リーフィアと歩む緑の軌跡

大好きなリーフィアとともに歩む日常。最近はクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいる。

【4年目】猫がPLとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて四年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章は猫がいつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。なお、こちらはPL編です。

「カノヨ街」「劣等星オルフェ」「黄昏の泣く頃」「星の吸血鬼にさよならを」「2PL←→1set」「第二回 探索者武道会」「HELLO HERO」「東京チアフルコラボ」「カタシロアナザー」「シンドウノマド」「HOME COMING」「少女条例」「忘れじの理想郷」「ノートルダムの怪物」「探索者が神話生物相手に無双するようですよ?」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ。

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2021年9月18日「カノヨ街」七篠K様作

KP:雪音/PL:猫・ツキナミ・荒無時竜・秋音/PC:篝(HO1)・白州杯。(HO2)・AS(HO3)・居殿雨芽(HO4)

一言:ABCオフ勢による、ノリと勢いに任せたRPが炸裂しました。

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秋音さんに誘われ、お互いの知人にお声がけして「カノヨ街」に突撃しました。雪音さんと時竜さんはほぼ初めましての関係でしたが、非常にいい雰囲気で同卓することができました。本当にありがとうございます。

さて、例によってセッション感想を書くのですが、ネタバレ厳禁のためふせったーにまとめましたのでそちらをご覧ください。

誤字および年度更新のため、ふせったーおよびブログ記事の再掲を行いました。この度は申し訳ありませんでした。これに懲りず、続編もご一緒できることを楽しみにしています。

 

2021年9月26日「劣等星オルフェ」にこいち様作

KP:れいらん/PL:猫・ぴー/PC:東雲司・西宮星(共に学生探索者)

一言:ありきたりなようで不可思議な青春の一幕。

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れいらんさんが「回したいです」と仰っていたシナリオに参加しました! 今回、何かと条件の多い学生探索者が必要だったので、新規探索者で参戦。そろそろ男性探索者のネタ切れが近かった猫は、2人目の女子学生探索者に手を出すのでした。

そんなわけで誕生したのが東雲ちゃん。「正義感の強い真面目な学級委員長」という鉄板ネタを引っ張ってきた次第です。学級委員長はいいぞ(立ち絵差分を11枚用意した顔)

ただ、ぴーさんの新規学生探索者の名前(実質相方)のランダム命名のせいで「ちゃものすけ」になりかけたのが看過できなくて、思わず「やだーーーっ! だったら私が決めますーーー!!」と駄々を捏ねました。その節は本っ当に申し訳ない……RP中に人名で吹きそうだったのと、立ち絵が格好いい黒崎一護だったのでつい……。

一悶着ありながらも始まった本セッション。序盤から、学業よりもバイトに励みたい西宮君と、彼を更生しようとする東雲ちゃんの二人による幼馴染みRPが飛び交います。

ぴー「こいつ(=西宮君)学校行くのかな……?」
猫「ほう、開幕から《組み付き》をご所望か?」
KP「いいから学校行け導入やぞ」

そんな感じでKPから催促されつつも、2人だけが覚えている幼馴染みの友人と再会を果たします。PL的には謎多き人物ではありましたが、当の本人達は何事もなく交流しました。

それにしても、中盤まで猫の出目が強すぎる反面、ぴーさんの出目が死んでいましたね……。KPからは「(猫さんの出目が死んでいないのは)戦闘じゃないから」という的確な酷評を頂きました。本当にその通りだから仕方ない。泣ける

シナリオが進むにつれ、夜になると島を徘徊する幼馴染みの友人の姿が見られるようになったり、「彼ら」に隠された事情が垣間見えたりしてワクワクしてきました。なお、個人的に一番ゾッとしたのは、友人の家から出てきたはずの人物が、次の日になった時に誰からも認知されていないと気付いた時です。なるほどなぁ……。

KP「なんか高台行きたくありません? もう一回」
ぴー「あ~、なんか下見行っときたいなぁ~」

そんなKPからの自然な誘導に助けられながらも情報を集め、遂に訪れた運命の日。予想以上にとんでもない事態に巻き込まれ、島の命運を懸けたRPが幕を開けるのでした。

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途中、2連ファンブルに見舞われたものの、無事に生還を果たしました。彼らにとっての最善を尽くせたので満足です。何より、西宮君との絡みがとても楽しかったです!! 永遠とRPができそうでした。

それにしても、KPのれいらんさんによるココフォリア部屋のクオリティが上がっているんですよね……凄すぎる……猫も見習います。できる限りで頑張ります。

彼らの青春が素晴らしい幕切れを迎えたことを祝して。

 

2021年11月13日「黄昏の泣く頃」不奇則購買部様作(「黄昏」収録)

KP:えみりぃ/PL:猫・イルハ・ツキナミ/PC:境悠真(探偵/詐欺師)・美凪獣(作家)・我家垂蔵(刑事)

一言:想像以上に境君の箍が外れていた件について。

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本来であれば13日・14日と某キャンペーンシナリオの続きを行う予定だったのですが、猫が急遽14日(休日)に職場に緊急召集されてしまったため、えみりぃさんが13日に短編シナリオを回してくださることになりました。

今年11月の卓予定がこの2日間以外皆無だったので、本当に有り難かったです。そして、同卓の皆様におかれましては一週間前にキャンセルを入れてしまい、申し訳ありません。

なお、代わりに回していただくことになったシナリオについて、えみりぃさん曰く「私が回れば30分で終わりますね」とのことでしたが、「えみりぃさんの時間は(プレイスタイルが違いすぎて)アテにならないんですよ」と即座に返した猫でした。あまりにも失礼。

今回、推奨技能を伺った上で連れていった探索者は、境悠真君です。猫の探索者の中で3人目(作成した順番で言えば2人目)の「探偵」にして、猫の探索者の中では珍しく「秩序/悪」属性に分類するキャラです。以前、FGOの属性分類に則って自分の探索者を当てはめたのが以下の画像になります。

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そんなわけでセッションへ。今回は偶然にも、探偵と作家と刑事が奇妙な電車に乗り合わせてしまったのでした。

さすが歴戦の探索者というべきか、獣ちゃんも我家さんも積極的に情報収集に動こうとする反面、境君は二人の間をちょこちょこ付いていく感じに。途中から、現実と思いたくないような事態に巻き込まれていると理解してからは、技能を振ったり、一時的狂気を発症した獣ちゃんを引っ張ったりして、二人をそれとなく支援しました。

それにしても、狂気的な光景を見たことでSAN値が4減少したものの、その後はSAN値はほぼ減りませんでした。終盤の神話生物チャレンジ(0/1d8)も見事に成功。ギミックとなっていた《POW×5》のロールに一度だけ失敗したものの、次に振る1d3で1を引くという剛運ぶりを見せました。これには猫ですら「何だこいつ……強すぎる……!?」と思ったとか。初期の怜さんを彷彿とさせる出目の強さでした。

(余談ですが、境君は「猫探集」への収録権を懸けたダイスロールで勝ち残った「強者」でした。道理で出目が強いわけだ……)

そして訪れた終盤。某NPCから「ここから出るためには赤ん坊を殺せばいい」という助言を貰ったものの、さすがに即行動に移すのが躊躇われ、どうするべきか悩むことに。

いつもの猫なら躊躇うところですが、脳内の境君が「ああ、それしか方法がないなら仕方ないですね」と、何故かアクセルをベタ踏みしたからさぁ大変。一時的狂気を発症して極度の緊張症で動けない我家さんと、そんな彼に拳銃を渡そうとする獣ちゃんを差し置いて、探索の結果入手していたナイフを取り出し、抱えていた赤ん坊に向かって振り下ろしました。こうして完全犯罪を成し遂げた詐欺師は、残りの二人共々謎の空間からの脱出に成功したのでした。

生き残れたとはいえ、PCの思考に釣られてEDに直結する決断を相談なく、ほぼ独断専行で行ってしまい、申し訳ありませんでした……せめて、イルハさんとツキナミさんにはお話しするべきでした……。

そして、エンディングでは境探偵事務所で我家さんと再会し、何事もなかったかのように仕事の話をした境君なのでした(「草加葵の所在を調査してほしい」という依頼内容でしたが!)

今後、境君と皆さんとの絡みが楽しみでもあり、不安でもあるセッションとなりました。改めて、快く日程および予定を変更してくださった同卓の皆さんに御礼申し上げます。

 

2021年12月29日「星の吸血鬼にさよならを」もすい。様作

KP:イルハ/PL:猫・えみりぃ/PC:榊透・梵良(両名高校生)

一言:卓納めPL編は甘酸っぱい青春の1ページで。

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有難いことにKP・PL共に12月上旬からお声をいただき、待望のPLとしてセッションに参加しました。ここ最近多忙が続き、参加を辞退しなくてはならない卓も多いのが悔やまれますが、こうして「ぜひ猫さんと一緒に!」と声をかけていただけることを非常に嬉しく思います。

さて、今回は事前に「劣等感や焦燥感を抱いている、あるいは刺激を求めている高校生探索者」と、これまた随分とピンポイントな指定があったため、新規高校生探索者こと榊君を用意しました。ただ、彼の経歴作成後に、DMでえみりぃさんが事前に仰っていた探索者ネタとほぼ被っていることに気付きました……その節は本っっっ当に申し訳ありませんでした……。

そんな榊君ですが、歴代探索者数が40を越えてネタ切れの近い猫でもこれまでRPしたことがないタイプの男子だったので、序盤はRPにかなり苦戦しました。後々、セッション中に頭の中の榊君と対話して気付いたのですが、以前ブログ記事で話した「うちのこアライメント」的に「中立・悪」分類の奴だなコイツ……!?(前回は誰も該当者がいなかった)

一方、えみりぃさんの梵君も、これまでのえみりぃさんとはまた違った傾向のキャラクター性で、RPを聞いていて非常に楽しかったです。

以下、真反対のキャラクター性を持ったPC二人によるセッション中の会話メモです。今回はシナリオのネタバレを含みますので悪しからず。

【深夜、裏山で遭遇した双子らしき女子高生二人】
KP「どっち追いかける? 私服? それとも制服?」
猫「うーーーん……でも、ここは制服一択で!」

*****

【深夜追いかけた制服女子に、翌日呼び出された時の反応】
榊『随分と熱烈なお誘いだな。お前、普段そんな悪い顔してたか?』

*****

【口止め兼落とし物探しを強制されたので】
榊『いいぜ。ただし、それなりに俺にもメリットがないとなぁ?』
猫「手を繋いで(教室に)笑顔で戻ります」
KP「クラスが騒然となりますね」

*****

【真のヒロインは美沙ちゃん(全会一致)】
KP「美沙ちゃん好きなんですよ」
PL達「分かる」
KP「特にこの立ち絵が好きで(サムズアップ)」
猫「何で美沙ちゃんのアクスタないの??」

*****

【傷心猫(本気で泣きそうになった)】
榊『あのさ、星宮のことなんだけどさ』
梵『誰だよ星宮って。お前、自分の彼女の名前間違えてないか?』
猫「あ゛ーーーっ!! すみません……take2やらせてください……」
えみりぃ「これはツッコまないといけないかなぁと」
猫「それはいいんですけど、ガチで傷心中なので進行しておいてください……(そして大事な情報を聞き逃す猫である)」

*****

【いろいろとメタい話】
榊『あのさ、鍵ってどんなやつなんだよ。一応聞いとくけどさ、知らないと探せないだろ?』
叶奈『(そういえば言っていなかった、とでも言わんばかりの表情差分)』
榊『おい。俺さ、「鍵」っていうからには家の鍵だろうなぁと思ってたわけなんだけど。PL共々』

*****

【KP、痛恨のミス】
KP「走れば追いつけない速度です」
えみりぃ「走れば追いつけない!?」
猫「走っても追いつけないレベル!?」

*****

【例えの話、だけども】
理奈『梵さんが、私を殺してくれますか?』
梵『君を助ける術が「今は」ないだけなら……まずは、足掻いてみるよ』

*****

【本来なら絶望的な状況のはず】

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猫「(大笑い)」

*****

【遂に探し物を見つけたわけですが】
猫「(画像を見て)それ鍵っていう形状!?」

*****

【美沙さんに激励された梵君の一言】
梵『(拳銃を受け取り)……俺なりに足掻いてみようと思うんですよ』

*****

【ようやくPC同士が合流】
梵『惚れた女のためにここに来た』
榊『……なあ。「彼女が宇宙人だった」って言ったら、どう思う?』
梵『宇宙人って関係あるか? 生まれた場所が違うだけだろ』

*****

【高校生が英語を読めないはずないんだよなぁ!?】
KP「一度(《目星》で)クリティカル出してるし(いけるよ)」
猫「そんなそんな」

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猫「えええええ……!!?」

*****

【ラスボスの呼びかけに対して】
梵『そうか、興味ないな(銃を構える)』

*****

【エンディング(12月24日)梵君編】
朝早く、梵は学校ではなく理奈の家を訪れていた。学校に行っていない梵に驚く理奈だが、快く彼を家の中に招き入れる。
理奈『終業式、行かなくてよかったの?』
梵『終業式なんて変わらないよ』
理奈『そうなの?』
梵『だって、……上手い言い方ができないな、こういうのは苦手なんだ。これから、空いてる?』
理奈『うん、空いてるよ』
梵『よかった。せっかく自由になったんだ。それに今日はイブだろう? えっと、街にデートしに行ってくれないか? 行きたいところが一杯あるんだ、一緒に』
理奈『そうする。ねえ、梵さん……ありがとう』
梵『俺の好きでやったことだから。何ていうか……何となく嫌になって家を飛び出してきた俺が見つけた、俺の好きな相手だから』
理奈『……私も好きだよ』

*****

【エンディング(12月24日)榊君編】
まだ寒い朝の教室。誰よりも早く学校に登校した榊は、叶奈の机に[星住叶奈様 本日、終業式の後に屋上まで来られたし]と書いた手紙を忍ばせる。
友達と談笑しながら登校した叶奈は、机の中に入ったそれを見て首を傾げる。机に突っ伏しながら、叶奈の反応を楽しむように顔を覗き見ていると、彼女が近づいてきた。
叶奈『これ、宛先書いてないんだけど』
榊は『何のことだ?』とすっとぼけるが『話すなら今』と言われ、腕を引かれて誰もいない屋上までやって来る。
榊『終業式の後じゃないんだけど』
叶奈『終業式はもう終わったわ。どうせキャサリン先生は「終業式だー」って言うだけだもの』
榊『昨日の返事を聞かせてほしい。決めるのは君の自由だ』
彼女は右手をすっと差し出した。
叶奈『榊透、私の彼氏になりなさい』

二人の男子高校生による、これまでと違う日常の始まりを告げたところでセッションは終了。イルハさん、えみりぃさんによる素晴らしいRPを見せていただきました。

2021年を締めくくるに相応しい卓をありがとうございます。本当にお疲れ様でした。 来年もどうぞよろしくお願いします!

 

2022年1月10日「2PL←→1set」にこいち(海月水母)様作

KP:イルハ/PL:猫・トト丸/PC:草加葵(放浪者)・霧原かすみ(私立探偵)

一言:この卓感想は推しについて語る駄文となります。

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この日、某卓の聞き専をしている内に(明日仕事にも関わらず)自分もセッションがしたくなり、どうしても我慢できずにその思いをTwitterにぶつけたら結果として卓が立ちました。ありがとうございます! お二人とも直前の某卓で疲れていたにも関わらず快く同卓してくださり、感謝の念に堪えません。

そして訪れたトト丸との貴重な同卓2PL。その上「仲の良い探索者」が条件となれば、どうしても奴を持って行きたい気持ちが抑えきれず、遂に葵君を解禁した次第です。すまない……どうしても猫が、霧原ちゃんと葵君の絡みを見たかったんだ……許して……師弟関係(仮)っていいよね……。

ただ、イルハさんからセッション直前に「シナリオの特性上さらなるトラウマになります」と宣言されて想像以上に肝が冷えました。

そうして始まった本セッション。当然、探索者同士が出会う場面から始まるわけですが、そもそも二人の再会が実に一年ぶりだったので感極まるものがありました。

葵『……ちっ、付けられてるな』
霧原『(後方からタックルした上で)ようやく見つけたよ、師匠』

それにしても約一年弱もの間、葵君を卓に参加させなかったにも関わらず、いざRPしてみると違和感なくできました。三日に一度は葵君の考察をしていた猫に死角はありません。葵君としては声色を殺して会話する一方、いつも通りのテンションで語りかけてくれるかすみちゃんの健気な様子に、脳内猫はもうニッコニコでした。相変わらずPLとPCの乖離が激しくて心臓に悪い(けれど楽しい)!

猫「(20分ほど師弟で問答した後)えっと、これどれくらいやっていいんです? 止めなくていいの?」
KP「推しが喋ってるのでいくらでも」

さすがに導入前(しかも卓の開始時間が21時過ぎ)だったのでキリの良いところで打ち切り、いよいよセッション本番へ。かすみちゃんが猫に見初められて、意識だけ猫の国に連れて行かれるのでした。現実世界としては原因不明の昏睡状態に陥ったため、見事に葵君のトラウマを突かれた形となります。

KP「SAN値チェック、幾つ削りますか? 1から5の間で」
猫「うーん、それなら2削ります(当時SAN値32)」

その後、葵君は現実世界から、かすみちゃんは猫の国から、それぞれ探索を始めることに。探索中は技能の失敗もほとんどなく、順調に情報を集めていきます。現実世界側では、探索していく内に美凪家が関わっていそうな出版社で話を聞くことになりました。

葵『……面倒くせえな。元探偵の草加葵だ』

失踪中の身なので身元を誤魔化して話を聞きに行くべきですが、どうせ美凪家に隠しても仕方ないので本名で押し通しました。ちなみに「お待ちしておりました」と返されました。なお、その後に一般人から話を聞く時には「美凪出版社の青霧(偽名)です」と名乗った模様。

一方、猫の国で座学を受けたり歓迎の宴を開かれたりしながらも、監視猫と交渉しながら情報を得ていくかすみちゃん。たびたび訪れるSAN値チェックを見事に成功していく様はまさに歴戦の探索者でした。

霧原『凄いなぁ~、鍵見せてほしいなぁ~』
監視猫『仕方ないにゃ~? みんなには内緒にしてよぉ~』

かすみちゃんの猫化が進んで遂に耳が生えたのには驚きましたが、KPの猫化まで進行していたのが面白かったです(徐々に延びていくKPの語尾)

そして、扉を開けるための鍵を持つ猫を《MA》で確保する一方、マタタビを駆使して猫の国から脱出を図るかすみちゃん。ところが、最後の最後に「水に飛び込む」という関門が待っていました。

猫「こちら側から手を差し伸べられますか!?」
KP「はい、できます」
猫「あー……せっかくなので一言(恥ずかしい台詞)言います」
トト丸「その前にダイス振って失敗して怖じ気づいたところを引っ張ってほしいです」
霧原かすみ CCB<=50 【POW】 (1D100<=50) > 83 > 失敗
霧原『ごめん師匠、引っ張ってくれないかな』
葵『この馬鹿! 来い、かすみっ!』

その後いくつか処理が入ったものの、何とか二人とも生還。かすみちゃんの病室に飛ばされてしまったので起こさないように去ろうとしたら、裾を引っ張られてしまいます。

霧原『今回は見逃してあげます。でも、師匠には帰る場所も、待っている人だっているんですよ』
葵『…………』

何も言わずに立ち去った彼の心中にどんな思いが去来したのか、それは彼のみぞ知る。いずれにせよ、葵君にはあと数ヶ月の間は頑張っていただければと思います。

※「今の草加葵から霧原かすみへの所感」https://fusetter.com/tw/KTerACCp
彼の鬱屈した感情を、縦の一文字目から読むことで分かるように書きました。なお、携帯から見ると改行がうまくいきませんでした。畜生。

※「探偵事務所にてⅡ」https://privatter.net/p/8408435
多忙なトト丸さんに何度も強請って短編を書いていただきました。本当にありがとうございます! 何度も読み返してニコニコさせていただきました。
なお、前作「探偵事務所にて」(https://privatter.net/p/7043821)も名作です。よしなに。

※翌日の一幕(以下に投稿)
「探偵事務所にてⅡ」を受けてどうしても書きたくなってしまった駄文です。蛇足ともいう。どうぞお納めください。

*****

夢を見ていた。自分の事務所にいる夢だ。
夢の中でも相変わらず依頼人は来なかったが、黙々と勉強をしているあめがいて、勝手気ままに珈琲を淹れる霧原がいて、何事もなく楽しそうに過ごしている。
「葵さん。この問題、教えてください」
「師匠。珈琲いりますか? あめちゃんにはジュース用意しますね」
そう言って、事もなく笑いかける二人の姿。ひょっとしたらあったかも知れない未来の形。
「……とんだ悪夢だな」

瞼を開ける。視界が開く。
目の前には白いレポート用紙の束が広がっていた。
身体を起こせば、意識を失う前まで座っていたデスクの上に伏している。
先日霧原と遭遇したことで、捜査対象を切り替える必要があった。徹夜とまではいかないまでも、寝る間を惜しんで情報を整理し直していたことを、寝起きの思考を巡らせて思い出す。
不意に、ポタリと何かが書類に落ちた音がした。
「…………っ、くそ、……」
帰る場所も待っている人もいない。そう思って、思い込んで、全部投げ捨てて我武者に動いていたのに。
『師匠には帰る場所も、待っている人だっているんですよ』
その一言が心に突き刺さる。気付かされてしまう。でも、だからこそ帰れない。それは分かっている。自分のやるべきことは決まっているから。前に進むしかない。
ただ、少しだけ……ほんの少しだけ、感傷に浸るだけだ。

*****

その日、いつもより五分だけ時間をかけ、草加葵は身支度を整えた。

 

2022年2月12日「第二回 探索者武道会」

KP:のれん/SKP:お坊さん/PL(PC):kittoatto(柊奏太)・ササン(白金優人)・ジャマダハル(煤原荊)・たーさん(葉月宗右衛門)・ツキナミ(レイジ クイックス)・猫(後藤鋼樹)・ハルシオン(狩野晴太郎)・poru.(神薙凪人)・宮澤旭(門倉東)・野菜先輩(八海山李皇)・ヤクモ(如月矢野)・夜桜白花(田中真功)・らう(姫居優祈)・リュート(凪雲彩晴)

一言:\ 群 雄 割 拠 /

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のれんさんからの熱いお誘いを受け、仕事の合間を縫ってのれんさんが主催する「探索者武道会」に参加してきました。こうして外部卓に参加するのは久々のことでしたが、それ以上にここまで大勢のプレイヤーと同卓するのが初めてのことだったので非常に緊張しました。

以前「探索者天下一武道会in羽星市」で実施したようなトーナメント戦をより大規模にした一大企画。戦闘技能に優れた(そして何人か人間離れしている)メンバーによるお祭り騒ぎとなります。高生紳士さんには感謝しかありません。

さて、そんな中猫が連れて行った探索者は後藤君。参加者一覧の面子を見た時点で生半可な技能値では太刀打ちできないと判断し、猫の探索者中最強(ただし出目は死ぬ)を連れて行きました。

以下、残っていたメモの一部です。終始笑っていた記憶がありますが、その中でも抽出した内容となります。

【KPがOKしているなら仕方ない】
柊『笛を吹きます(ビヤーキー登場)』

【人外メイド(姫居)vs毒物マッド学生(如月)】
姫居『(薬物を)洗い流したいので速やかに終わらせます』

【猟師(狩野)vs自宅警備員(レイジ)】
狩野『何が自宅警備員だ! こんな自宅警備員がいてたまるか!』
狩野『以前山で出会ったツキノワグマよりも強い……!?』

自宅警備員(レイジ)vs郷土史家(後藤)】
後藤『床が滑るからいけないんだよ!(ファンブル連発)』
KP『この男が守っているのはホワイトハウスかーー!?』
レイジ『俺が守ってるのは家族だ』

【拳法家(八海山)vs武士(葉月)】
??「此処が巌流島か……」
??「やはり戦国のSAMURAIは違うな」
??「武士と武人、どっちが強いのか」

【音楽家とは】
田中『僕は一般人ですよ!(と言いながら手榴弾を投げる音楽家)』

【㊙の探索者が敗退した際の一言】
のれん「KPとしてもありがとうございます!!!」

PLの数が足りていなかったり時間管理が大変そうだったりとKPの苦労も伺えましたが、プレイヤーとしては非常に楽しませていただきました。

トーナメント戦が終了した後もレイド戦が行われたり、エキシビジョンマッチが行われたりと、最後の最後まで充実した時間を過ごしました。その際、どうしても剣士同士で対戦したくて、たーさんさんにご無理を言って葉月さんと一騎討ちの機会をいただきました。こんな貴重な場面なのにファンブルを連発するのが後藤君らしいというか猫の出目と言いますか……一太刀も浴びせられなかったのが悔しかったです……。ただ、後藤君が目指すべきものを一つ目の当たりにできて本当に嬉しく思います。余裕があれば短編を書きたかったのですが難しいので、この場をお借りしてお礼を言わせてください。ありがとうございました。

第三回以降も開催されているようなのですが、何しろ(出目はともかく)猫の探索者中最強を連れて行ってしまったので、次回は誰を連れて行けるのでしょうか。悩みつつも参加を検討していきたいと思います。

 

2021年4月17日~2022年3月29日「HELLO HERO」植木蜂様(みつみつ工房)作

KP:えみりぃ/PL:イルハ・ツキナミ・猫/PC:臥凪言彦(HO1)・雲霧苔室(HO2)・洋見大地(HO3)

※第1話「ヒーローと眠り姫」4月17日・4月18日/第2話「白雪姫は小人に会えない」5月15日・5月16日/第3話「天使と灰被り姫」5月23日・10月24日/第4話「秘密の絵本はアリスを笑う」2022年1月23日/第5話「ハロー、君がいた世界」2月7日・3月29日

一言:誰が為の「ヒーロー」か。

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約一年近くに及ぶキャンペーンシナリオとなりました。「全5話」「NPCが多い」「ルート分岐が多い」という前情報があったので本当に踏破できるのか不安でいっぱいでしたが、同卓するメンバーが頼もしかったのできっと大丈夫だろうと思い、参加を決意しました。

そんなわけで始まった今回のキャンペーンシナリオ。各々に配布されたHOごとに探索者を作ったのですが、非常に個性的なキャラクターが集まりました。

HO1のロスト探索者として登場した言彦君。正直、彼が出てきて猫の胸は熱くなりました。かつて雑草卓第2陣の「沼男は誰だ?」(2019年5月1日)の時に出会い、PvPの末にロストしてしまった経緯を知っていたこともあり、序盤から非常に思い入れがありました。その後、キャンペーンを一緒に過ごしていく内にすっかり推しになりました。最後の最後で立ち絵の一新と手書きの手紙は反則ですって……。

積極的に表舞台には立たないように立ち回る(大抵の戦闘において呪文を行使して神話生物に対抗したのは言彦君でしたが)代わりに、密かに下準備を整えていく手腕は見事の一言でした。正直、言彦君のお陰で幾つかの危ないルートを回避していたり、最終決戦では一箇所に戦力を集中できるようにしてくれたりと、大活躍でした。この卓におけるダークヒーローは間違いなく言彦君です。

HO2のSAN0探索者として登場した雲霧さん。当初「このキャラクターってどういうRPになるんだろう」と思っていました(実際ツキナミさんもどうやって動かせばいいか悩んでいる様子でした)が、キャンペーンを通して、自分の意見をきちんと伝えられる性格で、そして非常に心優しい方だと感じました。当たり前に友人や知人を愛せる彼女だからこそ、NPC達と真剣に関わり、好感を得ていたのだと思います。なお、度重なるベーコンチェックは本当に頼りになりました。

戦闘技能がほとんどなく、治療を施そうにも大抵の人物が肉塊に見えるせいで技能が振れないのに、DEXはやたらと早いので、戦闘のたびに最初の行動をどうするか悩んでいるのが印象的でした。ただ、いざブラックジャックを持たせて戦闘技能を振らせた際、最大値をしょっちゅう出す天才でもありました。その出目が心底羨ましかったです。

そして、HO3の一般探索者こと洋見君。特に大きな制約がなかったため、なるべく一人でも動けるオールラウンダーなキャラクターを作ろうと思い、「NPCの男性(石眼天)と高校時代からの親友で、元警察官志望の探偵」が誕生しました。なお、彼の名前は親友である石眼天と対を為すように(「石眼(硯の模様のこと)←→洋見(洋筆を捩った名字)」「天←→大地」)付けました。結構気に入っています。

洋見君はキャンペーンを通して、人間身のあるキャラクターに成長したように感じます。言彦さんから散々「ヒーロー」と言われて持ち上げられて気恥ずかしかったですが、それを抜きにしてもNPC達に協力を仰いだり積極的に助けたりと、常に前を向く姿勢を忘れなかったことは褒めていいと思います。もれなく猫のお気に入りの探索者に仲間入りです。ただ、MAキックの命中率の悪さとダメージ値の低さはどうにかならなかったのでしょうか。それもこれも中の猫が悪いのかもしれません。本当にごめんね……戦闘で頑張らないといけないのに大抵ファンブルを出して言彦さんにフォローしてもらいました……。

以下、当時の自分がセッションの内容をまとめた伏せったーになります。読み返すと当時のことを思い出せるので、きちんとメモを残しておいてよかったです。

●第1話「ヒーローと眠り姫」https://fusetter.com/tw/P4l31vSDhttps://fusetter.com/tw/P4l31vSD

●第2話「白雪姫は小人に会えない」https://fusetter.com/tw/a3OXleFahttps://fusetter.com/tw/sL2i2qfS

●第3話「天使と灰被り姫」https://fusetter.com/tw/WFu3oWZghttps://fusetter.com/tw/LQXIWNRC

●第4話「秘密の絵本はアリスを笑う」https://fusetter.com/tw/b74w09kK

●第5話「ハロー、君がいた世界」https://fusetter.com/tw/esldAoSKhttps://fusetter.com/tw/VTjRUiXF

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こうして、彼らの旅路はTRUE END-A「ハロー、僕らの世界」にて終了しました。

まず、猫がここまで辿り着けたのは、イルハさん・ツキナミさんのサポートがあってこそです。途中、散々悩んだり苦しんだり推しに悶えて叫んだりと、ご迷惑をおかけすることも多かったと思います。それでも一緒にこのシナリオを踏破し、貴重な体験を共有できて嬉しかったです。お二人ともありがとうございました! いつかどこかで恩返しできればと思います。

そして、KPとしてシナリオを回してくださったえみりぃさん。全日程が終わり、ようやくシナリオ本を開封して少しずつ読んでいるのですが、ルート分岐がシビアかつ複雑すぎて頭がバナナ状態です。これを見事に進行させていたえみりぃさんのKP能力の高さには感服するしかありません。「HELLO HERO」は猫の回したいシナリオの一つではありますが、その時にはえみりぃさんの進行を思い出して参考にさせていただきます。この度はKPを引き受けてくださり、本当にありがとうございました!

最後となりましたが、作者の植木蜂様。ふせったーを投稿すると作者からいいねが付いたのは非常に驚きましたが、こうして皆さんと一つの世界観を共有できたのは素晴らしいシナリオがあってこそです。改めてお礼を言わせてください。

実は(KPとPLが入れ替わっているものの)同じメンバーで次回作「GOODnightSTORY」を回ることになりました。今から楽しみです。またあの世界観に浸れる日を心待ちにしています。

 

2022年4月10日「東京チアフルコラボ」みやく様作

KP:宮澤輝/PL:猫・トト丸/PC:洋見大地(探偵)・ルミッサ小杉(考古学者/冒険家)/KPC:丸山西治(私立探偵)・南野志門(私立探偵)

一言:身内だからこそ許されるPRの応酬をありがとう。

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以前から宮澤さんに誘われていたセッションに参加しました。これで冬コミで購入した「継続限」が少し読めます。本当にありがとうございます!

事前に「宮澤さんの探索者と関係が持てそうな探索者で来てください」と言われた猫は、今回の探索者にあえて洋見君を選択しました。「HELLO HERO」が完結した直後に別のシナリオに連れて行ったことは反省していますが、洋見君を宮澤さんとトト丸さんに紹介したい欲に負けました。猫の探索者の中でも屈指の良い子なんですよ……。

こうして臨んだ今回のセッション。開始直後から、宮澤さん渾身のOP(今回のセッションのためだけに作成された高クオリティの動画)が流れて、感嘆の声とともに拍手が止まりませんでした。KPの労力を考えると頭が上がりません。

導入で、IT会社の社長さんである門倉さんからの依頼を引き受け、探偵初心者の南野ちゃんの指導を受け持つことになった洋見君。ところがある時、南野ちゃんに異変が起こります。一方、久しぶりに都会にやって来たルミッサさんが丸山君の引き受けた依頼の話をしている最中、丸山君にも異変が。なお、後から一連の導入が書き下ろしだと聞いてさらに感激しました。今回贅沢すぎやしませんか……?

こうして丸山・南野両名の中身が入れ替わるという珍事件に遭遇した探索者達。丸山君の隠された過去が暴かれつつも合流した後、事態の解決に動きます。

築地ではルミッサさんが《制作(寿司)》を躍起になって振っては失敗し続け、洋見君は持ち前のCONの高さで寿司を食べ続けました。それにしても何故ルミッサさんは《制作(寿司)》の出目だけが死ぬのか。これが「呪い」……?

上野では何故か洋見君が虎との一騎打ちを迫られ、危うく《MA+キック》を振りそうになりました。やめとけやめとけ君も出目が死ぬぞ。

浅草では丸山君(の中にいる南野さん)が美味しそうに頬張る姿を見事《写真術》のクリティカルで撮影したルミッサさん。有能。

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KPにも許可をいただき、雑談タブにて後藤鋼樹(猫の探索者の郷土史家。丸山・ルミッサの友人)を出張させていただきました。後藤君の爆笑姿なんて初めてかもしれません。

また、浅草寺にお参りした際には「言彦さんにきちんと御礼が言えますように」「水上村がこれからも平穏無事でありますように」「劇団が復活しますように」「愛華明美が幸せでいられますように」と各々が願いを告げました(丸山君がなかなか強情でしたが)。なお、その裏で「葵君連れて来なくてよかった〜〜〜」と安堵している猫がいたとか何とか。

押上ではスカイツリーに登り、ペアを組んで天空回廊を回りつつ各々会話することに。

トト丸「別に誰と組んでもいいですよ〜」
猫「KPを困らせたいというか……。南野ちゃんは丸山君と話したくないんですかねぇ!?」
KP「それもそうですね……別にいいですよ」
猫「えっ!? いいんですか!?」

KPのご厚意で、丸山君と南野ちゃんという1PL2PCの淀みないRPが5分間繰り広げられました。これが宮澤さんの御力……きちんと声色を使い分けているのも素晴らしかったです。いつか猫もこれと同じことを葵君とあめちゃんでやるのか……と思いつつ、参考になりそうな部分は掴み取ろうという精神で拝聴しました。会話の内容ももちろん最高でした。本当にありがとうございました!

ちなみに、ルミッサさんと洋見君の会話では互いのことをもっと良く知ることができました。ルミッサさんから「言彦さんって誰だい?」と聞かれたので「俺達のヒーローみたいな人だよ」と答えておきました。嘘は吐いていません。

そして、シナリオ終盤で唐突に登場する謎解き!!!

トト丸「これって、○○○○の三番目と、○○○○の三番目と……で、□□□□になりません?」
猫「そういうことなの!!? スペルじゃなくて○○○○○の番号だったんですね!?」

こんな感じで、トト丸さんに見事解いていただきました。こういう時に閃きが足りずに役立たずの猫で誠に申し訳ない……。二つ目の謎解きは何とか自力で解けました(トト丸さんはすぐに分かっていたようでしたが猫が解くのを待ってくれました)が、解いた後が問題でして……人命第一かつ緊急事態だったので、洋見君のファーストキスがルミッサさんになった件は水に流します。何とか無事に解決してよかったです。

エンディングとして、丸山君の事務所で寝ることになった男性陣二人の下にルミッサさんが《忍び歩き》で潜入し、目覚まし時計を消すというちょっとした悪戯を仕掛けてくれました。

笑いが止まらない一方で、端々に丸山君の壮絶な過去が垣間見える濃密なセッションとなりました。綿密な準備をしてくださった宮澤さん、同卓してくださったトト丸さん、本当にありがとうございました!

 

2022年4月17日「カタシロアナザー」むつー様作

KP:のれん/PL:猫

一言:語るに落ちて、語るに及ばず。

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「『カタシロ』の続編がある」という話を耳にしてはいたものの、まさかそれに参加できるとは思ってもいませんでした。お声がけくださったのれんさんには感謝しかありません。この度は素晴らしい機会をありがとうございます。

「キャラシは用意しなくても構わないシナリオ」という触れ込みだけは知っていたので、本当に何も考えずにふら〜〜っと行きました。よかったのかそれで

セッション前日もとい当日の朝4時まで別卓を回していたことでご心配をかけましたが、この機会を逃すとしばらく卓ができないスケジュールだったこともあり、のれんさんを言いくるめて臨みました。なお、当時の体調が全く問題なかったことも追記しておきます。

猫「『カタシロ』は、構造さんという方に回してもらいました! 実は、動画がYouTubeに投稿されているんです。のれんさんは面識がないと思うんですが、草加葵っていう、猫の中で一番PL回数の多いキャラで行きました」
KP「へぇー、そうなんですか」
猫「最近まで失踪中だったんですが、今月戻って来まして」
KP「えっ、そうだったんですか!?」
猫「しかも、そいつを来月のセッションで使う予定なんですよね……」

そんな雑談をした後、いよいよセッションへ。「あなた」というPCが病院の手術室に寝かされているところから始まります。
以下、どこか懐かしい医者との新たな「お話」に対する猫の回答です。

カルネアデスの舟板
生存本能の問題。突き飛ばす行為については、悪か正義かの視点の違いでしかない。もし、自分が板に掴まっている側なら、当然生きたいから掴まる。もし、板を差し出されたなら板に掴まる。
「突き飛ばす」という言葉を使わなかったのは、決定的な言葉を言いたくなかったから。

・水槽の脳
魂の在処は身体にある。身体への影響こそが、人を形作っている。
ただ、身体はAさん・脳はBさんの場合、その人はBさんだと言えると思う。思考は脳に、身体は器にある以上、主人格は脳にあたる。

・マリーの部屋
新しいことを学ぶと思う。部屋の中とは違う「情報の質」が手に入る。太陽の色だけでなく、温かさや眩しさなどの、本の情報とは別の情報がたくさん入ってくるから。

決定的な情報が出るまで、「あなた」は純粋に猫自身として話をしていました。正直なところ、自分の趣味嗜好は常人と離れている自覚があるので不安ではありましたが、その都度医者がこちらの話を受け止めてくれたので話すのが楽しくなりました。

そして訪れた運命の選択。もちろん、ここに至るまでに見た情報の幾つかはPLとして「この……っ、こいつ……っ!」と唸るようなものもありました。ただ、「あなた」が何も知らない以上、あえて深く考えないようにしていたこともあり、例の画像を見た瞬間は心底驚きました。さらに、続いて出された画像を見た時、猫はあらゆる意味で悶絶しそうになったとか。その後は過去のメモと記憶を引っぱり出して、何とかRPができたと思っています。

全ての真実を告げられた時、「彼」は目の前の人物のためではなく、自分に再び機会をくれたとある男性の善性に報いるために、現状を受け入れることを決めたのです。

猫「KP、これ(エンディング)ってやりたいことをやっていいんですよね!? あの、それなら一つ、別の画像を用意したいんですが……」
KP「これですか?(某人物のイラスト登場)」
猫「あああああああそりゃあそうですよねーーー!? それですぅーーー!!」
猫「そいつと話をしたいんですけれどいいですか……? でもこれ、私が2PCやった方がいいですよね……あっちが話すことはチャットに打ちますので……!」

そんな経緯もあって、やりたいことをやらせてもらった内容を上記のふせったーにまとめました。これだけいろいろしてやられた以上、RPでお返しするのが礼儀です。ちょっとした意趣返……もとい、少しでもKPが感嘆するようなRPになったなら幸いです。

ただ、KPも畳みかけるように某NPCから「幸せと不幸せって、今得られているものの中にあるんだって」なんて刺さる言葉を突き付けてきたり、医者が料理を作って彼を待っている描写を加えてくるし、RPの応酬ができて嬉しい限りです。ただ、こんなことをされたら次の日にロスにだってなりますよ……。

セッション終了後、気になっていることをのれんさんに質問させていただきました。

猫「あの(某場面で出した)画像、どうやって準備したんですか……?」
KP「スクショ撮って背景透過しました」
猫「やべぇ……。あの、もう一つの(続けて出された)画像は……?」
KP「『猫探集』購入していたので写真撮って透過しました」
猫「やべぇ……。あの……つまり、『カタシロ』の動画は……?」
KP「全部見ましたし、ふせったーも読みました」
猫「ですよねーーーー!? あーーーっ、もう恥ずかしいいいい……!!」
KP「医者の画像は構造さんに連絡して戴きました」
猫「嘘ぉ!? いや、でも言われてみればそうですよね!? え、つまり最初の話(セッション前に話していた内容)も、全部知ってたのにしらばっくれたんですね!?」
KP「そうでしたっけーー?」
猫「あぁぁ~~~~~……でも、私も『オートマタ(は星に願う。)』の時に似たようなことやったからなぁ……」

こうして、のれんさんの綿密な準備は見事猫に刺さりました。正直、ここまで準備されていると思っていなかったので仰天しましたとも。以前、猫が「沼男は誰だ?」や「オートマタは星に願う。」にてシナリオを回したことから、のれんさんからは「6版の師匠」と言われていて気恥ずかしい限りなのですが、猫はこんな用意周到かつRPに力を入れているKPを育てた覚えはありませんよ!?(きっと今の猫は、自称弟子と名乗る霧原ちゃんに対する葵君の感情と似たものを感じています)それもこれも、のれんさん自身の行動力や、周りからの吸収力によるものだと思います。今後とも素晴らしいKPとしての活躍を楽しみにしています。あわよくば、猫とまた同卓してくださると嬉しいです。今回は本当にありがとうございました!! いつか絶対仕返ししてやる。

 

2022年5月8日「シンドウノマド」イルハ様作

KP:イルハ/PL:猫/PC:草加あめ(小学生/探索者)・草加葵(私立探偵)

一言:長かったなぁ…………。

随分前からお声がけいただいていた、1PL2PCの特殊オリジナルシナリオに行ってきました! このセッションのために、以前から葵君(ついでにあめちゃん)の立ち絵をななむーんさんにお願いしていました。二人の立ち絵のクオリティが高すぎてテンションが上がります。

ずっと楽しみにしていた分、目を覚ましたあめちゃんと行方不明中の葵君の絡みを考えるだけで最悪の結末を考えてしまって精神的に死んでいた時期もありましたが、あらかじめテストプレイに参加した皆さんから戴いた温かいメッセージ(「死ぬな」「生きろ」など)やイルハさんからの言葉もあり、情緒を崩さずセッションに臨むことができました(なお、セッション中は相当乱れていた模様)

また、何があっても後悔がないように、あめちゃんが目を覚ましてからセッションまでの約1ヶ月の間に諸々の準備を整えました。終活とも言います。

さらに、我家さんから「探索者の証」として帽子を貰ったので、急遽ななむーんさんに許可を得てあめちゃんの立ち絵に帽子を描き足すことになりました。畜生、何て粋なことをするんだ! こんなの反映させるに決まっているだろ!?

こうして万全の態勢で臨んだ第一部。あめちゃんがゴールデンウィーク明けの平日に学校を無断で抜け出していることが判明。「草加葵の姿を見かけた」という情報があった町に一人でやって来たのでした。なお、この時点で既にあめちゃんの成長に感動しているKP・PL両名です。

ただ、肝心の探索に関してはなかなか有力な情報が手に入らず、「あの馬鹿がいそうなところって何処だよ!?」と猫が怒鳴りながら、某シナリオのNPCによく似た少女と一緒に、町のあちこちを探し回りました。なお、あめちゃんの技能はある程度安定していましたが、肝心な情報に限って技能が成功しなかったためNPCに助けてもらいました。

ところで、第一部終了後何だか吐き気がするなぁと思って熱を測ったら37.2度の熱を出していた猫です。冷えピタを貼ったら徐々に下がりましたが、恐らく極度の緊張とプレッシャーによるものだったと思われます。人生で初めての体験でした……。

そんな中で始まった第二部。鏡の世界に閉じ込められた葵君と某キャラによく似たNPC。何度も何度も同じ時間を繰り返しながら、反転世界からの脱出方法を探すことになります。ここだけの話、鏡にあめちゃんの姿が映らず、隣にNPCがいなければ、葵君は鏡の世界から出ようとしなかったと思われます。なお、どうにか情報を集めようとして奇行に走ったこともありましたが許してください。

途中、「手紙」と称された暗号らしき文章をどうにかして読もうと試みたのですが、あまりにも複雑怪奇すぎて途中で放棄しました。「分からない時には分かるようになるまで進める」という考えには猫も共感です。熱のせいで頭が上手く働かなかったというのも大きかったです。

結果的に「手紙」は読めてギミックもある程度推測できたのですが、本当にこれでいいのか猫の中での確信が得られず、悶々と悩みました。最後の最後で詰めが甘かったのは本当に申し訳なかったというか、少し考えれば分かることだったのに突っ切ってしまいました。あと一日余裕があって本当によかったです……。

何とかギミックを解き明かして鏡の世界から脱出できたのですが、その先はあめちゃんの目の前。890日間に及ぶすれ違いの末、ようやく葵君とあめちゃんが再会を果たしたのでした。よかったね、あめちゃん。

それは良いのですが、問題は、猫がかねてより何度も妄想していたことをKPや聞き専の前でRPすることへの恥ずかしさでした。しかし、宮澤さんという素晴らしい見本を以前見ており、(こんなこともあろうかと)喋りたい台詞のメモをあらかじめ手元に用意した以上、今ここで覚悟を決めなければきっと後悔する……! 覚悟を決めた猫は、約15分に及ぶRPを繰り広げたのでした。よく頑張ったぞ自分。音声があったら猫は死ぬぞ。

余談ですが、想像通りの台詞を言えたあめちゃんですが、一方の葵君は予想以上に何も言えてない上、厳しい物言いをしないので心の中で爆笑していました。あめちゃんに対して優しすぎだろお前。かすみちゃんとの落差で風邪を引きそうでした。

こうして二人の対話を一区切りする形でセッションは終了したのですが……この時点では何も解決していなかったんですよ……あめちゃんと葵君がこれからどうするのか全くRPできてなかったんですよ……。

猫「どどどうするんですかこの後ーーーっ!?」
イルハ「俺はやりきったぞーーー!! あとはSSでお願いします」

満足気なKPにエンディング後の展開を全て丸投げされました。「それなら書かないとやってられねえよなぁ!?」と、次の日の猫の午前休は創作活動に消えたのでした。

そうして書き上げたのがこのSSです。猫のこれまでの思いの丈を思う存分叩き付けました。満足できる出来です!

その後、後書き紛いの駄文も書きました。こちらにまとめた小ネタ集も考えていて楽しかったです。

イルハさんにおかれましては、素晴らしいオリシを回してくださって本当にありがとうございました。シナリオに懸ける想いや拘りを聞いて、猫もまた一つ、TRPGに対する意欲が高くなった気がします。

――今はただ、彼ら二人の道行に幸在らんことを。

 

2022年5月1日・5月14日「HOME COMING」ともつか治臣様作

KP:ツキナミ/PL:猫・あさ・ぴー・れいらん/PC:天堂翔琉(エンジニア)・エリオ(労働者)・ Darth(軍人)・クラウディア・フリューゲル (科学者)

一言:お祭り騒ぎのスペースCoC、最高!!

ツキナミさんが「回したい」と前々から仰っていたスペースCoCに参加してきました! メンバーはいつもの草加診療所面子。そんなわけで事前にハンドアウト(職業)・世界観・所持品候補・推奨技能などの濃密な設定と睨めっこして何とか新規探索者を作ったら、後から送られるキャラクターが濃いのなんの。遂にはダース・ベ○ダーが来て大盛り上がり。こうして異種格闘技戦のような探索者達が揃い、スペースドリームを狙って宇宙船に乗り込んだのでした。

以下、セッション中の会話をまとめたものです。ぴーさんから戴いたメモも存分に活用しています。その節はいつも本当にありがとうございました! なお、シナリオのネタバレを含みますので、閲覧の際にはご注意ください。

改めて、楽しいシナリオを回してくださってありがとうございました。この面子で回るセッションの楽しさは異常です。次回もよろしければ、同卓よろしくお願いします!

 

2022年5月28日「少女条例」カズま(スタジオQNR)様作

KP:えみりぃ/PL:猫・イルハ/PC:楠彩葉・美凪羽莵真(両名高校生)

一言:最強無敵ギャル、強すぎる。

「某学校の弓道部に所属している女子高生」という設定が付与される一方、猫で作成したのは日々インスタ映えを狙うギャルでした。何でこんな異色なキャラクターが生まれたのかと首を傾げるのですが、たまには自分とかけ離れたRPをしたくなる時もあるのです。きっと。

そんなわけで珍しく、セッション開始一ヶ月ほど前にキャラクターシートを提出しました。早すぎる。そのせいで、どんなキャラクターを想定したのか忘れてしまったので、セッション当日は帰宅しながら「いろ(=自分の名前)はぁ〜」と一人称を確認したとか何とか。

いよいよセッション開始時間となり、早速設定の確認と回想シーンの差し込みから始まりました。同級生の男子や同じ部活の先輩との関わりとの中で不吉な予感を覚えつつも、二人は弓道部の合宿に臨みました。

楠『はどっち(=羽莵真ちゃん)がいるなら大丈夫じゃない?』
イルハ「このギャルドジっ子かもしれない」
猫「私は、ギャルはドジっ子だと思っています(多大なる偏見)」

それにしても、楠ちゃんがこんな感じで自由のなんの。それなりにプール掃除に勤しんだかと思えば私的な水着を用意して泳ぎまくり、足元にネズミ花火をばら撒いて後輩を驚かせてやりましたとも。

KP「猫さんの零度は成功しない」
猫「数打ちゃ当たる零度だってあるんですよ!(失敗)」

猫さんの零度は当たらないし、楠ちゃんはクトゥルフ要素に自分から首を突っ込まないし、羽莵真ちゃんは「藤太様に会いたい」という願い事を叶えてもらおうとしたり、何なら(とある事件の第一発見者にはなったものの)ほぼ何事もなくセッションが終了するし、本当に気楽な女子高生ライフを満喫してしまいましたとさ……たまにはのんびりと日常を満喫したっていいじゃないか……っ!

惜しむらくは、キャラクターの設定をあまり生かしてあげられなかったことですが、これはまた次の機会の課題としたいと思います!

 

2022年5月15日・5月23日・6月1日・6月6日 CoC第7版「忘れじの理想郷」ディズム様作

KP:鞍馬/PL:猫・小豆・はりゅ/加藤愛(ジャーナリスト)・兎野心(古物研究家)・魔道凱(ディレッタント

一言:《近接戦闘》は全てを解決しないが、1クリは全てを解決する。

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久方ぶりの外部卓となりました。鞍馬さんという見知ったKPはいらっしゃったものの、PLの方々とはセッションを通じて絡むのが初めてだったので当初は非常に緊張しました。

そんな中、小豆さんは可愛らしいお声の中にも芯のあるRPを見せてくださり、はりゅさんはお調子者でありながらセッションとなると一貫したRPを見せてくださいました。お二人とも気さくな方で非常にありがたかったです。なお、肝心の猫さんは人見知りの激しい第7版初心者猫でしたが、同卓できたことを嬉しく思っています。そんな話をしたら小豆さんに「初心者……?」と首を傾げられました。おかしいなぁ。

事前に選択したHO1の設定に沿って作成した第7版探索者4人目こと、加藤愛ちゃん。如月ちゃんが参加した「君は可愛いぼくの飼い主」(2019年7月6日踏破)で名前だけ登場していた子で、学生時代の一次創作小説から引っぱってきた子でもあります(如月ちゃん・煽堂君・後藤君と原典は同じ)。明るくて心優しい一般人RPをしつつ、初絡みの方ともそつなく話せるような子にしてきました。

小豆さんのキャラクターは、兎野心ちゃん。初めて彼女のキャラシを読んだ時は、設定メモの深掘りに恐れ戦きました。この子、どれだけ闇を抱えれば気が済むんだ……? 思わず「人間関係どろっどろで草」「思った以上にドロドロで昼ドラも真っ青」などという言葉がPL達から飛び出す始末。DEXが低いのでどうしても二人の後から付いてくることが多かった心ちゃんでしたが、ひいひい言いながらも二人の後を追いかけてきてくれるところが好きです。

探索中は思うように出目が振るわず失敗も続いていましたが、他の二人を精神的に支えてくれました。特に、度々セッション中に死にかけていた加藤ちゃんを励まし、側にいてくれた心ちゃんは、加藤ちゃんにとっての言葉どおり心の支えであり癒しでした。

はりゅさんのキャラクターは、魔道凱君。「別世界から転生した元魔王様」というトンデモ設定でしたが、はりゅさん曰く「まだいい方」らしいので他の探索者は一体どうなっているんだ……? ともかく、転生して力を失った魔王様が凄腕経営者としての力を行使して幾つもの企業を立ち上げ大金持ちになったのは確かだったので、存分に移動手段としてリムジンを使わせていただきました。空気を読まずに思ったことをすぐ口にする点は凱君の短所でもあり、間違いなく長所です。そして、凱君がいてくれたおかげで愛ちゃんも臆せずに動けたと確信しています。

余談ですが、セッションが終わった後、小豆さんに探索者のフルネームをお送りした際、加藤ちゃんと語呂が合っているという奇跡が起きていたことに気づいたとか。

そんなわけで、一人の知人の死と、もう一人の知人による狂気的な行動から始まった本セッション。序盤から何かしら大きな事象が動いていることを予感させる展開で猫は胸が踊りました。

その後、凱君・心ちゃんと共に事件の真相を求めて町を駆け巡ります。途中、二人が遅刻して愛ちゃんだけ待ち合わせ時間で1時間ほど待ったり、とあるアパートでは管理人さん(男性)が凱君のことを気に入ったり、加藤ちゃんが謎の衝動に襲われて何度も自殺手段を捻り出す大喜利をしたり、休憩の度に心ちゃんが凱君の財布を預かってウキウキしながらジュースを買ったり、取り調べを受けつつ秘匿を受け取って猫の情緒が死んだりと、探索期間二日とは思えない濃密度でした。

何よりも、中盤に発生した戦闘に決着を付けるために、乗っていた車に凱君が指示を出して敵NPCを轢く珍事件が発生し、それはもう面白おかしいことになりました。KPには大分心労をおかけしたと思いますが、猫は全く気にしていません! むしろ「その手があったか」と、はりゅさんの機転の速さに感服していました。その代わりと言っては何ですが、猫が何度もセッションの開始時間を間違えた件を水に流してくださるとありがたいです……。

終盤戦では、黒幕と対峙した際、今度こそ第7版独自の要素である《幸運》を駆使して《近接戦闘》を成功させて黒幕を気絶……どころかHPを削り切って殺しかけた加藤ちゃんでした。《応急処置》成功のために凱君のクリチケを一気に消費してしまって本っっっ当に申し訳ない。今年だけで、同卓したPLのクリチケを三度も消費しました。ひょっとして厄年か……?

凱『加藤、一ついいことを教えてやる』
凱『死んだ人間は生き返らない。生き返らせたとして、そいつは別世界にいくかもしれないし加藤の望むようにはいかないかもしれない。後は、生き返る側の人間のことも考えろ』
凱『そいつらは、本当に生き返ることを望んでいるのか?』

最後に現れた超常的存在を前に、どんな願い事を言うか考えていた際、そんな凱君からの言葉がPLPC共に突き刺さり、決意を固めることができました。

加藤『今回の一連の事件に関わっているすべてのことを消し去ってほしい。羊田さんに聞こえている声も、自殺病のことも、何よりも、今ここに顕われたあなた自身も』

こうして、NPCも含めて《幸運》判定を行い、複数人の記憶を消す処理が行われました。PCの中で成功したのは心ちゃんだけで、失敗した加藤ちゃんと凱君は一連の事件や調査する動機を忘れてしまうのでした。

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協力NPCこと犬飼君の《幸運》1クリがなければな!!(温情ありがとうございます)おかげさまでデメリット込みの救済措置が成されました。1クリの力は偉大。

ただし、記憶を取り戻す際のデメリットが1d10/1d100だった上、当時の加藤ちゃんのSAN値が55だった(PC3人の中で一番低かった)こともあり、悩みに悩んだ結果……。

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無事に成功しました!! よくやった加藤ちゃん、君はやればできる子だ!!(生還報酬がなければ失敗していたことには目を瞑る)

今回のセッションは一日で駆け抜けたわけではなく、平日の夜21(22)〜24時を使って何日かに分けて実施されました。思うように探索が進まず、先が見通せないもどかしさもありましたが、緊張感とワクワク感が持続したのは、間違いなく同卓してくださった皆さんとの掛け合いが楽しかったからです!

改めて、同卓してくださったお二人とKPに感謝を申し上げます。遠くない未来で、次の機会が得られることを楽しみにしています。

 

2022年6月19日「ノートルダムの怪物」優希様作

KP:れいらん/PL:猫・ツキナミ・ぴー/PC:水無月航(美大生)・ジャック・D・クォーツ(原石収集家/冒険家教授)・ハラペーニョ・オナカスイターノ(料理人)

一言:面白い方を失くしてしまった……。

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先月、本来であればこの日に参加するはずだったセッションが諸事情で中止となったため、今回のセッションが組まれることになりました。KPを引き受けてくださったれいらんさん、本当にありがとうございました!!

KPから提示された探索者の条件は「パリに旅行に行ける探索者。できれば他探索者と友人関係であることが望ましい」というものでした。この時点で猫の探索者の半数以上は除外。何とか三択まで絞ったものの、結局誰が行くか決まらなかったので、急遽セッション当日の午前中にダイスバトルを始めた猫でした。

こうして選出した探索者が水無月航君。「グラスバレヱ」踏破から実に約2年ぶりの再会です。しばらく距離を置いていましたが、「蓮月君だって別卓に参加しているからきっと大丈夫!」と思い、参加させたい気持ちを抑え切れませんでした。ごめんね。あまりにも久しぶりすぎたので、キャラシの能力値と持ち物欄を加筆・訂正するところから始めました。

ただ、PL全員ともキャラシを提出したのがセッション当日、しかも猫に至ってはパソコンの更新プログラムのせいでセッション開始予定時刻から約40分後にようやくパソコンが使えるようになるという不始末……。本当に申し訳ありませんでした。

今回同卓した他の探索者ですが、PLの中で真っ先に能力値と探索者名だけ提出されたのがハラペーニョ・オナカスイターノさんです。名前の時点から既にオチてて笑いが止まりませんでした。能力値が決定した後にもう一度キャラシを見直したら、当たり前のように料理人でした。本当に面白すぎます。なお、初期値《図書館》の成功率が普通に高くて吃驚でした。

また、もう一人の探索者は原石大好きなジャック・D・クォーツさん。鉱石の効果を駆使して精神分析を図ろうとしたり、顔に傷があるせいで普段は顔を隠していたりと、こちらも個性溢れる探索者でした。諸々の出目もかなり良かったので安心感もありました。ただ、彫刻や建造物を見る度に「原石を見たかったなぁ……」と小声で呟いているのは笑いました。

こうして始まった本セッションの内容を以下にまとめました。今回、事前に「第1陣が全員ロストした」と聞いていたため、セッション内で得た情報はまとめていたのですが、ブログ用の会話メモを記録する余裕がなかったため、安定と信頼のぴーさんから頂いたメモを改変して使わせていただいています。いつも本当にありがとうございます。

以下、シナリオのネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。

*****

【セッション中たびたび口にすることになる台詞】
KP「何だよその名前ふざけてんのかよ」
ぴー「ほんと誰だよ(ハラペーニョ・オナカスイターノ)」

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【全員友人関係です】
猫「水無月君、この人達とどうやって知り合いになったんだ……?」
ぴー「怪しい人(顔を隠している)と怪しい名前の人がいる」

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【初日の探索箇所、みんな揃ってリビングへ】
猫「仲良しかよ(褒め言葉)」

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【謎の既視感】
KP「人指し指が天使像にそぐわない形をしています」
ぴー「ヨシッ!」
KP「どこかを指差しているような気がします」
ぴー「ほんとに現場猫だった」

*****

【リアル《母国語》がファンブルするとこうなる】
猫「待って待って(南西の)セイと(南東の)トウが(東西)どっちか分からない」
KP「えっ……」
ぴー「漢字が読めない……?」

*****

【パリに来た目的】
KP「情報のない場所が半分以上あります」
猫「何言ってるんですか!? こちとら観光で来てるんですよ!?」
ぴー「何かあるわけないよなぁ!?(初日に凱旋門エッフェル塔に行く三人組)」

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ルーブル・ピラミッドの画像を見て】
猫・ツキナミ「なんか見たことあるなぁ……(「星海のトライアド」の某所で使用している)」

*****

【《図書館》初期値のはずが】

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猫「何で初期値の方が成功するんだ……?(失礼)」

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【猫には分からないネタでした】
ツキナミ「愛鳥のカラスに餌をあげます(立ち絵の子)」
ぴー「我が名はブロスフゥンダル」
KP「Apex Legendsにようこそ」

*****

【突発的に始まった謎のダイスバトル】
KP「じゃあみなさん、1d100を振ってください」

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ぴー「ん?」
ツキナミ「あっ」
猫「あっ」

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【凄惨な光景に遭遇した探索者達】
ぴー「はい実質成功(SANチェック失敗→1d4+1→2)」

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【どうしても気になって、つい】
猫「外観にあった3人の天使像について調べたいんですが……」
KP「《図書館》に成功した場合、俺はWikipediaを開きます」
ツキナミ「逆にネットで調べてもいい権利とかでいいのでは?」

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【空間把握能力の無限の可能性】
KP「貴方はその周辺の地理を完全に把握しており、それを写真に映る場所と照らし合わせて方角を認識することができました」
猫「サラリと言ってるけどやってることヤバい」

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【二柱の《招来/退散の呪文》を入手】
猫「どっちを召喚しますかね……」
ぴー「両方召喚すればいいのでは?」
KP「ここに神話大戦が始まるぞうおおおおお」
猫「2d100は嫌ですーーー!!!」

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【別の世界軸で似たようなことがあったような】
NPC『貴方達は、神に相対する覚悟がありますか?』
猫「水無月君、《招来/退散》持ってないからなぁ……(その時点で最もSAN値が低かったので永久的発狂が怖かった)」
ぴー「無理に行かなくてもいいんですよ?」
猫「こういう時最後まで覚悟が決まらないんですよね。でも、何もできなくてもここまで来たら二人の後に付いて行って、自分にできることをしようとするのが彼なので……」
ツキナミ「あぁ……(何かに気づいた声)」

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【各々の天敵】
猫「私、○○○○(今回登場予定の神格)に探索者2人殺されてるんですよ!?」
KP「俺は蛇人間に3人殺されました」

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【退散の呪文に使うMPを計算する際】
猫「すみません、もう一度しっかり電卓使って計算し直します」
KP「それは大切なことだからぜひやってください」
猫「退散の呪文の確率は100%の方がいいですよ絶っっっ対」
KP「○○○○を顕現させておくとマズいことを知っている……」

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【探索者達のSAN値がゴリゴリ削られていく】
KP「もう短期(狂気)引いてましたよね?」
ぴー「引いてます引いてます。どっち(短期・不定)も幻覚見てます」

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【最後まで神格に対する謎の耐性を見せた件】
猫「何が凄いって、この状況でSAN値ほぼ削れてない水無月君ですよ……!」

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【神格の効果について処理を確認中】
KP「あれ、もしかして毎ラウンド発生する?」
ぴー「毎回プレゼントしてくるのでは?」
猫「だから嫌いなんだよこいつーーーーー!!(絶叫)」

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【退散の呪文の成否を懸けたダイスロール】

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ツキナミ「俺、最後にクリティカル出したの初めてかもしれない」

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【セッション終了後の会話】
KP「このシナリオでロストさせたの4人になってしまった」
ぴー「6人にならなくて良かったな」

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【探索者達の精神はズタボロです】
ぴー「ハラペーニョがいない中で食べるご飯は上手いか……」
ツキナミ「私の隣にはいつもオナカスイターノがいるから(幻覚)」
KP・猫「地獄」

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【危うく5人目になるところだった水無月君】
KP「○○○○の後遺症(寝る度に1d6のSAN値減少)免除したの偉すぎでは?」
猫「ほんっっっとうにありがとうございます……!」

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こうして、生還2・ロスト1にてセッションは終了。ハラペーニョ・オナカスイターノさんが永久的発狂して廃人と化してしまいましたが、彼を犠牲にしてパリの街に平和が戻ったのです。きっと彼は、彼方の地であらゆる神格相手に料理を振る舞っていることでしょう。

残された二人も不定の狂気のため、しばらくまともな生活はできないでしょうが、それでも彼らの行く末が少なからず恵まれることを願って。

この度は同卓いただき、ありがとうございました! 次がありましたらどうぞよろしくお願いします!

 

2022年8月16日「探索者が神話生物相手に無双するようですよ?」香月悠様作(「継続限」収録)

KP:宮沢輝/PL:猫・トト丸/PC:草加葵・霧原かすみ(どちらも私立探偵)/KPC:丸山西治(私立探偵)

一言:私立探偵トリオ、此処に爆誕

宮沢さんが根気強く日程調整してくださった末、ようやく成立できたセッションとなりました。どの探索者で行くか最後の最後まで悩んでダイスを振り、結果《幸運》の出目が最も酷かった葵君で行くことになりました。某邪神に「しばらくは見逃してあげるよ」と言われた二日後にこんなことになってごめんよ。葵君が行くならと自動的にかすみちゃんが付いてきたのですが、かすみちゃんが遂に草加探偵事務所に加入したことで「師匠」呼びが「所長」呼びに変わっていたのが嬉しくもあり、悲しくもありました(何を言ってるんだお前は)

そんなわけで導入。浮気調査の依頼のために二人揃って浅草まで出かけた先で、芸者のところに入り浸っている丸山君と遭遇。丸山君のパトロンに言うまま座敷に通され、美味しい食事を戴くことに。

そして、突然訪れる\メテオ・ストライク/である。

以下、セッションの内容を一部まとめたものです。ネタバレ有なので要注意。

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【描写「神話的事象に巻き込まれ続けた者達よ」】
猫「身に覚えしかかない その1」
トト丸「身に覚えしかかない その2」
KP「身に覚えしかかない その3」

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【丸山君について一言】
トト丸「ビジネス女遊びも大概にしてください」
猫「wwww(ツボってミュート状態にする)」

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【其処だけは嫌だ】
KP「クトゥルフ神話TRPG世界のファンタジー世界って、つまりぶっちゃけドリームランドだろぉ!?」
PL2人「やだーーーー行きたくねえええ!!!」

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【ドリームランドについて神話技能でチェック】
草加 葵 CCB<=49 > 42 > 成功
霧原 かすみ CCB<=24 > 41 > 失敗
丸山 西治 CCB<=11 > 5 > 決定的成功
トト丸「さすが丸山」
KP「嘘でしょう!?」
猫「これは強い」

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【何が一番助かったかというと】
KP「今後、何が起こってもSAN値が減りません」
猫「めちゃくちゃ助かります(葵君のSAN値は40)」

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【譲れない戦い(葵君が勝利しました)】
トト丸「《写真術》で所長と丸山君を撮影します」
猫「KP! 《水泳》で逃げます!」

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【アザトースとの御対面】
丸山『何だアレ……目玉と、触手……?』
葵『……悪いことは言わねえ。アレについては知ろうとしない方がいいぞ(《神話技能》成功したので正体を看破している)』

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【音楽系技能を失敗させろ、とは言ったが】
霧原 かすみ : CCB<=65 【芸術(ピアノ)】 (1D100<=65) > 96 > 致命的失敗
霧原『所長! やっぱりこれ難しいです!!』
葵『うるせえ! お前の才能ないだけだからな!?』
丸山『ぜ、前衛的だと思うぞ……』

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SAN値回復5d8と聞いて】
猫「今、私は宇宙猫になってます」

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こうして異世界を巡ってさまざまなイベントを潜り抜けた三人ですが、怪我もなく無事に戻れたのでした。ただ、検査入院という形で病院に運ばれたために、丸山君も葵君も大切な人に怒られてしまったとか。こういう時にしか素直になれない彼らですが、そんな彼らの日常が、これからも少しでも平穏でありますように。