リーフィアと歩む緑の軌跡

大好きなリーフィアとともに歩む日常。最近はクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいる。

【6年目】猫がGMとしてTRPGシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて6年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章は、TRPG歴6年になった猫がいつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。

なお、「クトゥルフ神話TRPG」「エモクロアTRPG」「マーダーミステリー」等、さまざまな種類のTRPGのシナリオ感想に対応できるように、今年から「KP(キーパー)編」から「GMゲームマスター)編」と表記を変更しています。ご承知おきください。

「蠢く島」「傀逅」「事象地平のアストロナウト」「ロールシャッハ・シンドローム」「沼男は誰だ?」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧をお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ

猫のKPアイコン用イラストとして、りん(@attorin_18)さんに描いていただいたものです。その節は本当にありがとうございました!

 

 

2023年8月20日・8月27日「蠢く島」楠木様作

KP:猫/PL:ツキナミ・ぴー・れいらん/PC:小篠小夜(大学教授)・拾三原菱乃(ヤクザ)・鳳凰院朱雀(探偵/ディレッタント

一言:やりたかったことは全部できた(はず)


クトゥルフ神話TRPGを始めた頃に某動画を観て以来「いつか回したいなぁ」と思って早6年。「登場NPC達の人数が多く、それら全員のキャラ設定や秘匿情報を把握した上でのRPが困難」「シナリオのギミックの仕様上、PLを選ぶシナリオ」「デジタル版の素材がないため、事前準備に時間を要すること」等、回せなかった理由は幾つもありました。しかし、猫もKPとして少しは成長し、その上何が起こっても問題ないと判断できるPL達と知り合えたこともあって、念願叶って回すことができました。

シナリオ本に記載されているキャライラストやマップを撮影したり、必要なテキストは全て手入力したり、ココフォリアの部屋作りはいつもより大変でした。一方で、ネットの海で邂逅した諸先輩方は各々、並々ならぬ思いで臨んでおり、拝見した記事はどれも気合いが一入。それら全てとはいかないまでも、使用した画像やBGM一覧を参考にさせていただきました。先達とは素晴らしいものだとしみじみ感じます。

なお、PLの皆さんには新規探索者を作成してほしいと依頼したところ、PL達の悪ふ……いえ、思いつきで御嬢様とお嬢(ヤクザ)と小篠(名字)の三人組が集まりました。

以下、シナリオの処理に苦戦しながら猫がまとめたメモと、ぴーさんから「シャバ代です」というコメントと共に戴いたメモとを合わせたものの一部となります。シナリオのネタバレを含むので閲覧の際はご注意ください。

*****

【セッション開始前の会話】
ツキナミ「お嬢様の中にお嬢様で入る勇気がなかった」
ぴー「『轟く』じゃなかった、『蠢く』だった」
れいらん「二日連続お嬢様だわ」(前日にも別卓でお嬢様RPをしていたらしい)

*****

【行き当たりばったりの導入】
鳳凰院『(旅行券が)当たったので行きますわーー! 拒否件はありませんわーーー!!』

*****

【頑なに企業名が覚えようとしない】
ぴー「何やら黒光りするヘリ飛んでました」

*****

【何処かワクワクする単語】
ぴー「陸の孤島だーーー!!」
ツキナミ「陸でもない!! 絶海の孤島だーーー!!」

*****

【初めて屋敷の描写をした際の雑談がこちら】
ぴー『よく焼けそう』
ぴー『これから毎日ホテル焼こうぜ!!!』
ツキナミ『せいなるほのおで滅却』
ぴー『確定火傷うおおおおお』

*****

【なお、まだ何も起きていない模様】
ぴー「事件が起きる前に容疑者を割り出しておくんだ!」
KP「なんてこと言うんだ」
れいらん「会長が死んで疑われる副社長も死ぬんだ。俺は詳しいんだ」

*****

NPC達の動向を見守りながら】
れいらん「癖になってんだ、人を疑って歩くの」
ぴー「嫌すぎる」
KP「ちょっと待って。笑わすの止めて」

*****

【夜中、小篠さんが持っていた物干し竿を見て】
NPC『お前、その持っている物は、その……何……?』
れいらん「それはそう」
ぴー「むしろよく(今まで)突っ込まないでくれていたなと」

*****

【2日目朝の一幕】
れいらん「これぞ親の顔より見た絶海の孤島」
ぴー「もっと絶海の孤島見ろ」

*****

【2日目夜、夜某NPCに呼び出された鳳凰院さん】
ツキナミ「信用する相手間違えてるんじゃないかなぁ」
KP「一番信用できそうだったのが鳳凰院だったから……」
ぴー「それはそう」

*****

【思わず突っ込んでいたKP】
KP「おいぴーさん。Twitter5分前のぴーさん」
ぴー「え?? 何が?? 知らないツイートがされている……!?」
れいらん「許せねえ、イー●ン!!」

*****

【急遽生やした会長の手帳を読んで】
れいらん「キレそう。会長ならもっと情報残しとけ」
ぴー「そうだぞ。だから恨み買うんだぞ」
KP(なんて理不尽な……)

*****

【いつの間にか狂人扱いの拾三原さん】
ツキナミ「こちらはまだ一般人なので話が通じるかと」
ぴー「何ですか。人を逸般人みたいに」
れいらん「そうだろ」

*****

【その節は申し訳ありませんでした】
ツキナミ「キャラクターを弄れない苦しみの代わりに、これ以上ない美味しいポジションを得ている」

*****

【隠し扉を発見した時の反応】
ツキナミ「俺も見つけたかった……っ!」

*****

【某日記を読み終えて一言】
れいらん「絶対社長向いてないから辞めた方がいい」
れいらん「告って余計なこと言って殺されてるやんけ」
ぴー「言わないでおいたのに」

*****

【PL達からの総突っ込みを受けました】
れいらん「KPが『見える』って言ったから見えるんだよ!」
ツキナミ「こんな不思議な状況なんだから空間くらい湾曲する」

*****

【神話生物の画像を展開した瞬間】
れいらん「めっちゃシリアスなところ申し訳ないんですけど、皇帝ペンギンみたいな見た目してんなお前」

*****

【神話生物を見て発狂した結果】
PL達「ペンギンだこれーー!!」
れいらん「ペンギンさんをこれから水族館に返す作業を始めます」
鳳凰院『ペンギンが棘を飛ばしてきましたわーー!!』
???「シリアスが崩れた」
小篠『よくもハナを傷者にしてくれたわね!?』

*****

【後日談終了後】
ツキナミ「これで私は(医者だから)●●に困らない●●●になってしまったわけだ」
ぴー「一番与えてはいけないものを与えてしまった……」

*****

こうしてセッションは終了! 約12時間にわたる長時間のセッション、本当にお疲れさまでした!!

進行上どうしても避けては通れないシーンに直面した際、KPとしてどのように処理するか迷いましたが、悔いを残さないようやり切ることができました。それもこれも全ては以前に回した「沼男は誰だ?」のお陰です。それにしても、最後の最後まで笑いが止まらないセッションになるとは誰が予想していたでしょうか……。

絶海の孤島で起きた事件の真相は白日の下にさらされましたが、残された二人の探索者が命を賭した仲間の為に禁忌を冒したことで、彼らの運命はまた一つ狂い始めていくのでした。彼らの運命は続編にて明らかになるでしょう。

次回は、「雪の降る夜に」お会いできれば幸いです。

 

 

2023年8月28日・8月29日・9月1日・9月2日「蠢く島」楠木様作

KP:猫/PL:イルハ・えみりぃ・こたつタコ・宮沢輝/PC:美凪空頗(玩具メーカー)・霊群巴月(牧師)・横尾周平(医師)・大久保六花(探偵)

一言:クリティカルが導き出した結末。

予定を先に組んだはずなのに、日程的な都合で後発組となった第2陣。プレイヤー集めから日程調整、ハンドアウト決めまで数日間のうちに終わって驚きました。イルハさんの立卓力は本当に凄まじいと思います。

こうして集まったメンバーで乗り込んだ「蠢く島」。プレイヤーが違えば第1陣と全く違う展開を迎えるのは必定とはいえ、こちらの探索者も個性が強いのなんの。

興味のある玩具(チート級アイテム)を度々創作した空頗さん。的確な推理と理路整然とした発言で皆を引っ張った霊群さん。皆の頼れる存在として医療活動に従事していた横尾さん。誰よりもNPCに対して真摯に向き合って交渉役を務めた大久保さん。そんな四人が参加した旅行で、一体何が起こったのか。

以下、KPのメモの一部をまとめましたが、このシナリオ上で繰り広げられた破茶滅茶具合に、メモを取る余裕がほとんどなかったことをご報告いたします。申し訳ありませんでした……っ!!

*****

【全ての始まり】
美凪空頗:CCB<=80 製作(玩具) (1D100<=80) > 3 > 決定的成功/スペシャ
イルハ「じゃあ、自立稼働して宙に浮かぶカメラを作ります」
???「オーバーテクノロジーじゃん」

*****

【裏で振ったダイス目の結果】
空頗『(この屋敷に)秘密部屋あるのーー?』
NPC『申しわけないが、そんなものはこの館にはないよ』
KP「(やっべぇ……1日目時点で匂わせないといけないのか……!?)」
s1d100<=70 大久保心理学 (1D100<=70) > 86 > 失敗
s1d100<=80 霊群心理学 (1D100<=80) > 94 > 失敗
KP「ないように感じますね(良かったーーーーー!!)」

*****

【さて、何故でしょうか】
イルハ「(《製作(玩具)》と《コンピュータ》の複合ロールが成功したので)テトリスのプログラムを作って(NPCの少女に)渡します」
???『ありがとう』
イルハ「おかしいな。幼女センサーに反応しないな……」

*****

【探索者同士の情報共有を始める直前】
???「ちょっと待って、今壁越しで喋ってるの!?」

*****

【何かがおかしい】
???「こたつネコさんに任せるよ」
PL達「こたつネコ……??」

*****

【今度は自立式メイドが爆誕
KP「CV猫さんです。よろしくお願いします」

*****

【10分近いNPCへの交渉の末】
大久保『これ以上、苦しんでいるあなたを糾弾したくない』
大久保『……あなたを救いたいんです』

*****

【面白いくらいに発狂していて草】
霊群さん→神話生物がプテラノドンに見える幻覚
大久保さん→「鳥さん(=神話生物)捕まえるんだ」という偏執症
空頗さん→神話生物が鳥人間コンテストに登場するおもちゃに見える幻覚
NPCの男性→神話生物がペンギンに見える幻覚

*****

【探偵として、遺志を遂げたことを】
大久保『私はね、探偵をやってて、ここまで苦しい事件を担当したのは初めてだった』
大久保『情けないけど、これを暴こうとしたくはなかったの』
大久保『あなたのことを、あなたが受けたとてつもない苦しみを考えると、言うことができないと思った』
大久保『だけど、あなたの恋人の無念はこれで白日の下となった』
大久保『あなたが投げた小石で、ちゃんと全て見えるようになったんですよ』
大久保『あなたは、もしかすると間違った努力をしてしまったかもしれない』
大久保『でも、遺志を受け継いで、完遂したんです。それだけは、忘れないで』

*****

【医者として、未来の話を】
横尾『過去の話をしたがるなら、未来の話をしようか。医者らしくな』
横尾『生きる意味がないというのも無理はない。自責する気持ちも分かる。追いたいなら追えばいい』
横尾『でも、これからの未来について「何もない」というのは時期尚早じゃないか』
横尾『それを決めるのは、明日からの君じゃないか』

*****

【牧師として、人間の本質を】
霊群『○○○さん(NPCの名前)は、自分のことを弱い人間だと思っているかもしれません。しかし、僕はそう思わない』
霊群『黒い噂の絶えない○○○(NPCの名前)の所に単身で乗り込み、行動した勇気を神は視ているでしょう』
霊群『結果としてそれで人死にが発生していますが、それを罪を償おうとするあなたのことも視ています』

*****

こうして無事に全員生還でセッションは終了。お疲れ様でした! 連日に渡るセッションとなりましたが、プレイヤーの皆さんが一致団結して駆け抜けてくださったことを嬉しく思います。

それにしても、イベント進行や各種処理が本当の本っ当に大変でした。元々たくさんのNPCの行動を管理しなければならない上、《製作(玩具)》によってサーモグラフィーや自立稼働する監視カメラ、遂には人間を抱えて移動できるメカまで登場し、その時々に応じて返答することになりました。

特に、上記のメモに書き記す余裕が全くなかった3日目朝。自立稼働するカメラ映像の様子をイルハさんに秘匿で送り続けながら、NPCの少女を探すという名目で社長の部屋をガサ入れする探索者視点と、それ以外の探索者達の視点の描写をしつつ、探索者全員が今後のイベントに参加できるように進行させなければなかったので死ぬほど大変でした……。

その上、待ち受けていたイベントは本シナリオの肝の一つとして無慈悲に乗り切るつもりでしたが、プレイヤーの皆さんの発想と提案とダイス目によって本来シナリオ上ではあり得ない展開に持って行かれました。あれは見事な展開でしたね……これも一つのセッションの在り方だと受け入れ、その後何事もなく進行できたのは猫の成長の証だったと思います。何よりも、探索者達にとってはこれ以上ない結末を勝ち取ったので良しとしました! 彼らの更なる活躍に今後も期待しましょう。

 

 

2023年9月20日・9月21日・9月27日・9月28日・9月29日「傀逅」むつー様作

KP:猫/PL:浮世遊・のれん/PC:九十九命(神父見習い)・葛間仁志(詐欺師/犯罪者)/KPC:八百万神楽(デザイナー)・葛間杠(高校生)

一言:「壊胎」を経て「傀逅」を体験するという好機。

お二人に「壊胎」を回して早2ヶ月弱。遂に「傀逅」に参加していただけることになりました。折しも東京都の渋谷にて「傀逅展」の開催中。界隈でも特に盛り上がっているこの時期に、こうして「傀逅」を回す機会に恵まれたことを光栄に思います。

シナリオの性質上PCの大切な人(KPC)をプレイヤーに設定していただく必要があるのですが、何と二人共キャラクターシート(探索者)を提出してくださいました。これは気合を入れねばなるまい、と身の引き締まる思いになった猫です。

一方、猫は猫で約2年半ぶりの「傀逅」KPとして準備に勤しみました。もちろん過去のデータ自体は残っていましたが、原作者から公式素材が公開されたこともあり、ココフォリアの部屋をほぼ新規で作り直しました。たくさんの素材を満遍なく取り込み、その上各所BGMごとにシーンを振り分けた結果、初めて1シナリオで100シーンを超えました。やりすぎました。

こうして遂に始まった本セッション。詐欺師と神父見習いという異色のコンビが奏でた6日間。各々が信じるもののために戦った一部始終を特等席で眺めることができました。

葛間さんは詐欺師としての自分のスタンスをきちんと確立していて、たびたび垣間見える有能な仕事ぶりには舌を巻きました。九十九さんは過去の辛い一件を払拭しようと、他人のために身を削りながらも奔走する様子がたまらなく魅力的でした。何よりも、のれんさんも浮世さんも大抵PCとして喋ってくださり、互いにキャラクターとして会話できているのが本当に素晴らしい。時間に制限がなければ永遠と聞いていたかったくらいには凄かったです。

なお、肝心のKPと言えば、お預かりしたKPC達をどのように動かせばいいのか終盤まで掴めず、一方で滞りなく進行を続ける必要があったため、メモを書く時間がありませんでした。お二人の素晴らしいRPはほとんど記録できませんでしたが、何とかメモできた文章を以下にまとめました。

*****

【RP中に考えたKPCの思いをメモしていたので供養します】
杠(――――僕は、お父さんみたいになりたい。)

*****

【全てが終わったその頃に】
九十九『……その頃にはカミサマ、許してくれると思うから』

*****

【葛間さんの戦う理由】
葛間『世界は滅びるんだろ、世界が滅びたら俺が住めなくなる』
葛間『命。お前は、何のために戦うんだ』

*****

【九十九さんの戦う理由】
九十九『地獄に苦しみたくないから、人にいいことをするだけです』
葛間『俺は、お前の考えを否定はしないさ。俺の考えはあるがな』

*****

【九十九さんから見る葛間さん】
九十九『それなら貴方は、愛のために生きていると言えるでしょうね』

*****

【杠ちゃんを引き取った理由】
葛間『孤児院の中でお前が馴染んでいなかったから』
葛間『お前の居場所はあそこにはなかったから』
葛間『……俺と、同じだったから』

*****

こうして必死の思いで駆け抜けた6日間。彼らは奇跡を掴み取ることができました。長期間のセッション、お疲れさまでした!! 

KPが急遽セッションの開始時間の変更を何度かお願いしたこともありましたが、のれんさんも浮世さんも快く受け入れてくださったばかりか、空いた時間で「傀逅」についてお互い熱く語り合っていたらしいです。シナリオ内に隠された各種ネタに反応してくださったり、セッション後は「傀逅展」に行ってくださったりと、このシナリオを好きな方が増えたことを嬉しく思います。

改めて、このような貴重な機会をくださり、ありがとうございました。どうかこれに懲りず、今後とも同卓してくださると幸いです。

 

 

2023年11月12日「事象地平のアストロナウト」竜原様作(「高ロス限」収録)

KP:猫/PL:ツキナミ・ぴー・れいらん/PC:天河明日人、堕明日・喪流、リリー・スペイシア(全員宇宙飛行士)

一言:笑いの絶えないシリアス。

実はかなり前から猫が「是非とも回したい」と思っていたシナリオをようやく回すことができました。「高ロスト」と銘打っているだけあって、シナリオギミックはどれもこれも殺意が高いため軽率に回せませんでしたが、今回は身内卓のノリの良さに助けられました。それにしても、キャラクター作成時点で「星になりに来た」とか「一番最初に死ぬつもりなんで」とか言われるとは思っていませんでした(なお、事前に注意事項を散々伝えておいたKPである)

以下、ぴーさんから戴いたメモを合算し、セッション後にツキナミさんと記憶の擦り合わせをした上でまとめたメモの一部となります。いつも本当にありがとうございます!

*****

【恒例の探索者紹介】
れいらん「天才です、ドジです」
ツキナミ「宇宙馬鹿な人です」
ぴー「宇宙飛行士です(なお立ち絵)」

*****

【KP「これがないと堕明日さんとは言えないので許可します」】
ぴー「武器は持ってますか?」
KP「普段から持ってる物あります?」
ぴー「ダブルセイバーを持っています」
KP「はーーーーーーー」

*****

【リリーが行動する度に棚やら物やら崩れ去る】
KP「何で《芸術(ドジっ子)》6割もあるの!?」
れいらん「いやだってKPが許可したから……」
ツキナミ「まさかこんなに振るとは思ってなかったと思うんで」

*****

【雑談に書かれた衝撃的な一言】
天河明日人:まさかリリーが宇宙ステーション内でシュールストレミングを開けるなんて
ぴー「それはテロ」

*****

【イベントを起こしたいKP vs フラグを立てたくないPL】
KP「NPCは置いていきますね」
ぴー「NPCを置いていく方がまずい」
れいらん「引き摺ってでも連れていくからな!」

*****

【全てはここから始まった】
KP「NPCが血まみれで廊下を疾走していきます」
PL達「「止められませんか!?」」
KP「え、えぇ……?」
ぴー「DEX18なんですけどできませんか!?
KP「うーーーーん、何(の技能)で止めますぅ……?」
ツキナミ「そこに杖があるじゃろ??」
KP「一応ノックアウト(攻撃)で判定しますね……」
ツキナミ「《剣術》振らなかったんでしたっけ」
れいらん「《剣術》振ったら殺す気なんよ」
KP「ええ!? (ダメージ値)6しか出ないの!?」
KP「……鳩尾に入ってピクリとも動かなくなりました」
天河『ダニーーーーーッ!!!』

*****

ファンブルのペナルティとして】
KP「《芸術(フォース)》、リアル時間10分使えないことにしましょう」
ぴー「今回《フォース》振るために来てるのに!?」

*****

【飽くなき宗教戦争
れいらん「おのれきのこ派め……」
???「やはりたけのこなんだよ」
KP「最近きのこ好きなんだよなぁ」
れいらん「やっぱアルフォートですよ」
KP「それは強すぎる」

*****

【何度も提案された究極の択】
れいらん「面倒だから全部燃やしません??」

*****

【神話生物との決戦前の会話】
天河『お前達本当にいけるのか!?』
リリー『じゃ、行ってくるねー』
堕明日『別にあいつを倒しても構わないんだろう?』
リリー『さて、世界救っちゃいますか』
天河『さーて、お仕事頑張りますか。あいつらも頑張ってるし』

*****

【猫が猫である所以】
れいらん「猫さんが戦闘でクリティカル出したら影武者だから」
s1d100<=65-20 @舌で叩く (1D100<=45) > 98 > 失敗
KP「安心してください、ちゃんと猫ですよ」

*****

【脱出ポッドによる脱出判定の結果】
天河 明日人:CCB<=95-20 操縦(宇宙船) (1D100<=75) > 89 > 失敗
ツキナミ「なんでええええええぇぇぇ!!!??」
れいらん「ツキナミさんならやると思った」
ツキナミ「俺もそう思った」

*****

【運命のダイスロール後】
れいらん「夢の世界に行けると思ったのに……」

*****

こうして、セッションは何と無事に終了。お疲れさまでした! 本来あったはずのフラグをRPでへし折られたばかりか、死地に向かったはずの探索者達の運命はダイスロールによって切り開かれたのでした。

使わないだろうけれど念のため……と、セッション2日前の最終調整時に追加したエンディングシーンを使うとは思いも寄りませんでした。うっそぉ……。誰か一人は死ぬと思っていたんだが……?

なお、PL達も如何にして死ぬかを散々考えていたにも関わらず生き残ってしまったので、KPが描写を読んでいる間大分困惑している様子でした。でも、せっかく生還した以上、これから先も彼らの道を歩んでほしいと思います。

今回はお付き合いいただき、ありがとうございました! まだ見ぬ次回に向けて、回せるシナリオを探しておきます。

 

 

2023年11月19日 エモクロアTRPGロールシャッハ・シンドローム」ディズム様作

DL:猫/PL:ツキナミ/PC:鳳縁茈(高校生)/NPC:天ヶ瀬契(高校生)

一言:かけがえのない、3時間半。

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舞台「ロールシャッハ・シンドローム」のチケットを購入したもののシナリオは未踏破だった猫。先日、ダメ元でお願いしたのれんさんのご好意に甘え、プレイヤーとして通過することができました。しかし、一緒に舞台を観るはずの相方は未通過。

つまり、猫が相方に回せばいいんだ!!

そんなわけで、のれんさんから戴いたココフォリアの部屋データを流用し、購入したシナリオテキストを読みつつ、今度は猫が初めてのDLとしてエモクロアTRPGを回してきました。

共鳴者を誰にするか候補を挙げながら相談した結果、「GOODnightSTORY」(クトゥルフ神話TRPG)の踏破探索者をコンバートして臨むことにしました。ただし、コンバートする際に設定を丸々作り直さなければならず、その結果二人ともやや明るい性格になりました。なお、契君は今回のセッションのためだけに立ち絵を新調し、ちゃっかり笑みを浮かべさせたとか何とか。

こうして始まった本セッション。各々が別室に籠もらず、対面で向き合いながら行いました。完全なオフラインではなく、ココフォリアの部屋はDLとPLが各々が見られるようにして、通常のオンラインセッションで使用している機能(ダイス判定や背景・BGM変更等)を使いつつ、会話だけはオフラインで行いました。図らずも、初めてオフセに参加した際にKPが使っていた形式と似ているものになりました。このような形で猫も使えて密かに嬉しかったです。

余談ですが、このシナリオは特段大変な判定が必要ではないため初心者にもオススメできるのですが、予想以上にツキナミさんがダイスを回したせいで開示できる情報がなくなって大変だったことだけはご報告しておきます。

以下、セッション中に書き取ったメモや、録音データの一部を書き起こしたものになります。興味のある方のみどうぞ。

*****

【祠を勝手に開ける契君】
縁茈『おまっ、何やってるんだよ! 危ないだろ』
契『え、悪かったかな……縁茈が「悪い気はしない」って言うなら大丈夫だと思って……』

*****

【心の支えになった言葉】
縁茈『何かあってもお前だったら大丈夫だろ。いや、二人いれば大丈夫だな』
契『……うん、そうだな』

*****

【音楽に対する向き合い方】
縁茈『ピアノを弾いたら、嫌なことがあったんだよ』
契『弾けるんだったら弾いたらいいのに』
縁茈『……お前だったらいいか。今度また教えてくれよ』

*****

【「トムソンのバイオリニスト」の話を聞いて】
縁茈『誰か一人の命が助かるなら、やっちゃうかもしれない』
契『……俺が言うのもあれだけど、縁茈は人が良すぎるよな』

*****

【最後の繰り返しの果てに】
縁茈『このループを越えられるのも、きっと貴方のおかげかもしれない』
縁茈『今まで見守ってくれたことに感謝します』
縁茈『だから、俺達を無傷で帰してください』
縁茈『その後は俺達が頑張る番です』
ツキナミ「手を合わせます」

*****

【事故が起きる直前】
ツキナミ「(縁茈君の口元が)見えるかどうかの《観察眼》と、聞き取れたかどうかの《聞き耳》ですね」
猫「はーーーーーっ!? 契君の《聞き耳》なめないでくれますぅ!?」
天ヶ瀬 契 : 1DM<=7 〈観察眼〉 (1DM<=7) > [6] > 1 > 成功数1 成功
天ヶ瀬 契 : 3DM<=9 〈聞き耳〉 (3DM<=9) > [10, 9, 8] > 縁茈1 > 成功数1 成功
???『おかえり』

*****

【こちらでは比較的デレやすい契君】
契『その……、ありがとな。お前と一緒でよかったよ』

*****

【病室で縁茈君が呟いたこと】
ツキナミ「聞き取れたかどうか《聞き耳》ですね」
天ヶ瀬 契 : 3DM<=9 〈聞き耳〉 (3DM<=9) > [1, 1, 3] > 5 > 成功数5 ミラク
猫「ほら成功だよ聞かせろやおらぁーーー!!」
???『ただいま』

*****

こうして、セッションは無事に終了。気がついたら22時から始めて、終わった時には26時を回りつつありました。本当にお疲れさまでした。

終盤のダイスロール。ツキナミさんもそうですが、どちらかと言えばDLの方がダイス目が死んでいました。本当の最後の最後で女神様が微笑んでくれて何よりでした。むしろよくこの二人のダイス目で乗り越えられたな……?

コンバートしたとはいえ、全6章ものシナリオを乗り越えた者同士であり、本来ならできなかった関係だからこそのRPが見られました。これを独り占めにできたのはDLの特権です。

有難いことに、セッションが終わった後には「○○って言ってた時どんなこと考えてたの?」「○○って言葉が良かった」等、数日に渡ってお互い感想戦を繰り広げていたので、きっと楽しんでくれたのだと信じています。猫と一緒に回ってくれて、ありがとうございました。

最後になりますが、こうして「ロールシャッハ・シンドローム」を回したり回されたりしたのも、今夜(11月24日)新宿で開演予定の舞台を観るためです。舞台の上であの世界観がどのような形で展開されるのか、今から期待で胸がいっぱいです。楽しんできます!

 

2023年12月8日「沼男は誰だ?」ma34様作

KP:猫/PL:浮世遊・しぐれ・スライム・TAI/PC:鴉屋雨(便利屋)・遠山奏(記者)・蛇腹丸(アニマルセラピスト)・執徹芳司(記者)

一言:選んだのは、あなた達。

外部卓のDiscode内で「沼男を回りたい」という話が挙がった際、「自分KPいけます」とお答えしたら速攻でプレイヤーが集まった第7陣。いわゆる出張KPとして参加しました。それにしても猫さん、このシナリオを7回も回しているんです?? 

何度か卓を囲んだ方ならいざ知らず、初めましての方相手にこのシナリオを回す以上、手抜かりなく進めなければいけないという責任感から、事前告知と確認にはめちゃくちゃ気を遣いました。あんなに長い文章をチャット欄に送ったのは久方ぶりです。なお、だいぶ夜遅い時間に長文メッセージを送ってしまって申しわけありませんでした。

実際にプレイヤーの皆さんにお送りしたメッセージの一部がこちら。ちなみに、文面を考えるのに2時間くらいかかりました。文章を考えるのが苦手でして……。

こうして始まった本セッション。導入は記者組・便利屋と顧客という二組に分かれていただき、それぞれの視点で進めていきました。猫が最後に「沼男は誰だ?」を回してから約2年以上経っているのですが、昔取った杵柄である程度スムーズに進行することができました。

継続探索者(鴉屋凪/兄)を同居NPCとして引き連れて来た雨さん。
真面目枠なのにNPCとのRP合戦には負けじと応対していた遠山さん。
蛇を愛し蛇に愛されて人間を識った常識枠の女性こと蛇腹丸さん。
立ち絵差分がとても豊富で、きのこの山の信者だった執徹さん。
四者四様の彼らが紡ぐ物語を、KPは特等席で見守らせていただきました。

以下、セッション中のメモをまとめたものとなります。シナリオのネタバレにはご注意ください。

*****

NPCのいる書斎の扉の前にて】
執徹『ドアを開けてーーーー♪(アナ雪調の音楽)』

*****

【一日目夜の描写だったはず】
???「夕焼けを見ています」
KP「星空が綺麗です」
???「月が綺麗ですねぇ」
???「でもこの月少し泣いていますね」

*****

NPCの邸宅にある倉庫を探索中】
???「あなたが、私のマスターか」
???「倉庫だし」
???「マークが違えよ」

*****

NPCきのこの山を勧める執徹さん】
執徹『今日もまた1人信者を増やしてしまった……』

*****

NPCをしっかり押し留める賢い鴉屋君】
鴉屋『攻撃されるまで殴っちゃ駄目だよ』

*****

【沼男についての見解を述べた上で】
遠山『その人がその人らしく生きてほしい、って言っただけです』
遠山『シオリさんがそれが自分らしいと思うなら否定はしません』

*****

NPCの心に刺さった一言】
蛇腹『大変なことがあっても、それに勝るものがあるからやっていけるんだよ』

*****

【スワンプマンについて見解まとめ(猫さんメモ)】
鴉屋:スワンプマンになりたくない。なったら早めに死にたい。人間でなくなったら早めに殺したい。
遠山:スワンプマンの存在自体は否定はしない。人間に被害があるなら止めたい。
蛇腹:人間はあまり大事ではない。ヘビさえ何事もなければいい。一切の興味がなかった。
執徹:スワンプマンではなくても自分の意識があれば同一個体。報道する権利はあるが、現時点でするつもりはない。スワンプマンになりたくない人もいるから拡大は止めたい。

*****

【終盤、印象的な一言だけを】
執徹『最後にこれ食べない? きのこの山
鴉屋『最期は人として死にたいんだ』
蛇腹『――人だ。どんな姿になっても、あやつらは人だった』
遠山『ご武運を、って言ったじゃないですか……!』

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こうして、セッションは終幕を迎えました。休憩込みとはいえ、朝10時から夜11時までとなった長時間のセッション、本当にお疲れさまでした!

KPとして彼らの物語について語るのは少々野暮な気がしますが、あえて言葉にするなら、彼らは彼らなりの決断の下で相争い、そして友として最大限互いを尊重していたように思います。特に、終盤ではこれ以上ない濃厚なRPを魅せていただきました。

プレイヤー全員に言えることでしたが、皆さんのRPが淀みなく、しかもごく自然に展開されていて、ついつい聞き入ってしまいました。猫ももちろん全力でNPCのRPをしたつもりですが、普段からRPを重視してTRPGをしている皆さんだからこその気概を感じました。そんな皆さんに触発されて、セッション途中にも関わらずどうしても書きたくなった短編をセッション終了後にふせったーにて公開したので、備忘録として載せておきます。

そして最後に、執徹さんが撮影したみんなが笑顔になった写真(スクリーンショット)を載せておきます。

今回、皆さんが回る「沼男は誰だ?」の出張KPができて光栄でした。またの機会があればぜひ同卓よろしくお願いします!