトでオリジナルのロゴを作成したりと、知り合いのKPの皆様からご助言をいただきながらココフォリアの部屋を少しだけ凝ってみました。

猫の知人にたくさんこのシナリオを回しているため、参加者の中には初見勢も周回勢もいたのですが、みんなで楽しくお酒を飲めば問題ない一本道シナリオなので大丈夫です。

さて、今回の宅飲み会場はKPCの鋼樹君の剣道道場。みんなでお酒を持ち寄り、PLもここぞとばかりにリアル飲み会を始めるのでした。なお、猫も用意したお酒を片手にKP役に徹するはずでしたが、セッション前日に人生で一、二を争うレベルで頭を強く打ち付けて悶絶したため(万が一の場合、お酒を飲むと脳に異常が出ることを恐れて)、大事を取ってツマミとオロナミンCを片手に参戦しました。

そんなわけで宅飲みRP開始!! 今回はキャラクターとしても、プレイヤー同士としてもたくさん語ることができました。そもそも久しぶりのセッションということもあり、TRPG界隈の方々とお話ができたこと自体が本当にありがたかったです。

あと、KPがお願いしなくても勝手に《酔っ払い判定ロール》を何度も振ってくれるの助かりました。全員見事に酔って後半戦に入れたのでKPとしてもホッと一息吐けました。

例の依頼を快く引き受けて、ザッと依頼を熟して、あっという間にセッション終了。時間としては2~3時間ほどのセッションでしたが、宅飲みの楽しさを少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。これに懲りず、現在執筆中の続編もよしなに。

 

2021年12月11日「やっぱり、お酒飲もう。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:イルハ・こたつタコ・のれん・宮澤輝/PC:美凪獣(作家)・佐々木ノエル(学生)・平本のどか(古物商店主/古物研究家)・丸山西治(私立探偵)・後藤鋼樹(郷土史家)

一言:これぞ本当の「酒の肴」ということですね!?(セッション中に真理に気付いた猫)

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仕事の山場を抜けて何とか休みが取れそうだったので、ようやくのことで完成した宅飲みシナリオの続編のテストプレイに行ってきました。

Twitterで募集をかけたところ、ありがたいことに前作を経験したことのある方々が集まってくださいました。なお、このテストプレイのためだけにイルハさんが事前にこたつタコさん相手に前作を回してくださったとか。その節は感謝しかありません(聞き専もさせてもらいました)そして、今回の探索者たちのほとんどは、今年10月に前作を踏破した子ばかり。おかげさまで心置きなく今作を回すことができました。

今回の宅飲み会場は美凪宅。やけに足の多い息子さんには人型になっていただき、何とかSAN値チェックなしでお邪魔しました。

こたつタコ「グラス空いたから離席するわ」
のれん「ビールが温くなるーーー!!」
猫「はやく梅酒開けたいーーーー!!!」

既にリアルでお酒を飲んでいるPLと、乾杯の音頭待ちの他PLとKPとの温度差を潜り抜け、遂に待望の宅飲みへ。新しく用意したテーマ表も活用しながら、どんどん《酔っ払い判定ロール》を振ってもらいました。

イルハ「スピリタスタワー作ります」
丸山『ちょちょっ、煙草消すから!』
後藤『窓窓! 窓開ける!』
佐々木『いけいけーーー!!』

そんなわけで、獣ちゃんは軽率にスピリタスタワーを建設し、ノエルさんは嬉々として自作の醸造酒の話を始め、のどかちゃんは男性陣の動きに同人誌ネタを見出し、丸山君は女性陣に気を配る常識人枠になりました。何だこれ。

その後に待ち受けていた怒涛の展開を受け入れてもらえるかどうか非常に不安でしたが、KPはあくまでもノリと勢いに任せて進めていきました。

改めて考えると少し強引な進行が多い(かつアドリブに任せた部分が多い)ように思えたので、その辺が上手く進むようにシナリオに反映させたいと思います。あと、技能を振って出せる情報をもう少し増やそうかと。

何よりも、当たり前ですがお酒に酔っている状態であちこち好き勝手してもらったので、いざ進行しようとした時にどうやって全員を合流させるか相当悩みました。これはKPの手腕にかかってきますね……。

結果的には予想通りの展開になりましたが、セッション終了後、「猫の出目は死ぬ」と想定した上でシナリオを作っていたことに気付かされました。言われるまで分からないものです。

こうして、テストプレイは約3時間強にて終了! 日付を跨いでしまって申し訳ありませんでしたが、とても面白い会となったと自負しています。

またの機会があれば、どうぞよろしくお願いします!

 

2021年12月12日「反逆過剰ブレイカー」たぬき様作

KP:猫/PL:宮澤輝/PC:丸山西治(私立探偵)・後藤鋼樹(郷土史家)

一言:ブチ切れている丸山君、最高でした。

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12日朝2時頃に決定した突発卓。互いに喋り足りなかったこともあり、RPの足りない部分を補えるシナリオに心当たりがあったので、持ち帰ってきた仕事の進捗そっちのけでココフォリアの部屋を速攻作りました。自作したロゴがお気に入りです。

そんなわけで、初手から謎の空間に閉じ込められた2人。スピーカーから聞こえる謎の声に耳を貸すことなく出口を探す流れになります。

後藤『……っと、こんなもんだろ(《日本刀》に成功して扉に13ダメージを与えてぶち壊す)』
丸山『おっかねぇなぁ』

その後に登場した敵も、2人で協力しながら見事に倒していきます。それにしても、丸山君の《ナイフ》がダメージ2d4なのに4以下を出さないという安定感たるや、目を見張るものがありました。羨ましい限りです。

また、探索のために足を踏み入れた部屋の中で施設内で行われている惨状を知り、二人に怒涛のSAN値チェックが入りました。SAN値がゴリゴリ削られて青褪めた顔をしていた後藤君を気遣う丸山君、本当にイケメンでした。何でここまで気配りできる人間がモテないんだろうなぁ……?

宮澤「扉入りますかね」
猫「じゃあ一緒に蹴破りますか」
丸山・後藤『3、2、1……オラァッ!!』

二人同時に扉を蹴破り、遂に黒幕との対面へ。既に必要な情報を提供していたこともあり、油断せずに対応してくださってすばらしかったです。そして敵に対するヘイトもバッチリでした。ええ、ここまでは良かったんですよ。

猫「一応(呪文の効果)確認させてくださいね……うわ、これ(後藤君が)MP消費すれば(戦闘)終わるのでは……?」
宮澤「えっ、後藤君ヨグパンチ使えるんですか!?」
猫「そうなんですよね。さすがにすぐ(戦闘)終わらせるのはアレなので《日本刀》がファンブらない限り使いませんが」

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二人「嘘ぉっ!?」
宮澤「これ日本刀折れません!?」
猫「いやいやいや!! さすがに折りたくないので!!」
丸山『鋼樹お前何やってるんだよ!?』
後藤『……悪ぃ。すっぽ抜けた』

そんなわけで、後藤君の愛用していた日本刀は天井に突き刺さったのでした。何がどうしてそうなった。猫に聞くな。その後、呪文は最後の手段に取っておき、一応持参していた別の日本刀を使って応戦することに。何ともお恥ずかしい限りです。

一方で、丸山君の出目が光るのなんの。最終決戦中、ダメージ2d4で7か8しか出しませんでした。女性には手を出せないが男性には思いきり切りつける丸山君、最高です。きっと悪い笑顔でナイフを振っていたんだろうなぁと予想が付きます。

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そして、終盤でようやく後藤君の出目が戻ってきます。さすが、戦闘中に一度はファンブルを出す(と、猫の中では有名な)不幸体質。転んでもタダでは起きませんでした。それにしても、どこかのタイミングで《日本刀》を振る前に前口上喋りたかったなぁ(個人情報保護と負担削減の観点から断念せざるを得なかった)

エンディング描写を話しているうちに、先日の飲み会で丸山君が零していた裏話が話題に上がってきました。丸山君もまた、暗い過去を内に秘めた人物なのです。

後藤『悪い奴が善行を積んじゃいけないなんてことはないし、逆にいい奴が悪い行いをすることだってある。何より、お前自身が悪いことをしたわけじゃないっていうなら、素直に(感謝状を)受け取っといてもいいんじゃねえのか?』

抱えていた悩みを零す彼に対して(実際のRPは大分噛んでいたので細部は違うかもしれませんが)、後藤君なりに気持ちの籠もった言葉は伝えられたのではないでしょうか。少しでも丸山君が過去と向き合い、前を向こうとしてくれたのなら幸いです。

またいつか、気持ちを新たにした丸山君と再会できることを信じて。

 

2021年12月18日 マーダーミステリー「勇者が死ぬまでは。」ゴブリンハウス様作

GM:猫/PL:れいらん(HO1戦士)・ぴー(HO2僧侶)・あさ(HO3魔法使い)・ツキナミ(HO4狩人)

一言:草加診療所メンバーで初マダミスTRPG

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事の発端は、某有名実況者の皆様方が行っていた「勇者が死ぬまでは。」の実況放送を見たことでした。視聴したい気持ちに負けてネタバレ覚悟で開いた生放送が、本当に本当に楽しかったのです。
そして、こんな楽しいTRPGを、今度は自分のよく知るメンバー(草加診療所面子)で回したらどうなるのか。期待に胸が膨らんだ猫は、速攻でシナリオを電子データで購入した後、いつものメンバーの集うDMで呼びかけたのでした。

声をかけた時は、土壌は違えどクトゥルフ神話TRPGのKP経験はある程度積んでいるし、何とかなるだろうと軽く考えて準備を始めましたが、ユドナリウムの使い方が全く分からなくて詰みました。せっかくデータがあったのに宝の持ち腐れでした。

その後は、ココフォリアで情報を提示できないかどうか試行錯誤したり、放送で見たエンディングがオリジナルだと気づいて慌てて画像を自作したり、時間管理がうまくいく気がしなかったため制限時間で終わる落ち着いた曲をネットで探したりしました。いつも以上に部屋準備には気を遣ったと思います。

また、当日は進行の順番決めや、質疑応答に対する回答の仕方などで頭を悩ませました。そんな時、PLの皆さんが当日の進行案を出してくださったり、時間管理が上手く行かなかった時に教えてくださったり、猫の操作ミスで情報カードが表を向いた時にフォローしてくださったりと、本当にお世話になりました。改めてTRPGは参加していただくPLの方々がいてこそだと実感しました。

そんなわけで、いつものメモです。もちろん、ネタバレは含まれておりません。

【遅れてきたぴーさん、最初の一言】
ぴー「そば屋の出前です」
れいらん「かけそばください」
猫「温かいそばください!」
あさ「カレーうどんください」
猫「カレーうどんww」
ツキナミ「カレーって言うつもりだったのに、その上をいかれた」

*****

【最初の情報カード配布の際の一言】
ツキナミ「みんな、勇者が死んだんだぞ!?」

*****

【情報を集めながら】
れいらん「アークナイツ周回している場合じゃない」
あさ「何してるんですか」

*****

【僧侶が一番レベルが低いことに気付く】
ぴー「ステータスが足りないと装備を盛らないといけないんだよ」

その後、全体会話の序盤をツキナミさんの語尾の考察に費やした後、一気にRPへと切り替わる瞬間が最高に格好良かったです。さすが歴戦のプレイヤー達でした。

なお、拙いながらもGMとして進行しつつ、猫は皆さんの推理を聴いてニコニコしていました。めちゃくちゃ楽しかったです。日付が変わった後もお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

初めてのマダミスGM草加診療所面子で集まれて嬉しかったです。また是非、別の卓でもお会いしましょう。

 

2021年12月31日「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」まだら牛様作

KP:猫/PL:イルハ・こたつタコ・トト丸・ぴー/PC:美凪阿層偽天・大森衛・ダリル・ドーソン・昇山岳(全員登山家)

一言:「狂気山脈」雑草卓第2陣、見事な登頂劇となりました。

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2021年正真正銘最後の卓(KP編)は「狂気山脈」でした。

今回は第1陣と異なりPL4人用のため部屋を調整しなければならず、ついでとばかりにシーン作りを拘った結果、セッションの約30分前にようやく準備が終わりました。あまりにも終わらなすぎて「終わらないいいぃ誰か助けてえぇ!!」とパソコンの前で叫ぶ猫がいたとか。ただ、その分クオリティだけは何とか確保したくて、今の猫にできるだけの力は出し切ったつもりです。

そんなわけで登山です。当初、《ナビゲート》初期値の継続探索者(しかも思い入れが強い子)のキャラシを見た時にはひっくり返りそうになりましたが、その後新規探索者を作成していただき、他の方々の能力値も見て胸をなで下ろしました。

以下、ネタバレを含むセッション中の会話のまとめとなります。ブログ記事作成にあたってメモを提供してくださったぴーさんに、この場をお借りしてお礼申し上げます。いつも本当にありがとうございます! ぴーさんのブログ更新もお待ちしています!!

【KP「大森さんが第一次登山隊に参加できなかった理由は?」】
こたつタコ「何だろう……毒きのこを食べたとか?」

*****

【コージーのキャラクター紹介後】
ぴー「装備が対照的だぁ(キャラ画像が裸ムキムキお爺さん)」
KP「そりゃ裸だからなぁ!!」
ぴー「心が綺麗な人しか見えない装備です」

*****

【装備決定のためにアイコンを出した結果】
猫「(「自分だけ見る」が選択される)こらこら勝手に見るんじゃない」
猫「(「非公開にする」が選択される)隠すんじゃない」
猫「(「回転する」が選択される)回すんじゃない」
こたつタコ「小学生の先生みたい」
トト丸「(PLの)悪戯が小学生みたい」

*****

【処理に困るので序盤からクリティカル出さないでもらえます!?】
KP「それじゃ、登山に向けて肉体強化をしてもらいます。適切な技能を振ってください」
ぴー・トト丸「はいクリティカル」
KP「ぐぬぬぬぬ……!!」

*****

【おや……? 山男の様子が……?】
ぴー「今日の出目はいいぞ?? これは山」
KP「第二の山ができる!?」

*****

【ダイスの女神が微笑んでいます】

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トト丸「飛ばしてるねぇ」
KP「ぴーさん、久々のクトゥルフ楽しいなぁ!?」
ぴー「クトゥルフ楽しいぃ!!」

*****

【80ある技能が二度も失敗するとかある??(ある)】

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猫「あああああ……!!」
トト丸「猫さん失敗してるぞ」
イルハ「ファンぶってるなあれ」
ぴー「手番が来る前にNPC死なない? 平気??」

*****

【一度失敗すると人はこんな反応をする】
KP「(シークレットダイス振る前に)私が失敗するとお思いで?」
ぴー「おい、自分の出目見て言ってみろ」
イルハ「おう出目見せてみろよ」

*****

【ダリルさんが高山病でもKPとしてイベントを進行させなければならなかった結果】
K2『おい、みんな外に出てみろ。いい景色だぞ』
こたつタコ「のんきだなあ。申し訳なさが微塵もねえぞ」
トト丸「高山病の仲間への思いやりの欠片もねえ」
猫「止めて今描写どうしようか考えてるので(笑いをこらえつつ)」

*****

【コージーを上手いこと説得するトト丸さん】
ダリル『人を頼るのは決して恥ずかしいことではない。だからこそ、人を頼ってくれ。一流の人間なら、そうするだろう?』
コージー『そうだな! 俺は、一流のアルピニストだからな!』
ぴー「コイツの扱い方分かってきたぞ??」

*****

【順調に5000mを越えたPL達の一言】
イルハ「初日が嘘のようだ」
トト丸「いやー、3000mは強敵だったなぁ」
KP「そうでしたね……そうでしたね!!(元凶)」

*****

【コージー君、発狂場面で出目が光ってしまう】

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イルハ「あれ? ここでコージー発狂の予定だった?」
KP「今どうしようか考えてるから言うんじゃない!!!」

*****

【7000m地点にてコージーが脱落する際】
ダリル『山を下りるのはいい。諦めてもいい。だが、どうか、山を嫌いにならないでほしい。全員で戻ってきたら、また別の山に登ろう』
こたつタコ「じゃあ護身用にライフル渡しておこう」
ぴー「俺からは、ここまでの地質調査の結果をまとめたレポートを」
トト丸「きっとペンダントとか持っているからそれを渡すか」
コージー『おいおい、お前ら冗談じゃないぞ!?』
イルハ「じゃあ、最後に言葉だけ残そうかな」
美凪『まるで形見分けのようですね』

*****

【第一次登山隊の一員が残した手記を読んで一言】
こたつタコ「くっそーーあの時毒きのこ食ってなければーー」
トト丸「台なしだよ!!」

*****

【運命を変えた、9000m地点の天候決定ロール】

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KP「うっそぉ!!? これは! 快晴無風です!!(クリティカルで天候決定ロールの失敗を1つ帳消しにする処理をしていたため)」
PL達「ここだ! ここで5ピッチ登るしかない!!」
こたつタコ「これは運だけマン」

*****

【登頂記念写真】

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トト丸「これは大森(タイマーセット後に)戻れずに倒れるよ」

*****

【おや……? 山の様子が……?】
ぴー「さっき『動かない』って言ったじゃないですかーー!!」
KP「さっきは動いていませんからねぇ!?」

*****

【PCの運命を分けるロール】

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全員「出目が腐ったーーーーっ!!?」
こたつタコ「猫さんの出目だから信じてました」

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こうしてKPの不運も相まって、雑草卓第2陣はNPC含めて全員下山を果たしました。本当におめでとうございます! 年末最後にPCの死骸を積み上げるかもしれない不安に押し潰されそうでしたが、PLの皆さんがダイスで最高の結果を勝ち取ったこと、KPとしても嬉しく思います。

また、エンディングでもそれぞれの個性が表れていて素晴らしかったです。儀天ちゃんのエベレスト単独登頂および他メンバーによる富士山初日の出を見る会の詳細はいつ聞けるのでしょうか……!? あと、セッション後に何やらよく分からないネタをぶっ込んだことはお詫びしますが、くれぐれも音源はご内密でお願いします!!!

改めまして、2021年も本当にありがとうございました。2022年でも、皆さんとまた卓を囲める機会があることを楽しみにしています!

さて……そろそろ、続編の準備を始めるか……。

 

2022年1月3日「やっぱり、お酒飲もう。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:イルハ・えみりぃ・リュート・宮沢輝/PC:美凪阿層偽天(登山家)・六月一日宮琥珀(作家)・沖津根永久(YouTuber)・南野志門(私立探偵)・如月琳(ディレッタント

一言:お酒シナリオ続編はいいぞ。

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新年最初の卓はお酒シナリオとなりました。予定が空いたこともあり、Twitter上でPLを募集したところ参加者がたくさん集まりました。突発卓にも関わらず参加申請していただき、ありがとうございます!

前置きはともかく、今回のKPCである如月ちゃんの芸能事務所に集まってお酒を飲むことになりました。

毎度のことながら1d100で遅刻したかどうかを決めるのですが、今回遂に全員時間内に到着するという快挙を成し遂げました。素晴らしい。そして、前回忘れたダイスロールをきちんと振らせることに成功しました。良くやった自分。

そんなわけでPC達にお酒を飲ませつつ、PL達もお酒を嗜みました。ちなみにKPは梅酒を用意したのですが、開けようとした瓶が開かずに断念しました。悔しい。それにしても、お酒のツマミとしてケーキは合うのでしょうかね……?

満を辞して後半戦へ。例の如くPC達を急展開に叩き落としたわけですが、アレで本当にいいんでしょうかこのシナリオ……(作者が不安を覚える展開とは)

ただ、終盤で振らせた例のダイスロールが半分以上成功するとは思っていませんでした。改めて凄まじいダイス運です。ぐぬぬ

結果としては大団円でセッションは終了! 美味しいものと甘いものが食べたくなる卓でしたね。

 

2022年2月5日「海も枯れるまで」アキエ様作

KP:猫/PL:イルハ・れいらん/PC:美凪夢人(HO1)・朝霧海華(HO2)

一言:遂にこの日が来ました。

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約一年前にじいじさんに回していただいたシナリオを、今度は猫の手で回すことになった本卓。非常に有名な作品かつRP重視の秘匿HO制のシナリオです。万が一にでも失敗したら猫のKPとしての手腕が問われる(かも知れない)初卓とあって、序盤は大分緊張しました。

そんなわけで、例の如くネタバレ厳禁のため、セッション感想はふせったーにてまとめました。

https://fusetter.com/tw/azf8fSuV

ちなみに、彼らの行く末はEND①と相成りました。改めてお二方、本当にお疲れ様です。今回はありがとうございました!

 

2022年2月27日 マーダーミステリー「勇者が死ぬまでは。」ゴブリンハウス様作

GM:猫/PL:イルハ(HO1戦士)・トト丸(HO2僧侶)・えみりぃ(HO3魔法使い)・こたつタコ(HO4狩人)

一言:どったんばったん大混乱

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猫の仕事が多忙期ではありましたが、あまりにも予定が入っていなかったため、どうしても卓を囲みたくて夜九時という遅い時間帯から行ったセッションでした。無理な日程調整を快く受け入れてくださった皆さんに感謝しかありません。

そんなわけで、第二弾マーダーミステリー初心者会。なお、HOは各々の性格や特質に応じて速攻で決まりました。なお、個人的には、猫が用意したココフォリアの部屋が凄いと褒めていただけたことが嬉しかったです。

その後は進行表に従い、情報カードを引きながら秘匿会話へ。途中メタい考察も交えながら、各々にとっての真実を求めていきました。

それにしても、途中でえみりぃさんとイルハさんの考察が非常に冴え渡っていました。これにはさすがの一言です。こたつタコさんは重要な情報をどんどん抜き取ったばかりか、適切なタイミングで他のプレイヤーに回すのが上手かったです。トト丸さんは一貫して自分に課せられた目標の達成を目指して動いていて好感が持てました。このメンバー相手ならもう少し難度の高いシナリオを持ってきても楽しそうです。だが、猫はこれ以外のマダミスのシナリオをほぼ見たことがないのであった。完。

最後は投票先が分かれたため、急遽エンディング描写用の画像を新規で作ることになりましたが、皆さんらしい結末となりました。マダミス初心者プレイヤーの方もいらっしゃいましたが、少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。ありがとうございました!!

 

2022年4月2日「カタシロ」ディズム様作

KP:猫/PL:あさ/PC:里原椿(事務員)

一言:ここが地獄

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Twitter上で「カタシロと狂気山脈あたりはいつか行きたいと思いつつ縁がなさそうな気配がする動画解禁してしまうか……」というあささんのツイートを見かけて、それは勿体ないと思ってお声がけして立卓した今回のセッション。あささんとの久しぶりの卓ということもあり、非常に楽しみにしていました。

当初、里原薫・里原椿のどちらで参加するか悩まれていたので、KPとして「椿君で来ない方がいいと思いますよ」とお伝えしたところ、「『来ないでくれ』と言われたら行くしかないよなぁ!?」と、椿君で行くことになりました。猫は止めたのですが……。

そんなわけで、記憶を失った真っ白な椿君との対話が始まります。

・黙秘。自分だけが得をする道は好まない。相手がどのような状態に陥っているかによるが、両者にとってよりよい決断をしたい。

テセウス(乗組員)自身、そして周りの人が「それ」を元の船(テセウスの船)と呼べれるのなら、言える。逆に、テセウス自身が呼べないなら、別の船という扱いになる。

・自分がくじで当たったなら「これでいいんだ」と笑ってしまう。殺されてしまうことを受け入れてしまう。くじで当たった相手が自分の大切な人であれば、きっと止めてしまうと思う。ただ、大切な人が自分を止めたとしたら、生きている自分ができることを考える(くじというやり方自体を変えようとする)かもしれない。

どの対話も非常に興味深い内容となりました。特に「臓器くじ」の思考実験を持ち出した際、「誰かのために何かをすること」に固執している様子が垣間見られて、つい気になる質問を投げかけてしまいました。結果的に椿君の深掘りになったのなら、これ以上喜ばしいことはありません。

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それにしても、椿君の探索技能が成功しなくて笑いました。まさか、このシナリオで二連ファンブルが見られるとは思いませんでしたね……。

終盤の椿君が何を見て、そして何を考えたのか、それは後日伏せったーにて書き起こしたいと思います。今しばらくお待ちください。

あさ「今までの会話がクソデカブーメランなんよなぁ……いやああぁ……兄の方が決断早かったよなぁ……!?」
猫「私言いましたよねぇ。『椿君で来ないでください』って言いましたよねぇ?」
あさ「いやーーいやいやでも行くと言ったのは私。地獄を見に来たのも私なんよーー!」
猫「どうですか、ここが地獄ですよ」
あさ「ここは地獄ですね本当に……」
猫「お望みの地獄ですよ」

そんな感じで、猫が決定的な一言を投げかけてから、あささんは一生懸命悩んでくださいました。考えすぎて申し訳ないと仰っていましたが、考えるための時間を確保するためにセッション時間に余裕を持たせて開始していたので予定調和です。むしろ大いに悩んでください。KPとしては、こうして真剣に探索者について悩んでくださる姿が見られたことが有り難いのです。そして、今回のシナリオを通して、椿君が辿ってきたこれまでの軌跡と、精神的な成長が見られたことを本当に嬉しく思います。

このたびは雑草卓までお越しくださり、ありがとうございました。また次の卓でも、どうぞよろしくお願いします。

 

2022年4月16日「狂気山脈 ~邪神の山嶺~」まだら牛様作

KP:猫/PL:鞍馬・ツキナミ・あさ/PC:月無鈴裡(消防士)・宇佐美要(登山家/大学生)・天地星空(山岳写真家)

一言:それは、ダイス目とRPと本能による軌跡。

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あささんが「『狂気山脈』行ったことないんですよね」と呟いているのを猫が見つけたことが発端となった今回のセッション。猫の予定が空いている日付が少ないために、セッション前日になって日程が決まった突発卓でした。その節はご迷惑をおかけしました……。鞍馬さんとあささんは初絡みでしたが、通話を始めた直後から大分打ち解けてくださってよかったです。

セッション開始前から自己陶酔型ドMの消防士と、何でも記録をしたがる写真家が提出されて果たして大丈夫だろうかと不安に思いましたが、各々登山に懸ける思いを胸に、狂気山脈に挑んでくれました。ただし、今回の探索者の《ナビゲート》が全体的に見ればやや低く、月無さんに至っては某NPC君よりも数値が低くて本当に大丈夫かなぁと思ってはいましたが、あえて止めませんでした。

以下、ネタバレを含むセッション中の会話のまとめとなります。

【ダイスの出目が悪くなった時は】
あさ「私は悪くないんですよ。Enterキーが悪いんですよ」

*****

【所信表明】
鞍馬「今期はドMを極めるスタイルでいこうと思っています」

*****

【全員の自己紹介が終わって】
ツキナミ「これは理性崩壊パーティ」

*****

【初手コージー君に対する反応】
あさ「そのプライドをへし折りたい~~~」
鞍馬「泣いて媚び諂わせて跪かせたい~~~」
KP「でも分かる~~~」

*****

【ブリーフィング後、全員で写真を撮りたがる天地さん】
コージー『何で全員で写真なんて撮らないといけないだよ!?』
天地『こういうのはビフォーアフターが大事なんですよ! コージーさんの武勇伝のために必要なんです!』
コージー『……ふっ、そこまで言うなら仕方ないな。格好よく撮れよ?』
ツキナミ「ちょろ」
KP「私は今泣きそうなくらい笑ってます」

*****

【K2がダイスを振る際の一言】
ツキナミ「(不安なのは)ここで猫さんに振らせるってことですよ」
KP「こらこらこらこら~~~??」

*****

【このパーティ、なぜか3回も雪崩に巻き込まれている】
ツキナミ「ここに、雪崩が起こったらいつも引っかかっている自分がいるんですよね」

*****

【コージーが技能を成功するとこうなる】
あさ「よしよししておきます」
ツキナミ「コージーの武勇伝の写真集作れるな」
鞍馬「買います」

*****

【「悪夢を見た」というK2の前で】
天地『悪い夢って写真に撮れないから困りますよね。夢ってどうしても証明できないから』
あさ「サイコパスゥ」

*****

【コージー君、不定の狂気により泣きながら「山を下りたい」と言い出す】
KP「あささん、目標達成ですよ」
あさ「私の目標は達成されたんでありがとうって気持ちなんですけど」

*****

【《聞き耳》を失敗した天地さんを起こすために月無さんが蹴った件】
月無『蹴るなり叩くなり好きにしてください(土下座)』
天地『その姿(土下座)を取ってもいいですか?』
月無『好きなだけ撮ってください(歓喜)』
ツキナミ「じゃあ撮りますね」
ツキナミ「(土下座の写真は)持って帰れたら持って帰るくらいで」
天地『もし死んだら、この写真はあなたに渡します』
月無『絶対に死なせませんから(土下座しながら)』
あさ「凄くいい話しているんですけどね!?」
KP「今全部メモっています」

*****

【猫が書き下ろした手記を読んだ後に】
あさ「情緒がだめです」

*****

【360°カメラで撮影できる機材を《幸運》成功で所持していたことにした際】
ツキナミ「Googleマップに登録できるように」
鞍馬「この地域(狂気山脈)Googleマップに登録するんですか!?」

*****

【登山隊のフラッグを立てて】
宇佐美『K2さーーーん、カフカーーー、私やったよーーーっ!!』
ツキナミ「その(宇佐美さんの)姿を撮りたい」
鞍馬「その(天地さんの)姿を後ろから見てます」

*****

【断崖絶壁と洞の奥、どちらに進むか】
ツキナミ「じゃあ(どちらに進むか迷っている宇佐美さんに)手を差し伸べます」
あさ「それは反則ーーーっ!!」
ツキナミ「やばい、罪深くなりそう……(その後大事な《ナビゲート》技能を全て成功させるのであった)」

*****

【某神話生物を見た三名の反応】
天地『帰るよ!!(唯一正気で二人の手を引いていく)』
月無『何あれーー!? ねえ、何アレ!??(感情の噴出)』
宇佐美『カフカーー! もう嫌だーーーっ!!(金切り声の発作)』

何とかケイビングに成功した彼らは、穂高ちゃん達に助けられて下山を果たすのでした。一時はどうなるかと思いましたが、ダイスの出目が上手い具合に転がった末の全員生還、おめでとうございます。

天地さんは念願の写真集をまとめつつも、第二次登山隊の面々向けの写真集を全員に献本してくれました。月無さんは狂気山脈踏破以上の快感を求め、消防士を辞めて世界を旅するようになります。そして、宇佐美さんは友人の遺品を遺族の下に返しに行って「ネームタグは貴女に持っていてほしい」と告げられて受け取るのでした。各々にとって良いエンディングを迎えられたのであれば、KPとしてこれ以上ない喜びです。

こうしてセッションは無事に終了したのですが、15時開始(途中休憩込みで)28時終了という、KPとして未熟なばかりに時間管理が行き届きませんでした。本当に申し訳ありません。今後、このようなことがないように十分気をつけます……と、何度も言っているので信憑性がカケラもなさそうですが、いつも本気でそう思っているんです……。

ただ、それを抜きにすれば本当にどこを取っても充実したセッションでした。この度は参加してくださり、誠にありがとうございました。これに懲りずにまた同卓してくださると幸いです。

最後となりましたが、雑草卓も「狂気山脈」を第3陣まで回し終えました。これでようやく雑草卓でも、続編「未知なる山嶺を夢に求めて」が解禁できます!! ココフォリアの部屋作りは全く手付かずですが、猫が生きていれば年末年始を目処に頑張ります……(なお、予定は未定)

 

2022年4月30日「反撃過剰ブレイカー」たぬき様作

KP:猫/PL:ツキナミ・トト丸/PC:我家垂蔵(刑事)・霧原かすみ(元女子高生探偵)

一言:推しの活躍とRPを鑑賞する会。

「我家さんと霧原ちゃんの絡みが見たすぎて卓を開きたい」という衝動に負け、二人に対し真夜中にDMを送りつけて無理矢理立卓したセッションでした。ちなみに、例の短編(2022.04.08)で某失踪探偵に「あめには『草加葵は死んだ』と伝えてくれ」と言われている二人を指名して「いい加減お前ら絡めよ!!」と叫んだKPがいたとか何とか。

KP「それで、導入何やりますか!? とりあえず病室のシーンは用意しましたが」

あまりにも雑すぎるフリにも関わらず、文句一つ言わずに乗ってくださるありがたいPLの方々でした……その節は本当に申し訳ありませんでした……。

なお、本来であればKPCとPCのタイマンシナリオなのですが、「この二人は突然殺し合う関係じゃないから大丈夫」という謎の確信の下、改変を行いました。

以下、セッション中の会話をまとめたメモになります。何故お前はこういう時に限って録音していないんだ……っ!

【このKP、全く何も考えていないのである】
ツキナミ「時系列いつですか?」
KP「時系列から詰めましょう」

*****

【あめちゃんへの差し入れ(霧原ちゃん編)】
KP「童話とか好きだと思います」
トト丸「じゃあシャーロック・ホームズ
KP「何で??」

*****

【あめちゃんへの差し入れ(我家さん編)】
ツキナミ「①花、②果物、③暇つぶしできそうなもの」
トト丸「④プレイステーション5」
KP「何て??」
ツキナミ「リピートアフターミー」

*****

【1d100を振って病室に来る順番を決めることに】

KP「扉の前でバッタリ会ってくれ!!」
トト丸「どんな確率だよ」

*****

【二人の初対面は一年半近く前でした】
我家『あの時、草加さんと一緒にいた……』
霧原『草加葵の一番弟子の、霧原かすみです』
KP「私は何も言わないぞ……!」
トト丸「言いたい放題だから」
トト丸「《草加探偵事務所 所長代理 霧原かすみ》と書かれた名刺を差し出します」
ツキナミ「用意周到だなぁ……」

*****

草加あめ、初めてのダイスロール】
ツキナミ「我家さんのこと、覚えてるかなぁ……?」

KP「さすがに覚えてますよ(《アイデア》成功)」

*****

【目を覚ましたあめちゃん、霧原ちゃんとの初めての絡み】
霧原『(名刺を出しながら)草加葵の一番弟子の、霧原かすみです』
あめ『葵さんから、そんなお話は聞いたことがないですが……』
霧原『まあ、師匠はあんな人ですから』

*****

【まだ導入(むしろここが本編)】
ツキナミ「あの、時間かかってもいいですか」
KP・トト丸「いいですよ」
我家『……草加葵さんは死んだ、という話を聞きました』

*****

【差し入れの帽子をあめちゃんに被せながら】
我家『これはそうですね……探偵、いや、探索者の証とでも言っておきましょうか』
KP「ツキナミさん、あめちゃんのキャラシの職業欄には『探索者』って書いてあるんですよ……!?(情緒死)」
ツキナミ「すみません、知りませんでした」
KP「とりあえず今からななむーんさん(あめちゃんの立ち絵を描いてくださったリア友絵師)に連絡してきます」
文面『あめちゃんのイラストに帽子被せたいんですが構いませんか……?(ちなみに快諾いただきました)』

*****

【病室を去る際に一言】
霧原『事務所は綺麗にしてますから、二人で帰ってきてくださいね』
我家『……ほら、言ったでしょう葵さん。子どもを甘く見ないほうがいいですよ、って』

*****

【導入終了(集合から1時間30分経過)】
トト丸「セッション一本終わったような気がする」
KP「もう満足しました」

*****

【可愛いカフェに師匠を連れ込んで嫌な顔をさせたい弟子】
トト丸「Hei,Siri.『葵君を連れて行く方法』」
KP「該当件数はありません」
トト丸「あめちゃんを連れて行くか……もしくは偽依頼の待ち合わせ場所に指定するとか」

*****

【ようやくシナリオ本編開始(突然の白い部屋)】
トト丸「勝手知ったる我が家」
KP「ここに我家さんがいますが」
ツキナミ「我家さんの家ではないです。ミフネさんの家に近いです。どちらかというと」

*****

【《目星》失敗で血痕が分からない刑事】
ツキナミ「あーー、老眼でよく見えないーーー」
トト丸「KP、ここに老眼鏡はありますか」
KP「ないです」
トト丸「眼鏡は武器じゃないんですか!?」

*****

【一体だけ立ち絵が違う理由】
KP「(人形)Cだけダメボが(1d)6です」
トト丸「やっば」
ツキナミ「わしじゃん(我家さんのDBは1d6)」

*****

【人形の攻撃対象が大抵我家さんになる件】
トト丸「我家さんに何の恨みがあるんだ」
KP「うるせぇーーー!! 私は拳を振るんだよーー!!」

*****

【主犯の私室に潜入】
トト丸「冷蔵庫の中に人肉とかないよな……」
KP「シュレディンガーの冷蔵庫です」
トト丸「開けます」

*****

【主犯の背後に忍び寄って、頭にショットガンを突き付ける元女子高生】
霧原『動かないでください。動いたら撃ちます。手を上げてください』
KP「上げようとした手を下ろし、何かのボタンを押しました」
トト丸「撃ちます(ダメージ値11)」
我家『ちょっ!? 霧原さん!?』
霧原『すみません。動いたのでつい』
主犯『危ないじゃないか!? 普通なら死んでるぞ!?』

*****

【我家さんと主犯によるSTR対抗が発生】
トト丸「こいつ葵君より筋力あるぞ!」

*****

【今回の件で表彰状をもらうか否かを確認】
トト丸「宣伝として表彰されておきます。『草加探偵事務所 所長代理ですー』って」
KP「多分新聞とかに載るんでしょうね……」

*****

【可愛いカフェで既視感と戦う我家さん】
霧原『我家さんー、これがマリトッツォですよー』
我家『これは、シュークリーム……? パン……? いやこれはマリトッツォ……』

素晴らしいRPと戦闘技能の応酬、そして《ショットガン》の弾を存分に浴びたセッションとなりました。久しぶりにルルブとクトゥルフ2010を抱えながらセッションしましたとも。ルルブを見ながらとはいえ《組み付き》の処理はこれで本当に大丈夫なのかと毎回心配で仕方ありません。戦闘は好きなのに処理が不安で出目も悪いKPでしたが、参加してくださったお二人と楽しい時間が共有できたなら、これ以上の喜びはありません。

この日の夜に行われた全国学生探索者最強決定戦も含め、お二人とも本当にありがとうございました!

 

2022年4月30日「全国学生探索者最強決定戦」ざっそうを愛する猫

KP:猫/PL:イルハ・ツキナミ・トト丸・のれん/PC:臥凪斎征(研究職手伝い)・美凪黒兎(狂信者)・宇那木牌太郎(中学生/執事)・星宮朋(自宅警備員/学生)・霧原かすみ(探偵)・井生正義(不良/ストリート・ローグ)・近藤優介(高校生/弁護士)・倉橋竹蔵(高校生/作家)・榊透(学生/スポーツ選手)・星宮昌(自宅警備員/学生)

一言:だって、やりたかったんだもの。

発端は上に挙げた猫のツイートでした。

高生紳士様が企画した「探索者天下一武道会」は、全国各地さまざまな形で企画されています。猫もれいらんさんが企画した身内大会に絡み、のれんさんが企画した大規模な大会に参加する機会にも恵まれました。そんな中、「このルールを使えば、普段は使えない(使う機会の薄い)学生探索者に焦点を当てた大会ができるのでは?」という気持ちが抑えきれず、いつもの「思い立ったら即行動」癖が出た結果、携帯のメモ帳に概要と基本ルールが完成していました。一言で言えば、猫が継続学生探索者のRPをしたかったんだ……!

そんなわけで、TwitterのFF内で大会参加者を募り、日程を調整した次第です。参加者の皆様におかれましては、DM内で何度も返信の催促をしてすみませんでした。さらに、開催数日前に猫が「第0回全国学生探索者最強決定戦(=猫の探索者による予選会)」を開いて思ったことを踏まえ、開催数日前にも関わらずルール調整を入れてしまって申し訳ないです。ココフォリアの部屋が完成したのも大会前日で、しかも肝心なシーンを作り忘れているのに気づいて裏で相当動揺していました。

当日の司会進行もノリと勢いに任せてハイテンションで乗り切ろうとした結果、ぐだぐだになってしまって予定時間を越えてしまいました。至らぬところが多くて本当にすみませんでした……。身内卓にしていて本当に良かったです(だからと言って許されると思うなよ)

ちなみに予選会の様子がこちら。当時、ツキナミさん・れいらんさんと作業通話を繋げながらダイスを回し、誰も見ていないココフォリアのテキストにRPを書き込んでTwitterに投稿していました。誰得。

そんなわけで始まったお祭り騒ぎの大乱闘。途中で様々なドラマが生まれましたが、KP業に専念していたせいでメモが吹っ飛び、恒例の台詞集がないことをご了承ください。でも、唯々楽しかったという思い出しかないのです……突発的に双子最強決定戦が幕を開けたり、男子中学生が1d100級のパンチを目指して拳を振り出したり、京都の山奥からやって来た眼鏡女子が半端なく強かったり、元女子高生がさらりとショットガンを撃ちまくり、それらの弾を避け続ける不良男子がいたり、お姉様への愛が強すぎてラスダン中にサイリウムを振り出す人がいたりと、文字にすると本当に凄まじい濃さでした……。誰か音声を録音している猛者はいないのか……!?

その上、主催者こと猫の出目が見事なまでに輝き、榊透君が優勝を掻っ攫っていきやがりました。薄々気付いていたけれど、榊君やはり強いなお前……?

拙い大会ではありましたが、参加者の皆様におかれましては本当にありがとうございました! 第2回以降は未定ですが、気が向いたら企画するかもしれません。ただ、その前に別の方が企画してくれることを祈ります!

 

2022年6月26日「闇室 ーThe Dark Roomー」あべべん様作

KP:猫/PL:イルハ/PC:美凪夢人(デザイナー)

一言:人の悪性を凝集して型に無理矢理押し込めたらこうなる(褒め言葉)

f:id:leafiness:20220628072639j:image

イルハさんに「いつか『闇室』回しますね!」と約束してから二年近くが経過し、ようやく実現したセッションとなりました。

まず、こんなにお待たせして大変申し訳ございませんでした!!

何度読んでもシナリオ特有のギミックが理解できず、動画を見ながら確認するしかない(しかしそんな時間がない)と頭を抱えていたのですが、先日ふと読み返したら「あっ、こういうことか」と、これまでの苦悩が嘘のようにすぐに理解できました。部屋作りはシンプルに簡潔にまとめ、効果音にこだわりました。それにしても、ココフォリアで一から部屋を作ってシナリオを回すのが約4ヵ月ぶりで非常に緊張しました。

なお、猫が読んできたクトゥルフ神話TRPGの中でもトップクラスに残虐で非道なシナリオ(褒め言葉)だと思うので、念のため回す際にイルハさんの地雷を確認しました。終始「何が起こっても猫は知りませんからね!!」と言っていたような気がします。

以下、タイマンではありましたが、ささやかなメモを残しておきました。なお、シナリオの核心的なネタバレは含みません。

*****

【何を言っているのか分からないがそういうことだ】
KP「すげえーー、石橋を叩いて歩いているーー!!」

*****

【一度目の休憩時の会話】
KP「今のお気持ちをお聞かせください」
イルハ「マジで測量しながらなんだよね」

*****

【諦めて携帯の電卓機能を開きました】
KP「KPにまで計算させるなよぉ!!」
イルハ「25センチの方が計算しやすかったのに……」

*****

【シナリオ本の情報とキャラシの内容を見比べた末の結論】
イルハ「どちらの方が彼女(夢人さん)にとって心躍るメロディですか」
猫「…………わからん」

*****

【KPの心の声】
KP「(見事にSAN値チェックポイントだけスルーしてない?? 私、地図見せてないよな?? 何でRTAコース回れてるの???)」

*****

【KP、とある事実に気づいて必死に祈る図】
KP「PLの宣言を止める権利はないから! 辛いのよ私も!!」

*****

【夢人さんによる迫真のRP】
夢人『闇の中に安息なんてない。希望だってない。だったら、それ以外を求めて焼け落ちるのが私なんじゃないの?』
夢人『安息じゃ、死ねないのよ』

*****

イルハさんの考察やダイス目が見事に噛み合い、さらに彼女の精神性が味方をして辛くも生還を果たした夢人さん。ただ、それが幸いなことなのか、それとも生き地獄なのかは、彼女のみぞ知る。改めて、お付き合いいただいたイルハさんには感謝申し上げます。長らくお待たせしてしまった分、楽しんでいただけたなら幸いです。ちなみに、猫は終始いろんな意味で笑って楽しんでいました。

積極的に回せるシナリオとは言えないかもしれませんが、無垢なる犠牲者が望むのであれば「闇」はいつでも歓迎いたします。

 

2022年7月2日「告別私記」篠箕(骨蜜堂)様作

KP:猫/PL:ぴー/PC:神納木彩斗(HO1/医者/PLアンケート①)

一言:ええやろこのシナリオ(ドヤ顔猫)

f:id:leafiness:20220703180625j:image

ぴーさんが「クトゥルフ感のあるシナリオを回りたい」と仰っていたので「闇室 ーThe Dark Roomー」と「告別私記」の超高ロストシナリオの二択から選んでいただき、立卓しました。

そんなわけで例の如くぴーさんのメモもいただきつつ、今回は自分でも取っていたメモと合わせてまとめました。なお、核心的な表現は避けましたが、シナリオ内のネタバレを含みますので、閲覧の際にはご注意ください。

【神納木さんの画数占いの結果】
ぴー「家庭運と仕事運が大凶なんですよ」

*****

【運試し10d100で0クリ2ファン】
KP「大丈夫です? これ」
ぴー「厄は祓ったんで(その後もたびたび厄祓いをする)」

*****

【初手《心理学》失敗につき】
ぴー「あまり《心理学》に頼りたくないんですよね」
KP「私の出目ですからね」
ぴー「これメモ取っておいたほうがいいですかね(取ってた)」

*****

【薬を増やせるかどうか患者に尋ねられて】
神納木『担当医と相談してみます』
KP「あなたが担当医です」
ぴー「聞かなかったことにしていただいて」

*****

【マンションの外観の画像を出した際の一言】
ぴー「ここがあの女のハウスね」
KP「はぁあああーーー懐かしいなぁーーー!!?」

*****

【KPの心臓に悪い】
KP「《コンピュータ》の半分です」
ぴー「初期値10くらいでしたよね??」
KP「1だから!!」
ぴー「四捨五入したら1!!!(1d100→4)」
KP「こんなところで貴重なクリティカル使わないで」

*****

【家探しの定番】
ぴー「懐かしのカーペット引っぺがしたりしますか?」
KP「まずこの家カーペットないです」
ぴー「ベッドのスプリングがありますよね。やんないですけど」

*****

【初見誰もが思うこと】
KP「第一章、これにて終了です!」
ぴー「何も分からん!!」

*****

【予想以上に丁寧に探索してくださいました】
ぴー「久々のソロモードということで」
ぴー「最近KPやるかガヤ飛ばすかだったんで」

*****

【第二章開始前につき】
KP「ちょっと心の準備していました」
ぴー「まるで何かあるみたいな」

*****

【とある質問に答える際の一言】
ぴー「これ試されているんですか?」
ぴー「(答えた後)クイズ大会みたいに言ってしまった」

*****

【ダイス目と指定技能だけは温情なし】
KP「書いてあることしか言わないですからね」
ぴー「温情はないんですか!?」

*****

【ココフォリアの画面でSAN値の管理を始める猫】
KP「0(の画像)はなかったのでリーフィア生やしておきます」
KP「こんなところで狂気山脈の数字(日付)が役に立つとは」
ぴー「これそこから持ってきたんですか!?」

*****

【選択を強いられる神納木さん】
ぴー「あーーーっ、そういうことするぅ?」
ぴー「医者が患者に○○○って言っちゃ駄目でしょーーー!?」
神納木『例え冗談だろうと言うべきではないが……医者失格だな』
??『いいえ、そんなことありませんよ。だって、思い出せましたから』

*****

不定の狂気で他者の命を救うことに執着する神納木さん】
神納木『自分自身が助かったところで、もっと助けを求めている人がいるんだぞ』

*****

【エンディング後かつクリティカル報酬で温情処理】
KP「わざわざ数日前に飛ばした意味を考えてください(無茶振り)」
ぴー「完全に頭真っ白なんだけど」
KP「はよ直接会いにいけや

*****

【今度こそ】
神納木『貴女を助けたかったから来たんですよ』
神納木『そのために死にかけましたから。……まさか、患者だけではなく自分を冥土から還すことになるなんてね』
KP「不定の狂気っていいよね」
ぴー「何も考えなくていいからね」

ダイス目が好転するようにPL以上に全力で祈ったKPの念が通じたのか、神納木さんは微かな生還の道を選び取ることができました。患者のために心を砕く、信念ある医者の姿が見られたことを嬉しく思います。

セッション終了後、シナリオについて熱く語りすぎて申し訳ありませんでした。一方で、それを聞いたぴーさんが「なんか、この……満足感? 充足感というか……終始作者とKPの掌で転がされていて完敗したというか……」とクソデカ感情を抱えていて何よりでした。ぜひ他の方々にも回してください。「告別私記」はいいぞ。

 

2022年7月10日・23日「海も枯れるまで」アキエ様作

KP:猫/PL:ツキナミ・えみりぃ/PC:フィンクス・S・ブラック(HO1)、青海藍(HO2)

一言:二人の掛け合い、素晴らしかったです。

半年前にHOを配布していた卓をようやく回すことができました! ツキナミさんもえみりぃさんも歴戦のプレイヤーでしたが、RPを主体としたこのシナリオが突き刺さるのか分からず、新規探索者を作っていただくにしてもだいぶ制限の厳しいHOをお配りしたため、本当に大丈夫かどうか不安でいっぱいでした。

そんなわけで、例の如くネタバレ厳禁のため、セッション感想はふせったーにてまとめました。

最終的に、第一陣と同じくEND①に到達しました。今回、諸事情で二日に分けて行ったセッションでしたが、少しでも充実していた卓になっていたのなら幸いです。この度はありがとうございました!

※遅ればせながら、7月10日のセッション感想をふせったーに投稿した際に、シナリオ作者名を誤って投稿していたことに気づきました。大変申し訳ございません。ふせったーのサイトでは訂正しましたが、Twitterに投稿された文面までは変更することができず、そのままとなってしまいました。改めてお詫び申し上げます。

 

2022年7月23日「反撃過剰ブレイカー」たぬき様作

KP:猫/PL:はりゅ・猫/PC:時野雨華(学生/レスラー希望)・東雲司(学生/教授)

一言:突発卓で巻き起こる、女子高生達の大活劇。

23日は午前中から夕方にかけて雑草卓第二陣「海も枯れるまで」のKPとしてPL達の素晴らしいRPを聞きながらメモを取っていたのですが、そのRPに感化されて「ぐぬぅ……あんなのを聞かされたらもっと卓をやりたくなる……そうだ! 突発卓だ!」と、思い付きでTwitterに投稿したらいろんな方々からお声がけされました。本当にありがたい限りです。そんなわけで、最も反応が早かったはりゅさんにタイマンシナリオを回すことにしました。この度は突然のお声がけにも関わらず快く卓を囲んでくださり、本当にありがとうございます。

以下、セッション中の会話メモとなります。ただ、今回はKPCのRPをしながら敵NPCの処理やシナリオの進行をしていたこともあり、セッション内容は密だったのに反してメモが少なくなってしまったことをお許しください。

*****

【ギャグシを見せられて一言】
KP「《職業:兵器》じゃねえよ」
はりゅ「猫さんのツッコミ、いいですねぇ」

*****

【時野雨華ちゃんのキャラシを見ながら】
はりゅ「『傀逅』以来ずっと埃被っていたキャラだから」
KP「メモ欄と《クトゥルフ神話技能》を見たらそれは何となく分かりましたが、問題は技能値なんですよね(どのステータスも大体ほぼ最大値である)」

*****

【導入を一言で表すと】
はりゅ「『親方、角から女の子が!!』っていう交通事故」

*****

【東雲ちゃんから見た雨華ちゃんの第一印象】
KP「調子狂うなぁって感じかな。ただ、話はちゃんと聞いてくれてるから良い子だなって」
はりゅ「『傀逅』通ったからな」

*****

【(時野さんにとっては)いつもの質問】
あめ『あなたは強いのー?』
KP「ロボットからの返事はないです!?」

*****

【さも当たり前のように】
あめ『ぎゅーん、ずばーん、どごーーん』
時野 雨華(ときの あめか)CCB<=86 【キック】 (1D100<=86) > 50 > 成功
時野 雨華(ときの あめか)CCB<=80 【マーシャルアーツ】 (1D100<=80) > 71 > 成功
時野 雨華(ときの あめか)3d6 (3D6) > 14[5,3,6] > 14
はりゅ「やばすぎるこの女」
KP「これが、最強を目指す女……」
はりゅ「目標は吉○沙保里」

*****

【この日の東雲ちゃんは戦闘技能で3回クリティカルを出しました】
東雲 司(しののめ つかさ)CCB<=51 【こぶし(パンチ)*】 (1D100<=51) > 18 > 成功
東雲 司(しののめ つかさ)CCB<=51 【武道(合気道)】 (1D100<=51) > 1 > 決定的成功/スペシャ
東雲 司(しののめ つかさ)3d3+1d4 (3D3+1D4) > 6[2,1,3]+3[3] > 9
はりゅ「ギャグですか!?」
猫「東雲ちゃん!?」
猫「私の出目がこんなに輝くことなんてないのに……」
はりゅ「KPが困惑している……!」

*****

【解釈不一致 とは】
はりゅ「はりゅさん(PC名)連れてこなくてよかった」
はりゅ「成長するはりゅさんとか解釈不一致だったから」
KP「???」

*****

【謎の格言】
KP「いつまでも あると思うな 学生服」
はりゅ「それは残念」

*****

【東雲ちゃん、初めて遺体の山を見る】
あめ『だいじょうぶ?』
東雲『うん……ごめん、気持ち悪くて……』
あめ『わたしは なれてるから』
KP「重い……『傀逅』が重い……」
東雲『慣れてるかもしれないけれど、……でも慣れていいわけじゃないでしょ。無理はしないでね』

*****

【最終戦前、勢い余って人形を三体出しました】
時野 雨華(ときの あめか) CCB<=86 【キック】 (1D100<=86) > 64 > 成功
時野 雨華(ときの あめか) CCB<=84 【マーシャルアーツ】 (1D100<=84) > 1 > 決定的成功/スペシャ
時野 雨華(ときの あめか) 4d6 (4D6) > 16[6,2,3,5] > 16
KP「人形の首が蹴り飛ばされてもげました……」
はりゅ「最初から二体しかいないならそう言わないと」

*****

【今回は演出のために扉への攻撃を許可しています】
KP「もちろん蹴って良いですよ」
3d6 (3D6) > 12[4,5,3] > 12
KP「おおよそ人間が出してはいけないダメージが入りました」
あめ『きたくのじかんだー』
東雲『観念しなさい! 腐れスピーカー男っ!!』

*****

【《肉体の保護》35点分が3Rで削れるなんて誰が思う??】
あめ『あなた、ほんとうはよわいの?』
NPC『そそそんなことはないぞ!?』

*****

【ノックアウト攻撃に失敗して敵NPCのHPが0になって焦る東雲ちゃん】
東雲『どどどどうしようーーーー!?!?」
猫「《応急手当》ーーー!!!」

*****

こうして、女子高生達の無双によって事件の幕は降ろされました。それにしても、雨華ちゃんの《キック》+《マーシャルアーツ》の出目が非常に安定していましたし、それに触発されたのか東雲ちゃんの《武道(合気道)》が光るのなんの。奇妙な共闘ではありましたが、特に危なげもなく締めくくれたので結果オーライとします。ただ、今後雨華ちゃんを相手取って戦いたくはないですね……この子、強すぎる……!

彼女達の未来に幸あらんことを祈って。

 

2022年8月12日「海の藍にはまだ遠く」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:トト丸/PC:霧原かすみ(私立探偵)/KPC:草加葵(私立探偵)・草加あめ(小学生)

一言:全てを詰め込みました。

先週金曜「対霧原かすみ用シナリオの原案だけはあるんだけど文に起こすの怠い(Twitter)」
今週日曜「大雑把な概要ができてしまった(DM)」
今週木曜(昨日)「シナリオほぼ完成しました!(DM)」
今週金曜(今日)「今夜回しましょう!!(DM)」

そんな感じの流れでオリジナルCoCシナリオを回してきました。実はシナリオ完成直後、しかもココフォリアの部屋を一切作っていなかった猫は、約5時間後に立卓すると決まった直後から超特急で部屋作り(+トレーラー画像作り)に取りかかったのでした。全てはトト丸さんと猫の都合が合う時がなかったのが悪いんだ……っ!

こうして始まった、第17作目のオリジナルシナリオ。葵君の発案で、霧原ちゃん・あめちゃんと共に一泊二日の海水浴に行くことになります。民宿に着いて荷物を預けた後、海の家で巨大カレーを食べたり、海水浴場で1PL2PC(葵君とあめちゃんの会話)を強要されたり、砂風呂をしたり、すいか割りをしたり、手持ち花火やねずみ花火で遊んだり……これでもかと夏を思いっきり満喫しました!

なお、あらかじめ何となく流れを考えてはいたものの、実際にセッション中にトト丸さんが提案してくださった話と組み合わせながら、ところどころ適切な技能を振りながらほぼ即興で進行しました。あの時のPRはお互いガチでしたね……本筋とはほぼ関係ないところだからKPも何も考えずRPできました……序盤だけでセッション時間の半分を費やしましたが後悔は微塵もありません。満足です。

ただ、KPとしてはシナリオを進行させなければならないわけで、例の如く「対探索者用シナリオ」たる所以を発揮してきました。以下、ネタバレ有のセッション中の会話をまとめました。なお、特に猫が気に入った部分だけを書き起こしたので、その点はご承知おきください。

*****

【察しの早いPLは嫌いではありません】
KP「黒くて大きな波が二人に襲いかかる。貴女は少しだけ濡れてしまいますが、そこには一人だけ。他の人の姿はありません」
KP「そもそも、何でこんなところに来ているのか思い出せませんでした」
トト丸「……なるほど??」

*****

【このシナリオのやりたいことの半分はココ】
トト丸「ここらへん何もないんですよね」
KP「何かがあるはずないんですからね~~」
トト丸「ふふっ、くっそぉ……くっそ辛いシナリオやん……」
KP「あーー! 楽しいなぁーーー!!」

*****

【見覚えのないファイルに触れて、かすみちゃんの記憶が戻った直後】
霧原『なぜ私は、こんな大事なことを忘れていたんだ……!』

*****

【ファイルの中身を読んで】
霧原『……実に師匠らしい言い回しですね』
あめ『師匠?』
霧原『ええ、ちょっとお仕事が入りまして』
あめ『随分と突然ですね』
霧原『まあ、この人の仕事が急なのはいつものことなので』

*****

【《目星》をクリティカルして、とある事実に気付くかすみちゃん】
KP「『霧原へ』という宛名を何度か書いて、その都度消していることが分かりますね」
霧原『……やれやれ、手間のかかる師匠ですね』

*****

【謎の空間で出会った少年の正体は……】


霧原『私の名前は霧原かすみと言います。あなたのお名前は?』
少年『僕は、草加葵っていいます』
トト丸「ほーーーん??」
トト丸「やべえ、ショタが出てきたんだけど」

*****

【一応、悪夢もとい異世界の中なので】
KP「スマホは何と電源がつかなくなっています」
トト丸「ええーー! 写真が撮れないじゃん!」
KP「誰が撮らせるか」
トト丸「くっそーー、防水って書いておくべきだったな……」
KP「そういう問題じゃないんですけども」
霧原『……まあ、いいでしょう。写真を撮れないのは非常に残念ですが』
少年『お姉さんってひょっとして不審者か何かなのかな』

*****

【トト丸さんから一言】
トト丸「葵君にもこんな素直な時代があったんだなぁって」
KP「なんてひどいことを言うんだ」

*****

【葵君について】
少年『……そっか。お姉さんが言ってた「師匠」って、大人の僕のことなのかな』
霧原『ええ、そうです。人に身体をあげるだなんて選択肢を平気で取っちゃうゃう人ですからね。……でも、それをできるのが凄いんですけど」
少年『凄くなんかないよ。多分、それが自分にできたことだったから、だと思う』
霧原『いいえ、それは凄いことですよ。もし仮に私がその立場になっても、私は絶対にその手段は選べませんから』
霧原『だって、人は何より自分が可愛いんですから。だから、人のために全てを投げ出せる人は、本当に凄いんです。そんな人だから、彼に幸せになってほしんですけどね』
少年『それ、大人の僕に言ってあげてくれる?』
霧原『いやー、さすがにそれは恥ずかしいというか何というか……』
少年『じゃあ、大人の僕のことは好きなのかな』
霧原『それはもちろん、大好きですよ』
少年『意地悪いところとか口悪いところとかいろいろあるかもしれないけれど、それでも根気強く一緒にいてくれると、きっと「僕」は嬉しいよ』
霧原『……ええ。もちろん。一緒にいますし、またどこかに行こうとしたら、地の果てでも追いかけていってあげますよ』
少年『うん。お願いね』

*****

【KP(お前、助けに来てくれた人に対する第一声がそれかよ)】
霧原『おはようございます、師匠』
葵『……ん、おはよう……? ……霧原、お前……こんなところにまで来たのか』
霧原『そりゃ「来てください」って書いてありましたから』
葵『そんなこと書いた覚えはない』
霧原『だって、探偵が来られるような情報を残すってことは「来てください」ってことでしょう?』
葵『……まあ、今回に関しては取れる手段は取ろうと思ったけどな』

*****

【トト丸「そういえば邪神に喧嘩売ったわ」】
???『霧原かすみ、だったかな。どうやって入り込んだのか知らないけど、ここから彼を連れ出してどうするつもりさ』
霧原『それは、もちろん家に帰るつもりですよ』
???『知ってのとおり、彼は本来なら既に死んでいる、ただの死者だ。ついでに今、外の世界では「いなかった」ことになっている。今なら、彼がいなくなっても誰も何も困らない』
???『人間は、死者を冒涜するな、なんて言う。死人が生きていると怖がるだろう? それなら、死んでいるはずの人間がのうのうと生きているだなんて、間違っているとは思わないかい?』
霧原『うーーん、微塵も思いませんね』
???『何でまた』
霧原『だって、一度死んでようが二度死んでようが、生き返ればその人は生きているんですから』
???『……なるほどね。人間は本当に傲慢だな。その命は僕があげたのに』
霧原『でも、あげた以上はもうその人のものですよね』
???『人間にだってよくあるだろう。「あげたけど返してくれ」ってやつ』
霧原『よくありますけど、それは相手が同意しなければ返さないものですよ』
???『……それもそうだ。でも、僕の場合、同意なんて必要ないんだけどさ』

*****

【無事に二人で元の世界に帰ってきた直後】
霧原『ていうか「身体をあげた」って何ですか!?』
葵『えっ、あ……、な、何の話だよ』
霧原『聞いたんですけど』
葵『聞いたって誰に』
霧原『それは、草加葵君にですけれど』
葵『草加葵君? 誰だよそれ』
霧原『で、本当なんですか』
葵『……何の話だよ』
霧原『だから、身体を誰かにあげたって』
葵『あげたかどうかなんて別に関係ないだろ』
霧原『……そう言うんなら、はぁ……本当、自分を大切にしてくださいよ
葵『うっ……別に、まぁ、支障はねえよ。……あれだ。所謂ドナーみたいなもんだから』
霧原『いや身体丸ごとのドナーって。……でもまぁ、師匠らしいと言えば師匠らしい、か』
霧原『……じゃあ、帰りましょうか。草加探偵事務所に』

*****

【朝方、探偵事務所に戻ってきたら】
霧原『あらら、寝ずに待ってたんですか』
あめ『葵さんもいないし……かすみちゃん、仕事で出かけるって言ってから帰ってこないし……』
霧原『でも、約束通り帰ってきましたよ、二人で』
あめ『……そうだね。うん。よかった。葵さんも、お帰りなさい』
葵『……ただいま。心配かけたな、悪かった。とりあえず……あれだ、朝食作るから』
霧原『じゃあ、私作りますよ』
葵『はぁ??』
霧原『いやー、凄い久しぶりだなぁ』

*****

【セッションスチルに使用したイラストを見て(絵師様に許可申請済)】

トト丸「あー、いい。あー! 素晴らしい。待って尊い、手の握り方凄く尊い
トト丸「あーーーやばい絵が尊い。ええなこれーーー!!」

*****

こうして、セッションは目標時間内に無事終了。トト丸さんにも満足していただけたようで本当によかったです。猫もこうして葵君達と久しぶりに会えて、しかもたくさん話ができたので嬉しかったです。彼らが予想以上に日常生活を満喫していて何よりでした。

自分のやりたいことをこれでもかと詰め込んで作った対探索者向けシナリオを回すのが本当に久々だったこともあって興奮冷めやらず、思わず短編を作っていました。シナリオのネタバレを含むので閲覧注意です。実は、セッション直後の夜にとある夢を見たので、その内容が元になっています。

彼らの行く末に平穏な日常があらんことを。

 

2022年8月18日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:えみりぃ/PC:松七五三 一二三(刑事)

一言:お一人様RTA in Japan、始まりました。

意外にも需要があるかもしれないと噂の弊卓処女作、密かに7陣目となります。ココフォリアの部屋も心機一転で改築した本作。本来であればPL2〜3人推奨なのですが、あまりの突発卓につき募集もかけられなかったので、「えみりぃさんならお一人でも大丈夫!」という謎の自信の下、PL1名という異例のセッションを行いました。

そんなわけで、なぜか序盤から中盤にかけて「紅葉の館」のRTAが始まったのでした。詳細はふせったーにて。

途中休憩時にえみりぃさんの鋭い考察を伺った時点で神話生物を看破されていて「マジか、この時点(1日目深夜)でここまで推理できるのか……!?」と本気で思いました。なお、一番驚いたのはふせったーにも書いたように、猫による某NPCの発言と話の流れだけでNPCの本質を見抜いたことです。いや、これは逆に、猫によるNPCのRPが上手かったということにしよう……!

実は以前RTAコースを踏破されたことがあったので、その時よりかは心穏やかに進行できましたが、それにしてもPC1人とNPC1人による突撃は肝を冷やしました。ただ、NPCも敵NPCも出目がいいのなんの……どうしたお前ら!?(自分の出目に驚くKPの図)

結果的にどうしても助けられなかった命はあったものの、END-Aにて終了! 痛快な大活劇を見せていただきました。また、えみりぃさんに至っては、リアル都合の合間でセッションにお付き合いいただき、改めて本当にありがとうございました!

【4年目】猫がPLとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて四年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章は猫がいつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。なお、こちらはPL編です。

「カノヨ街」「劣等星オルフェ」「黄昏の泣く頃」「星の吸血鬼にさよならを」「2PL←→1set」「第二回 探索者武道会」「HELLO HERO」「東京チアフルコラボ」「カタシロアナザー」「シンドウノマド」「HOME COMING」「少女条例」「忘れじの理想郷」「ノートルダムの怪物」「探索者が神話生物相手に無双するようですよ?」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ。

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2021年9月18日「カノヨ街」七篠K様作

KP:雪音/PL:猫・ツキナミ・荒無時竜・秋音/PC:篝(HO1)・白州杯。(HO2)・AS(HO3)・居殿雨芽(HO4)

一言:ABCオフ勢による、ノリと勢いに任せたRPが炸裂しました。

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秋音さんに誘われ、お互いの知人にお声がけして「カノヨ街」に突撃しました。雪音さんと時竜さんはほぼ初めましての関係でしたが、非常にいい雰囲気で同卓することができました。本当にありがとうございます。

さて、例によってセッション感想を書くのですが、ネタバレ厳禁のためふせったーにまとめましたのでそちらをご覧ください。

誤字および年度更新のため、ふせったーおよびブログ記事の再掲を行いました。この度は申し訳ありませんでした。これに懲りず、続編もご一緒できることを楽しみにしています。

 

2021年9月26日「劣等星オルフェ」にこいち様作

KP:れいらん/PL:猫・ぴー/PC:東雲司・西宮星(共に学生探索者)

一言:ありきたりなようで不可思議な青春の一幕。

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れいらんさんが「回したいです」と仰っていたシナリオに参加しました! 今回、何かと条件の多い学生探索者が必要だったので、新規探索者で参戦。そろそろ男性探索者のネタ切れが近かった猫は、2人目の女子学生探索者に手を出すのでした。

そんなわけで誕生したのが東雲ちゃん。「正義感の強い真面目な学級委員長」という鉄板ネタを引っ張ってきた次第です。学級委員長はいいぞ(立ち絵差分を11枚用意した顔)

ただ、ぴーさんの新規学生探索者の名前(実質相方)のランダム命名のせいで「ちゃものすけ」になりかけたのが看過できなくて、思わず「やだーーーっ! だったら私が決めますーーー!!」と駄々を捏ねました。その節は本っ当に申し訳ない……RP中に人名で吹きそうだったのと、立ち絵が格好いい黒崎一護だったのでつい……。

一悶着ありながらも始まった本セッション。序盤から、学業よりもバイトに励みたい西宮君と、彼を更生しようとする東雲ちゃんの二人による幼馴染みRPが飛び交います。

ぴー「こいつ(=西宮君)学校行くのかな……?」
猫「ほう、開幕から《組み付き》をご所望か?」
KP「いいから学校行け導入やぞ」

そんな感じでKPから催促されつつも、2人だけが覚えている幼馴染みの友人と再会を果たします。PL的には謎多き人物ではありましたが、当の本人達は何事もなく交流しました。

それにしても、中盤まで猫の出目が強すぎる反面、ぴーさんの出目が死んでいましたね……。KPからは「(猫さんの出目が死んでいないのは)戦闘じゃないから」という的確な酷評を頂きました。本当にその通りだから仕方ない。泣ける

シナリオが進むにつれ、夜になると島を徘徊する幼馴染みの友人の姿が見られるようになったり、「彼ら」に隠された事情が垣間見えたりしてワクワクしてきました。なお、個人的に一番ゾッとしたのは、友人の家から出てきたはずの人物が、次の日になった時に誰からも認知されていないと気付いた時です。なるほどなぁ……。

KP「なんか高台行きたくありません? もう一回」
ぴー「あ~、なんか下見行っときたいなぁ~」

そんなKPからの自然な誘導に助けられながらも情報を集め、遂に訪れた運命の日。予想以上にとんでもない事態に巻き込まれ、島の命運を懸けたRPが幕を開けるのでした。

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途中、2連ファンブルに見舞われたものの、無事に生還を果たしました。彼らにとっての最善を尽くせたので満足です。何より、西宮君との絡みがとても楽しかったです!! 永遠とRPができそうでした。

それにしても、KPのれいらんさんによるココフォリア部屋のクオリティが上がっているんですよね……凄すぎる……猫も見習います。できる限りで頑張ります。

彼らの青春が素晴らしい幕切れを迎えたことを祝して。

 

2021年11月13日「黄昏の泣く頃」不奇則購買部様作(「黄昏」収録)

KP:えみりぃ/PL:猫・イルハ・ツキナミ/PC:境悠真(探偵/詐欺師)・美凪獣(作家)・我家垂蔵(刑事)

一言:想像以上に境君の箍が外れていた件について。

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本来であれば13日・14日と某キャンペーンシナリオの続きを行う予定だったのですが、猫が急遽14日(休日)に職場に緊急召集されてしまったため、えみりぃさんが13日に短編シナリオを回してくださることになりました。

今年11月の卓予定がこの2日間以外皆無だったので、本当に有り難かったです。そして、同卓の皆様におかれましては一週間前にキャンセルを入れてしまい、申し訳ありません。

なお、代わりに回していただくことになったシナリオについて、えみりぃさん曰く「私が回れば30分で終わりますね」とのことでしたが、「えみりぃさんの時間は(プレイスタイルが違いすぎて)アテにならないんですよ」と即座に返した猫でした。あまりにも失礼。

今回、推奨技能を伺った上で連れていった探索者は、境悠真君です。猫の探索者の中で3人目(作成した順番で言えば2人目)の「探偵」にして、猫の探索者の中では珍しく「秩序/悪」属性に分類するキャラです。以前、FGOの属性分類に則って自分の探索者を当てはめたのが以下の画像になります。

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そんなわけでセッションへ。今回は偶然にも、探偵と作家と刑事が奇妙な電車に乗り合わせてしまったのでした。

さすが歴戦の探索者というべきか、獣ちゃんも我家さんも積極的に情報収集に動こうとする反面、境君は二人の間をちょこちょこ付いていく感じに。途中から、現実と思いたくないような事態に巻き込まれていると理解してからは、技能を振ったり、一時的狂気を発症した獣ちゃんを引っ張ったりして、二人をそれとなく支援しました。

それにしても、狂気的な光景を見たことでSAN値が4減少したものの、その後はSAN値はほぼ減りませんでした。終盤の神話生物チャレンジ(0/1d8)も見事に成功。ギミックとなっていた《POW×5》のロールに一度だけ失敗したものの、次に振る1d3で1を引くという剛運ぶりを見せました。これには猫ですら「何だこいつ……強すぎる……!?」と思ったとか。初期の怜さんを彷彿とさせる出目の強さでした。

(余談ですが、境君は「猫探集」への収録権を懸けたダイスロールで勝ち残った「強者」でした。道理で出目が強いわけだ……)

そして訪れた終盤。某NPCから「ここから出るためには赤ん坊を殺せばいい」という助言を貰ったものの、さすがに即行動に移すのが躊躇われ、どうするべきか悩むことに。

いつもの猫なら躊躇うところですが、脳内の境君が「ああ、それしか方法がないなら仕方ないですね」と、何故かアクセルをベタ踏みしたからさぁ大変。一時的狂気を発症して極度の緊張症で動けない我家さんと、そんな彼に拳銃を渡そうとする獣ちゃんを差し置いて、探索の結果入手していたナイフを取り出し、抱えていた赤ん坊に向かって振り下ろしました。こうして完全犯罪を成し遂げた詐欺師は、残りの二人共々謎の空間からの脱出に成功したのでした。

生き残れたとはいえ、PCの思考に釣られてEDに直結する決断を相談なく、ほぼ独断専行で行ってしまい、申し訳ありませんでした……せめて、イルハさんとツキナミさんにはお話しするべきでした……。

そして、エンディングでは境探偵事務所で我家さんと再会し、何事もなかったかのように仕事の話をした境君なのでした(「草加葵の所在を調査してほしい」という依頼内容でしたが!)

今後、境君と皆さんとの絡みが楽しみでもあり、不安でもあるセッションとなりました。改めて、快く日程および予定を変更してくださった同卓の皆さんに御礼申し上げます。

 

2021年12月29日「星の吸血鬼にさよならを」もすい。様作

KP:イルハ/PL:猫・えみりぃ/PC:榊透・梵良(両名高校生)

一言:卓納めPL編は甘酸っぱい青春の1ページで。

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有難いことにKP・PL共に12月上旬からお声をいただき、待望のPLとしてセッションに参加しました。ここ最近多忙が続き、参加を辞退しなくてはならない卓も多いのが悔やまれますが、こうして「ぜひ猫さんと一緒に!」と声をかけていただけることを非常に嬉しく思います。

さて、今回は事前に「劣等感や焦燥感を抱いている、あるいは刺激を求めている高校生探索者」と、これまた随分とピンポイントな指定があったため、新規高校生探索者こと榊君を用意しました。ただ、彼の経歴作成後に、DMでえみりぃさんが事前に仰っていた探索者ネタとほぼ被っていることに気付きました……その節は本っっっ当に申し訳ありませんでした……。

そんな榊君ですが、歴代探索者数が40を越えてネタ切れの近い猫でもこれまでRPしたことがないタイプの男子だったので、序盤はRPにかなり苦戦しました。後々、セッション中に頭の中の榊君と対話して気付いたのですが、以前ブログ記事で話した「うちのこアライメント」的に「中立・悪」分類の奴だなコイツ……!?(前回は誰も該当者がいなかった)

一方、えみりぃさんの梵君も、これまでのえみりぃさんとはまた違った傾向のキャラクター性で、RPを聞いていて非常に楽しかったです。

以下、真反対のキャラクター性を持ったPC二人によるセッション中の会話メモです。今回はシナリオのネタバレを含みますので悪しからず。

【深夜、裏山で遭遇した双子らしき女子高生二人】
KP「どっち追いかける? 私服? それとも制服?」
猫「うーーーん……でも、ここは制服一択で!」

*****

【深夜追いかけた制服女子に、翌日呼び出された時の反応】
榊『随分と熱烈なお誘いだな。お前、普段そんな悪い顔してたか?』

*****

【口止め兼落とし物探しを強制されたので】
榊『いいぜ。ただし、それなりに俺にもメリットがないとなぁ?』
猫「手を繋いで(教室に)笑顔で戻ります」
KP「クラスが騒然となりますね」

*****

【真のヒロインは美沙ちゃん(全会一致)】
KP「美沙ちゃん好きなんですよ」
PL達「分かる」
KP「特にこの立ち絵が好きで(サムズアップ)」
猫「何で美沙ちゃんのアクスタないの??」

*****

【傷心猫(本気で泣きそうになった)】
榊『あのさ、星宮のことなんだけどさ』
梵『誰だよ星宮って。お前、自分の彼女の名前間違えてないか?』
猫「あ゛ーーーっ!! すみません……take2やらせてください……」
えみりぃ「これはツッコまないといけないかなぁと」
猫「それはいいんですけど、ガチで傷心中なので進行しておいてください……(そして大事な情報を聞き逃す猫である)」

*****

【いろいろとメタい話】
榊『あのさ、鍵ってどんなやつなんだよ。一応聞いとくけどさ、知らないと探せないだろ?』
叶奈『(そういえば言っていなかった、とでも言わんばかりの表情差分)』
榊『おい。俺さ、「鍵」っていうからには家の鍵だろうなぁと思ってたわけなんだけど。PL共々』

*****

【KP、痛恨のミス】
KP「走れば追いつけない速度です」
えみりぃ「走れば追いつけない!?」
猫「走っても追いつけないレベル!?」

*****

【例えの話、だけども】
理奈『梵さんが、私を殺してくれますか?』
梵『君を助ける術が「今は」ないだけなら……まずは、足掻いてみるよ』

*****

【本来なら絶望的な状況のはず】

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猫「(大笑い)」

*****

【遂に探し物を見つけたわけですが】
猫「(画像を見て)それ鍵っていう形状!?」

*****

【美沙さんに激励された梵君の一言】
梵『(拳銃を受け取り)……俺なりに足掻いてみようと思うんですよ』

*****

【ようやくPC同士が合流】
梵『惚れた女のためにここに来た』
榊『……なあ。「彼女が宇宙人だった」って言ったら、どう思う?』
梵『宇宙人って関係あるか? 生まれた場所が違うだけだろ』

*****

【高校生が英語を読めないはずないんだよなぁ!?】
KP「一度(《目星》で)クリティカル出してるし(いけるよ)」
猫「そんなそんな」

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猫「えええええ……!!?」

*****

【ラスボスの呼びかけに対して】
梵『そうか、興味ないな(銃を構える)』

*****

【エンディング(12月24日)梵君編】
朝早く、梵は学校ではなく理奈の家を訪れていた。学校に行っていない梵に驚く理奈だが、快く彼を家の中に招き入れる。
理奈『終業式、行かなくてよかったの?』
梵『終業式なんて変わらないよ』
理奈『そうなの?』
梵『だって、……上手い言い方ができないな、こういうのは苦手なんだ。これから、空いてる?』
理奈『うん、空いてるよ』
梵『よかった。せっかく自由になったんだ。それに今日はイブだろう? えっと、街にデートしに行ってくれないか? 行きたいところが一杯あるんだ、一緒に』
理奈『そうする。ねえ、梵さん……ありがとう』
梵『俺の好きでやったことだから。何ていうか……何となく嫌になって家を飛び出してきた俺が見つけた、俺の好きな相手だから』
理奈『……私も好きだよ』

*****

【エンディング(12月24日)榊君編】
まだ寒い朝の教室。誰よりも早く学校に登校した榊は、叶奈の机に[星住叶奈様 本日、終業式の後に屋上まで来られたし]と書いた手紙を忍ばせる。
友達と談笑しながら登校した叶奈は、机の中に入ったそれを見て首を傾げる。机に突っ伏しながら、叶奈の反応を楽しむように顔を覗き見ていると、彼女が近づいてきた。
叶奈『これ、宛先書いてないんだけど』
榊は『何のことだ?』とすっとぼけるが『話すなら今』と言われ、腕を引かれて誰もいない屋上までやって来る。
榊『終業式の後じゃないんだけど』
叶奈『終業式はもう終わったわ。どうせキャサリン先生は「終業式だー」って言うだけだもの』
榊『昨日の返事を聞かせてほしい。決めるのは君の自由だ』
彼女は右手をすっと差し出した。
叶奈『榊透、私の彼氏になりなさい』

二人の男子高校生による、これまでと違う日常の始まりを告げたところでセッションは終了。イルハさん、えみりぃさんによる素晴らしいRPを見せていただきました。

2021年を締めくくるに相応しい卓をありがとうございます。本当にお疲れ様でした。 来年もどうぞよろしくお願いします!

 

2022年1月10日「2PL←→1set」にこいち(海月水母)様作

KP:イルハ/PL:猫・トト丸/PC:草加葵(放浪者)・霧原かすみ(私立探偵)

一言:この卓感想は推しについて語る駄文となります。

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この日、某卓の聞き専をしている内に(明日仕事にも関わらず)自分もセッションがしたくなり、どうしても我慢できずにその思いをTwitterにぶつけたら結果として卓が立ちました。ありがとうございます! お二人とも直前の某卓で疲れていたにも関わらず快く同卓してくださり、感謝の念に堪えません。

そして訪れたトト丸との貴重な同卓2PL。その上「仲の良い探索者」が条件となれば、どうしても奴を持って行きたい気持ちが抑えきれず、遂に葵君を解禁した次第です。すまない……どうしても猫が、霧原ちゃんと葵君の絡みを見たかったんだ……許して……師弟関係(仮)っていいよね……。

ただ、イルハさんからセッション直前に「シナリオの特性上さらなるトラウマになります」と宣言されて想像以上に肝が冷えました。

そうして始まった本セッション。当然、探索者同士が出会う場面から始まるわけですが、そもそも二人の再会が実に一年ぶりだったので感極まるものがありました。

葵『……ちっ、付けられてるな』
霧原『(後方からタックルした上で)ようやく見つけたよ、師匠』

それにしても約一年弱もの間、葵君を卓に参加させなかったにも関わらず、いざRPしてみると違和感なくできました。三日に一度は葵君の考察をしていた猫に死角はありません。葵君としては声色を殺して会話する一方、いつも通りのテンションで語りかけてくれるかすみちゃんの健気な様子に、脳内猫はもうニッコニコでした。相変わらずPLとPCの乖離が激しくて心臓に悪い(けれど楽しい)!

猫「(20分ほど師弟で問答した後)えっと、これどれくらいやっていいんです? 止めなくていいの?」
KP「推しが喋ってるのでいくらでも」

さすがに導入前(しかも卓の開始時間が21時過ぎ)だったのでキリの良いところで打ち切り、いよいよセッション本番へ。かすみちゃんが猫に見初められて、意識だけ猫の国に連れて行かれるのでした。現実世界としては原因不明の昏睡状態に陥ったため、見事に葵君のトラウマを突かれた形となります。

KP「SAN値チェック、幾つ削りますか? 1から5の間で」
猫「うーん、それなら2削ります(当時SAN値32)」

その後、葵君は現実世界から、かすみちゃんは猫の国から、それぞれ探索を始めることに。探索中は技能の失敗もほとんどなく、順調に情報を集めていきます。現実世界側では、探索していく内に美凪家が関わっていそうな出版社で話を聞くことになりました。

葵『……面倒くせえな。元探偵の草加葵だ』

失踪中の身なので身元を誤魔化して話を聞きに行くべきですが、どうせ美凪家に隠しても仕方ないので本名で押し通しました。ちなみに「お待ちしておりました」と返されました。なお、その後に一般人から話を聞く時には「美凪出版社の青霧(偽名)です」と名乗った模様。

一方、猫の国で座学を受けたり歓迎の宴を開かれたりしながらも、監視猫と交渉しながら情報を得ていくかすみちゃん。たびたび訪れるSAN値チェックを見事に成功していく様はまさに歴戦の探索者でした。

霧原『凄いなぁ~、鍵見せてほしいなぁ~』
監視猫『仕方ないにゃ~? みんなには内緒にしてよぉ~』

かすみちゃんの猫化が進んで遂に耳が生えたのには驚きましたが、KPの猫化まで進行していたのが面白かったです(徐々に延びていくKPの語尾)

そして、扉を開けるための鍵を持つ猫を《MA》で確保する一方、マタタビを駆使して猫の国から脱出を図るかすみちゃん。ところが、最後の最後に「水に飛び込む」という関門が待っていました。

猫「こちら側から手を差し伸べられますか!?」
KP「はい、できます」
猫「あー……せっかくなので一言(恥ずかしい台詞)言います」
トト丸「その前にダイス振って失敗して怖じ気づいたところを引っ張ってほしいです」
霧原かすみ CCB<=50 【POW】 (1D100<=50) > 83 > 失敗
霧原『ごめん師匠、引っ張ってくれないかな』
葵『この馬鹿! 来い、かすみっ!』

その後いくつか処理が入ったものの、何とか二人とも生還。かすみちゃんの病室に飛ばされてしまったので起こさないように去ろうとしたら、裾を引っ張られてしまいます。

霧原『今回は見逃してあげます。でも、師匠には帰る場所も、待っている人だっているんですよ』
葵『…………』

何も言わずに立ち去った彼の心中にどんな思いが去来したのか、それは彼のみぞ知る。いずれにせよ、葵君にはあと数ヶ月の間は頑張っていただければと思います。

※「今の草加葵から霧原かすみへの所感」https://fusetter.com/tw/KTerACCp
彼の鬱屈した感情を、縦の一文字目から読むことで分かるように書きました。なお、携帯から見ると改行がうまくいきませんでした。畜生。

※「探偵事務所にてⅡ」https://privatter.net/p/8408435
多忙なトト丸さんに何度も強請って短編を書いていただきました。本当にありがとうございます! 何度も読み返してニコニコさせていただきました。
なお、前作「探偵事務所にて」(https://privatter.net/p/7043821)も名作です。よしなに。

※翌日の一幕(以下に投稿)
「探偵事務所にてⅡ」を受けてどうしても書きたくなってしまった駄文です。蛇足ともいう。どうぞお納めください。

*****

夢を見ていた。自分の事務所にいる夢だ。
夢の中でも相変わらず依頼人は来なかったが、黙々と勉強をしているあめがいて、勝手気ままに珈琲を淹れる霧原がいて、何事もなく楽しそうに過ごしている。
「葵さん。この問題、教えてください」
「師匠。珈琲いりますか? あめちゃんにはジュース用意しますね」
そう言って、事もなく笑いかける二人の姿。ひょっとしたらあったかも知れない未来の形。
「……とんだ悪夢だな」

瞼を開ける。視界が開く。
目の前には白いレポート用紙の束が広がっていた。
身体を起こせば、意識を失う前まで座っていたデスクの上に伏している。
先日霧原と遭遇したことで、捜査対象を切り替える必要があった。徹夜とまではいかないまでも、寝る間を惜しんで情報を整理し直していたことを、寝起きの思考を巡らせて思い出す。
不意に、ポタリと何かが書類に落ちた音がした。
「…………っ、くそ、……」
帰る場所も待っている人もいない。そう思って、思い込んで、全部投げ捨てて我武者に動いていたのに。
『師匠には帰る場所も、待っている人だっているんですよ』
その一言が心に突き刺さる。気付かされてしまう。でも、だからこそ帰れない。それは分かっている。自分のやるべきことは決まっているから。前に進むしかない。
ただ、少しだけ……ほんの少しだけ、感傷に浸るだけだ。

*****

その日、いつもより五分だけ時間をかけ、草加葵は身支度を整えた。

 

2022年2月12日「第二回 探索者武道会」

KP:のれん/SKP:お坊さん/PL(PC):kittoatto(柊奏太)・ササン(白金優人)・ジャマダハル(煤原荊)・たーさん(葉月宗右衛門)・ツキナミ(レイジ クイックス)・猫(後藤鋼樹)・ハルシオン(狩野晴太郎)・poru.(神薙凪人)・宮澤旭(門倉東)・野菜先輩(八海山李皇)・ヤクモ(如月矢野)・夜桜白花(田中真功)・らう(姫居優祈)・リュート(凪雲彩晴)

一言:\ 群 雄 割 拠 /

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のれんさんからの熱いお誘いを受け、仕事の合間を縫ってのれんさんが主催する「探索者武道会」に参加してきました。こうして外部卓に参加するのは久々のことでしたが、それ以上にここまで大勢のプレイヤーと同卓するのが初めてのことだったので非常に緊張しました。

以前「探索者天下一武道会in羽星市」で実施したようなトーナメント戦をより大規模にした一大企画。戦闘技能に優れた(そして何人か人間離れしている)メンバーによるお祭り騒ぎとなります。高生紳士さんには感謝しかありません。

さて、そんな中猫が連れて行った探索者は後藤君。参加者一覧の面子を見た時点で生半可な技能値では太刀打ちできないと判断し、猫の探索者中最強(ただし出目は死ぬ)を連れて行きました。

以下、残っていたメモの一部です。終始笑っていた記憶がありますが、その中でも抽出した内容となります。

【KPがOKしているなら仕方ない】
柊『笛を吹きます(ビヤーキー登場)』

【人外メイド(姫居)vs毒物マッド学生(如月)】
姫居『(薬物を)洗い流したいので速やかに終わらせます』

【猟師(狩野)vs自宅警備員(レイジ)】
狩野『何が自宅警備員だ! こんな自宅警備員がいてたまるか!』
狩野『以前山で出会ったツキノワグマよりも強い……!?』

自宅警備員(レイジ)vs郷土史家(後藤)】
後藤『床が滑るからいけないんだよ!(ファンブル連発)』
KP『この男が守っているのはホワイトハウスかーー!?』
レイジ『俺が守ってるのは家族だ』

【拳法家(八海山)vs武士(葉月)】
??「此処が巌流島か……」
??「やはり戦国のSAMURAIは違うな」
??「武士と武人、どっちが強いのか」

【音楽家とは】
田中『僕は一般人ですよ!(と言いながら手榴弾を投げる音楽家)』

【㊙の探索者が敗退した際の一言】
のれん「KPとしてもありがとうございます!!!」

PLの数が足りていなかったり時間管理が大変そうだったりとKPの苦労も伺えましたが、プレイヤーとしては非常に楽しませていただきました。

トーナメント戦が終了した後もレイド戦が行われたり、エキシビジョンマッチが行われたりと、最後の最後まで充実した時間を過ごしました。その際、どうしても剣士同士で対戦したくて、たーさんさんにご無理を言って葉月さんと一騎討ちの機会をいただきました。こんな貴重な場面なのにファンブルを連発するのが後藤君らしいというか猫の出目と言いますか……一太刀も浴びせられなかったのが悔しかったです……。ただ、後藤君が目指すべきものを一つ目の当たりにできて本当に嬉しく思います。余裕があれば短編を書きたかったのですが難しいので、この場をお借りしてお礼を言わせてください。ありがとうございました。

第三回以降も開催されているようなのですが、何しろ(出目はともかく)猫の探索者中最強を連れて行ってしまったので、次回は誰を連れて行けるのでしょうか。悩みつつも参加を検討していきたいと思います。

 

2021年4月17日~2022年3月29日「HELLO HERO」植木蜂様(みつみつ工房)作

KP:えみりぃ/PL:イルハ・ツキナミ・猫/PC:臥凪言彦(HO1)・雲霧苔室(HO2)・洋見大地(HO3)

※第1話「ヒーローと眠り姫」4月17日・4月18日/第2話「白雪姫は小人に会えない」5月15日・5月16日/第3話「天使と灰被り姫」5月23日・10月24日/第4話「秘密の絵本はアリスを笑う」2022年1月23日/第5話「ハロー、君がいた世界」2月7日・3月29日

一言:誰が為の「ヒーロー」か。

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約一年近くに及ぶキャンペーンシナリオとなりました。「全5話」「NPCが多い」「ルート分岐が多い」という前情報があったので本当に踏破できるのか不安でいっぱいでしたが、同卓するメンバーが頼もしかったのできっと大丈夫だろうと思い、参加を決意しました。

そんなわけで始まった今回のキャンペーンシナリオ。各々に配布されたHOごとに探索者を作ったのですが、非常に個性的なキャラクターが集まりました。

HO1のロスト探索者として登場した言彦君。正直、彼が出てきて猫の胸は熱くなりました。かつて雑草卓第2陣の「沼男は誰だ?」(2019年5月1日)の時に出会い、PvPの末にロストしてしまった経緯を知っていたこともあり、序盤から非常に思い入れがありました。その後、キャンペーンを一緒に過ごしていく内にすっかり推しになりました。最後の最後で立ち絵の一新と手書きの手紙は反則ですって……。

積極的に表舞台には立たないように立ち回る(大抵の戦闘において呪文を行使して神話生物に対抗したのは言彦君でしたが)代わりに、密かに下準備を整えていく手腕は見事の一言でした。正直、言彦君のお陰で幾つかの危ないルートを回避していたり、最終決戦では一箇所に戦力を集中できるようにしてくれたりと、大活躍でした。この卓におけるダークヒーローは間違いなく言彦君です。

HO2のSAN0探索者として登場した雲霧さん。当初「このキャラクターってどういうRPになるんだろう」と思っていました(実際ツキナミさんもどうやって動かせばいいか悩んでいる様子でした)が、キャンペーンを通して、自分の意見をきちんと伝えられる性格で、そして非常に心優しい方だと感じました。当たり前に友人や知人を愛せる彼女だからこそ、NPC達と真剣に関わり、好感を得ていたのだと思います。なお、度重なるベーコンチェックは本当に頼りになりました。

戦闘技能がほとんどなく、治療を施そうにも大抵の人物が肉塊に見えるせいで技能が振れないのに、DEXはやたらと早いので、戦闘のたびに最初の行動をどうするか悩んでいるのが印象的でした。ただ、いざブラックジャックを持たせて戦闘技能を振らせた際、最大値をしょっちゅう出す天才でもありました。その出目が心底羨ましかったです。

そして、HO3の一般探索者こと洋見君。特に大きな制約がなかったため、なるべく一人でも動けるオールラウンダーなキャラクターを作ろうと思い、「NPCの男性(石眼天)と高校時代からの親友で、元警察官志望の探偵」が誕生しました。なお、彼の名前は親友である石眼天と対を為すように(「石眼(硯の模様のこと)←→洋見(洋筆を捩った名字)」「天←→大地」)付けました。結構気に入っています。

洋見君はキャンペーンを通して、人間身のあるキャラクターに成長したように感じます。言彦さんから散々「ヒーロー」と言われて持ち上げられて気恥ずかしかったですが、それを抜きにしてもNPC達に協力を仰いだり積極的に助けたりと、常に前を向く姿勢を忘れなかったことは褒めていいと思います。もれなく猫のお気に入りの探索者に仲間入りです。ただ、MAキックの命中率の悪さとダメージ値の低さはどうにかならなかったのでしょうか。それもこれも中の猫が悪いのかもしれません。本当にごめんね……戦闘で頑張らないといけないのに大抵ファンブルを出して言彦さんにフォローしてもらいました……。

以下、当時の自分がセッションの内容をまとめた伏せったーになります。読み返すと当時のことを思い出せるので、きちんとメモを残しておいてよかったです。

●第1話「ヒーローと眠り姫」https://fusetter.com/tw/P4l31vSDhttps://fusetter.com/tw/P4l31vSD

●第2話「白雪姫は小人に会えない」https://fusetter.com/tw/a3OXleFahttps://fusetter.com/tw/sL2i2qfS

●第3話「天使と灰被り姫」https://fusetter.com/tw/WFu3oWZghttps://fusetter.com/tw/LQXIWNRC

●第4話「秘密の絵本はアリスを笑う」https://fusetter.com/tw/b74w09kK

●第5話「ハロー、君がいた世界」https://fusetter.com/tw/esldAoSKhttps://fusetter.com/tw/VTjRUiXF

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こうして、彼らの旅路はTRUE END-A「ハロー、僕らの世界」にて終了しました。

まず、猫がここまで辿り着けたのは、イルハさん・ツキナミさんのサポートがあってこそです。途中、散々悩んだり苦しんだり推しに悶えて叫んだりと、ご迷惑をおかけすることも多かったと思います。それでも一緒にこのシナリオを踏破し、貴重な体験を共有できて嬉しかったです。お二人ともありがとうございました! いつかどこかで恩返しできればと思います。

そして、KPとしてシナリオを回してくださったえみりぃさん。全日程が終わり、ようやくシナリオ本を開封して少しずつ読んでいるのですが、ルート分岐がシビアかつ複雑すぎて頭がバナナ状態です。これを見事に進行させていたえみりぃさんのKP能力の高さには感服するしかありません。「HELLO HERO」は猫の回したいシナリオの一つではありますが、その時にはえみりぃさんの進行を思い出して参考にさせていただきます。この度はKPを引き受けてくださり、本当にありがとうございました!

最後となりましたが、作者の植木蜂様。ふせったーを投稿すると作者からいいねが付いたのは非常に驚きましたが、こうして皆さんと一つの世界観を共有できたのは素晴らしいシナリオがあってこそです。改めてお礼を言わせてください。

実は(KPとPLが入れ替わっているものの)同じメンバーで次回作「GOODnightSTORY」を回ることになりました。今から楽しみです。またあの世界観に浸れる日を心待ちにしています。

 

2022年4月10日「東京チアフルコラボ」みやく様作

KP:宮澤輝/PL:猫・トト丸/PC:洋見大地(探偵)・ルミッサ小杉(考古学者/冒険家)/KPC:丸山西治(私立探偵)・南野志門(私立探偵)

一言:身内だからこそ許されるPRの応酬をありがとう。

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以前から宮澤さんに誘われていたセッションに参加しました。これで冬コミで購入した「継続限」が少し読めます。本当にありがとうございます!

事前に「宮澤さんの探索者と関係が持てそうな探索者で来てください」と言われた猫は、今回の探索者にあえて洋見君を選択しました。「HELLO HERO」が完結した直後に別のシナリオに連れて行ったことは反省していますが、洋見君を宮澤さんとトト丸さんに紹介したい欲に負けました。猫の探索者の中でも屈指の良い子なんですよ……。

こうして臨んだ今回のセッション。開始直後から、宮澤さん渾身のOP(今回のセッションのためだけに作成された高クオリティの動画)が流れて、感嘆の声とともに拍手が止まりませんでした。KPの労力を考えると頭が上がりません。

導入で、IT会社の社長さんである門倉さんからの依頼を引き受け、探偵初心者の南野ちゃんの指導を受け持つことになった洋見君。ところがある時、南野ちゃんに異変が起こります。一方、久しぶりに都会にやって来たルミッサさんが丸山君の引き受けた依頼の話をしている最中、丸山君にも異変が。なお、後から一連の導入が書き下ろしだと聞いてさらに感激しました。今回贅沢すぎやしませんか……?

こうして丸山・南野両名の中身が入れ替わるという珍事件に遭遇した探索者達。丸山君の隠された過去が暴かれつつも合流した後、事態の解決に動きます。

築地ではルミッサさんが《制作(寿司)》を躍起になって振っては失敗し続け、洋見君は持ち前のCONの高さで寿司を食べ続けました。それにしても何故ルミッサさんは《制作(寿司)》の出目だけが死ぬのか。これが「呪い」……?

上野では何故か洋見君が虎との一騎打ちを迫られ、危うく《MA+キック》を振りそうになりました。やめとけやめとけ君も出目が死ぬぞ。

浅草では丸山君(の中にいる南野さん)が美味しそうに頬張る姿を見事《写真術》のクリティカルで撮影したルミッサさん。有能。

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KPにも許可をいただき、雑談タブにて後藤鋼樹(猫の探索者の郷土史家。丸山・ルミッサの友人)を出張させていただきました。後藤君の爆笑姿なんて初めてかもしれません。

また、浅草寺にお参りした際には「言彦さんにきちんと御礼が言えますように」「水上村がこれからも平穏無事でありますように」「劇団が復活しますように」「愛華明美が幸せでいられますように」と各々が願いを告げました(丸山君がなかなか強情でしたが)。なお、その裏で「葵君連れて来なくてよかった〜〜〜」と安堵している猫がいたとか何とか。

押上ではスカイツリーに登り、ペアを組んで天空回廊を回りつつ各々会話することに。

トト丸「別に誰と組んでもいいですよ〜」
猫「KPを困らせたいというか……。南野ちゃんは丸山君と話したくないんですかねぇ!?」
KP「それもそうですね……別にいいですよ」
猫「えっ!? いいんですか!?」

KPのご厚意で、丸山君と南野ちゃんという1PL2PCの淀みないRPが5分間繰り広げられました。これが宮澤さんの御力……きちんと声色を使い分けているのも素晴らしかったです。いつか猫もこれと同じことを葵君とあめちゃんでやるのか……と思いつつ、参考になりそうな部分は掴み取ろうという精神で拝聴しました。会話の内容ももちろん最高でした。本当にありがとうございました!

ちなみに、ルミッサさんと洋見君の会話では互いのことをもっと良く知ることができました。ルミッサさんから「言彦さんって誰だい?」と聞かれたので「俺達のヒーローみたいな人だよ」と答えておきました。嘘は吐いていません。

そして、シナリオ終盤で唐突に登場する謎解き!!!

トト丸「これって、○○○○の三番目と、○○○○の三番目と……で、□□□□になりません?」
猫「そういうことなの!!? スペルじゃなくて○○○○○の番号だったんですね!?」

こんな感じで、トト丸さんに見事解いていただきました。こういう時に閃きが足りずに役立たずの猫で誠に申し訳ない……。二つ目の謎解きは何とか自力で解けました(トト丸さんはすぐに分かっていたようでしたが猫が解くのを待ってくれました)が、解いた後が問題でして……人命第一かつ緊急事態だったので、洋見君のファーストキスがルミッサさんになった件は水に流します。何とか無事に解決してよかったです。

エンディングとして、丸山君の事務所で寝ることになった男性陣二人の下にルミッサさんが《忍び歩き》で潜入し、目覚まし時計を消すというちょっとした悪戯を仕掛けてくれました。

笑いが止まらない一方で、端々に丸山君の壮絶な過去が垣間見える濃密なセッションとなりました。綿密な準備をしてくださった宮澤さん、同卓してくださったトト丸さん、本当にありがとうございました!

 

2022年4月17日「カタシロアナザー」むつー様作

KP:のれん/PL:猫

一言:語るに落ちて、語るに及ばず。

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「『カタシロ』の続編がある」という話を耳にしてはいたものの、まさかそれに参加できるとは思ってもいませんでした。お声がけくださったのれんさんには感謝しかありません。この度は素晴らしい機会をありがとうございます。

「キャラシは用意しなくても構わないシナリオ」という触れ込みだけは知っていたので、本当に何も考えずにふら〜〜っと行きました。よかったのかそれで

セッション前日もとい当日の朝4時まで別卓を回していたことでご心配をかけましたが、この機会を逃すとしばらく卓ができないスケジュールだったこともあり、のれんさんを言いくるめて臨みました。なお、当時の体調が全く問題なかったことも追記しておきます。

猫「『カタシロ』は、構造さんという方に回してもらいました! 実は、動画がYouTubeに投稿されているんです。のれんさんは面識がないと思うんですが、草加葵っていう、猫の中で一番PL回数の多いキャラで行きました」
KP「へぇー、そうなんですか」
猫「最近まで失踪中だったんですが、今月戻って来まして」
KP「えっ、そうだったんですか!?」
猫「しかも、そいつを来月のセッションで使う予定なんですよね……」

そんな雑談をした後、いよいよセッションへ。「あなた」というPCが病院の手術室に寝かされているところから始まります。
以下、どこか懐かしい医者との新たな「お話」に対する猫の回答です。

カルネアデスの舟板
生存本能の問題。突き飛ばす行為については、悪か正義かの視点の違いでしかない。もし、自分が板に掴まっている側なら、当然生きたいから掴まる。もし、板を差し出されたなら板に掴まる。
「突き飛ばす」という言葉を使わなかったのは、決定的な言葉を言いたくなかったから。

・水槽の脳
魂の在処は身体にある。身体への影響こそが、人を形作っている。
ただ、身体はAさん・脳はBさんの場合、その人はBさんだと言えると思う。思考は脳に、身体は器にある以上、主人格は脳にあたる。

・マリーの部屋
新しいことを学ぶと思う。部屋の中とは違う「情報の質」が手に入る。太陽の色だけでなく、温かさや眩しさなどの、本の情報とは別の情報がたくさん入ってくるから。

決定的な情報が出るまで、「あなた」は純粋に猫自身として話をしていました。正直なところ、自分の趣味嗜好は常人と離れている自覚があるので不安ではありましたが、その都度医者がこちらの話を受け止めてくれたので話すのが楽しくなりました。

そして訪れた運命の選択。もちろん、ここに至るまでに見た情報の幾つかはPLとして「この……っ、こいつ……っ!」と唸るようなものもありました。ただ、「あなた」が何も知らない以上、あえて深く考えないようにしていたこともあり、例の画像を見た瞬間は心底驚きました。さらに、続いて出された画像を見た時、猫はあらゆる意味で悶絶しそうになったとか。その後は過去のメモと記憶を引っぱり出して、何とかRPができたと思っています。

全ての真実を告げられた時、「彼」は目の前の人物のためではなく、自分に再び機会をくれたとある男性の善性に報いるために、現状を受け入れることを決めたのです。

猫「KP、これ(エンディング)ってやりたいことをやっていいんですよね!? あの、それなら一つ、別の画像を用意したいんですが……」
KP「これですか?(某人物のイラスト登場)」
猫「あああああああそりゃあそうですよねーーー!? それですぅーーー!!」
猫「そいつと話をしたいんですけれどいいですか……? でもこれ、私が2PCやった方がいいですよね……あっちが話すことはチャットに打ちますので……!」

そんな経緯もあって、やりたいことをやらせてもらった内容を上記のふせったーにまとめました。これだけいろいろしてやられた以上、RPでお返しするのが礼儀です。ちょっとした意趣返……もとい、少しでもKPが感嘆するようなRPになったなら幸いです。

ただ、KPも畳みかけるように某NPCから「幸せと不幸せって、今得られているものの中にあるんだって」なんて刺さる言葉を突き付けてきたり、医者が料理を作って彼を待っている描写を加えてくるし、RPの応酬ができて嬉しい限りです。ただ、こんなことをされたら次の日にロスにだってなりますよ……。

セッション終了後、気になっていることをのれんさんに質問させていただきました。

猫「あの(某場面で出した)画像、どうやって準備したんですか……?」
KP「スクショ撮って背景透過しました」
猫「やべぇ……。あの、もう一つの(続けて出された)画像は……?」
KP「『猫探集』購入していたので写真撮って透過しました」
猫「やべぇ……。あの……つまり、『カタシロ』の動画は……?」
KP「全部見ましたし、ふせったーも読みました」
猫「ですよねーーーー!? あーーーっ、もう恥ずかしいいいい……!!」
KP「医者の画像は構造さんに連絡して戴きました」
猫「嘘ぉ!? いや、でも言われてみればそうですよね!? え、つまり最初の話(セッション前に話していた内容)も、全部知ってたのにしらばっくれたんですね!?」
KP「そうでしたっけーー?」
猫「あぁぁ~~~~~……でも、私も『オートマタ(は星に願う。)』の時に似たようなことやったからなぁ……」

こうして、のれんさんの綿密な準備は見事猫に刺さりました。正直、ここまで準備されていると思っていなかったので仰天しましたとも。以前、猫が「沼男は誰だ?」や「オートマタは星に願う。」にてシナリオを回したことから、のれんさんからは「6版の師匠」と言われていて気恥ずかしい限りなのですが、猫はこんな用意周到かつRPに力を入れているKPを育てた覚えはありませんよ!?(きっと今の猫は、自称弟子と名乗る霧原ちゃんに対する葵君の感情と似たものを感じています)それもこれも、のれんさん自身の行動力や、周りからの吸収力によるものだと思います。今後とも素晴らしいKPとしての活躍を楽しみにしています。あわよくば、猫とまた同卓してくださると嬉しいです。今回は本当にありがとうございました!! いつか絶対仕返ししてやる。

 

2022年5月8日「シンドウノマド」イルハ様作

KP:イルハ/PL:猫/PC:草加あめ(小学生/探索者)・草加葵(私立探偵)

一言:長かったなぁ…………。

随分前からお声がけいただいていた、1PL2PCの特殊オリジナルシナリオに行ってきました! このセッションのために、以前から葵君(ついでにあめちゃん)の立ち絵をななむーんさんにお願いしていました。二人の立ち絵のクオリティが高すぎてテンションが上がります。

ずっと楽しみにしていた分、目を覚ましたあめちゃんと行方不明中の葵君の絡みを考えるだけで最悪の結末を考えてしまって精神的に死んでいた時期もありましたが、あらかじめテストプレイに参加した皆さんから戴いた温かいメッセージ(「死ぬな」「生きろ」など)やイルハさんからの言葉もあり、情緒を崩さずセッションに臨むことができました(なお、セッション中は相当乱れていた模様)

また、何があっても後悔がないように、あめちゃんが目を覚ましてからセッションまでの約1ヶ月の間に諸々の準備を整えました。終活とも言います。

さらに、我家さんから「探索者の証」として帽子を貰ったので、急遽ななむーんさんに許可を得てあめちゃんの立ち絵に帽子を描き足すことになりました。畜生、何て粋なことをするんだ! こんなの反映させるに決まっているだろ!?

こうして万全の態勢で臨んだ第一部。あめちゃんがゴールデンウィーク明けの平日に学校を無断で抜け出していることが判明。「草加葵の姿を見かけた」という情報があった町に一人でやって来たのでした。なお、この時点で既にあめちゃんの成長に感動しているKP・PL両名です。

ただ、肝心の探索に関してはなかなか有力な情報が手に入らず、「あの馬鹿がいそうなところって何処だよ!?」と猫が怒鳴りながら、某シナリオのNPCによく似た少女と一緒に、町のあちこちを探し回りました。なお、あめちゃんの技能はある程度安定していましたが、肝心な情報に限って技能が成功しなかったためNPCに助けてもらいました。

ところで、第一部終了後何だか吐き気がするなぁと思って熱を測ったら37.2度の熱を出していた猫です。冷えピタを貼ったら徐々に下がりましたが、恐らく極度の緊張とプレッシャーによるものだったと思われます。人生で初めての体験でした……。

そんな中で始まった第二部。鏡の世界に閉じ込められた葵君と某キャラによく似たNPC。何度も何度も同じ時間を繰り返しながら、反転世界からの脱出方法を探すことになります。ここだけの話、鏡にあめちゃんの姿が映らず、隣にNPCがいなければ、葵君は鏡の世界から出ようとしなかったと思われます。なお、どうにか情報を集めようとして奇行に走ったこともありましたが許してください。

途中、「手紙」と称された暗号らしき文章をどうにかして読もうと試みたのですが、あまりにも複雑怪奇すぎて途中で放棄しました。「分からない時には分かるようになるまで進める」という考えには猫も共感です。熱のせいで頭が上手く働かなかったというのも大きかったです。

結果的に「手紙」は読めてギミックもある程度推測できたのですが、本当にこれでいいのか猫の中での確信が得られず、悶々と悩みました。最後の最後で詰めが甘かったのは本当に申し訳なかったというか、少し考えれば分かることだったのに突っ切ってしまいました。あと一日余裕があって本当によかったです……。

何とかギミックを解き明かして鏡の世界から脱出できたのですが、その先はあめちゃんの目の前。890日間に及ぶすれ違いの末、ようやく葵君とあめちゃんが再会を果たしたのでした。よかったね、あめちゃん。

それは良いのですが、問題は、猫がかねてより何度も妄想していたことをKPや聞き専の前でRPすることへの恥ずかしさでした。しかし、宮澤さんという素晴らしい見本を以前見ており、(こんなこともあろうかと)喋りたい台詞のメモをあらかじめ手元に用意した以上、今ここで覚悟を決めなければきっと後悔する……! 覚悟を決めた猫は、約15分に及ぶRPを繰り広げたのでした。よく頑張ったぞ自分。音声があったら猫は死ぬぞ。

余談ですが、想像通りの台詞を言えたあめちゃんですが、一方の葵君は予想以上に何も言えてない上、厳しい物言いをしないので心の中で爆笑していました。あめちゃんに対して優しすぎだろお前。かすみちゃんとの落差で風邪を引きそうでした。

こうして二人の対話を一区切りする形でセッションは終了したのですが……この時点では何も解決していなかったんですよ……あめちゃんと葵君がこれからどうするのか全くRPできてなかったんですよ……。

猫「どどどうするんですかこの後ーーーっ!?」
イルハ「俺はやりきったぞーーー!! あとはSSでお願いします」

満足気なKPにエンディング後の展開を全て丸投げされました。「それなら書かないとやってられねえよなぁ!?」と、次の日の猫の午前休は創作活動に消えたのでした。

そうして書き上げたのがこのSSです。猫のこれまでの思いの丈を思う存分叩き付けました。満足できる出来です!

その後、後書き紛いの駄文も書きました。こちらにまとめた小ネタ集も考えていて楽しかったです。

イルハさんにおかれましては、素晴らしいオリシを回してくださって本当にありがとうございました。シナリオに懸ける想いや拘りを聞いて、猫もまた一つ、TRPGに対する意欲が高くなった気がします。

――今はただ、彼ら二人の道行に幸在らんことを。

 

2022年5月1日・5月14日「HOME COMING」ともつか治臣様作

KP:ツキナミ/PL:猫・あさ・ぴー・れいらん/PC:天堂翔琉(エンジニア)・エリオ(労働者)・ Darth(軍人)・クラウディア・フリューゲル (科学者)

一言:お祭り騒ぎのスペースCoC、最高!!

ツキナミさんが「回したい」と前々から仰っていたスペースCoCに参加してきました! メンバーはいつもの草加診療所面子。そんなわけで事前にハンドアウト(職業)・世界観・所持品候補・推奨技能などの濃密な設定と睨めっこして何とか新規探索者を作ったら、後から送られるキャラクターが濃いのなんの。遂にはダース・ベ○ダーが来て大盛り上がり。こうして異種格闘技戦のような探索者達が揃い、スペースドリームを狙って宇宙船に乗り込んだのでした。

以下、セッション中の会話をまとめたものです。ぴーさんから戴いたメモも存分に活用しています。その節はいつも本当にありがとうございました! なお、シナリオのネタバレを含みますので、閲覧の際にはご注意ください。

改めて、楽しいシナリオを回してくださってありがとうございました。この面子で回るセッションの楽しさは異常です。次回もよろしければ、同卓よろしくお願いします!

 

2022年5月28日「少女条例」カズま(スタジオQNR)様作

KP:えみりぃ/PL:猫・イルハ/PC:楠彩葉・美凪羽莵真(両名高校生)

一言:最強無敵ギャル、強すぎる。

「某学校の弓道部に所属している女子高生」という設定が付与される一方、猫で作成したのは日々インスタ映えを狙うギャルでした。何でこんな異色なキャラクターが生まれたのかと首を傾げるのですが、たまには自分とかけ離れたRPをしたくなる時もあるのです。きっと。

そんなわけで珍しく、セッション開始一ヶ月ほど前にキャラクターシートを提出しました。早すぎる。そのせいで、どんなキャラクターを想定したのか忘れてしまったので、セッション当日は帰宅しながら「いろ(=自分の名前)はぁ〜」と一人称を確認したとか何とか。

いよいよセッション開始時間となり、早速設定の確認と回想シーンの差し込みから始まりました。同級生の男子や同じ部活の先輩との関わりとの中で不吉な予感を覚えつつも、二人は弓道部の合宿に臨みました。

楠『はどっち(=羽莵真ちゃん)がいるなら大丈夫じゃない?』
イルハ「このギャルドジっ子かもしれない」
猫「私は、ギャルはドジっ子だと思っています(多大なる偏見)」

それにしても、楠ちゃんがこんな感じで自由のなんの。それなりにプール掃除に勤しんだかと思えば私的な水着を用意して泳ぎまくり、足元にネズミ花火をばら撒いて後輩を驚かせてやりましたとも。

KP「猫さんの零度は成功しない」
猫「数打ちゃ当たる零度だってあるんですよ!(失敗)」

猫さんの零度は当たらないし、楠ちゃんはクトゥルフ要素に自分から首を突っ込まないし、羽莵真ちゃんは「藤太様に会いたい」という願い事を叶えてもらおうとしたり、何なら(とある事件の第一発見者にはなったものの)ほぼ何事もなくセッションが終了するし、本当に気楽な女子高生ライフを満喫してしまいましたとさ……たまにはのんびりと日常を満喫したっていいじゃないか……っ!

惜しむらくは、キャラクターの設定をあまり生かしてあげられなかったことですが、これはまた次の機会の課題としたいと思います!

 

2022年5月15日・5月23日・6月1日・6月6日 CoC第7版「忘れじの理想郷」ディズム様作

KP:鞍馬/PL:猫・小豆・はりゅ/加藤愛(ジャーナリスト)・兎野心(古物研究家)・魔道凱(ディレッタント

一言:《近接戦闘》は全てを解決しないが、1クリは全てを解決する。

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久方ぶりの外部卓となりました。鞍馬さんという見知ったKPはいらっしゃったものの、PLの方々とはセッションを通じて絡むのが初めてだったので当初は非常に緊張しました。

そんな中、小豆さんは可愛らしいお声の中にも芯のあるRPを見せてくださり、はりゅさんはお調子者でありながらセッションとなると一貫したRPを見せてくださいました。お二人とも気さくな方で非常にありがたかったです。なお、肝心の猫さんは人見知りの激しい第7版初心者猫でしたが、同卓できたことを嬉しく思っています。そんな話をしたら小豆さんに「初心者……?」と首を傾げられました。おかしいなぁ。

事前に選択したHO1の設定に沿って作成した第7版探索者4人目こと、加藤愛ちゃん。如月ちゃんが参加した「君は可愛いぼくの飼い主」(2019年7月6日踏破)で名前だけ登場していた子で、学生時代の一次創作小説から引っぱってきた子でもあります(如月ちゃん・煽堂君・後藤君と原典は同じ)。明るくて心優しい一般人RPをしつつ、初絡みの方ともそつなく話せるような子にしてきました。

小豆さんのキャラクターは、兎野心ちゃん。初めて彼女のキャラシを読んだ時は、設定メモの深掘りに恐れ戦きました。この子、どれだけ闇を抱えれば気が済むんだ……? 思わず「人間関係どろっどろで草」「思った以上にドロドロで昼ドラも真っ青」などという言葉がPL達から飛び出す始末。DEXが低いのでどうしても二人の後から付いてくることが多かった心ちゃんでしたが、ひいひい言いながらも二人の後を追いかけてきてくれるところが好きです。

探索中は思うように出目が振るわず失敗も続いていましたが、他の二人を精神的に支えてくれました。特に、度々セッション中に死にかけていた加藤ちゃんを励まし、側にいてくれた心ちゃんは、加藤ちゃんにとっての言葉どおり心の支えであり癒しでした。

はりゅさんのキャラクターは、魔道凱君。「別世界から転生した元魔王様」というトンデモ設定でしたが、はりゅさん曰く「まだいい方」らしいので他の探索者は一体どうなっているんだ……? ともかく、転生して力を失った魔王様が凄腕経営者としての力を行使して幾つもの企業を立ち上げ大金持ちになったのは確かだったので、存分に移動手段としてリムジンを使わせていただきました。空気を読まずに思ったことをすぐ口にする点は凱君の短所でもあり、間違いなく長所です。そして、凱君がいてくれたおかげで愛ちゃんも臆せずに動けたと確信しています。

余談ですが、セッションが終わった後、小豆さんに探索者のフルネームをお送りした際、加藤ちゃんと語呂が合っているという奇跡が起きていたことに気づいたとか。

そんなわけで、一人の知人の死と、もう一人の知人による狂気的な行動から始まった本セッション。序盤から何かしら大きな事象が動いていることを予感させる展開で猫は胸が踊りました。

その後、凱君・心ちゃんと共に事件の真相を求めて町を駆け巡ります。途中、二人が遅刻して愛ちゃんだけ待ち合わせ時間で1時間ほど待ったり、とあるアパートでは管理人さん(男性)が凱君のことを気に入ったり、加藤ちゃんが謎の衝動に襲われて何度も自殺手段を捻り出す大喜利をしたり、休憩の度に心ちゃんが凱君の財布を預かってウキウキしながらジュースを買ったり、取り調べを受けつつ秘匿を受け取って猫の情緒が死んだりと、探索期間二日とは思えない濃密度でした。

何よりも、中盤に発生した戦闘に決着を付けるために、乗っていた車に凱君が指示を出して敵NPCを轢く珍事件が発生し、それはもう面白おかしいことになりました。KPには大分心労をおかけしたと思いますが、猫は全く気にしていません! むしろ「その手があったか」と、はりゅさんの機転の速さに感服していました。その代わりと言っては何ですが、猫が何度もセッションの開始時間を間違えた件を水に流してくださるとありがたいです……。

終盤戦では、黒幕と対峙した際、今度こそ第7版独自の要素である《幸運》を駆使して《近接戦闘》を成功させて黒幕を気絶……どころかHPを削り切って殺しかけた加藤ちゃんでした。《応急処置》成功のために凱君のクリチケを一気に消費してしまって本っっっ当に申し訳ない。今年だけで、同卓したPLのクリチケを三度も消費しました。ひょっとして厄年か……?

凱『加藤、一ついいことを教えてやる』
凱『死んだ人間は生き返らない。生き返らせたとして、そいつは別世界にいくかもしれないし加藤の望むようにはいかないかもしれない。後は、生き返る側の人間のことも考えろ』
凱『そいつらは、本当に生き返ることを望んでいるのか?』

最後に現れた超常的存在を前に、どんな願い事を言うか考えていた際、そんな凱君からの言葉がPLPC共に突き刺さり、決意を固めることができました。

加藤『今回の一連の事件に関わっているすべてのことを消し去ってほしい。羊田さんに聞こえている声も、自殺病のことも、何よりも、今ここに顕われたあなた自身も』

こうして、NPCも含めて《幸運》判定を行い、複数人の記憶を消す処理が行われました。PCの中で成功したのは心ちゃんだけで、失敗した加藤ちゃんと凱君は一連の事件や調査する動機を忘れてしまうのでした。

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協力NPCこと犬飼君の《幸運》1クリがなければな!!(温情ありがとうございます)おかげさまでデメリット込みの救済措置が成されました。1クリの力は偉大。

ただし、記憶を取り戻す際のデメリットが1d10/1d100だった上、当時の加藤ちゃんのSAN値が55だった(PC3人の中で一番低かった)こともあり、悩みに悩んだ結果……。

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無事に成功しました!! よくやった加藤ちゃん、君はやればできる子だ!!(生還報酬がなければ失敗していたことには目を瞑る)

今回のセッションは一日で駆け抜けたわけではなく、平日の夜21(22)〜24時を使って何日かに分けて実施されました。思うように探索が進まず、先が見通せないもどかしさもありましたが、緊張感とワクワク感が持続したのは、間違いなく同卓してくださった皆さんとの掛け合いが楽しかったからです!

改めて、同卓してくださったお二人とKPに感謝を申し上げます。遠くない未来で、次の機会が得られることを楽しみにしています。

 

2022年6月19日「ノートルダムの怪物」優希様作

KP:れいらん/PL:猫・ツキナミ・ぴー/PC:水無月航(美大生)・ジャック・D・クォーツ(原石収集家/冒険家教授)・ハラペーニョ・オナカスイターノ(料理人)

一言:面白い方を失くしてしまった……。

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先月、本来であればこの日に参加するはずだったセッションが諸事情で中止となったため、今回のセッションが組まれることになりました。KPを引き受けてくださったれいらんさん、本当にありがとうございました!!

KPから提示された探索者の条件は「パリに旅行に行ける探索者。できれば他探索者と友人関係であることが望ましい」というものでした。この時点で猫の探索者の半数以上は除外。何とか三択まで絞ったものの、結局誰が行くか決まらなかったので、急遽セッション当日の午前中にダイスバトルを始めた猫でした。

こうして選出した探索者が水無月航君。「グラスバレヱ」踏破から実に約2年ぶりの再会です。しばらく距離を置いていましたが、「蓮月君だって別卓に参加しているからきっと大丈夫!」と思い、参加させたい気持ちを抑え切れませんでした。ごめんね。あまりにも久しぶりすぎたので、キャラシの能力値と持ち物欄を加筆・訂正するところから始めました。

ただ、PL全員ともキャラシを提出したのがセッション当日、しかも猫に至ってはパソコンの更新プログラムのせいでセッション開始予定時刻から約40分後にようやくパソコンが使えるようになるという不始末……。本当に申し訳ありませんでした。

今回同卓した他の探索者ですが、PLの中で真っ先に能力値と探索者名だけ提出されたのがハラペーニョ・オナカスイターノさんです。名前の時点から既にオチてて笑いが止まりませんでした。能力値が決定した後にもう一度キャラシを見直したら、当たり前のように料理人でした。本当に面白すぎます。なお、初期値《図書館》の成功率が普通に高くて吃驚でした。

また、もう一人の探索者は原石大好きなジャック・D・クォーツさん。鉱石の効果を駆使して精神分析を図ろうとしたり、顔に傷があるせいで普段は顔を隠していたりと、こちらも個性溢れる探索者でした。諸々の出目もかなり良かったので安心感もありました。ただ、彫刻や建造物を見る度に「原石を見たかったなぁ……」と小声で呟いているのは笑いました。

こうして始まった本セッションの内容を以下にまとめました。今回、事前に「第1陣が全員ロストした」と聞いていたため、セッション内で得た情報はまとめていたのですが、ブログ用の会話メモを記録する余裕がなかったため、安定と信頼のぴーさんから頂いたメモを改変して使わせていただいています。いつも本当にありがとうございます。

以下、シナリオのネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。

*****

【セッション中たびたび口にすることになる台詞】
KP「何だよその名前ふざけてんのかよ」
ぴー「ほんと誰だよ(ハラペーニョ・オナカスイターノ)」

*****

【全員友人関係です】
猫「水無月君、この人達とどうやって知り合いになったんだ……?」
ぴー「怪しい人(顔を隠している)と怪しい名前の人がいる」

*****

【初日の探索箇所、みんな揃ってリビングへ】
猫「仲良しかよ(褒め言葉)」

*****

【謎の既視感】
KP「人指し指が天使像にそぐわない形をしています」
ぴー「ヨシッ!」
KP「どこかを指差しているような気がします」
ぴー「ほんとに現場猫だった」

*****

【リアル《母国語》がファンブルするとこうなる】
猫「待って待って(南西の)セイと(南東の)トウが(東西)どっちか分からない」
KP「えっ……」
ぴー「漢字が読めない……?」

*****

【パリに来た目的】
KP「情報のない場所が半分以上あります」
猫「何言ってるんですか!? こちとら観光で来てるんですよ!?」
ぴー「何かあるわけないよなぁ!?(初日に凱旋門エッフェル塔に行く三人組)」

*****

ルーブル・ピラミッドの画像を見て】
猫・ツキナミ「なんか見たことあるなぁ……(「星海のトライアド」の某所で使用している)」

*****

【《図書館》初期値のはずが】

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猫「何で初期値の方が成功するんだ……?(失礼)」

*****

【猫には分からないネタでした】
ツキナミ「愛鳥のカラスに餌をあげます(立ち絵の子)」
ぴー「我が名はブロスフゥンダル」
KP「Apex Legendsにようこそ」

*****

【突発的に始まった謎のダイスバトル】
KP「じゃあみなさん、1d100を振ってください」

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ぴー「ん?」
ツキナミ「あっ」
猫「あっ」

*****

【凄惨な光景に遭遇した探索者達】
ぴー「はい実質成功(SANチェック失敗→1d4+1→2)」

*****

【どうしても気になって、つい】
猫「外観にあった3人の天使像について調べたいんですが……」
KP「《図書館》に成功した場合、俺はWikipediaを開きます」
ツキナミ「逆にネットで調べてもいい権利とかでいいのでは?」

*****

【空間把握能力の無限の可能性】
KP「貴方はその周辺の地理を完全に把握しており、それを写真に映る場所と照らし合わせて方角を認識することができました」
猫「サラリと言ってるけどやってることヤバい」

*****

【二柱の《招来/退散の呪文》を入手】
猫「どっちを召喚しますかね……」
ぴー「両方召喚すればいいのでは?」
KP「ここに神話大戦が始まるぞうおおおおお」
猫「2d100は嫌ですーーー!!!」

*****

【別の世界軸で似たようなことがあったような】
NPC『貴方達は、神に相対する覚悟がありますか?』
猫「水無月君、《招来/退散》持ってないからなぁ……(その時点で最もSAN値が低かったので永久的発狂が怖かった)」
ぴー「無理に行かなくてもいいんですよ?」
猫「こういう時最後まで覚悟が決まらないんですよね。でも、何もできなくてもここまで来たら二人の後に付いて行って、自分にできることをしようとするのが彼なので……」
ツキナミ「あぁ……(何かに気づいた声)」

*****

【各々の天敵】
猫「私、○○○○(今回登場予定の神格)に探索者2人殺されてるんですよ!?」
KP「俺は蛇人間に3人殺されました」

*****

【退散の呪文に使うMPを計算する際】
猫「すみません、もう一度しっかり電卓使って計算し直します」
KP「それは大切なことだからぜひやってください」
猫「退散の呪文の確率は100%の方がいいですよ絶っっっ対」
KP「○○○○を顕現させておくとマズいことを知っている……」

*****

【探索者達のSAN値がゴリゴリ削られていく】
KP「もう短期(狂気)引いてましたよね?」
ぴー「引いてます引いてます。どっち(短期・不定)も幻覚見てます」

*****

【最後まで神格に対する謎の耐性を見せた件】
猫「何が凄いって、この状況でSAN値ほぼ削れてない水無月君ですよ……!」

*****

【神格の効果について処理を確認中】
KP「あれ、もしかして毎ラウンド発生する?」
ぴー「毎回プレゼントしてくるのでは?」
猫「だから嫌いなんだよこいつーーーーー!!(絶叫)」

*****

【退散の呪文の成否を懸けたダイスロール】

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ツキナミ「俺、最後にクリティカル出したの初めてかもしれない」

*****

【セッション終了後の会話】
KP「このシナリオでロストさせたの4人になってしまった」
ぴー「6人にならなくて良かったな」

*****

【探索者達の精神はズタボロです】
ぴー「ハラペーニョがいない中で食べるご飯は上手いか……」
ツキナミ「私の隣にはいつもオナカスイターノがいるから(幻覚)」
KP・猫「地獄」

*****

【危うく5人目になるところだった水無月君】
KP「○○○○の後遺症(寝る度に1d6のSAN値減少)免除したの偉すぎでは?」
猫「ほんっっっとうにありがとうございます……!」

*****

こうして、生還2・ロスト1にてセッションは終了。ハラペーニョ・オナカスイターノさんが永久的発狂して廃人と化してしまいましたが、彼を犠牲にしてパリの街に平和が戻ったのです。きっと彼は、彼方の地であらゆる神格相手に料理を振る舞っていることでしょう。

残された二人も不定の狂気のため、しばらくまともな生活はできないでしょうが、それでも彼らの行く末が少なからず恵まれることを願って。

この度は同卓いただき、ありがとうございました! 次がありましたらどうぞよろしくお願いします!

 

2022年8月16日「探索者が神話生物相手に無双するようですよ?」香月悠様作(「継続限」収録)

KP:宮沢輝/PL:猫・トト丸/PC:草加葵・霧原かすみ(どちらも私立探偵)/KPC:丸山西治(私立探偵)

一言:私立探偵トリオ、此処に爆誕

宮沢さんが根気強く日程調整してくださった末、ようやく成立できたセッションとなりました。どの探索者で行くか最後の最後まで悩んでダイスを振り、結果《幸運》の出目が最も酷かった葵君で行くことになりました。某邪神に「しばらくは見逃してあげるよ」と言われた二日後にこんなことになってごめんよ。葵君が行くならと自動的にかすみちゃんが付いてきたのですが、かすみちゃんが遂に草加探偵事務所に加入したことで「師匠」呼びが「所長」呼びに変わっていたのが嬉しくもあり、悲しくもありました(何を言ってるんだお前は)

そんなわけで導入。浮気調査の依頼のために二人揃って浅草まで出かけた先で、芸者のところに入り浸っている丸山君と遭遇。丸山君のパトロンに言うまま座敷に通され、美味しい食事を戴くことに。

そして、突然訪れる\メテオ・ストライク/である。

以下、セッションの内容を一部まとめたものです。ネタバレ有なので要注意。

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【描写「神話的事象に巻き込まれ続けた者達よ」】
猫「身に覚えしかかない その1」
トト丸「身に覚えしかかない その2」
KP「身に覚えしかかない その3」

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【丸山君について一言】
トト丸「ビジネス女遊びも大概にしてください」
猫「wwww(ツボってミュート状態にする)」

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【其処だけは嫌だ】
KP「クトゥルフ神話TRPG世界のファンタジー世界って、つまりぶっちゃけドリームランドだろぉ!?」
PL2人「やだーーーー行きたくねえええ!!!」

*****

【ドリームランドについて神話技能でチェック】
草加 葵 CCB<=49 > 42 > 成功
霧原 かすみ CCB<=24 > 41 > 失敗
丸山 西治 CCB<=11 > 5 > 決定的成功
トト丸「さすが丸山」
KP「嘘でしょう!?」
猫「これは強い」

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【何が一番助かったかというと】
KP「今後、何が起こってもSAN値が減りません」
猫「めちゃくちゃ助かります(葵君のSAN値は40)」

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【譲れない戦い(葵君が勝利しました)】
トト丸「《写真術》で所長と丸山君を撮影します」
猫「KP! 《水泳》で逃げます!」

*****

【アザトースとの御対面】
丸山『何だアレ……目玉と、触手……?』
葵『……悪いことは言わねえ。アレについては知ろうとしない方がいいぞ(《神話技能》成功したので正体を看破している)』

*****

【音楽系技能を失敗させろ、とは言ったが】
霧原 かすみ : CCB<=65 【芸術(ピアノ)】 (1D100<=65) > 96 > 致命的失敗
霧原『所長! やっぱりこれ難しいです!!』
葵『うるせえ! お前の才能ないだけだからな!?』
丸山『ぜ、前衛的だと思うぞ……』

*****

SAN値回復5d8と聞いて】
猫「今、私は宇宙猫になってます」

*****

こうして異世界を巡ってさまざまなイベントを潜り抜けた三人ですが、怪我もなく無事に戻れたのでした。ただ、検査入院という形で病院に運ばれたために、丸山君も葵君も大切な人に怒られてしまったとか。こういう時にしか素直になれない彼らですが、そんな彼らの日常が、これからも少しでも平穏でありますように。

【告知】猫が自探索者本を作ったら、こうなった。

突然ですが、個人誌を作ったという話です。

タイトルは「猫探集(ねこたんしゅう)」

ざっそうを愛する『猫』『探』索者の設定資料『集』です。安直。

*****

【概要】

1冊550円(税込) ※配送料は別となります

・表紙カラー/本文白黒/B5サイズ/全32ページ

・猫の探索者総勢38名の中から厳選した、探索者10名の設定資料を収録

・ななむーん(@Nanamoon_776 )氏による書き下ろしイラストを多数収録

***** 

【注文:2022/3/31まで→注文販売終了しました(2022年4月1日更新)

注文は上部のボタンからどうぞ。リンク先にある「ご注文手続きへ」のボタンを押した後、「ご注文者情報」および決済方法を入力すると、注文後に指定された住所への発送をしてくれる『どこでも出版』というサービスを利用しています。

万が一まだ欲しい方がいらっしゃれば、猫のTwitterのDMまでご連絡ください。

ただし、事前にどのような本なのか以下の詳細をご覧いただき、熟考した上でのご注文をお願いいたします。購入後の苦情には対応致しかねます。

以下、「猫探集」の詳細になります。

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【詳細】

《表紙について》

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Wordの限界に挑戦しました。表紙にある猫の足跡は、Wordで作成できる図形を使って自作したものです。それらしく見えたなら頑張った甲斐がありました。個人的には満足しています。

なお、裏表紙にあるアイコンは「可愛いフリーアイコン・イラストの無料素材サイト|フリーペンシル」(https://iconbu.com/)というサイトのものを利用しています。

余談ですが、その後自分のパソコンではどうしても画質が維持できなかったので、ななむーんさんにデータを渡して編集加工していただきました。お世話になりました。

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 《収録探索者の紹介》

草加怜・草加葵・如月琳・後藤鋼樹・柊杠葉・草加翡翠・木元桜・赤月カナタ・境悠真・草加あめ

の10名(男性5名、女性5名)となっています。

※下線部のある「草加翡翠赤月カナタ草加あめ」に関しては、厳密に言えば猫だけの探索者ではなく、作成にあたり別のプレイヤーが関与している探索者です。今回の個人誌作成にあたり、該当するプレイヤーの皆様には原稿を確認していただきました。しかも校正の度に何度も原稿を送りました。その節は本当にありがとうございます。

探索者の選出基準は「猫がB5用紙2ページ以上の設定資料が書けるくらい愛着があるか」「ななむーんさんに新規絵を描いてもらいたいかどうか」です。当たり前ですが大抵の探索者が基準を突破できるので、厳選には相当苦労しました。

決定組で6枠が埋まり、残り4枠のうち何とか8名までは厳選したのですが、どうしても絞れなかったため、突発的にダイスバトルを実施。見事に勝利した探索者達が収録されています。面構えが違う。 

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《本文について》

先に申し上げておくと、中身はほとんど文字の羅列です。ステータスや一部キャラクターシートからの引用を除いて、当たり前ですがほぼ書き下ろしです。約20000字あります。

①探索者4名(草加怜・草加葵・如月琳・後藤鋼樹)/全身立ち絵付き/各4ページ(見開き2ページ分)

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②探索者6名(柊杠葉・草加翡翠・木元桜・赤月カナタ・境悠真・草加あめ)/上半身絵付き/各2ページ(見開き1ページ分)

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①と②で項目数が異なりますが、それぞれ以下のことが書かれています。

「個人情報」:探索者に関する、簡単なプロフィール欄。「好きなこと」「嫌いなこと」「趣味・特技」「将来の夢」欄を考えるのが楽しかったです。ちなみに「将来の夢」には「探索者が将来に期待したいことや願望として考えていること」を記入しています。

■「技能」:探索者の能力値および獲得技能・成長技能の一覧です。なお、2021年8月末時点のものです。

「人柄」:探索者が生来から持っている気質や性格などが書いてありますが、「経歴」を読んだ後に見直すと「ああ……(納得)」となるように文面を考えました。

「経歴」:探索者が歩んできた半生について。特に、①の探索者4人に関してはキャラクターシートにも書いていない詳細な設定を収録しました。葵君の消息後の話や、如月ちゃんの中学時代に関する裏設定も初公開です。※踏破済シナリオのネタバレが幾つか含まれていますが、シナリオ名や詳細は伏せてあります。

「日常」:探索者が神話的事象に巻き込まれていなければどんな生活を送っているのか、どのように仕事をしているのか考えてみました。途中、参考資料をかき集めながら後藤君の辻褄が合わなくて死ぬかと思いました。

「非日常」:探索者が神話的事象に巻き込まれた結果、どんな生活を送ることになったのかまとめてあります。※踏破済シナリオのネタバレが幾つか含まれていますが、シナリオ名や詳細は伏せてあります。

「由来」:探索者の名前の由来について語られています。語呂や意味を気にする傾向が強い猫ですが、もちろん例外もあります。その辺りの違いについてもぜひお楽しみいただければ幸いです。

「因縁」:探索者と関わりのある人物に対するコメント集です。別プレイヤーの探索者の名前を使用したため、お一人ずつ許可をいただきました。その節は本当にありがとうございます。

「猫からのコメント」:タイトル通りです。前々から言いたかったことを書き連ねました。結構思い切ったことが書いてあります。

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【スケッチ集】

今回、探索者のイラストを担当していただいた絵師ことななむーんさんから送られたラフ画をまとめて2ページ(見開き1ページ分)に収録しています。なお、ラフ画の一つは以前猫が(ななむーんさん本人に許可をもらった上で)Twitterに掲載しています。可愛すぎでは????

なお、ななむーんさんの詳細については以下のTwitterをご参照ください。

この度は約一ヶ月の間という厳しいスケジュールの中、素晴らしいイラストを描いていただきました。そればかりか、密かに校正作業までお手伝いしてもらいました。感謝しても感謝し足りません。本当にありがとうございます!!

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【最後に】

これまで、異文化交流卓にシナリオを寄稿したり、知人と作成した合同誌に短編を寄稿したりした経験はありましたが、「雑草卓」の代表として個人誌を発行して頒布するのは初めての経験です。需要があるのか未だに謎ですが、欲しい方がいらっしゃるなら有り難いです。正直、猫への利益率はほぼゼロなので安心して頒布できます。

元々は自己満足で作り始めたものでしたが、結局多くの人の協力がなければ完成しませんでした。皆さん、本当にありがとうございました! もし、購入後に少しでも感想を聞かせていただけたのなら、作者として大変嬉しい限りです。

それでは、またの機会がありますように。