リーフィアと歩む緑の軌跡

大好きなリーフィアとともに歩む日常。最近はクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいる。

【5年目】猫がKPとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて五年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章はクトゥルフ神話TRPG歴が五年となった猫が、いつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。なお、こちらはKP編です。

「未知なる山嶺を夢に求めて」「どうか、■■■■■■■■■■■。」「紅葉の館」「彼方からの君に捧ぐ」「月護守島の怪」「壊胎」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ。

 

f:id:leafiness:20230203082915p:image

 

2023年1月29日「未知なる山嶺を夢に求めて」まだら牛様作

KP:猫/PL:ツキナミ・れいらん・ぴー/PC:天地星空(山岳写真家)・安心院亜梨亜(登山家)・昇山岳(登山家)

一言:ダイス目だけはシリアス

f:id:leafiness:20230203084215j:image

昨年8月に回した「紅葉の館」以来、約5ヶ月ぶりのKPとなりました。しかも、久々に一からココフォリアの部屋を準備し、「狂気山脈」の続編を初めて回すことになったので、非常に緊張しました。

前作を通過した探索者を中心に構成した第1陣。れいらんさんは新規登山家を作成してくださり、ツキナミさんとぴーさんは過去のシナリオ踏破者で参加してくださいました。なお、ぴーさんの探索者の中には某シナリオでファンブルを出し続けたことで(身内では)有名な山男がいるのですが、《ナビゲート》の数値が低すぎてKPから待ったをかけました。登山家たる者、山を甘く見てはいけないんですよね……。

以下、セッション中の会話をまとめました。KPとして処理をしながらメモを取るだなんて、昔の自分はどうやっていたんでしょうか……?

*****

【昇山さんの立ち絵は筋肉隆々おじいちゃん】
ぴー「この見た目でSTR9です」
ツキナミ「えっ」

*****

【「めだかボックス」はいいぞ】
安心院安心院亜莉亜(あじむありあ)って言うんだ。親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんって呼んでね』
れいらん「やりたいこと終わったな。帰りまーす!」

*****

【最後の最後まで明かされず】
昇山『はて、何て名前じゃったかな……』
KP「おじいちゃーーーん!!?」

*****

【聞こえてきた小気味いいゲーム音】
れいらん「おい誰だ起動した奴」
KP「誰だーーー!?」
??「ちょっと待ってくださいこれだけはやらせて」

*****

【???「登山開始の宣言をしろ磯野ォ!」】
KP「登山開始ィ!!!」

*****

【初期天候決定ロールが1d6→6につき】
KP「すみませーーーーん!!!(「猛吹雪」から登頂開始)」
PL達「KPの出目に殺されそうになってるんだが???」

*****

【突如訪れたNPCの危機に際し】
ツキナミ「何(の技能)でクリティカル出せばいいんですか」

*****

【マイナス補正の入ったNPCの技能が悉く成功しないKP】
れいらん「KPが勝手に遊んで勝手に殺してんだよなぁ」
KP「本当すみません……心の底から反省しております……」

*****

【いっそ吹っ切れたKP】
KP「5ヶ月ぶりのKP楽しかったなぁ~~~~!?」

*****

【神々の言い分を聞いたPC達の反応】
安心院『登れる山を作るほうが悪い!』
昇山『そんな小さなことに腹を立てるとは』
天地『(そんなこと言われても)この山を登るのを止めないと思います』

*****

【謝る必要ある??】
天地『まず私達が(頂上に)行って事情を聞いて、納得がいくようなら謝罪をするなり罪を償うなり……』
安心院『あや、まる……?(意味が分からないという声色)』
天地『そ、それはあくまで一例としてですよ、安心院さん』

*****

【神視点で考えてみると】
れいらん「人の家を勝手に踏み荒らされるのは、……あれ、ムカつくなぁ?」
安心院『そもそもさー、住んでるなら「住んでる」って言えばいいんだよ!』

*****

【さよならシリアス】
???『昨今の狂気山脈登山ブームでも呼ぶべき事態に、我が主はお怒りだ』
安心院『ひょっとして、……貴方、猫の神様!?(不定の狂気/幻覚発症中)』
ツキナミ「二重の意味でシリアス壊れてる」

*****

【ここからが最終局面】
ぴー「先生ー、KPが殺しにきまーす」
KP「うるせぇここからは殺しにいくので」
れいらん「最初から殺しにきたよね??」
ツキナミ「あれが無自覚の殺意か」
れいらん「つまりいつもと変わらないだけでは?」

*****

【誰も! 《組み付き》を持っていないのである!】
KP「《登攀》と《組み付き》(の組み合わせロール)です」
PL達「解散ーっ! かいさーん!!」

*****

【無名峰、登頂成功の瞬間】
安心院『ふん、ぼくの勝ちだ』
れいらん「月に手を伸ばします」
ツキナミ「その様子を写真に撮ります」

*****

【昇山さんとコージーによるエンディング】
昇山『一流のアルピニストたるもの、私生活もしっかりとしておくんじゃよ』
コージー『何だよじじい、言うようになったじゃねえか』

*****

【本来ドリームランドの記録は残らないものですが】
KP「《幸運》クリティカルなら(写真のデータ)残っててもいいですよ」
ツキナミ「ぐぬぬ……(1d100<=70→8)」
ぴー「ほら使ってください(1d100<=70→2)」
KP「最後に撮った昇山さんの写真だけ残ってますね!?」

*****

【エベレスト登頂前にデナリーと出会う安心院さん】
デナリー『そんなチビっこくて大丈夫か?』
安心院『むー! ちびって言うなーー!!』

*****

【第三次狂気山脈登山隊に挑戦する天地さんとK2】
天地『これからも挑戦しましょう、この世界の天辺に』
ツキナミ「……と言って、前向きに神々に挑戦しに行きます」

*****

こうして、NPCも含めて全員が生還した第1陣となりました。本当にお疲れ様でした!

我が強くて口を開くとナチュラルに人を煽る安心院さん。お爺ちゃんキャラがNPCと被って困惑していた昇山さん。NPCとの会話を一手に引き受け写真術を成功し続けた天地さん。非常に個性が強い皆さんの痛快なる登山劇を魅せていただきました。

序盤、(KPの出目のせいで)どうなるかと思いましたが、後半になるに従ってダイス目が回復しました。一時は「このセッション中には絶対見られない」とまで言われた快晴無風に辿り着いた後は順調に登れたので本当に良かったです。やはり技能値の下降補正は辛い。

最初デナリーの出目が非常に悪かったのですが、後半からは技能が安定したのでPC達を助けることができました。RPをしていて非常に面白いキャラクターでした。なお、KPとしてはPLの皆さんに「KPも一緒に登るんだよ!!」と言っていただけてとても嬉しかったです。

ジミーに歩み寄ろうとしてくださったことも、KPとして嬉しかったことの一つでした。彼の出目について終盤まで誰も触れなかったのが驚きでした。一方で、ジミーの出すアクシデントチャート判定が(こちらで操作していないのに)チーム全体に関わるものばかりだったので裏で笑っていました。デレ要素皆無かよ。

シェルパのキャラクターは(お爺さん被りをしたので)最後まで悩みました。その結果、ユーモアなお爺さんになりましたが、本当にそれで良かったのか、今でも不安が残ります。なお、《ナビゲート》を振ろうとする度に安心院さんが肩代わりしてくれたので「いつも助かりますのう」と言っていた気がします。
それぞれの場所で、彼らが今も山に魅せられていることを信じて。

 

2023年2月11日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:ツキナミ/PC:ミフネ・ムレーヌ(薬剤師)

一言:シナリオ耐久度テストとしても展開としても満点。

f:id:leafiness:20230222075735j:image

昨年8月以来、久々に作った新作シナリオのテストプレイ第1陣でした。「やっと完成したよー」と報告の気持ちでTwitterに投稿したトレーラー画像の反響が予想以上に大きくて若干引いています。

なお、今回は猫があまりにも時間が取れなかったため、急遽テキストセッションをご提案したところ快諾いただきました。本当にありがとうございます……。

このシナリオは、猫が特定の探索者に向けて綴った「対探索者用シナリオ」第6弾です。以下、過去に執筆した対探索者用シナリオ一覧となります。

第0弾「永久の花束を、君に」PL猫/PC草加
第1弾「いつか死に逝く貴方に」PLツキナミ/PCミフネ・ムレーヌ
第2弾「空の果て、願いの在処」PLぴー/PC小鳥遊悠
第3弾「虚像の証明」PLれいらん/PC御剣暁
第4弾「虚構の境界」PLテル坊/PC白鷺圭吾
第5弾「海の藍にはまだ遠く」PLトト丸/PC霧原かすみ

一作につき平均7000字は書いているはずなので、こうやってまとめて見ると「よく書いたものだなぁ」と思います(遠い目)

これらのシナリオは全て、参加する探索者の経歴や設定・技能値・所持しているアーティファクトや呪文等を考慮した上でテーマを設定して執筆しており、シナリオによっては(シナリオ背景や探索者の設定上)一度しか回せないようなものになっています。ただ、シナリオによっては一部改変すれば回せるものもあり、今回のシナリオで当て書きした部分を変更した上でテストプレイを行いました。

内容については具体的な描写を控えますが、数ヶ月ぶりのミフネさんのRPが良いのなんの。猫の最推しと言い続けて早数年、彼の魅力は未だに止まることを知りません。NPCとして登場させた同居人ことシオリちゃんと積極的に交流してくれる誠実さも素晴らしいです。

一方で、神話的事象に相対したとわかった途端、いつもと動きが変わるのがいいと思います。切り替えが本当に早い。ダイス目が心情を反映していた点や、KPCやシオリちゃんとの掛け合いも非常に良かったです。猫は今回のログだけで1ヶ月生きられます。

*****

ツキナミ「一旦家に帰るついでに、シオリちゃんと星の精に加勢についてもらうか……(考え中)」
心の中の猫「うわああぁぁあ!!!???(慌ててシオリちゃんのキャラシと星の精のデータを取り出す)」

*****

猫「喚びますか?」
ツキナミ「喚びますね」
\また星の精を喚ばれました/

*****

ツキナミ「シオリさんにお願いできますか?」
猫「自動成功です」
シオリ『……何かあったけど、壊して良かったの?』
KPC『あ、あれを一瞬で……』
ミフネ『いいですよ、どうせすぐ通れるようになりますし』
\シオリちゃんに破壊されました/

*****

もうすっっっっかり忘れていました。
2019年9月にしでかしたことを教訓として胸に刻んだはずでしたが、失念していました。テストプレイとしてシナリオの強度を測る上ではこれ以上ない試みで非常に助かりましたが、それはそれとして、KPとして星の精という存在がトラウマなんですよ。なんなんだこの神話生物。誰だこんなもの渡した奴は!?(昔の自分)

そんなわけで、第1陣はこれにて終了。お互い慣れないテキストセッションではありましたが、ご協力いただきありがとうございました! 

 

2023年2月19日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:トト丸・宮澤輝/PC:霧原かすみ(私立探偵)・門倉東(詐欺師)

一言:おめでとうございます。ありがとうございます。

f:id:leafiness:20230225155724j:image

「狂譚祭3rd」にて何故か話題となった猫のオリジナルシナリオ第1作目。回りたいと仰ってくださった方々を集めた第10陣です。第9陣の方が結成は早かったのですが、先に予定が合ったのはこちらでした。

どの探索者で行くかという話になった際、早々に霧原ちゃんが候補に上がりましたが、どこまで彼女の持ち物を許可するのか、KPとしてかなり悩みました。結果的にはショットガン一丁と杖と魔力の付与されたランタン、キャンプ道具一式、その他AF関係は全て許可しました。

一方で、門倉さんを連れて行く話に関しては、シナリオが探索者と合っているのか悩んだ末に許可を出し、(RPの幅を減らしたくなかったので)同卓探索者に関する事前調査や部下への指示出し、護身用のスタンガンを許可しました。

このシナリオを回す時はもはや悟りの気持ちでいるんですよこちとら……(これまでいろいろ経験してきた顔)

序盤から門倉さんを「かどくん」呼びしてフルスロットの行方ちゃん。所長の許可なく、勝手に探偵事務所のチラシを作成していたことが判明した霧原ちゃん。二人の保護者として表向き大人な対応をしているはずなのに何故か怪しい雰囲気を感じる門倉さん。三者三様とはまさにこのことです。

それにしても、当初から怪しまれていたとはいえ、《目星》成功だけで某人物の確信的な情報を提示する件はどうにかした方がいいと思っているんですよね……おかげさまで某大学生が探索者達に囲まれていい笑顔で脅されました。ドンマイとしか言いようがない……。
その上、二人とも立て続けのSAN値チェックが発生しないの何で?? これが神話的事象に慣れすぎた探索者の末路か……。

霧原かすみ : CCB<=40 応急手当 (1D100<=40) > 5 > 決定的成功/スペシャ
KP「こいつらーーーー許せねえ----!!!」
霧原『あっ、これなら何とかなりそうです』
霧原『そっちは任せていいですか』
門倉『分かりました』
門倉 東 : CCB<=75 【スタンガン】 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャ
猫「はああああああぁっ!??」
宮澤「スタンは○○○に効くんですよね?(セッション開始前にルルブの文面を見て両者確認済)」
猫「(本来、スタンの効果=気絶ではないですが)クリティカルなので気絶したことにしましょう……っ!」

NPCこと行方ちゃんはこのシナリオを回す度に命を落としているのですが、今回はRTAコースを踏破された上、彼女自身の《幸運》成功→1ラウンド以内の《医学》または《応急手当》成功という過酷なルートを、霧原ちゃんの《応急手当》クリティカルで見事に打破していきました。
こうして、幾度も回し続けた本シナリオで初めての、行方ちゃんが生還した上での終了となりました! お疲れ様でした!

セッション時はしてやられた感が強かったので怒号を上げましたが、行方ちゃんを助けてもらえたことが実感できたら結構嬉しかったです。実は行方ちゃんのこと結構好きなんです。彼女のRPは頭のネジを外して、何も考えずにやっています。非常に好評なので作者としてありがたい限りです。

余談ですが、セッション終了後、宮澤さんから門倉さん視点のまとめをいただき、トト丸さんとは後日談として葵君との短い掛け合いを行いました。お二人とも、本当にありがとうございます。プレイヤー側からの反応があるとキーパーとして励みになります。今度ともよろしくお願いいたします! 需要はここです!

 

2023年2月19日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:宮澤輝/PC:丸山西治(私立探偵)

一言:「お前の幸のためならば」

f:id:leafiness:20230227201632j:image

対探索者用シナリオのテストプレイ第2陣に、宮澤さんをお招きしました。今回はココフォリアの部屋が間に合わなかったので、トレーラー画像のみのセッションとなりました。テストプレイの度に重い腰を上げて少しずつ準備を進めています。

序盤は丸山君に休日を満喫してもらいましたが、彼の言動の端々に設定や経歴の重みを感じられて猫はとても満足しました。NPCとして愛華ちゃんのRPまでさせてもらえて光栄です。ちゃんと解釈に合っていたなら良いのですが、いかがでしたか。

猫のオリジナルシナリオあるあるのPL丸投げターンの後は、探索を進めながら、少しずつシナリオの核心に踏み込んでもらいました。なかなか情報が集められなかったと思いますが、それについては平にご容赦ください。

なお、個人的には某場面で猫の出目が輝いて大変嬉しく思います。これまでの雪辱も晴らせて大満足でした。逆張りは全てを解決するんですよ!! あの瞬間だけは(宮澤さんが個人的に)録音していたことを忘れて声を張り上げました。

その後、普段着ている服が着られなくなった丸山君が、お兄様のスーツを借りて変装した際にはガッツポーズしました。ありがとうございます需要はここです。

余談ですが、ストーリーの進行上初めて某少女のRPをすることになりましたが、とても楽しかったです。猫はこういう頭の軽いRPが性に合っているとつくづく感じました。

こうして無事に生還した丸山君でしたが、彼にとってはその後が問題だったらしく、セッション終了後お悩み相談に付き合いました。前々から思っていたことをRPで伝えたとは思うのですが、眠気のせいで肝心なことが何も思い出せない雑魚猫です。本当に申し訳ない……。

宮澤さんの大切な探索者である丸山君を指名した第2陣。少しでも彼の行く末に響くものであったなら幸いです。何がその人の「幸」になるかなんて誰にも分からないので。

翌日、宮澤さんから怒涛の勢いで丸山君視点のまとめをいただいたり、猫もSSを投げつけたりと、卓外での攻防も楽しかったです。ありがとうございました!

 

2023年2月23日・24日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:ゲルゲ・10ビット・はりゅ/PC:桜樹叡治(剣道家)・イディス ブラックウォーター(シスター)・はりゅえもん(はりゅえもん)・プーギー(プーギー)

一言:探索者名など、文面に一切誤りはありません。

「狂譚祭3rd」後に募ったところ速攻で埋まった第9陣。ところが、PLの予定が合わずにセッションの開始日が延びたり、PL予定だった鞍馬さんが体調不良だったり、一筋縄ではいかない卓となりました。

桜樹さんの日本刀、イディスさんの拳銃はそれぞれ護身用として一つずつ携帯することを許可したものの、問題は「はりゅえもん」という名の棒人間(どちらかと言うと男性/約150cm)が、四次元ポケットならぬ四次元パンツを履いたプーギーという名の豚(♀)に跨って参戦するということでした。猫のTRPG人生の中でも歴史に残る未知との遭遇を前にして猫は思考を放棄しました。そういうこともある、うん。

猫「はりゅえもんとはそろそろ向き合わなければならない気がしました……」
はりゅ「重い腰をあげさせてしまったはりゅえもん」

そんなわけでセッション開始! 普段なら行方ちゃんが探索者の皆さんを振り回しますが、はりゅえもんのキャラクター性が強すぎて、さすがの行方ちゃんもタジタジでした。叩けば叩くほどいろいろな設定が出てくるので途中から突っ込みを諦めていたら、まさかの他PL(主に10ビットさん)から突っ込みが入りました。ありがたかったです。

今回は久しぶりに2日目から本格的な探索が始まりました。星名さんの正体をあえて誤認させるような情報を出したKPも悪いですが、《心理学》を振って愕然としたり2日目昼にいなくなった西原さんに気づいて戸惑ったりしている様子を見ながら「そういえばこのシナリオって本来そういう感じだったなぁ……(遠い目)」と初心を思い出しました。なお、桜樹さんの交渉術が冴え渡り、宗谷君が見事に懐柔されました。

その後、きちんと情報収集した上で順当に地下室まで下りていただいて戦闘へ。イディスさんの出目がここぞとばかりに輝きます。ところが、勢い余って星名さんの《キック》によるノックアウト攻撃が失敗し、黒幕のHPがマイナスに。このままでは拙いと、はりゅえもんがクリチケを破って1d3の最大値を出し、見事に蘇生に成功します。あの場面でダイスの出目が輝かなかった場合は全員ロストルートだったので、値千金のダイスロールでした。

こうして探索者全員が生還してセッション終了となりました。お疲れ様でした。本来であればはりゅえもん語録が多々あったはずなのですが、このシナリオは意外にも処理やRPが忙しくてメモを取る暇が全くありませんでした(常々笑っていたとも言う)

途中、四次元パンツの処理が大変すぎたのでプーギーとはりゅえもんを別行動させるように誘導したのですが、今後また相見えることがあれば他にも幾つか対策を考えておこうと思います。皆様、今回は本当にありがとうございました!

 

2023年3月18日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:鞍馬/PC:七篠椎(サラリーマン)

一言:何でだろうなぁ……。

先日実施したセッションに体調不良のため参加できなかった鞍馬さんをお招きした第11卓となりました。猫の都合が空いたのがあまりにも直近すぎて、当日の午前中にお声がけして午後にセッション開始という超突発卓。都合を合わせていただいて本当にありがとうございました……!

今回、タイマンということでどんな探索者を連れてきていただくか迷った末、自分に悦びを与えてくれる世界へ感謝する末期のM男が出てきました。そんな変態とともに出発した本セッション。PL1人は久しぶりということで、鞍馬さんは相当緊張していたと思われます。

行方『泥船に乗ったつもりで任せてよ!』
七篠『泥船なら乗ります!!』

訂正。意気揚々と参加していました。途中、宗谷君と交流したり星名さんに親近感を覚えたり、NPCと交流しつつ自分の精神も苛めるという至って普通(のはず)の温泉旅行。ところが、1日目深夜の時点で事件が起こります。

鞍馬「広縁で寝たいです。(椅子に爪痕があったので)寝苦しいのかなぁと」
KP「今客室に布団はありますが、移動させれば寝られますね」
鞍馬「あと、寝る時に窓開けておきたいです。秋頃なら涼しいと思うので」
KP「外めちゃくちゃ雨風強いので夜中に(雨が)入ってきますね」
鞍馬「それなら起きて、濡れるために外に行きたいです」
KP「!?!?」

こうして見事にRTAコース突入。途中で騒動に気づいた西原さんと、芋蔓式に宗谷君を引っ張って地下室に突撃。協力者である彼女から事情を聞かされた上で行方ちゃんの顛末を目の当たりにする……ところまでは良かったんですが。

鞍馬「(地下室から)逃げます」
KP「!??(戦闘時に撤退されたことが今まで一度もなくて困惑するKPの図)」
鞍馬「(※DEX対抗に2回成功した後で)具体的には調理場まで行きたいです」
KP「えっと、何をしたいですか……?」
鞍馬「足で(油を入った)容器を踏んで相手の足下に(油を)かけて火を付けたいです 」
KP「燃焼ダメージ(1d6)が入りますが……いいんですか……?」
鞍馬「その後、燃えている部分が広がらないように下半身を斬りたいです」
KP「え、えっと……麻酔は当然効いていないのでSTR対抗に成功した上、肉切り包丁による1d6+1d4(ダメージ)が入りますが、いいですか……?」
七篠 椎 : 1d6+1d4 (1D6+1D4) > 1[1]+1[1] > 2
KP「HPまだ残ってますね……」
鞍馬「首を絞めます」
KP「アッハイ。窒息ダメージ1d6入りますが、本当にいいんですか……?」

よもやよもや。下半身火炙りからのNPCに押さえ付けてもらっている間に肉切り包丁で切断した後に絞殺するという、丸焼き以上のことをやってのけました。我ながら「全力で止めろよKP!?」と思わなくないですが、一応「いいんですか!?」と度々言っていたKPです。これには協力者の彼女もドン引きでしょう。うん。

当然のことながらお怒りになった神様に圧殺されそうなところを間一髪助けられたかと思えば、七篠さん以外は脱出不可能の状態に。

鞍馬「この快楽を独り占めしたいので、一旦宗谷君を外に出してから戻ります」

最期まで彼は彼らしく自分の幕を下ろし、NPC含めた全滅ルートでセッションは終了! お疲れ様でした!! 聞き専をしていた方々からも「これって別のシナリオ回してない?」と言われたくらい色々なことをやりました。PLとして、PCとして、少しでも満足のいく結果であれば、KPとして特に言うことはありません。これもまた物語の一つなのです。「紅葉の館」が致死率の高いシナリオというわけではありません。決して。

 

2023年3月23日・3月28日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:えみりぃ/PC:春夏冬五月(学生)

一言:壮大な家出の結末は如何に。

新作の対探索者用オリジナルシナリオのテストプレイ第3陣。以前からお声がけさせていただき、1ヶ月近く前から予定を合わせて実施に至りました。ちなみに、今回もココフォリアの部屋準備は間に合いませんでした。その節は申し訳ありません……。

今回の探索者は、以前「傀逅」にも参加経験がある女子大学生。しかも今回は、えみりぃさんとの事前の打ち合わせを行い、えみりぃさんの別の探索者もお借りしてセッションを行いました。当初、「彼女」を参加させることへの不安はあったのですが、2人の関係性を聞いた上で参加を決意しました。テストプレイということもあって、シナリオ強度を試したかったという狙いもあります。

セッション開始早々に始まるRP。何てことはない朝食を食べ、必修科目の講義を受け、先輩から過去の資料を見せてもらいつつレポートをまとめ、晩ご飯の準備をする様子は、まさしく普通の女子大生の姿でした。日常RPはいいぞ。

中盤の探索もかなり順調に進めてくださり、本来なかなか開示できないはずの情報まで拾ってくださいました。しかも、途中でかなり踏み込んだ質問をいただき、思わずタジタジになる猫。ただ、そのおかげでシナリオ背景とNPCの行動がさらに明確になったので、テストプレイとしては非常に有り難かったです。それにしても、第1~3陣ともに夕方の探索時間が余るのは何故なんでしょうね……?

そして、遂に再会を果たした2人。「彼女」が相手側に回るとどうにもなりそうにない感が凄いですね……(猫の出目が相変わらず死んでいたことには目を瞑るものとする)

なお、勢い任せに「『彼女』の《門の創造》使っていいですか?」と聞いたら「いいですよ」と快諾いただけたので、遠慮なく呪文を使いました(この一文いろいろおかしいなぁ!?)

結果として無事に2人とも生還を果たしてセッションは終了! お疲れ様でした。2日間にもわたってお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

セッション終了後にシナリオへのアドバイスを求めたところ、とある場所に情報が1つ増えることになりました。果たしてこの情報は回収されるのか。全ては、とある探索者次第です。

 

2023年5月28日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:イルハ/PC:水子胎志登

一言:シナリオを作ってよかった。

遂にやって来た対探索者用シナリオ本番。三度のテストプレイを踏まえて、水子胎君に回してきました。名前は変わっていますが、過去に「沼男は誰だ?」「HELLO HERO」で彼とは何度も会ったことがある、猫がとても好きな探索者です。そこで、彼を想定してシナリオを一から作りました。

なお、彼の「KPとPLの会話を感知できる」「不死身(受けたダメージが即時回復する)」「半霊体化(実体と霊体を併せ持つ)」等の特殊な体質や特異性を踏まえ、提示する情報を考えたり、シナリオのギミックを拘ったりした結果、後書きを含めて約22000字のシナリオになりました。実は、雑草卓シナリオの中でも「紅葉の館」以来の20000字越えシナリオです。おめでとうございます。

そんなわけで、今度こそココフォリアの部屋を整備して、その他さまざまな準備をして臨んだ本セッション。以下、イルハさんから戴いた(猫が事前にお願いして録音してもらった)音源データ約3時間分を一から聞いて書き起こした内容になります。もう回すこともないでしょうから、以下シナリオのネタバレ全開でお送りします。なお、KPの口調が荒いのはお許しください……。そして、さすがに動画化はできませんでした(外注ならできそうですが、そんな金銭的余裕はなかった)

*****

【導入の描写終了後の一言】
水子胎『……「今回」はここからか』

*****

【朝、コーヒーを淹れる水子胎君】
イルハ「恐らく、勝手知ったる部屋だと思うんで」
KP「借りてきた部屋、でしたっけ」
イルハ「今日のKPに宛がわれた部屋です」
KP「おかしいなぁ、私が宛がった覚えはないんだけど」
イルハ「そりゃそうだ」

*****

【街中の異常を見つけるために《目星》を振らせたら】
KP「おかしいおかしい! その数値はおかしいよ!?(《目星》107でダイスを振っていた)」
イルハ「ちゃんと(キャラシに「+25」と)書いてあるよ。右目に仕込んだ義眼のお陰で」
KP「うーん……(《目星》上限)95までにしておきましょうか、一応」
イルハ「ナーフされましたね」

*****

【好きでNPCを困らせているわけではない(はず)】
イルハ「愚かなKPに悪戯されるNPCを助けにいかないと」
KP「うっせえなぁ……、悪かったなぁ!?(シークレットダイス1d5でNPCにどんなアクシデントが発生するか判定する猫)」

*****

【横断歩道の途中で足を挫いて動けないお婆さんを助けたい】
イルハ「(霊体化していて)直接触れると気づかれるので……」
イルハ「コントロールが利きそうな(呪文)……何かないか何かないか……あ、属性攻撃がありますよ」
KP「ぞくぅ……!?」
イルハ「風を起こしてふんわりと(お婆さんを)歩道まで送ります(その後で怪我を治す呪文も唱えた)」

*****

【チンピラに絡まれている男子大学生を助けるため、財布から金を出す水子胎君】
水子胎『ああ。とりあえずこの町で変なこと起こすなよ。……これは小遣いだ。次会ったら、分かるな?』
チンピラ『……っ、変な奴だなお前! 覚えてろよ!』
KP「(水子胎君が財布から出した)千円札90枚分(※チンピラの使用用途に合わせている)をもらって駆け出していきました」
イルハ「KP、こいつらの名前は何ですか」
KP「名前? 待って水子胎君、分かるんだっけ? 私そこまで(水子胎君が持っている能力の詳細な)情報知らないんだけど」
水子胎『「アンタ」が言えばわかるんだよ』
KP「……あー、なるほどね。ノーコメントということにしておきましょう」
水子胎『使えない奴だ』
KP「うるせえな」

*****

【二度目の朝の描写(※この描写噛みやすいので実は苦手)】
水子胎『朝に戻った……いや、繰り返してるのか。アナウンサーが噛んだから違うか……?』
KP「違う、違うんだ水子胎君……それは私が苦手としている部分を噛んだだけから気にしないでくれ……っ!」
水子胎『……まあ、動揺させておけばいいか』
KP「好き勝手言いやがってぇ……!」
イルハ「知ってて煽ってるから」
KP「知ってる上で煽られてるから……」

*****

【このシナリオでなければ基本想定されないルート】
イルハ「まず(霊体化して高層ビルにある社長室に)入れるかどうかだね」
KP「社長室は入れますね」
イルハ「その手の対策はしてないってことね」
KP「対策してるって何だよぉ!?」

*****

NPCからMPを奪う方法】
イルハ「このネックレスに触れていると(相手の)1MPを吸収するんですけど」
KP「どのようにして触らせますか? (半)実体化させないと触れさせられませんよね」
イルハ「《存在の隠蔽》を使ってから半実体化して、《平凡な見せかけ》を使って(ネックレスを)触れていても違和感のないもの(=ヘアゴム)に変えていきましょう」
KP「NPCが途中で気づくかどうかか……いや、先にできるかどうかの処理からか」

*****

【止めて! NPCのMPはもう0よ!】
KP「(NPCが)役員会議中にぶっ倒れます。何てことしやがるんだ」
イルハ「ヘアゴムっぽいネックレス回収後に(半)実体化解除します」
KP「かわいそうに……NPCかわいそう……っ、でもきっと疲労で倒れたんだ。少しゆっくりしてくれ」
イルハ「夜中まで仕事してるんだから」

*****

水子胎君との対話にも慣れました】
イルハ「この情報(=高層ビルの社長室にある手帳の中)普通の探索で出てくるの?」
KP「ノーコメントです」
イルハ「便利な言葉だな、ノーコメント」
KP「水子胎君に一番刺さる言葉だと自負しています」
イルハ「『記憶にございません』って言った瞬間速攻で《心理学》振るのに」
KP「だって(《心理学》振られたらKPが)嘘を吐いているって分かるでしょう?」
水子胎『ちっ、厄介な相手をしたものだ』

*****

NPCのいない2回目夜の『シリウス』に到達】
イルハ「では、60階に行きましょうか」
KP「ちょっと待ってね……準備するから……」
イルハ「早いなぁ(休憩明けから10分も経っていない)」
KP「あ~~~ちょっと待ってねーーーああああ~~~大丈夫私生きてるぅーーー?(緊張猫)」

*****

水子胎君のこの話の切り出し方が本当に大好きな猫】
水子胎『よぉヒーロー。こんなところで、何してんだ?』
洋見『その声……』
水子胎『おっと、名前は出すなよ。今は水子胎で通ってんだ』
洋見『分かった。ようやく会えたな。久しぶり』
水子胎『ああ。……で、「ようやく」か。探してたような口振りだな』
洋見『……探してたよ、あんたのこと』

*****

【12ポイントの障壁を張られました】
水子胎『時間がないみたいだけど、何急いでんだよ。いや、焦ってんだよ』
洋見『早めに済ませられるようなら済ませたいだけだよ!』
イルハ「(戦闘する気はないので)《ナーク=ティトの障壁》を使います」
KP「容赦がねぇ……」

*****

【対探索者用シナリオを書いてよかったと思えるRPの応酬】
水子胎『時間もなさそうだし、話でもしようか。まどろっこしいのはなしだ。何がしたいんだ?』
洋見『言っただろう、あんたを殺したいって』
水子胎『だから理由を聞いた。理由は?』
KP「ちょっと待ってくださいね……、今KPとしてではなく洋見君として考えてます……」
洋見『……あんたを助けたいから』
水子胎『助けたい、ね。何からだ?』
KP「それ以降は何も言わないかな」
CCB<=70 キック (1D100<=70) > 1 > 決定的成功/スペシャ
CCB<=62 マーシャルアーツ (1D100<=62) > 14 > 成功
KP「やったーーー! よくやった洋見ーーー! お前はやればできる子! お前はやればできる子!!」
イルハ「障壁が壊れたのを見て驚くよ。で、怪我をするくらいだけど、ラウンド終わりだから回復入るよね?」
KP「くぅーー即時回復ぅーーー!」
洋見『あんた、どんな体してるんだよ……!?』
水子胎『左腕切り落とされた時思ったんだよ。生身だとアレは死ぬよなって』
水子胎『誰かを守るためには、自分の体を犠牲にすることもあるだろ。だったらこれくらいないと、強度が足りないよ』
水子胎『既に人なんか捨ててるんだからさ。一つ二つ変わっても、あんまり変わらないだろ?』
洋見『そうやって……!(《キック》+《MA》成功)』
水子胎『避けるって選択肢もあるんだけどな(《回避》成功)』
洋見『ちょこまかと……』
水子胎『で、そろそろ時間じゃねえか? 何が起こるんだ?』

*****

【遙かな どこか いつか】※セッション時の内容を一部編集しています
燃えている。視界の中、何もかもが燃えている。
何が起こったのか覚えていない。けれど、曖昧な意識で、他人事のようにそんなことを思う。
近くには、自分と同じように何人かの男性が倒れているのが見えた。
助けないと。思いに反して、あなたの身体は何故か動かない。それでも、あなたは自然と、助けないと、と思ったかもしれない。
???『……さ……、……!』
誰かがこちらに駆けてくる音が聞こえる。どうやら自分を呼んでいる、ような気がした。何だか、見たことがあるような人物だ。
???『……っ、……て、……!』
その人物は、誰かと何かを話している。それだけは分かった。
???『……分かった。それでいい。やってやるよ』
これまでの不明瞭さが嘘のように、その後に聞こえた彼の声は、ひどくはっきりと鮮明だった。
???『言ったよな。あんたは、俺のことをヒーローだって。……違うんだよ。俺の、俺達にとってのヒーローは、間違いなくあんただ。今もこうして、人を助けようとしてるんだからさ』
???『ただ、あんたは自分のこと省みなさすぎだよ。「あんたに生きてほしいと思ってる」って言ったのは、こんな風になってほしいからなわけないだろ』
???『ヒーローは、他人だって自分だって守って当然だろ』
???『……天の分まで、今度こそ借りを返す。そのためなら、ヒーローだって殺してやるよ。覚悟しろよ。どんな手を使ってでも、探し出してやるからな』

*****

【三度目の朝、NPCを助けに行けなくなった水子胎君】
イルハ「婆さんに、心の中で『すまん』って謝っておきます」
KP「お婆ちゃん……」

*****

【でも、洋見君はヒーローだと猫も思っています】
水子胎『霊体化してても探知くらいかけるようにしないとな』
KP「洋見君は《クトゥルフ神話技能》のない一般人だぞ」
水子胎『ヒーローだろ』
KP「ヒーローと一般人を取り違えるなー!」

*****

【洋見探偵事務所の中には洋見君以外誰もいない】
イルハ「あの子はいないのか」
KP「あの子?」
イルハ「(イルハさんが回した別シナリオで)洋見君が連れ帰った子」
KP「一緒に暮らしているわけじゃないでしょう?」
イルハ「甲斐甲斐しく朝ご飯でも作りに来てくれてるのかなと思って」
KP「なんと、たまたま朝ご飯を作りに来てくれなかったんですよ」
水子胎『……じゃあ本当にこいつ一人か』

*****

【洋見君のSAN値を回復させる水子胎君】
水子胎『なんか、オレの怪我見せて減らした(SAN値)分を元に戻してあげたっていうマッチポンプをした気がする』

*****

【猫はこの切り出し方が大好(略)】
水子胎『よお、起きたかヒーロー』
洋見『ん、……あれ。え、何であんた、オレの部屋に……?』
水子胎『あんたがオレを呼んだんだろ』
洋見『「呼んだ」っていうか、まぁそういうことになるのかな』
洋見『やっと会えた。……昨日ぶり、だけどな』
水子胎『ああ、昨日ぶりだ』

*****

【事情を伝えた上で、面と向かって会話をするのがとても楽しい】
水子胎『……で、解決法は分かってるのか?』
洋見『それは昨日も言ったとおりだよ。この世界の中心のあんたが死ぬことだ』
イルハ「じゃあ、キッチンから手頃なナイフを持ってきて自分の首に刺していきますね」
KP「早っ……え、一応確認ですけどその傷って即時回復しますよね?」
イルハ「治っちゃいます」
KP「治っちゃいますよね……えっと、洋見君SAN値チェック入れますね」
水子胎『まあ、死ぬことで解決するんだったら簡単な話はねえよな』
洋見『えぇ、ええぇ……!? いや、確かになぁ……死にそうにないとは思ったけど本当に死なないとは……(SAN値チェック成功)』
水子胎『……人のために生きるんだったら、ここまで堕ちなきゃ』
洋見『昨日も言ってたけど、何もそこまですることはなかったんじゃないのか』
水子胎『言ったろ? オレはヒーローじゃねえから、自分の身なんて守んなくてもいいんだよ。そういうのは、あんたの仕事だろ?』
洋見『でも、あんただって……そんな身の振り方して傷付く奴もいるだろ』
水子胎『うーん、こうなってからのオレを知る奴の方が少ねえと思うけど。気付けなきゃ知らねえのと一緒だよ』
洋見『でも、オレは知ってるよ。ちゃんと覚えてるから。だから来たんだ』
水子胎『……手紙(前回の同卓時に洋見宛に渡されたもの)は読んだんだろ?』
洋見『まあ、読んだけれど』
水子胎『オレなんかのことは忘れて、で、悪いやつのことは信じるんじゃねえよ』
洋見『もしそうだとしても……、少なくとも、それはこっから出てからだ』
水子胎『じゃあ、オレが死ねば良いんだろう? 簡単ではないが、簡単な話だ』
水子胎『……ああ。……いや、なんだろなぁ。お前にオレの名前を呼ばれるのが最後になるってなると……まあ、いいだろう』

*****

【初案ではPCとKPCの会話だけで終了予定でしたが、イルハさんとのDMの絡みもあって大幅に変更しました】
水子胎『よぉヒーロー。1日ぶりだな』
洋見『ああ……おはよう。えっと、無事に帰って来れたってことだよな』
水子胎『まぁ、恐らくな』
あなたがそんな風に話していると、個室の扉がいきなりバタンと開きます。あなたの見知った、なるべくなら会いたくないと思っていた女性がやって来ます。
イルハ「立ち絵はぶち込まれてんの?」
猫「ちゃんとぶち込まれてますが、何か?(イルハさんが描いた立ち絵をもとに猫が新規で描いた美凪奶邏の立ち絵を提示)」
イルハ「ぶち込まれてんのかー……はぁ……」
あなたの姿を見て、女性は何かを言いかけ、しかし息を呑み込む。一言だけ『お帰りなさい』と、それだけ言って、両の目からこぼれ落ちる涙を拭う間も惜しんで、あなたに抱き付きます。
水子胎『あー……ただいま? 会うつもりは、なかったんだけどな』
奶邏『何言ってるの、必ず会うって約束したじゃない』
水子胎『えっと……離れてくれねぇか。恥ずかしいんだが』

*****

あなたは死なず老いず、さりとて変わらず、この世界で足掻き続ける。
その選択は、果たして幸せと言えるのだろうか。
答えはない。ひょっとしたら、既にあなたの中で答えは出ているのかもしれない。それでも、あなたを想う者が生きる世界で、あなたは今こうして「生きて」ここに「いる」

*****

こうしてセッションは無事に終了! イルハさんには猫の我儘に付き合っていただきました。本当にありがとうございました!!

猫は約1年前、イルハさんのオリジナルシナリオである「シンドウノマド」で同じような目に逢わされているので、こういう形でやり返せて本望です。きっとイルハさんも後日談を書いてくれることでしょう。自分の右頬を叩かれたら相手の左頬を叩くんだよ!!

BUMP OF CHICKENシリウス」の歌詞から連想したシナリオだったこともあり、「シナリオの最後に『ただいま』『おかえり』を言い合えたらいいなぁ」とは思っていましたが、見事にノルマを達成しました。やったぜ。なお、セッション後、イルハさんと相談した上で水子胎君にとあるアーティファクトを進呈することにしました。彼にとってそれが「久遠の灯火」となることを、猫は心から願っています。

このシナリオが回せたのは、テストプレイにご協力いただいたツキナミさん、宮澤さん、えみりぃさんと、洋見君の新規立ち絵を描いてくださったおぐらさんのお陰です。皆さんからの温かいご支援を活かして、今回のセッションに臨むことができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

本当は水子胎君の格好良さについてもっと語りたいところではありますが、いつまでも記事を更新できなさそうだったので諦めます。その代わり、ぜひ前述のRPの応酬を読んでください。水子胎君のRPがいいんだよ本当にさぁ……あと、洋見君と話すときのトーンが若干柔らかく感じるのはきっと気のせいではないと思うんだ……。

そういえば、洋見君から一言預かっているので、最後にそれだけ言い添えて締めくくろうと思います。

洋見『あの時はああ言ったけど、やっぱり「忘れろ」だなんて無理だよな。だって、あの人、どっからどう見ても「悪いやつ」じゃないんだからさ』

 

2023年6月3日・6月4日・6月9日・6月11日「彼方からの君に捧ぐ」すぎうらきりと様作

KP:猫/PL:ぴー・イルハ・ツキナミ・れいらん/PC:藤野凛(医学生)・美凪亞双戯(巫女)・藪北茶樹(中学生/探偵)・七咲瑠華(専門学生)

一言:それぞれの在り方で駆け抜けた。

以前かられいらんさんが「行きたい」と切望していたシナリオを回してきました。シナリオの読み込み、ココフォリアの部屋作成、プレイヤーの募集……諸々の準備に年単位で時間がかかりましたが、何とか回すまでに至りました。

なお、猫はPL未通過・配信およびリプレイ動画が未視聴・第1陣(初回)・長編シナリオとあって非常に緊張したとか。「様々な方が絶賛している超有名シナリオ(=つまらなかったら猫のせい)」というプレッシャーに加えて、「配信を見ればきっと素晴らしいRPが繰り広げられているだろう(=猫自身のRPの粗さが露呈してしまうのが怖い)」という気持ちから、詳細な情報をあえて入れませんでした。もちろんシナリオは読み込みましたが、どうしても確認したいことがあれば配信を一部視聴して確認した程度です。そのため、プレイヤーの皆さんの知らないところで無理矢理こじつけた設定もあるかもしれません……その節は申し訳ありません……。

さて、今回のシナリオは年齢制限のある男女2組の探索者が参加します。もちろん、各プレイヤーの皆さんにはその旨を事前にお伝えしましたが、一部設定を見誤って15歳の探偵見習いの男子中学生を許可したことを報告いたします。なお、猫さんってば他にも相当数ガバをやらかしています。独自の世界観をもつシナリオは全容を把握するのが難しいです。

また、それ以外のキャラクターも、剣技に優れた呪文持ちの継続探索者、自らの才能の高さ故に引退した元剣道家のギャル、女性に間違われやすい男性剣道家……と、非常に個性溢れた面々が揃いました。あらかじめ推奨技能を提示したら、《日本刀》技能持ちが3名、《拳銃》技能持ちが1名になりました。しかも全員数値が70以上。殺意が高い。

こうして紆余曲折あって始まった本セッション。以下、猫がまとめたメモの他に、ツキナミさんから提供していただいたメモ、セッション後にれいらんさんがまとめてくださった伏せったー、脅……いえ、ぴーさんからありがたく譲り受けたメモを照らし合わせた上で、それらを抜粋したものです。皆さん、本当にありがとうございます! 毎度のことになりつつありますが、気の置けない仲でのセッションだったので、猫の言葉遣いが三割増しで荒いです。ご了承ください。

*****

【七咲さんのモチベ管理が始まる】
KP「(キャラクターの)持ち物はありませんね」
れいらん「やることなくなったんだが」
れいらん「せっかくヘアメイク用品一式調べたのに……」

*****

【さすが歴戦のTRPGプレイヤー諸君】
KP「部屋の角が潰されているのがわかります」
れいらん「ティ○ダ○○か……」
KP「早い早い」
ぴー「会いたくねえわ」

*****

【継続探索者の美凪さんに《クトゥルフ神話技能》を許可したら】
藤野 凛:CCB<=0 (1D100) > 71
七咲 瑠華:CCB<=0 【くるるるしんわぎのー】 (1D100) > 59
KP「(勝手にダイスを振るなら)ローテーブル暴れさせるぞ??」

*****

NPCとの対面二言目で核心を突かれる】
美凪『此処はどこなの?』
NPC『ここはセンタードームです』
美凪『じゃあ、「今」は何年?』
猫脳内「(ああああーーーーっ!? この情報今出していいのか~~~!?)」
NPC『今は○○○○年。あなた達の世界でいうなら、西暦○○○○年です』

*****

【こんなところ(受付申請)で嘘吐かないでもろて】
ぴー「嘘吐きてぇ……」
KP「廊下で寝ることになるがよろしいか?」
藪北『え、藤野さんって女性……!?』

*****

【まさかPL御本人がPCの名前を間違えるだなんてそんな】
ぴー「ふじの(藤野)です」
???「とうの(藤野)じゃないのか」
???「とうの(藤野)じゃねえのか」
???「フリかと思った」
ぴー「間違えました」

*****

【医務室で出会ったとあるNPCの格好】
れいらん「デュエルディスク付けてる格好に見えた(腕捲りしている立ち絵)」
ぴー「デュエル開始ィィィィ!!」
ツキナミ「磯野!?」

*****

美凪さんの妹さんの名前が「星羅(せいら)」で、愛称が「せら」だと事前に伺っていました】
イルハ「え、ほんとに(某NPCが)この名前なの」
KP「はい」
イルハ「(事前に提示した設定と)合わせたとかじゃなくて?」
KP「見事に偶然一致しました!!」

*****

【図書室の本を読んだら技能値が上昇するという設定を付与】
KP「覚えてれば生還報酬に追加しておきますね」
ぴー「生きて帰れたら……?」
KP「そんなこと言いましたっけ!?」
ぴー「副音声が聞こえました」

*****

【廊下で某NPCのカードを拾った藪北君】
ぴー「デュエル開始ィィィィ!!」
れいらん「デュエリスト伏線回収するな」

*****

【第1回ABC東京ボードゲーム会は2023年7月1日開催予定】
ツキナミ「こ、ここは……ABCオフ……?」

*****

【チャンバラは《日本刀》でより小さい数値を出した方を勝者にしようと決めた結果】
美凪 亞双戯: CCB<=90 【日本刀】 (1D100<=90) > 73 > 成功
七咲 瑠華:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 2 > 決定的成功/スペシャ

*****

【娯楽室でNPCが初登場した時の雑談の反応(物騒)】
ぴー:友好的なNPCを疑いたい部部長です
KP:そんなぁ
ぴー:○○○クソ怪しくないです????
れいらん:全員疑っていけ
ぴー:全員56しとけば疑わなくていいからセーフ

*****

【映画のタイトルは「グラスバレヱ」※描写は即興で乗り切ったKP】
KP「あなたたちが……シニアに乗るところですかね?(踏破済)」
PL達「リニアだよ(全員踏破済)」

*****

【謎の地響きの後で現れた不浄なる影】
ぴー「い つ も の」
れいらん「親の顔より見た」
イルハ「もっと親の顔見ろ」
ツキナミ「本物のペット来たな」

*****

【武器について説明した後の戦闘時】
KP「故障ナンバーは00です」
藪北 茶樹:CCB<=70 【拳銃】 (1D100<=70) > 100 > 致命的失敗
ぴー「仕事が早すぎる」
れいらん「俺もすぐに壊してやるからなぁ~~」

*****

【某NPCの第一声に対する反応】
NPC『結婚しよう!!』
七咲『は? 嫌だけど』
イルハ「即答じゃん」
ぴー「可哀想になってきちゃった」

*****

【某NPCの告白後、雑談での反応】
れいらん:女性に初手プロポーズはそりゃ好感度急降下する
ぴー:いきなりAPPで魅了かけてくるかもしれない
[雑談] 七咲 瑠華:CCB<=17*5 【APP×5】 (1D100<=85) > 98 > 致命的失敗
れいらん:草
イルハ:くさ
ぴー:これは惚れられたわ
ツキナミ:おいファンブル

*****

【話し合いの結果、某NPCの名前は「クロ」に決定】
れいらん「任せた。オレはキリトしか思い付かない」
???「新しい事案を出すんじゃないよ」

*****

【壊した武器をクロに返す藪北君を見守る雑談】
ツキナミ:よく使ってくれたな(ファンブル
イルハ:手作りのバイクで走り出せ
ぴー:盗んだバイクで走り出す
KP:盗んではいない
れいらん:どうしてバイクと合体しないんだ
KP:それは無理かなぁ~~~~

*****

【何故か七咲さんに嫌われてしまったクロ】
れいらん「今、好感度-120だから」
KP「よーし、ここから上げていくぞぉーー!!」
ぴー「もう上がるしかないからな」

*****

【ツキナミさん、1時間でファンブルを三度出す】
藪北 茶樹:CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 100 > 致命的失敗
れいらん「横に100ファンの悪魔いるじゃないですか」

*****

【HO1とHO2が行動している間の雑談】
ツキナミ:知らない天井?
ツキナミ:鎖蛇倒さなきゃ
ぴー:あまり強い知識を使うなよ 弱く見えるぞ
ツキナミ:知識は人を弱くする
ツキナミ:旧支配者のマーチ
れいらん:なにもないがある
れいらん:無を取得します
ツキナミ:無を反転して有を生み出します

*****

【助けに来たはずのNPC相手に手刀を振ろうとして】
美凪 亞双戯:CCB<=90 【日本刀】 (1D100<=90) > 96 > 致命的失敗
イルハ「もう駄目かもしれない」
ぴー「ファンブル多くない??」
れいらん「何か2人おもちゃおる」

*****

【一時離席していたれいらんさんに事情を説明する雑談】
れいらん:もどり
KP:お帰りなさい
れいらん:なんか知らねーとこにきてる
ぴー:かくかくしかじか
れいらん:いあいああざとーす
ツキナミ:まるまるうまうま
れいらん:探索技能揃ってる奴らは手作りのバイクで走り出しました

*****

【本棚で《目星》を振りたがるプレイヤーに一言】
KP「大人しく《図書館》振れや」

*****

【日記の書き方について物申したいプレイヤー諸君】
???「何で日記の最後に三点リーダー付けるんだよ」
???「誰も見てないだろ」
???「ちゃんと最後まで書けって」

*****

【ぴー「つまり、こいつはニャ○ラトホテプ」/れいらん「Q.E.D.」】
美凪『聡明な○○○(NPC名)、心当たりは?』
NPC『俺は聡明じゃねえよ』
藤野『じゃあ哀れな○○○』

*****

【クロがコンピューターを操作して起動してくれました】
七咲『アンタやるわね』
クロ『七咲に褒められると何だか照れるな』
七咲『近寄らないでくれる?』
クロ『何でだ』

*****

【謎の巨大都市を探索している最中の雑談】
ぴー:クソデカ町のクソデカ電波塔
ツキナミ:ここからガンダム00が始まります
ツキナミ:ATフィールド展開してる
れいらん:戻りました
れいらん:ガンダムOO始まったマジ?
れいらん:まじでガンダムOOじゃん
ツキナミ:そのうち量子化とかするぞ
ツキナミ:トランザムは使うなよ!
れいらん:了解! トランザム

*****

【前々から日本刀の代わりになる重しを探していた美凪さん】
れいらん:カッターナイフ!
KP「うーん、果物ナイフとか……?」
れいらん「持ち手がバカでかそう」
ツキナミ「爪楊枝とかどうですか」
KP「爪楊枝……?(某NPCの立ち絵を見ながら)」
KP「多分木製でなくて鉄製だと思います」
KP「《幸運》お願いします」
美凪 亞双戯:CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 17 > 成功
[情報] 鉄楊枝(美凪さんの身の丈のサイズ)
耐久値10/ダメージ1d4+1+db/判定《日本刀》-30/範囲3m/故障番号96~100
KP「武器のステータスまとめておきましたので確認をお願いします」

*****

【ショッピングモール内の一幕】
ぴー「《日本刀》で(タバコに)火種を付けることできます?」
KP「振ってください」
藤野 凛:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 100 > 致命的失敗
ぴー「普通1本だけ出した上で振ると思うんですよ!?」
KP「それだけだとファンブルにならないので(1d12→10本分のタバコを駄目にする)」
KP「NPCがしょんぼりしますね」
ぴー「さすがに居たたまれないので火種探すの手伝います」

*****

【藤野さんのHPが10だったのが悪い(責任転嫁)】
猟犬2:CCB<=25  (1D100<=25) > 2 > 決定的成功/スペシャ
藤野 凛:CCB<=66 【回避】 (1D100<=66) > 96 > 致命的失敗
れいらん:死んだんじゃないの~?
れいらん:マジで死んだ?
ツキナミ:なん……だと
KP「う゛~~~ん……判定をPOW吸収に変更します……っ!!」
猟犬2:1d3 POW吸収 (1D3) > 2

*****

【それはそう】
イルハ「(拾った)鉄楊枝清めたくねえ……」※美凪さんは《刀身を清める》の呪文を持っている

*****

【某化物初登場時の雑談】
ツキナミ:しゃべったああああああああ
れいらん:食べないでください!
れいらん:ここがテケリパークですか?
れいらん:それはダニエルですか?
れいらん:いいえ、りんごです
ぴー:welcome to ようこそテケリパーク
ツキナミ:今日もドッタンバッタン大騒ぎ

*****

【某NPCの自己紹介後の反応】
藪北『クロ、さん……?』
3人「(某NPCに)《日本刀》振ります」
藤野 凛:CCB<=40 (1D100<=40) > 97 > 致命的失敗
KP「じゃあ鉄楊枝が真っ二つに折れます」
七咲 瑠華:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 34 > 成功
美凪 亞双戯:CCB<=90 日本刀 (1D100<=90) > 70 > 成功
KP「せめて話だけでも聞いてあげて……」

*****

【口を滑らせた某NPCに、プレイヤー諸君から一言】
NPC『俺が死にでもしない限り、お前らが元の時代へ帰るのは不可能だ』
ぴー「あっ、殺せばいいんだ」
れいらん「こいつ死ねば帰れるじゃん」
イルハ「簡単な話だった」
ツキナミ「何で皆さん血の気多いんですか?」

*****

【一方、その頃の雑談】
ぴー:戦闘適応が早すぎる
ツキナミ:子供を見習え
イルハ:これでも1500歳
れいらん:この子(=七咲さん)ずっと一貫してる

*****

NPC達が救援に駆けつけるシーンのBGM→「燃焼ING-RES9」】
ツキナミ:何かプロメアってきたな
KP:どうしても(このBGMを)使いたかったんだ……

*****

【某NPC達との最終決戦前、探索者達からの一言】
藤野『こんな怒っている人初めて見たなぁ……』
七咲『人類の未来なんかどうでもいいわ。あたしはあたしが幸せなら他のことなんてどうだっていいの』
七咲『あたしはあたしが帰るために、あたしのエゴで、あたしの幸せのためにあんたをぶった切る』
美凪『話はそれでおしまいなの?』 
藪北『……ここでさよならです、クロさん』
七咲『あんたのいう旧支配者様が帰りたいって言ってるのよ! さっさと道を開けなさい!』
KP「戦闘開始です」

*****

【二手に分かれた時について】
ツキナミ「(七咲さんが探索で)こぼしたところは自分が拾えばと思ってました」
イルハ「ファンブルは拾わなくていいんだよ」
れいらん「七咲が拾っていないファンブル拾ってくるの止めてくれない?」

*****

【きちんと仕事を果たす男性剣士】
藤野『○○○さん(NPCの名前)、私の相手になってくれませんか』
NPC『いいぜ、あんたが相手になってくれるのか』

*****

【KP「《拳銃》ファンブルの場合は味方に当たるということで」】
NPC:CCB<=70 ①拳銃 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
NPC:1d10 (1D10) > 9 ※別のNPCにダメージ
藪北 茶樹:CCB<=70 拳銃 (1D100<=70) > 99 > 致命的失敗
藪北 茶樹 : 1d10 (1D10) > 10 ※ダメージ判定
藪北 茶樹 : 1d4 (1D4) > 2  ※対象者決定
PL達「やばいやばい」※藤野さんのHPは10
藤野 凛:CCB<=66 【回避】 (1D100<=66) > 62 > 成功
ぴー「味方でキルレを稼ぐな!!」

*****

【某NPCと一番交流があった藪北君】
ツキナミ「(NPCに)駆け寄って、開いている目を閉じて……自分の上着を掛けてあげます」

*****

【帰るか留まるか、探索者の選択は如何に】
美凪『それじゃ……私はこっちね』
NPC『いいんですか、アギさん』
美凪『ええ』
七咲『じゃあね、ありがとう』
ぴー「手が振れるなら振りたいけど」
ツキナミ「笑って、『さよなら』って(NPCと)同じような顔をします」

*****

【《聞き耳》に失敗した藤野さん】
KP「あなたの聴いていた音楽が、急にラジオのニュースに変わります」
ぴー「ジャックされた!?」
KP「他の人のBluetoothが乱入してしまったみたいです」
ぴー「テロリストおるって」

*****

【KP脳内(何でそんなところにいるんだ……?)】
ツキナミ:そっか、もうここには美凪さんはいないんだ……
イルハ:肉体は最後の記憶の青木ヶ原樹海のどこかで眠っている

*****

こうして、藤野さん・藪北君・七咲さんは「END1:彼方への君に捧ぐ」、美凪さんは「ED2:彼方からの君に捧ぐ」とそれぞれのエンディングを迎えました。4日間かけて駆け抜けることができました。プレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました! お疲れ様でした!! セッション終了後、プレイヤーの皆さんからはお礼の言葉やSS、伏せったーなどをいただきました。楽しんでいただけたのなら幸いです。

KPとしては、前述したシナリオの世界観や設定の把握漏れは大きな反省点でしたが、時間管理に関しては予想どおりにいって良かったと思います。プレイヤーの皆さんの提案も何とか反映できるように頑張りました。数多くのNPC達のRPをシナリオ進行毎に変化させなければならない点はなかなか難しかったですが、振り返ってみれば自分の今できる範囲で無理ないRPができて満足です。

ちなみに、猫が最もRPしやすかったキャラクターは、シナリオ終盤直前で登場する奴です。落ち着いた理性的な存在として話ができたと思います。逆に、最もRPが苦手だったキャラクターは、娯楽室で初めて会ってからというもの藤野さんに警戒され続けた陽キャでした。やはり猫は陰キャなんだなぁ……。

ここからは、HOごとに探索者を振り返っていきます。

HO1の藤野(とうの)さん。名前の読み方を何度も間違えて申し訳ありませんでした。唯一、探索技能の数値が不安でしたが、きちんと情報を確保してくれました。ただ、戦闘に関しては何故か貧乏くじを引く羽目に。終盤になると「もう駄目かもしれない」と言いながらダイスを振っていた印象です。何度か出目が藤野さんを殺ろうとしていて草でした。鉄楊枝を真っ二つにした件は忘れられません。それにしても、何で彼のことは終始警戒していたんだろうなぁ……? 最終決戦では二度彼を殺しているためキルレは2-0。藤野さんのDEXが彼より遅かったのもギミック的に辛かったです。

HO2の美凪さん。継続探索者ならではの鋭い視点で、シナリオの核心を突いてくれました。KPは何度タジタジになったか分かりません。今回のシナリオにおける重要NPCである少女との交流を一手に担い、その都度和やかに交流を深めてくださいました。NPCの少女として美凪さんとお話しするのはとても楽しかったです。美凪さんが「此処に残る」と言った時、彼女は少なからず驚いたと思いますが、それ以上に心強かったと思います。安定した《日本刀》技能で犬を一気に斬り刻んだためキルレは2-0。その上、セッション終了後に成長してカンストに至りました。もはや人外レベル。

HO3の藪北君。4人の中でも最年少として、誰よりも一般人の視点でシナリオの世界観と向き合ってくださいました。途中、何度もファンブルに見舞われた結果、当人は無自覚なトラブルメーカーが爆誕。シナリオ終了後に確認したところ3クリ9ファンを達成していました。おかしい。某NPCことクロのことを誰よりも慕ってくれて、夜中に機械修理をする一幕が微笑ましかったです。彼の正義と愛の在り方を正面から否定してくれて嬉しかったです。ありがとうございました。

HO4の七咲さん。4人の中で誰よりも行動力と決断力に溢れた、メンタルの強いギャルでした。初手早々モチベが激減して探索技能が成功しませんでしたが、図書室でヘアメイクに関する書物を見つけたり、夜遅くにやって来た某NPCヘアアイロンが作れないか熱く語ったりと、モチベ確保に躍起になっていました。解釈一致の出目が多かったです。本人は嫌がっていましたが、剣を振らせるとその実力は随一で、他の追随を許さないキルレ3-0達成。キャラクター設定に恥じない活躍ぶりでした。

最後になりますが、作者のすぎうらきりと様。シナリオに関するツイートをする度にいいねを付けてくださり、励みになりました。猫自身にとっても思い入れの深いシナリオの一つになりました。余裕があればあと数度は回したいです。楽しいシナリオをありがとうございました!

 

2023年7月9日「月護守島の怪」ALTO様作

KP:猫/PL:テル坊・ツキナミ・ぴー・れいらん/PC:菅原夏鈴(大学生)・空色疾風(コンピューター技術者)・神崎千尋(傭兵/兵士)・七咲瑠華(専門学生)

一言:予想どおりにいかないことだってある。

誰が言い出したか(誰も言っていない)「夏は、TRPG。」ということで、見知ったプレイヤーの皆さんが自然と集まり、KPを交代しながらセッションすることになりました。なお、猫のリアルでの諸事情が重なった結果、何度もDMで日程や時間の変更をお願いしてしまいました。その節はプレイヤーの皆さんにご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

そんなわけで、日程およびシナリオを入れ替えた結果、夏のTRPG会第1弾として猫から「月護守島の怪」を提示させていただきました。前述の理由から、前日にキャラクターシートを提出してもらうレベルの突発卓となってしまい、重ねてお詫び申し上げます。余談ですが、猫KPの他候補シナリオは「月の存在に気づいた君」と「蠢く島」でした。さすがに後者は15~20時間シナリオなので厳しかったですね……。

こうして集まった個性豊かな探索者4人を集めたNPCこと葉月ちゃん先導の下、彼女の実家である月護守島に旅行に行くことになりました。

以下、セッション中の会話や雑談の様子を一部まとめたものになります。いつもよりネタが多めだったこともあり、誰の言葉かまで記録していなかった点はご了承ください。そして、今回の文章をまとめる際、ぴーさんから例の如く戴いたメモも併せて編集させていただきました。いつも本当にありがとうございます。

*****

【PL同士のキャラクター紹介】
れいらん「地雷系ギャルです」
ぴー「傭兵です」
テル坊「百合です」
ツキナミ「ヤンデレの彼女がいます」

*****

【百合設定を聞いて興奮していた張本人】
テル坊「ぴーさんが好きそうな見た目になってしまった」
ぴー「なぜバレた」

*****

【導入の喫茶店で七咲さんが注文したもの】
れいらん「スーパーデラックスパフェで!」
KP「スーパーなんだっけ……!?」
テル坊「スーパードライ?」

*****

【まずは全員で島の神社にお参り】
KP「お守りには『学業成就』等と書いてあります」
テル坊「海神最高」
れいらん「いあいあくとぅるふ」

*****

【???「KPが忙しいと思ったからやっておかないと」】
ぴー:いえーいKPみってるー
KP:見てるよー
ツキナミ:KPの監視緩くなりそうだからしりとりしよーぜ
れいらん:しりとりの「り」から
れいらん:りんご
KP:ごーる
ぴー:るんば
れいらん:ばるーん
れいらん:おわった
ぴー:ンジャメナ
ツキナミ:んんんんn

*****

【役場の反応に対する雑談の様子】
ぴー:やっぱ役場がダメでは?
テル坊:役場壊せ
KP:ひどい
ぴー:これから毎日役場を焼こうぜ!!!
れいらん:焼けー!
KP「トラックの次は役場を焼くな!!!」
テル坊:森も燃やそう
テル坊:きっと杉
ぴー:死ね花粉うおおおおおお

*****

【お風呂の後に呑むもの】
KP「(葉月ちゃんは)宿の奥から持ってきたピクルスを……」
テル坊「ピルクルでは??」
れいらん「ピクルスはハンバーガーのやつだから」
ツキナミ「ピクルスでピルクルをキメるNPC
ぴー「ガチな呑兵衛じゃん」
KP「違うんです……ピルクルって言いたかったんですぅ……!」

*****

【果敢に仕掛けるも】
テル坊「葉月に夜這いしたいです」
KP「《交渉系技能》を振ってください」
菅原 夏鈴 : CCB<=47 【信用】 (1D100<=47) > 99 > 致命的失敗
葉月『先輩に元カレ元カノいるの知ってるんですからね!』

*****

【気絶させた七咲さんが外に飛び出さないように】

???「どこに行くつもりだ? 俺も同行しよう」
???「神崎院」
???「これはジョジ○シナリオだった……?」

*****

【不意に登場した魚人】
???「ひょっとして対話できるのか??」
ツキナミ「オレ ワルイ インスマス チガウ」

*****

【待機中の雑談も面白すぎる】
ツキナミ:菅原さんの安否やいかに
テル坊:答えはCMの後!
ツキナミ:今日ご紹介する商品はこれ! 暗視スコープ! コレがあれば不可視の生物でもこんなに見えちゃいます!
テル坊:すごーい! あんなに見えなかった黒い怪物や星の精がこんなにくっきり!

*****

【やってみたくなるRPの一つ】
れいらん「(NPCの玄関の)扉蹴破ります」
ぴー「御宅訪問の時間だオラァ!!」
???「突撃隣の晩御飯」
ツキナミ:僕たち晩御飯

*****

【某呪文の情報が出る前と出た直後の雑談】
ツキナミ:とてもおとなしいPC2と3
テル坊:柿ピーたべてます
ぴー:ポリポリポリポリ
ツキナミ:うまそう
ツキナミ:僕にも読ませて
ツキナミ:SAN値なら出せます
テル坊:インスタに上げてくれ

*****

【KP、渾身のガバ】
KP「本当に申し訳ないんですけど……見取り図によると客室に地下室ありました……」
PL達「ほらーーーっ!!!」
ぴー「ないっていったじゃーん!!!(1階探索中)」
れいらん「でも、(地下が)あるって知ってたら突撃してたと思う」

*****

【黒幕NPCとの会話はカット(定期)】
空色『○○さん、何をしているんですか…?』
神崎『語ったところでどうということはあるまい』
七咲『あんたの事情なんてどうでもいいわ』
NPC『……僕は彼女を助ける。邪魔はさせません』

*****

【気絶させた黒幕NPCの処遇】
れいらん「あの魚に『お礼よ』って言ってもらってもらうか」

*****

そんなわけで、雑談も会話も大盛り上がりだった、個性豊かな探索者4人によるセッションとなりました。はちゃめちゃな展開ではありましたが、KPとしても非常に楽しく回すことが出来ました。探索途中で非戦闘要員2名と戦闘技能持ち2名が二手に分かれた上、非戦闘要員側が黒幕NPCに会いに行くという予想外の動きがあったため、急遽夏鈴ちゃんを背後からアゾったり空色君に神話生物を嗾けたりと、KPは裏でアワアワしながら一生懸命処理を頑張りました(その節は突然失礼しました)

また、終盤での戦闘では、鍵となる呪文がダイス目のせいで思うように成功せずに苦戦を強いられました。また、アーティファクトが予想外の効果を発揮したり、黒幕NPCが意外にも強力だったりと、プレイヤーの皆さんを大いに苦しませました。これには「久しぶりにクトゥルフの戦闘で死ぬかと思った」という発言も見られるほど。シナリオ独自の処理があったとはいえ、黒幕NPCも必死なので許してください……。だからと言って、まさか黒幕NPCが生きたまま別陣営に生贄として引き渡されるエンドになるとは誰が想像できたでしょうか……?

次にこのシナリオを回すことになった際には、今回の反省を活かしてプレイヤーに情報を伝えたいと思います。今後ともよろしくお願いします!

 

2023年7月11日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:トト丸/PC:霧原かすみ(私立探偵)

一言:似た者同士だからこそ藍容れない。

f:id:leafiness:20230714115243p:image

セッション開始前日の朝にDMをぶん投げ、トト丸さんを呼び出して行われた突発卓でした。なお、DMをぶん投げる三日前にトト丸さんと同卓し、その時の後日談を書こうとしたのにどうしても言いたいことがまとまらなかった結果、「それならセッションするしかない! これが私にとってのSSだーー!」と思い立ったが故の奇行です。猫は反省しろ。トト丸さん相手なら何をしても許されると思うな。

また、今回のセッションで回したオリシ自体はかなり気に入っており、一般探索者向けに改良したいと思っていたため、この機会に合わせて書き換えることができました。さらに、あまりにも急なお誘いにも関わらず快い返事を下さったトト丸さんに感謝を込めて、幾つかのシーンを書き下ろしました。改めて、本当にありがとうございます!

そんなわけで、かすみちゃんを呼び出して始まった本セッション。以下、シナリオのネタバレを含みますので閲覧注意です。なお、終盤の音源が録音できておらず、やむなく一部の音源を書き起こしただけのはずなのに4000字弱になったのは気のせいです。はい、とても楽しかったです。

*****

【霧原かすみの日常】
KP「ここから先は自由行動ですね」
トト丸「今日は仕事ないんですか?」
KP「なんと仕事ないんですよねー」
トト丸「大丈夫? 探偵事務所。依頼はなくても書類整理とかすることないの?」
トト丸「……まあ、せっかくの休みだから、今日は悪戯に使えるグッズがないかぶらぶらしながら探してみようかな」

*****

【KP、心からの叫び】
KP「健康にいいもの食べてくれーー!!」
トト丸「花のない生活がどんどん浮き彫りに」
KP「かすみちゃん、予想よりやばい生活送ってんじゃん」
KP「どうしますか? 食材買いに行きますか」
トト丸「こういう時のためのカップ麺なのでね」
トト丸「自分はこういう生活しておきながら、葵君がご飯食べてなかったら怒るんですよ」

*****

【こんなはずではなかった】
KP「突然ですがSAN値チェックが入ります。覚悟して振ってください」
霧原 かすみ:CCB<=72 SANチェック (1D100<=72) > 81 > 失敗
トト丸「やっば。消し飛びそうな気がするな」
KP「1d100をどうぞ」
霧原 かすみ:1d100 (1D100) > 3
KP「つっっっよ」
霧原『あっ、「いつも」のだぁーーー』

*****

【猫の天敵】
KP「……といったニュース番組が流れています」
霧原『うーん、これはどうなんでしょう。日付が戻っている? でも、ニュースの内容若干違ったしなぁ……』
KP「ニュースの内容は変わってないよ」
トト丸「(前に)なかった噛みが入ってるじゃん」
KP「それ前(第4陣)にも言われたんだけど、噛むんだよ毎回毎回!!」

*****

【まさかの展開】
KP「時間帯的にはお昼になります。どうしますか?」
トト丸「お昼は食べないといけないから……」
KP「食べたことにしてもいいですよ?」
トト丸「お昼ご飯を食べに草加探偵事務所に行きたいです」
KP「はいはい草加探偵事務所……え、事務所ぉ⤴︎!?」
トト丸「このタイミングで事務所に行かないなんてかすみちゃんじゃないだろ」

*****

【葵君不在の草加探偵事務所】
トト丸「所長何してるんだろうなぁ」
KP「そうねえ、何してるんだろうね」
トト丸「普通は居るんだよなぁ」
KP「急に依頼が入ったのかもしれないよ?」
トト丸「いないものはしょうがないか」
霧原『うーん、これは迷いますね……。私だけが巻き込まれたのか、所長が巻き込まれたのか……。とりあえず急にいなくなるのは心臓に悪いのでやめてほしいですね、この人の場合は』
KP「そんなこと言われてもぉ」

*****

【今日のお昼】
KP「お昼何食べますか?」
トト丸「探偵事務所って何がありますか? 食材」
KP「お弁当を作る都合上、冷凍食品はそこそこあるかと。あと、最低限の食材はあっていいですよ」
霧原『冷凍食品はあめちゃんのお弁当に使うから、所長の秘蔵のラーメンでも食べようっと』
KP「《目星》の半分でどうぞ。今『譲りたくない』って気持ちが出てきちゃった」
トト丸「これは是が非でも成功したい」
霧原 かすみ:CCB<=98/2 目星 (1D100<=49) > 36 > 成功
KP「棚の奥から地方限定のカップラーメンがあります」
トト丸「遠慮なくそれを食べますね」
KP「容赦ないなぁ」

*****

【最上階での邂逅】
霧原『なーにやってるんですか』
葵『何やってるって、ここにいるんだが?』
霧原『そんなん見ればわかりますよ。私が聞きたいのは、何でこの人達に協力しているかです。あ、あのこと怒ってます?』
葵『あのことって?』
霧原『今日のお昼に地方限定ラーメン食べちゃったこと』
葵『別にラーメン食べられたからってこんなことに協力すると思うか、俺が』
霧原『思わないですねえ。そもそも協力していることが一番意味がわからないです。……とりあえず、筋道立てて教えてくれますか? それで私も協力するかどうか考えるので』
葵『筋道立てて説明して協力する必要はない。俺があいつらに協力しているのは、お前を殺すためだ』
霧原『そんなに恨まれることしてましたっけ?』
KP「その言葉に対して、彼は特に答えません」

*****

【特殊ルールの説明直後】
霧原『所長……いえ、葵さんは本当に私を殺したいんですか』
葵『ああ、殺したいと思うよ』
トト丸「《心理学》いいですか」
KP「振りまーす。お待ちくださーい(シークレットダイスを振る音)」
KP「では、それは彼の本心だと捉えるかもしれません」
トト丸「では、DEX順に行動していいですか(※かすみちゃん一番DEXが早い)」
KP「はい、DEX順に行動していいです」
トト丸「とりあえずアクションなしに(葵君の)前まで歩いて行くところまで良いですか」
KP「了解しました、どうぞ」
トト丸「はい。じゃあ、『はいどうぞ』って言ってナイフを葵君に渡します」
葵『どうぞ、って……』
霧原『殺したいんでしょう? どうぞ』
葵『……俺が言うのもおかしいが……いいのか』
霧原『うーん、そうですねえ。正直死にたくないって気持ちはありますけれど、葵さんにそう言われたんならいいかなって。あ、でも痛いの嫌だからサクッてやってくださいね』
葵『サクッてできるかどうか分からないぞ。ナイフは不得手だ』
霧原『ごめんなさいね。一番サクッと殺せるものを家に置いてきちゃったので』
葵『俺はそっちのものの方を持ってくるんじゃないかと思ってたんだがな』
霧原『いくら私だってそんなに非常識じゃないですよ。別に誰かを殺したり倒したりするためにここまで入ったわけじゃないですから』
葵『今更常識ぶってどうする』
KP「では、ナイフを渡すということでいいですか?」
トト丸「そんなRPされたら戦うことないんだよなぁ」
KP「では、彼はナイフを受け取り、あなたに向けますね。また、男性が攻撃しようとするのを葵君が制止します」
KP「(葵君の攻撃に対して)抵抗しますか?」
トト丸「しません」

*****

【霧原かすみが怒る理由/草加葵が此処に来た理由】
霧原『……私が今何に怒ってるかわかりますか』
葵『お前が怒ってる理由は何となく察しがつくが』
霧原『察しがつくなら答えてもらっていいですか?』
葵『大方、俺が命の危険を顧みずにお前を助けに来たからだろ』
霧原『そこはちゃんとわかってるんですか。で、何で私なんかのために命を懸けるんですか』
霧原『ましてや、自分の命が危ないって……何かあったらあめちゃんをどうするんですか?』
葵『あめのことを引き合いに出すなよ』
霧原『出すでしょう。前々から思ってたんですけど、自分があめちゃんの前からいなくなることがどういうことか分かってます?』
葵『……あめには、申し訳ないとは思ってる』
霧原『ふーん、申し訳ないで済むと思ってる??』
葵『……何で俺が怒られてるんだ』
霧原『当たり前でしょう。あなたがあめちゃんにとってどれだけ大事な存在なのかわかってなさすぎる』
霧原『いいですか? まず、あめちゃんにとってあなたはかけがえがないんですよ。代わりなんていないし、あなたを失ったら、たとえどれだけ時間が経とうとその傷は治らない。そこはわかってるんですか』
葵『わかってるよ』
霧原『わかってるなら、何で他人のために命を懸けるんですか』
葵『……じゃあ言葉を返すがな、お前がそうだっていう風には思わねえのかよ』
霧原『はぁーーー。私とあなたの命じゃ意味が違うんですよ。あなた今、相当無責任なことしているって気づいてます?』
葵『…………』
霧原『所長とあめちゃんが出会った時のこと詳しくは知りませんけれど、所長がいなくなった後のあめちゃんのことは知ってるんです』
霧原『所長は、彼女にとって暗闇の中に存在するただ一つの「明かり」なんですよ。どういう経緯でそういう存在になったかは知りませんけど、自分から彼女の光になっておいて、いなくなったり他人のために命を懸けたり……。一度見つけた暗闇の中の光が消えることの意味がわかりますか?』
霧原『あなたが一番すべきことは、他人のために命を張ることでも、誰かを助けることでもなくて、石に齧りつこうが悪魔と契約しようが、彼女のために生きることでしょう』
霧原『それをこんなホイホイ命まで懸けて……もう少し責任感持ってください、大人なんですから』
葵『……ああ、そうかい』
霧原『そうですよ。ましてや、私なんてそんなに価値ある命でもないんですから』
葵『……そうだな、責任感のない大人で悪かったな。そこまで言うやつのためにここまで来る必要はなかったな。とんだ無駄足だった』
霧原『そうですよ。だからさっさとあめちゃんの下に帰ってあげてください』
トト丸「とりあえず事務所を出ていくわけなんですけれど、去り際に凄く小声で言いますので葵君の《聞き耳》を振ってください」
KP「だーかーらー!! 大事な情報を何でいつも《聞き耳》で出すんだーー!!」
草加 葵:CCB<=47 聞き耳(1D100<=47)>59 >失敗
トト丸「じゃあ猫さんにだけ教えときましょうか。雑談に書いときますね」
KP「何で雑談に書くんだありがとうーー!!」

霧原 かすみ:でも、こんな私の為に命を懸けてくれて嬉しかったです

*****

【某NPC接触する霧原ちゃん】
???『君は、どうしてそのことを教えに来たんだ』
霧原『言われてみれば、どうこうする義理ないですよね』
霧原『でも、止められるなら止めたいじゃないですか。それに、貴方の言葉を借りるなら、養っていく社員がいるんでしょう?』

*****

【二人だけの約束】
霧原『私はこれから先も、誰かのためにずっと身体を張ると思います。だから、こんな私のために命を懸けてたら、所長の方が保たなくなっちゃいます』
霧原『一つだけ、今回のことで約束してほしいことがあるんです』
霧原『本当に何かあった時には、私よりもあめちゃんを優先してくださいね』
葵『……それは、……善処するよ』
霧原『もちろん、所長は私にとって大事な人ですけれど、だからと言ってあめちゃんに勝てる自信はないですからね』

*****

【全てに気づいた/気づかされた故に】
霧原『私と社長じゃ、現実世界でもう会うこともないでしょうから』
???『……そうだな、君とはもう会うことはないだろう』
???『ここまで来てくれたことに礼を言う』
霧原『それじゃ、失礼します』

*****

【自宅に戻って最後の晩餐を済ませた後で】
トト丸「ショットガンの銃口を口に含みますね」
霧原『(……ほんとに、あの人は無茶ばかりするんだから)』

*****

草加探偵事務所の所員として】
霧原 かすみ:CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 50 > 成功
KP「じゃあ、彼が小声で言った言葉が聞こえてきます」
葵『……無茶するのはお前の方だろうが。俺のところのやつなんだってそろそろ自覚しろよな』
トト丸「葵君に隠れてニヤニヤしますね」

*****

そんなわけでセッションは無事に終了。何とも濃厚なRPを食らいました。お付き合いくださり、本当にありがとうございました!!

途中、思いもよらずKPCとの接触を図られて困惑したり戦闘に入ることなく死ぬことを了承したりと、KPとKPCという別の立場から動揺させられたせいで猫の感情が表裏共にぐっちゃぐちゃでした。まさか、ここまでとはな……。

全部が終わった後、もちろん二人ともあめちゃんに散々怒られるのでしょう。二人共自分を大事にしろよ!!(大事にしないようなシナリオに連れて行っておいて何を今更)

今後の二人の関係はどのような進展を見せるのか気になるところですが、実は次回のシナリオ概要を提示された時点で不穏な気配しかないので心配しかありません。何とか生き残りたいです。次回も楽しみにしています……!

 

2023年8月1日・8月2日「壊胎」むつー様作

KP:猫/PL:浮世遊・のれん/PC:神威葉无(探偵助手)・野村昌幸(理工学部/大学院生)

一言:熱いコンビを魅せてもらいました!

浮世遊さんとの初邂逅の際、「のれんさんと『壊胎』を回りたい」「『邂逅』もそのまま回ってみたい」という話が上がったので、KPとして名乗り出た猫です。

過去に自分が回していただき、その後未熟ながらも1回だけKPを担当してから一切回していなかったので「壊胎」バージョンアップ版を読み返したところ、初版よりもわかりやすい仕様になっていて驚きました。また、専用素材やトレーラー画像が幾つも用意されていたので、ここぞとばかりにココフォリアの部屋を頑張って作りました。おかげさまでシーン数がめちゃくちゃ増えましたが……。

のれんさんは以前別の方と「壊胎」を一度踏破したらしいのですが、同卓する浮世遊さんとKPである猫の了承の下、二度目の参加となりました。

初版本にはなかった日常パートから始まった本セッション。神威君は事務所の所長との絡み、野村君は大学での研究過程……それぞれの個性が垣間見られる導入でした。

その後、二人は謎の空間に閉じ込められてしまい、一緒に居合わせた女性と共に脱出を目指します。神威さんは当初偽名を名乗るなど、かなり警戒しながら探索していましたが、途中で本名を明かして共に脱出を目指していて胸熱でした。

*****

【気がついたら謎の場所にいた野村君】
野村『さっきまで実験していたのに実験側になっちゃったよ……』

*****

【探索中の二人】
???「片付けをします」
???「片付けした本を読んでその辺にポイします」
???「それをまた片付けます」

*****

【とある情報を手に入れた直後の反応】
野村『忘れていた日曜朝の熱さを思い出すよ……!』
神威『今もやってるよ』

*****

【最終決戦に向けて】
野村『――だから、背中は任せたよ』
神威『解ったよ』

*****

途中、このシナリオ独自のギミックを使わないと厳しい戦闘がありましたが、変身そのものに対する強い忌避感があった結果、ギミックを使うことなく戦闘に突入することに。一歩間違えれば即死の危険もありましたが、KP猫さんの渾身の出目の悪さとPLの作戦が嵌まり、なんとギミックを使うことなく突破。これにはさすがの猫さんも吃驚です。

また、NPCの女性に対する態度が二人とも終始優しくて好印象。もちろん、その女性が怪しいという情報は上がっていましたが、目の前で苦しむ女性を追及することはなく、むしろ気遣ってくれました。何よりも、どんなピンチであろうとも「全員生還」を諦めることなく、最後まで駆け抜けてくれて心が熱くなる思いでした。一方で、KPとして振る非情なダイス目を乗り越えてほしいとも思ってしまって二律背反の思い……これがKPの役得……。

こうして、ダイス目の幸運とPL達の機転、PC達の活躍によって、二人のみならず「全員」が生還することができたのでした。その後の彼らの行方は、様として知れない―――どうか、今しばらくの休息を。