リーフィアと歩む緑の軌跡

大好きなリーフィアとともに歩む日常。最近はクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいる。

【5年目】猫がKPとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて五年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章はクトゥルフ神話TRPG歴が五年となった猫が、いつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。読まなくても平気です。なお、こちらはKP編です。

「未知なる山嶺を夢に求めて」「どうか、■■■■■■■■■■■。」「紅葉の館」「彼方からの君に捧ぐ」「月護守島の怪」「壊胎」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ。

 

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2023年1月29日「未知なる山嶺を夢に求めて」まだら牛様作

KP:猫/PL:ツキナミ・れいらん・ぴー/PC:天地星空(山岳写真家)・安心院亜梨亜(登山家)・昇山岳(登山家)

一言:ダイス目だけはシリアス

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昨年8月に回した「紅葉の館」以来、約5ヶ月ぶりのKPとなりました。しかも、久々に一からココフォリアの部屋を準備し、「狂気山脈」の続編を初めて回すことになったので、非常に緊張しました。

前作を通過した探索者を中心に構成した第1陣。れいらんさんは新規登山家を作成してくださり、ツキナミさんとぴーさんは過去のシナリオ踏破者で参加してくださいました。なお、ぴーさんの探索者の中には某シナリオでファンブルを出し続けたことで(身内では)有名な山男がいるのですが、《ナビゲート》の数値が低すぎてKPから待ったをかけました。登山家たる者、山を甘く見てはいけないんですよね……。

以下、セッション中の会話をまとめました。KPとして処理をしながらメモを取るだなんて、昔の自分はどうやっていたんでしょうか……?

*****

【昇山さんの立ち絵は筋肉隆々おじいちゃん】
ぴー「この見た目でSTR9です」
ツキナミ「えっ」

*****

【「めだかボックス」はいいぞ】
安心院安心院亜莉亜(あじむありあ)って言うんだ。親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんって呼んでね』
れいらん「やりたいこと終わったな。帰りまーす!」

*****

【最後の最後まで明かされず】
昇山『はて、何て名前じゃったかな……』
KP「おじいちゃーーーん!!?」

*****

【聞こえてきた小気味いいゲーム音】
れいらん「おい誰だ起動した奴」
KP「誰だーーー!?」
??「ちょっと待ってくださいこれだけはやらせて」

*****

【???「登山開始の宣言をしろ磯野ォ!」】
KP「登山開始ィ!!!」

*****

【初期天候決定ロールが1d6→6につき】
KP「すみませーーーーん!!!(「猛吹雪」から登頂開始)」
PL達「KPの出目に殺されそうになってるんだが???」

*****

【突如訪れたNPCの危機に際し】
ツキナミ「何(の技能)でクリティカル出せばいいんですか」

*****

【マイナス補正の入ったNPCの技能が悉く成功しないKP】
れいらん「KPが勝手に遊んで勝手に殺してんだよなぁ」
KP「本当すみません……心の底から反省しております……」

*****

【いっそ吹っ切れたKP】
KP「5ヶ月ぶりのKP楽しかったなぁ~~~~!?」

*****

【神々の言い分を聞いたPC達の反応】
安心院『登れる山を作るほうが悪い!』
昇山『そんな小さなことに腹を立てるとは』
天地『(そんなこと言われても)この山を登るのを止めないと思います』

*****

【謝る必要ある??】
天地『まず私達が(頂上に)行って事情を聞いて、納得がいくようなら謝罪をするなり罪を償うなり……』
安心院『あや、まる……?(意味が分からないという声色)』
天地『そ、それはあくまで一例としてですよ、安心院さん』

*****

【神視点で考えてみると】
れいらん「人の家を勝手に踏み荒らされるのは、……あれ、ムカつくなぁ?」
安心院『そもそもさー、住んでるなら「住んでる」って言えばいいんだよ!』

*****

【さよならシリアス】
???『昨今の狂気山脈登山ブームでも呼ぶべき事態に、我が主はお怒りだ』
安心院『ひょっとして、……貴方、猫の神様!?(不定の狂気/幻覚発症中)』
ツキナミ「二重の意味でシリアス壊れてる」

*****

【ここからが最終局面】
ぴー「先生ー、KPが殺しにきまーす」
KP「うるせぇここからは殺しにいくので」
れいらん「最初から殺しにきたよね??」
ツキナミ「あれが無自覚の殺意か」
れいらん「つまりいつもと変わらないだけでは?」

*****

【誰も! 《組み付き》を持っていないのである!】
KP「《登攀》と《組み付き》(の組み合わせロール)です」
PL達「解散ーっ! かいさーん!!」

*****

【無名峰、登頂成功の瞬間】
安心院『ふん、ぼくの勝ちだ』
れいらん「月に手を伸ばします」
ツキナミ「その様子を写真に撮ります」

*****

【昇山さんとコージーによるエンディング】
昇山『一流のアルピニストたるもの、私生活もしっかりとしておくんじゃよ』
コージー『何だよじじい、言うようになったじゃねえか』

*****

【本来ドリームランドの記録は残らないものですが】
KP「《幸運》クリティカルなら(写真のデータ)残っててもいいですよ」
ツキナミ「ぐぬぬ……(1d100<=70→8)」
ぴー「ほら使ってください(1d100<=70→2)」
KP「最後に撮った昇山さんの写真だけ残ってますね!?」

*****

【エベレスト登頂前にデナリーと出会う安心院さん】
デナリー『そんなチビっこくて大丈夫か?』
安心院『むー! ちびって言うなーー!!』

*****

【第三次狂気山脈登山隊に挑戦する天地さんとK2】
天地『これからも挑戦しましょう、この世界の天辺に』
ツキナミ「……と言って、前向きに神々に挑戦しに行きます」

*****

こうして、NPCも含めて全員が生還した第1陣となりました。本当にお疲れ様でした!

我が強くて口を開くとナチュラルに人を煽る安心院さん。お爺ちゃんキャラがNPCと被って困惑していた昇山さん。NPCとの会話を一手に引き受け写真術を成功し続けた天地さん。非常に個性が強い皆さんの痛快なる登山劇を魅せていただきました。

序盤、(KPの出目のせいで)どうなるかと思いましたが、後半になるに従ってダイス目が回復しました。一時は「このセッション中には絶対見られない」とまで言われた快晴無風に辿り着いた後は順調に登れたので本当に良かったです。やはり技能値の下降補正は辛い。

最初デナリーの出目が非常に悪かったのですが、後半からは技能が安定したのでPC達を助けることができました。RPをしていて非常に面白いキャラクターでした。なお、KPとしてはPLの皆さんに「KPも一緒に登るんだよ!!」と言っていただけてとても嬉しかったです。

ジミーに歩み寄ろうとしてくださったことも、KPとして嬉しかったことの一つでした。彼の出目について終盤まで誰も触れなかったのが驚きでした。一方で、ジミーの出すアクシデントチャート判定が(こちらで操作していないのに)チーム全体に関わるものばかりだったので裏で笑っていました。デレ要素皆無かよ。

シェルパのキャラクターは(お爺さん被りをしたので)最後まで悩みました。その結果、ユーモアなお爺さんになりましたが、本当にそれで良かったのか、今でも不安が残ります。なお、《ナビゲート》を振ろうとする度に安心院さんが肩代わりしてくれたので「いつも助かりますのう」と言っていた気がします。
それぞれの場所で、彼らが今も山に魅せられていることを信じて。

 

2023年2月11日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:ツキナミ/PC:ミフネ・ムレーヌ(薬剤師)

一言:シナリオ耐久度テストとしても展開としても満点。

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昨年8月以来、久々に作った新作シナリオのテストプレイ第1陣でした。「やっと完成したよー」と報告の気持ちでTwitterに投稿したトレーラー画像の反響が予想以上に大きくて若干引いています。

なお、今回は猫があまりにも時間が取れなかったため、急遽テキストセッションをご提案したところ快諾いただきました。本当にありがとうございます……。

このシナリオは、猫が特定の探索者に向けて綴った「対探索者用シナリオ」第6弾です。以下、過去に執筆した対探索者用シナリオ一覧となります。

第0弾「永久の花束を、君に」PL猫/PC草加
第1弾「いつか死に逝く貴方に」PLツキナミ/PCミフネ・ムレーヌ
第2弾「空の果て、願いの在処」PLぴー/PC小鳥遊悠
第3弾「虚像の証明」PLれいらん/PC御剣暁
第4弾「虚構の境界」PLテル坊/PC白鷺圭吾
第5弾「海の藍にはまだ遠く」PLトト丸/PC霧原かすみ

一作につき平均7000字は書いているはずなので、こうやってまとめて見ると「よく書いたものだなぁ」と思います(遠い目)

これらのシナリオは全て、参加する探索者の経歴や設定・技能値・所持しているアーティファクトや呪文等を考慮した上でテーマを設定して執筆しており、シナリオによっては(シナリオ背景や探索者の設定上)一度しか回せないようなものになっています。ただ、シナリオによっては一部改変すれば回せるものもあり、今回のシナリオで当て書きした部分を変更した上でテストプレイを行いました。

内容については具体的な描写を控えますが、数ヶ月ぶりのミフネさんのRPが良いのなんの。猫の最推しと言い続けて早数年、彼の魅力は未だに止まることを知りません。NPCとして登場させた同居人ことシオリちゃんと積極的に交流してくれる誠実さも素晴らしいです。

一方で、神話的事象に相対したとわかった途端、いつもと動きが変わるのがいいと思います。切り替えが本当に早い。ダイス目が心情を反映していた点や、KPCやシオリちゃんとの掛け合いも非常に良かったです。猫は今回のログだけで1ヶ月生きられます。

*****

ツキナミ「一旦家に帰るついでに、シオリちゃんと星の精に加勢についてもらうか……(考え中)」
心の中の猫「うわああぁぁあ!!!???(慌ててシオリちゃんのキャラシと星の精のデータを取り出す)」

*****

猫「喚びますか?」
ツキナミ「喚びますね」
\また星の精を喚ばれました/

*****

ツキナミ「シオリさんにお願いできますか?」
猫「自動成功です」
シオリ『……何かあったけど、壊して良かったの?』
KPC『あ、あれを一瞬で……』
ミフネ『いいですよ、どうせすぐ通れるようになりますし』
\シオリちゃんに破壊されました/

*****

もうすっっっっかり忘れていました。
2019年9月にしでかしたことを教訓として胸に刻んだはずでしたが、失念していました。テストプレイとしてシナリオの強度を測る上ではこれ以上ない試みで非常に助かりましたが、それはそれとして、KPとして星の精という存在がトラウマなんですよ。なんなんだこの神話生物。誰だこんなもの渡した奴は!?(昔の自分)

そんなわけで、第1陣はこれにて終了。お互い慣れないテキストセッションではありましたが、ご協力いただきありがとうございました! 

 

2023年2月19日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:トト丸・宮澤輝/PC:霧原かすみ(私立探偵)・門倉東(詐欺師)

一言:おめでとうございます。ありがとうございます。

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「狂譚祭3rd」にて何故か話題となった猫のオリジナルシナリオ第1作目。回りたいと仰ってくださった方々を集めた第10陣です。第9陣の方が結成は早かったのですが、先に予定が合ったのはこちらでした。

どの探索者で行くかという話になった際、早々に霧原ちゃんが候補に上がりましたが、どこまで彼女の持ち物を許可するのか、KPとしてかなり悩みました。結果的にはショットガン一丁と杖と魔力の付与されたランタン、キャンプ道具一式、その他AF関係は全て許可しました。

一方で、門倉さんを連れて行く話に関しては、シナリオが探索者と合っているのか悩んだ末に許可を出し、(RPの幅を減らしたくなかったので)同卓探索者に関する事前調査や部下への指示出し、護身用のスタンガンを許可しました。

このシナリオを回す時はもはや悟りの気持ちでいるんですよこちとら……(これまでいろいろ経験してきた顔)

序盤から門倉さんを「かどくん」呼びしてフルスロットの行方ちゃん。所長の許可なく、勝手に探偵事務所のチラシを作成していたことが判明した霧原ちゃん。二人の保護者として表向き大人な対応をしているはずなのに何故か怪しい雰囲気を感じる門倉さん。三者三様とはまさにこのことです。

それにしても、当初から怪しまれていたとはいえ、《目星》成功だけで某人物の確信的な情報を提示する件はどうにかした方がいいと思っているんですよね……おかげさまで某大学生が探索者達に囲まれていい笑顔で脅されました。ドンマイとしか言いようがない……。
その上、二人とも立て続けのSAN値チェックが発生しないの何で?? これが神話的事象に慣れすぎた探索者の末路か……。

霧原かすみ : CCB<=40 応急手当 (1D100<=40) > 5 > 決定的成功/スペシャ
KP「こいつらーーーー許せねえ----!!!」
霧原『あっ、これなら何とかなりそうです』
霧原『そっちは任せていいですか』
門倉『分かりました』
門倉 東 : CCB<=75 【スタンガン】 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャ
猫「はああああああぁっ!??」
宮澤「スタンは○○○に効くんですよね?(セッション開始前にルルブの文面を見て両者確認済)」
猫「(本来、スタンの効果=気絶ではないですが)クリティカルなので気絶したことにしましょう……っ!」

NPCこと行方ちゃんはこのシナリオを回す度に命を落としているのですが、今回はRTAコースを踏破された上、彼女自身の《幸運》成功→1ラウンド以内の《医学》または《応急手当》成功という過酷なルートを、霧原ちゃんの《応急手当》クリティカルで見事に打破していきました。
こうして、幾度も回し続けた本シナリオで初めての、行方ちゃんが生還した上での終了となりました! お疲れ様でした!

セッション時はしてやられた感が強かったので怒号を上げましたが、行方ちゃんを助けてもらえたことが実感できたら結構嬉しかったです。実は行方ちゃんのこと結構好きなんです。彼女のRPは頭のネジを外して、何も考えずにやっています。非常に好評なので作者としてありがたい限りです。

余談ですが、セッション終了後、宮澤さんから門倉さん視点のまとめをいただき、トト丸さんとは後日談として葵君との短い掛け合いを行いました。お二人とも、本当にありがとうございます。プレイヤー側からの反応があるとキーパーとして励みになります。今度ともよろしくお願いいたします! 需要はここです!

 

2023年2月19日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:宮澤輝/PC:丸山西治(私立探偵)

一言:「お前の幸のためならば」

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対探索者用シナリオのテストプレイ第2陣に、宮澤さんをお招きしました。今回はココフォリアの部屋が間に合わなかったので、トレーラー画像のみのセッションとなりました。テストプレイの度に重い腰を上げて少しずつ準備を進めています。

序盤は丸山君に休日を満喫してもらいましたが、彼の言動の端々に設定や経歴の重みを感じられて猫はとても満足しました。NPCとして愛華ちゃんのRPまでさせてもらえて光栄です。ちゃんと解釈に合っていたなら良いのですが、いかがでしたか。

猫のオリジナルシナリオあるあるのPL丸投げターンの後は、探索を進めながら、少しずつシナリオの核心に踏み込んでもらいました。なかなか情報が集められなかったと思いますが、それについては平にご容赦ください。

なお、個人的には某場面で猫の出目が輝いて大変嬉しく思います。これまでの雪辱も晴らせて大満足でした。逆張りは全てを解決するんですよ!! あの瞬間だけは(宮澤さんが個人的に)録音していたことを忘れて声を張り上げました。

その後、普段着ている服が着られなくなった丸山君が、お兄様のスーツを借りて変装した際にはガッツポーズしました。ありがとうございます需要はここです。

余談ですが、ストーリーの進行上初めて某少女のRPをすることになりましたが、とても楽しかったです。猫はこういう頭の軽いRPが性に合っているとつくづく感じました。

こうして無事に生還した丸山君でしたが、彼にとってはその後が問題だったらしく、セッション終了後お悩み相談に付き合いました。前々から思っていたことをRPで伝えたとは思うのですが、眠気のせいで肝心なことが何も思い出せない雑魚猫です。本当に申し訳ない……。

宮澤さんの大切な探索者である丸山君を指名した第2陣。少しでも彼の行く末に響くものであったなら幸いです。何がその人の「幸」になるかなんて誰にも分からないので。

翌日、宮澤さんから怒涛の勢いで丸山君視点のまとめをいただいたり、猫もSSを投げつけたりと、卓外での攻防も楽しかったです。ありがとうございました!

 

2023年2月23日・24日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:ゲルゲ・10ビット・はりゅ/PC:桜樹叡治(剣道家)・イディス ブラックウォーター(シスター)・はりゅえもん(はりゅえもん)・プーギー(プーギー)

一言:探索者名など、文面に一切誤りはありません。

「狂譚祭3rd」後に募ったところ速攻で埋まった第9陣。ところが、PLの予定が合わずにセッションの開始日が延びたり、PL予定だった鞍馬さんが体調不良だったり、一筋縄ではいかない卓となりました。

桜樹さんの日本刀、イディスさんの拳銃はそれぞれ護身用として一つずつ携帯することを許可したものの、問題は「はりゅえもん」という名の棒人間(どちらかと言うと男性/約150cm)が、四次元ポケットならぬ四次元パンツを履いたプーギーという名の豚(♀)に跨って参戦するということでした。猫のTRPG人生の中でも歴史に残る未知との遭遇を前にして猫は思考を放棄しました。そういうこともある、うん。

猫「はりゅえもんとはそろそろ向き合わなければならない気がしました……」
はりゅ「重い腰をあげさせてしまったはりゅえもん」

そんなわけでセッション開始! 普段なら行方ちゃんが探索者の皆さんを振り回しますが、はりゅえもんのキャラクター性が強すぎて、さすがの行方ちゃんもタジタジでした。叩けば叩くほどいろいろな設定が出てくるので途中から突っ込みを諦めていたら、まさかの他PL(主に10ビットさん)から突っ込みが入りました。ありがたかったです。

今回は久しぶりに2日目から本格的な探索が始まりました。星名さんの正体をあえて誤認させるような情報を出したKPも悪いですが、《心理学》を振って愕然としたり2日目昼にいなくなった西原さんに気づいて戸惑ったりしている様子を見ながら「そういえばこのシナリオって本来そういう感じだったなぁ……(遠い目)」と初心を思い出しました。なお、桜樹さんの交渉術が冴え渡り、宗谷君が見事に懐柔されました。

その後、きちんと情報収集した上で順当に地下室まで下りていただいて戦闘へ。イディスさんの出目がここぞとばかりに輝きます。ところが、勢い余って星名さんの《キック》によるノックアウト攻撃が失敗し、黒幕のHPがマイナスに。このままでは拙いと、はりゅえもんがクリチケを破って1d3の最大値を出し、見事に蘇生に成功します。あの場面でダイスの出目が輝かなかった場合は全員ロストルートだったので、値千金のダイスロールでした。

こうして探索者全員が生還してセッション終了となりました。お疲れ様でした。本来であればはりゅえもん語録が多々あったはずなのですが、このシナリオは意外にも処理やRPが忙しくてメモを取る暇が全くありませんでした(常々笑っていたとも言う)

途中、四次元パンツの処理が大変すぎたのでプーギーとはりゅえもんを別行動させるように誘導したのですが、今後また相見えることがあれば他にも幾つか対策を考えておこうと思います。皆様、今回は本当にありがとうございました!

 

2023年3月18日「紅葉の館」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:鞍馬/PC:七篠椎(サラリーマン)

一言:何でだろうなぁ……。

先日実施したセッションに体調不良のため参加できなかった鞍馬さんをお招きした第11卓となりました。猫の都合が空いたのがあまりにも直近すぎて、当日の午前中にお声がけして午後にセッション開始という超突発卓。都合を合わせていただいて本当にありがとうございました……!

今回、タイマンということでどんな探索者を連れてきていただくか迷った末、自分に悦びを与えてくれる世界へ感謝する末期のM男が出てきました。そんな変態とともに出発した本セッション。PL1人は久しぶりということで、鞍馬さんは相当緊張していたと思われます。

行方『泥船に乗ったつもりで任せてよ!』
七篠『泥船なら乗ります!!』

訂正。意気揚々と参加していました。途中、宗谷君と交流したり星名さんに親近感を覚えたり、NPCと交流しつつ自分の精神も苛めるという至って普通(のはず)の温泉旅行。ところが、1日目深夜の時点で事件が起こります。

鞍馬「広縁で寝たいです。(椅子に爪痕があったので)寝苦しいのかなぁと」
KP「今客室に布団はありますが、移動させれば寝られますね」
鞍馬「あと、寝る時に窓開けておきたいです。秋頃なら涼しいと思うので」
KP「外めちゃくちゃ雨風強いので夜中に(雨が)入ってきますね」
鞍馬「それなら起きて、濡れるために外に行きたいです」
KP「!?!?」

こうして見事にRTAコース突入。途中で騒動に気づいた西原さんと、芋蔓式に宗谷君を引っ張って地下室に突撃。協力者である彼女から事情を聞かされた上で行方ちゃんの顛末を目の当たりにする……ところまでは良かったんですが。

鞍馬「(地下室から)逃げます」
KP「!??(戦闘時に撤退されたことが今まで一度もなくて困惑するKPの図)」
鞍馬「(※DEX対抗に2回成功した後で)具体的には調理場まで行きたいです」
KP「えっと、何をしたいですか……?」
鞍馬「足で(油を入った)容器を踏んで相手の足下に(油を)かけて火を付けたいです 」
KP「燃焼ダメージ(1d6)が入りますが……いいんですか……?」
鞍馬「その後、燃えている部分が広がらないように下半身を斬りたいです」
KP「え、えっと……麻酔は当然効いていないのでSTR対抗に成功した上、肉切り包丁による1d6+1d4(ダメージ)が入りますが、いいですか……?」
七篠 椎 : 1d6+1d4 (1D6+1D4) > 1[1]+1[1] > 2
KP「HPまだ残ってますね……」
鞍馬「首を絞めます」
KP「アッハイ。窒息ダメージ1d6入りますが、本当にいいんですか……?」

よもやよもや。下半身火炙りからのNPCに押さえ付けてもらっている間に肉切り包丁で切断した後に絞殺するという、丸焼き以上のことをやってのけました。我ながら「全力で止めろよKP!?」と思わなくないですが、一応「いいんですか!?」と度々言っていたKPです。これには協力者の彼女もドン引きでしょう。うん。

当然のことながらお怒りになった神様に圧殺されそうなところを間一髪助けられたかと思えば、七篠さん以外は脱出不可能の状態に。

鞍馬「この快楽を独り占めしたいので、一旦宗谷君を外に出してから戻ります」

最期まで彼は彼らしく自分の幕を下ろし、NPC含めた全滅ルートでセッションは終了! お疲れ様でした!! 聞き専をしていた方々からも「これって別のシナリオ回してない?」と言われたくらい色々なことをやりました。PLとして、PCとして、少しでも満足のいく結果であれば、KPとして特に言うことはありません。これもまた物語の一つなのです。「紅葉の館」が致死率の高いシナリオというわけではありません。決して。

 

2023年3月23日・3月28日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:えみりぃ/PC:春夏冬五月(学生)

一言:壮大な家出の結末は如何に。

新作の対探索者用オリジナルシナリオのテストプレイ第3陣。以前からお声がけさせていただき、1ヶ月近く前から予定を合わせて実施に至りました。ちなみに、今回もココフォリアの部屋準備は間に合いませんでした。その節は申し訳ありません……。

今回の探索者は、以前「傀逅」にも参加経験がある女子大学生。しかも今回は、えみりぃさんとの事前の打ち合わせを行い、えみりぃさんの別の探索者もお借りしてセッションを行いました。当初、「彼女」を参加させることへの不安はあったのですが、2人の関係性を聞いた上で参加を決意しました。テストプレイということもあって、シナリオ強度を試したかったという狙いもあります。

セッション開始早々に始まるRP。何てことはない朝食を食べ、必修科目の講義を受け、先輩から過去の資料を見せてもらいつつレポートをまとめ、晩ご飯の準備をする様子は、まさしく普通の女子大生の姿でした。日常RPはいいぞ。

中盤の探索もかなり順調に進めてくださり、本来なかなか開示できないはずの情報まで拾ってくださいました。しかも、途中でかなり踏み込んだ質問をいただき、思わずタジタジになる猫。ただ、そのおかげでシナリオ背景とNPCの行動がさらに明確になったので、テストプレイとしては非常に有り難かったです。それにしても、第1~3陣ともに夕方の探索時間が余るのは何故なんでしょうね……?

そして、遂に再会を果たした2人。「彼女」が相手側に回るとどうにもなりそうにない感が凄いですね……(猫の出目が相変わらず死んでいたことには目を瞑るものとする)

なお、勢い任せに「『彼女』の《門の創造》使っていいですか?」と聞いたら「いいですよ」と快諾いただけたので、遠慮なく呪文を使いました(この一文いろいろおかしいなぁ!?)

結果として無事に2人とも生還を果たしてセッションは終了! お疲れ様でした。2日間にもわたってお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

セッション終了後にシナリオへのアドバイスを求めたところ、とある場所に情報が1つ増えることになりました。果たしてこの情報は回収されるのか。全ては、とある探索者次第です。

 

2023年5月28日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:イルハ/PC:水子胎志登

一言:シナリオを作ってよかった。

遂にやって来た対探索者用シナリオ本番。三度のテストプレイを踏まえて、水子胎君に回してきました。名前は変わっていますが、過去に「沼男は誰だ?」「HELLO HERO」で彼とは何度も会ったことがある、猫がとても好きな探索者です。そこで、彼を想定してシナリオを一から作りました。

なお、彼の「KPとPLの会話を感知できる」「不死身(受けたダメージが即時回復する)」「半霊体化(実体と霊体を併せ持つ)」等の特殊な体質や特異性を踏まえ、提示する情報を考えたり、シナリオのギミックを拘ったりした結果、後書きを含めて約22000字のシナリオになりました。実は、雑草卓シナリオの中でも「紅葉の館」以来の20000字越えシナリオです。おめでとうございます。

そんなわけで、今度こそココフォリアの部屋を整備して、その他さまざまな準備をして臨んだ本セッション。以下、イルハさんから戴いた(猫が事前にお願いして録音してもらった)音源データ約3時間分を一から聞いて書き起こした内容になります。もう回すこともないでしょうから、以下シナリオのネタバレ全開でお送りします。なお、KPの口調が荒いのはお許しください……。そして、さすがに動画化はできませんでした(外注ならできそうですが、そんな金銭的余裕はなかった)

*****

【導入の描写終了後の一言】
水子胎『……「今回」はここからか』

*****

【朝、コーヒーを淹れる水子胎君】
イルハ「恐らく、勝手知ったる部屋だと思うんで」
KP「借りてきた部屋、でしたっけ」
イルハ「今日のKPに宛がわれた部屋です」
KP「おかしいなぁ、私が宛がった覚えはないんだけど」
イルハ「そりゃそうだ」

*****

【街中の異常を見つけるために《目星》を振らせたら】
KP「おかしいおかしい! その数値はおかしいよ!?(《目星》107でダイスを振っていた)」
イルハ「ちゃんと(キャラシに「+25」と)書いてあるよ。右目に仕込んだ義眼のお陰で」
KP「うーん……(《目星》上限)95までにしておきましょうか、一応」
イルハ「ナーフされましたね」

*****

【好きでNPCを困らせているわけではない(はず)】
イルハ「愚かなKPに悪戯されるNPCを助けにいかないと」
KP「うっせえなぁ……、悪かったなぁ!?(シークレットダイス1d5でNPCにどんなアクシデントが発生するか判定する猫)」

*****

【横断歩道の途中で足を挫いて動けないお婆さんを助けたい】
イルハ「(霊体化していて)直接触れると気づかれるので……」
イルハ「コントロールが利きそうな(呪文)……何かないか何かないか……あ、属性攻撃がありますよ」
KP「ぞくぅ……!?」
イルハ「風を起こしてふんわりと(お婆さんを)歩道まで送ります(その後で怪我を治す呪文も唱えた)」

*****

【チンピラに絡まれている男子大学生を助けるため、財布から金を出す水子胎君】
水子胎『ああ。とりあえずこの町で変なこと起こすなよ。……これは小遣いだ。次会ったら、分かるな?』
チンピラ『……っ、変な奴だなお前! 覚えてろよ!』
KP「(水子胎君が財布から出した)千円札90枚分(※チンピラの使用用途に合わせている)をもらって駆け出していきました」
イルハ「KP、こいつらの名前は何ですか」
KP「名前? 待って水子胎君、分かるんだっけ? 私そこまで(水子胎君が持っている能力の詳細な)情報知らないんだけど」
水子胎『「アンタ」が言えばわかるんだよ』
KP「……あー、なるほどね。ノーコメントということにしておきましょう」
水子胎『使えない奴だ』
KP「うるせえな」

*****

【二度目の朝の描写(※この描写噛みやすいので実は苦手)】
水子胎『朝に戻った……いや、繰り返してるのか。アナウンサーが噛んだから違うか……?』
KP「違う、違うんだ水子胎君……それは私が苦手としている部分を噛んだだけから気にしないでくれ……っ!」
水子胎『……まあ、動揺させておけばいいか』
KP「好き勝手言いやがってぇ……!」
イルハ「知ってて煽ってるから」
KP「知ってる上で煽られてるから……」

*****

【このシナリオでなければ基本想定されないルート】
イルハ「まず(霊体化して高層ビルにある社長室に)入れるかどうかだね」
KP「社長室は入れますね」
イルハ「その手の対策はしてないってことね」
KP「対策してるって何だよぉ!?」

*****

NPCからMPを奪う方法】
イルハ「このネックレスに触れていると(相手の)1MPを吸収するんですけど」
KP「どのようにして触らせますか? (半)実体化させないと触れさせられませんよね」
イルハ「《存在の隠蔽》を使ってから半実体化して、《平凡な見せかけ》を使って(ネックレスを)触れていても違和感のないもの(=ヘアゴム)に変えていきましょう」
KP「NPCが途中で気づくかどうかか……いや、先にできるかどうかの処理からか」

*****

【止めて! NPCのMPはもう0よ!】
KP「(NPCが)役員会議中にぶっ倒れます。何てことしやがるんだ」
イルハ「ヘアゴムっぽいネックレス回収後に(半)実体化解除します」
KP「かわいそうに……NPCかわいそう……っ、でもきっと疲労で倒れたんだ。少しゆっくりしてくれ」
イルハ「夜中まで仕事してるんだから」

*****

水子胎君との対話にも慣れました】
イルハ「この情報(=高層ビルの社長室にある手帳の中)普通の探索で出てくるの?」
KP「ノーコメントです」
イルハ「便利な言葉だな、ノーコメント」
KP「水子胎君に一番刺さる言葉だと自負しています」
イルハ「『記憶にございません』って言った瞬間速攻で《心理学》振るのに」
KP「だって(《心理学》振られたらKPが)嘘を吐いているって分かるでしょう?」
水子胎『ちっ、厄介な相手をしたものだ』

*****

NPCのいない2回目夜の『シリウス』に到達】
イルハ「では、60階に行きましょうか」
KP「ちょっと待ってね……準備するから……」
イルハ「早いなぁ(休憩明けから10分も経っていない)」
KP「あ~~~ちょっと待ってねーーーああああ~~~大丈夫私生きてるぅーーー?(緊張猫)」

*****

水子胎君のこの話の切り出し方が本当に大好きな猫】
水子胎『よぉヒーロー。こんなところで、何してんだ?』
洋見『その声……』
水子胎『おっと、名前は出すなよ。今は水子胎で通ってんだ』
洋見『分かった。ようやく会えたな。久しぶり』
水子胎『ああ。……で、「ようやく」か。探してたような口振りだな』
洋見『……探してたよ、あんたのこと』

*****

【12ポイントの障壁を張られました】
水子胎『時間がないみたいだけど、何急いでんだよ。いや、焦ってんだよ』
洋見『早めに済ませられるようなら済ませたいだけだよ!』
イルハ「(戦闘する気はないので)《ナーク=ティトの障壁》を使います」
KP「容赦がねぇ……」

*****

【対探索者用シナリオを書いてよかったと思えるRPの応酬】
水子胎『時間もなさそうだし、話でもしようか。まどろっこしいのはなしだ。何がしたいんだ?』
洋見『言っただろう、あんたを殺したいって』
水子胎『だから理由を聞いた。理由は?』
KP「ちょっと待ってくださいね……、今KPとしてではなく洋見君として考えてます……」
洋見『……あんたを助けたいから』
水子胎『助けたい、ね。何からだ?』
KP「それ以降は何も言わないかな」
CCB<=70 キック (1D100<=70) > 1 > 決定的成功/スペシャ
CCB<=62 マーシャルアーツ (1D100<=62) > 14 > 成功
KP「やったーーー! よくやった洋見ーーー! お前はやればできる子! お前はやればできる子!!」
イルハ「障壁が壊れたのを見て驚くよ。で、怪我をするくらいだけど、ラウンド終わりだから回復入るよね?」
KP「くぅーー即時回復ぅーーー!」
洋見『あんた、どんな体してるんだよ……!?』
水子胎『左腕切り落とされた時思ったんだよ。生身だとアレは死ぬよなって』
水子胎『誰かを守るためには、自分の体を犠牲にすることもあるだろ。だったらこれくらいないと、強度が足りないよ』
水子胎『既に人なんか捨ててるんだからさ。一つ二つ変わっても、あんまり変わらないだろ?』
洋見『そうやって……!(《キック》+《MA》成功)』
水子胎『避けるって選択肢もあるんだけどな(《回避》成功)』
洋見『ちょこまかと……』
水子胎『で、そろそろ時間じゃねえか? 何が起こるんだ?』

*****

【遙かな どこか いつか】※セッション時の内容を一部編集しています
燃えている。視界の中、何もかもが燃えている。
何が起こったのか覚えていない。けれど、曖昧な意識で、他人事のようにそんなことを思う。
近くには、自分と同じように何人かの男性が倒れているのが見えた。
助けないと。思いに反して、あなたの身体は何故か動かない。それでも、あなたは自然と、助けないと、と思ったかもしれない。
???『……さ……、……!』
誰かがこちらに駆けてくる音が聞こえる。どうやら自分を呼んでいる、ような気がした。何だか、見たことがあるような人物だ。
???『……っ、……て、……!』
その人物は、誰かと何かを話している。それだけは分かった。
???『……分かった。それでいい。やってやるよ』
これまでの不明瞭さが嘘のように、その後に聞こえた彼の声は、ひどくはっきりと鮮明だった。
???『言ったよな。あんたは、俺のことをヒーローだって。……違うんだよ。俺の、俺達にとってのヒーローは、間違いなくあんただ。今もこうして、人を助けようとしてるんだからさ』
???『ただ、あんたは自分のこと省みなさすぎだよ。「あんたに生きてほしいと思ってる」って言ったのは、こんな風になってほしいからなわけないだろ』
???『ヒーローは、他人だって自分だって守って当然だろ』
???『……天の分まで、今度こそ借りを返す。そのためなら、ヒーローだって殺してやるよ。覚悟しろよ。どんな手を使ってでも、探し出してやるからな』

*****

【三度目の朝、NPCを助けに行けなくなった水子胎君】
イルハ「婆さんに、心の中で『すまん』って謝っておきます」
KP「お婆ちゃん……」

*****

【でも、洋見君はヒーローだと猫も思っています】
水子胎『霊体化してても探知くらいかけるようにしないとな』
KP「洋見君は《クトゥルフ神話技能》のない一般人だぞ」
水子胎『ヒーローだろ』
KP「ヒーローと一般人を取り違えるなー!」

*****

【洋見探偵事務所の中には洋見君以外誰もいない】
イルハ「あの子はいないのか」
KP「あの子?」
イルハ「(イルハさんが回した別シナリオで)洋見君が連れ帰った子」
KP「一緒に暮らしているわけじゃないでしょう?」
イルハ「甲斐甲斐しく朝ご飯でも作りに来てくれてるのかなと思って」
KP「なんと、たまたま朝ご飯を作りに来てくれなかったんですよ」
水子胎『……じゃあ本当にこいつ一人か』

*****

【洋見君のSAN値を回復させる水子胎君】
水子胎『なんか、オレの怪我見せて減らした(SAN値)分を元に戻してあげたっていうマッチポンプをした気がする』

*****

【猫はこの切り出し方が大好(略)】
水子胎『よお、起きたかヒーロー』
洋見『ん、……あれ。え、何であんた、オレの部屋に……?』
水子胎『あんたがオレを呼んだんだろ』
洋見『「呼んだ」っていうか、まぁそういうことになるのかな』
洋見『やっと会えた。……昨日ぶり、だけどな』
水子胎『ああ、昨日ぶりだ』

*****

【事情を伝えた上で、面と向かって会話をするのがとても楽しい】
水子胎『……で、解決法は分かってるのか?』
洋見『それは昨日も言ったとおりだよ。この世界の中心のあんたが死ぬことだ』
イルハ「じゃあ、キッチンから手頃なナイフを持ってきて自分の首に刺していきますね」
KP「早っ……え、一応確認ですけどその傷って即時回復しますよね?」
イルハ「治っちゃいます」
KP「治っちゃいますよね……えっと、洋見君SAN値チェック入れますね」
水子胎『まあ、死ぬことで解決するんだったら簡単な話はねえよな』
洋見『えぇ、ええぇ……!? いや、確かになぁ……死にそうにないとは思ったけど本当に死なないとは……(SAN値チェック成功)』
水子胎『……人のために生きるんだったら、ここまで堕ちなきゃ』
洋見『昨日も言ってたけど、何もそこまですることはなかったんじゃないのか』
水子胎『言ったろ? オレはヒーローじゃねえから、自分の身なんて守んなくてもいいんだよ。そういうのは、あんたの仕事だろ?』
洋見『でも、あんただって……そんな身の振り方して傷付く奴もいるだろ』
水子胎『うーん、こうなってからのオレを知る奴の方が少ねえと思うけど。気付けなきゃ知らねえのと一緒だよ』
洋見『でも、オレは知ってるよ。ちゃんと覚えてるから。だから来たんだ』
水子胎『……手紙(前回の同卓時に洋見宛に渡されたもの)は読んだんだろ?』
洋見『まあ、読んだけれど』
水子胎『オレなんかのことは忘れて、で、悪いやつのことは信じるんじゃねえよ』
洋見『もしそうだとしても……、少なくとも、それはこっから出てからだ』
水子胎『じゃあ、オレが死ねば良いんだろう? 簡単ではないが、簡単な話だ』
水子胎『……ああ。……いや、なんだろなぁ。お前にオレの名前を呼ばれるのが最後になるってなると……まあ、いいだろう』

*****

【初案ではPCとKPCの会話だけで終了予定でしたが、イルハさんとのDMの絡みもあって大幅に変更しました】
水子胎『よぉヒーロー。1日ぶりだな』
洋見『ああ……おはよう。えっと、無事に帰って来れたってことだよな』
水子胎『まぁ、恐らくな』
あなたがそんな風に話していると、個室の扉がいきなりバタンと開きます。あなたの見知った、なるべくなら会いたくないと思っていた女性がやって来ます。
イルハ「立ち絵はぶち込まれてんの?」
猫「ちゃんとぶち込まれてますが、何か?(イルハさんが描いた立ち絵をもとに猫が新規で描いた美凪奶邏の立ち絵を提示)」
イルハ「ぶち込まれてんのかー……はぁ……」
あなたの姿を見て、女性は何かを言いかけ、しかし息を呑み込む。一言だけ『お帰りなさい』と、それだけ言って、両の目からこぼれ落ちる涙を拭う間も惜しんで、あなたに抱き付きます。
水子胎『あー……ただいま? 会うつもりは、なかったんだけどな』
奶邏『何言ってるの、必ず会うって約束したじゃない』
水子胎『えっと……離れてくれねぇか。恥ずかしいんだが』

*****

あなたは死なず老いず、さりとて変わらず、この世界で足掻き続ける。
その選択は、果たして幸せと言えるのだろうか。
答えはない。ひょっとしたら、既にあなたの中で答えは出ているのかもしれない。それでも、あなたを想う者が生きる世界で、あなたは今こうして「生きて」ここに「いる」

*****

こうしてセッションは無事に終了! イルハさんには猫の我儘に付き合っていただきました。本当にありがとうございました!!

猫は約1年前、イルハさんのオリジナルシナリオである「シンドウノマド」で同じような目に逢わされているので、こういう形でやり返せて本望です。きっとイルハさんも後日談を書いてくれることでしょう。自分の右頬を叩かれたら相手の左頬を叩くんだよ!!

BUMP OF CHICKENシリウス」の歌詞から連想したシナリオだったこともあり、「シナリオの最後に『ただいま』『おかえり』を言い合えたらいいなぁ」とは思っていましたが、見事にノルマを達成しました。やったぜ。なお、セッション後、イルハさんと相談した上で水子胎君にとあるアーティファクトを進呈することにしました。彼にとってそれが「久遠の灯火」となることを、猫は心から願っています。

このシナリオが回せたのは、テストプレイにご協力いただいたツキナミさん、宮澤さん、えみりぃさんと、洋見君の新規立ち絵を描いてくださったおぐらさんのお陰です。皆さんからの温かいご支援を活かして、今回のセッションに臨むことができました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

本当は水子胎君の格好良さについてもっと語りたいところではありますが、いつまでも記事を更新できなさそうだったので諦めます。その代わり、ぜひ前述のRPの応酬を読んでください。水子胎君のRPがいいんだよ本当にさぁ……あと、洋見君と話すときのトーンが若干柔らかく感じるのはきっと気のせいではないと思うんだ……。

そういえば、洋見君から一言預かっているので、最後にそれだけ言い添えて締めくくろうと思います。

洋見『あの時はああ言ったけど、やっぱり「忘れろ」だなんて無理だよな。だって、あの人、どっからどう見ても「悪いやつ」じゃないんだからさ』

 

2023年6月3日・6月4日・6月9日・6月11日「彼方からの君に捧ぐ」すぎうらきりと様作

KP:猫/PL:ぴー・イルハ・ツキナミ・れいらん/PC:藤野凛(医学生)・美凪亞双戯(巫女)・藪北茶樹(中学生/探偵)・七咲瑠華(専門学生)

一言:それぞれの在り方で駆け抜けた。

以前かられいらんさんが「行きたい」と切望していたシナリオを回してきました。シナリオの読み込み、ココフォリアの部屋作成、プレイヤーの募集……諸々の準備に年単位で時間がかかりましたが、何とか回すまでに至りました。

なお、猫はPL未通過・配信およびリプレイ動画が未視聴・第1陣(初回)・長編シナリオとあって非常に緊張したとか。「様々な方が絶賛している超有名シナリオ(=つまらなかったら猫のせい)」というプレッシャーに加えて、「配信を見ればきっと素晴らしいRPが繰り広げられているだろう(=猫自身のRPの粗さが露呈してしまうのが怖い)」という気持ちから、詳細な情報をあえて入れませんでした。もちろんシナリオは読み込みましたが、どうしても確認したいことがあれば配信を一部視聴して確認した程度です。そのため、プレイヤーの皆さんの知らないところで無理矢理こじつけた設定もあるかもしれません……その節は申し訳ありません……。

さて、今回のシナリオは年齢制限のある男女2組の探索者が参加します。もちろん、各プレイヤーの皆さんにはその旨を事前にお伝えしましたが、一部設定を見誤って15歳の探偵見習いの男子中学生を許可したことを報告いたします。なお、猫さんってば他にも相当数ガバをやらかしています。独自の世界観をもつシナリオは全容を把握するのが難しいです。

また、それ以外のキャラクターも、剣技に優れた呪文持ちの継続探索者、自らの才能の高さ故に引退した元剣道家のギャル、女性に間違われやすい男性剣道家……と、非常に個性溢れた面々が揃いました。あらかじめ推奨技能を提示したら、《日本刀》技能持ちが3名、《拳銃》技能持ちが1名になりました。しかも全員数値が70以上。殺意が高い。

こうして紆余曲折あって始まった本セッション。以下、猫がまとめたメモの他に、ツキナミさんから提供していただいたメモ、セッション後にれいらんさんがまとめてくださった伏せったー、脅……いえ、ぴーさんからありがたく譲り受けたメモを照らし合わせた上で、それらを抜粋したものです。皆さん、本当にありがとうございます! 毎度のことになりつつありますが、気の置けない仲でのセッションだったので、猫の言葉遣いが三割増しで荒いです。ご了承ください。

*****

【七咲さんのモチベ管理が始まる】
KP「(キャラクターの)持ち物はありませんね」
れいらん「やることなくなったんだが」
れいらん「せっかくヘアメイク用品一式調べたのに……」

*****

【さすが歴戦のTRPGプレイヤー諸君】
KP「部屋の角が潰されているのがわかります」
れいらん「ティ○ダ○○か……」
KP「早い早い」
ぴー「会いたくねえわ」

*****

【継続探索者の美凪さんに《クトゥルフ神話技能》を許可したら】
藤野 凛:CCB<=0 (1D100) > 71
七咲 瑠華:CCB<=0 【くるるるしんわぎのー】 (1D100) > 59
KP「(勝手にダイスを振るなら)ローテーブル暴れさせるぞ??」

*****

NPCとの対面二言目で核心を突かれる】
美凪『此処はどこなの?』
NPC『ここはセンタードームです』
美凪『じゃあ、「今」は何年?』
猫脳内「(ああああーーーーっ!? この情報今出していいのか~~~!?)」
NPC『今は○○○○年。あなた達の世界でいうなら、西暦○○○○年です』

*****

【こんなところ(受付申請)で嘘吐かないでもろて】
ぴー「嘘吐きてぇ……」
KP「廊下で寝ることになるがよろしいか?」
藪北『え、藤野さんって女性……!?』

*****

【まさかPL御本人がPCの名前を間違えるだなんてそんな】
ぴー「ふじの(藤野)です」
???「とうの(藤野)じゃないのか」
???「とうの(藤野)じゃねえのか」
???「フリかと思った」
ぴー「間違えました」

*****

【医務室で出会ったとあるNPCの格好】
れいらん「デュエルディスク付けてる格好に見えた(腕捲りしている立ち絵)」
ぴー「デュエル開始ィィィィ!!」
ツキナミ「磯野!?」

*****

美凪さんの妹さんの名前が「星羅(せいら)」で、愛称が「せら」だと事前に伺っていました】
イルハ「え、ほんとに(某NPCが)この名前なの」
KP「はい」
イルハ「(事前に提示した設定と)合わせたとかじゃなくて?」
KP「見事に偶然一致しました!!」

*****

【図書室の本を読んだら技能値が上昇するという設定を付与】
KP「覚えてれば生還報酬に追加しておきますね」
ぴー「生きて帰れたら……?」
KP「そんなこと言いましたっけ!?」
ぴー「副音声が聞こえました」

*****

【廊下で某NPCのカードを拾った藪北君】
ぴー「デュエル開始ィィィィ!!」
れいらん「デュエリスト伏線回収するな」

*****

【第1回ABC東京ボードゲーム会は2023年7月1日開催予定】
ツキナミ「こ、ここは……ABCオフ……?」

*****

【チャンバラは《日本刀》でより小さい数値を出した方を勝者にしようと決めた結果】
美凪 亞双戯: CCB<=90 【日本刀】 (1D100<=90) > 73 > 成功
七咲 瑠華:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 2 > 決定的成功/スペシャ

*****

【娯楽室でNPCが初登場した時の雑談の反応(物騒)】
ぴー:友好的なNPCを疑いたい部部長です
KP:そんなぁ
ぴー:○○○クソ怪しくないです????
れいらん:全員疑っていけ
ぴー:全員56しとけば疑わなくていいからセーフ

*****

【映画のタイトルは「グラスバレヱ」※描写は即興で乗り切ったKP】
KP「あなたたちが……シニアに乗るところですかね?(踏破済)」
PL達「リニアだよ(全員踏破済)」

*****

【謎の地響きの後で現れた不浄なる影】
ぴー「い つ も の」
れいらん「親の顔より見た」
イルハ「もっと親の顔見ろ」
ツキナミ「本物のペット来たな」

*****

【武器について説明した後の戦闘時】
KP「故障ナンバーは00です」
藪北 茶樹:CCB<=70 【拳銃】 (1D100<=70) > 100 > 致命的失敗
ぴー「仕事が早すぎる」
れいらん「俺もすぐに壊してやるからなぁ~~」

*****

【某NPCの第一声に対する反応】
NPC『結婚しよう!!』
七咲『は? 嫌だけど』
イルハ「即答じゃん」
ぴー「可哀想になってきちゃった」

*****

【某NPCの告白後、雑談での反応】
れいらん:女性に初手プロポーズはそりゃ好感度急降下する
ぴー:いきなりAPPで魅了かけてくるかもしれない
[雑談] 七咲 瑠華:CCB<=17*5 【APP×5】 (1D100<=85) > 98 > 致命的失敗
れいらん:草
イルハ:くさ
ぴー:これは惚れられたわ
ツキナミ:おいファンブル

*****

【話し合いの結果、某NPCの名前は「クロ」に決定】
れいらん「任せた。オレはキリトしか思い付かない」
???「新しい事案を出すんじゃないよ」

*****

【壊した武器をクロに返す藪北君を見守る雑談】
ツキナミ:よく使ってくれたな(ファンブル
イルハ:手作りのバイクで走り出せ
ぴー:盗んだバイクで走り出す
KP:盗んではいない
れいらん:どうしてバイクと合体しないんだ
KP:それは無理かなぁ~~~~

*****

【何故か七咲さんに嫌われてしまったクロ】
れいらん「今、好感度-120だから」
KP「よーし、ここから上げていくぞぉーー!!」
ぴー「もう上がるしかないからな」

*****

【ツキナミさん、1時間でファンブルを三度出す】
藪北 茶樹:CCB<=75 アイデア (1D100<=75) > 100 > 致命的失敗
れいらん「横に100ファンの悪魔いるじゃないですか」

*****

【HO1とHO2が行動している間の雑談】
ツキナミ:知らない天井?
ツキナミ:鎖蛇倒さなきゃ
ぴー:あまり強い知識を使うなよ 弱く見えるぞ
ツキナミ:知識は人を弱くする
ツキナミ:旧支配者のマーチ
れいらん:なにもないがある
れいらん:無を取得します
ツキナミ:無を反転して有を生み出します

*****

【助けに来たはずのNPC相手に手刀を振ろうとして】
美凪 亞双戯:CCB<=90 【日本刀】 (1D100<=90) > 96 > 致命的失敗
イルハ「もう駄目かもしれない」
ぴー「ファンブル多くない??」
れいらん「何か2人おもちゃおる」

*****

【一時離席していたれいらんさんに事情を説明する雑談】
れいらん:もどり
KP:お帰りなさい
れいらん:なんか知らねーとこにきてる
ぴー:かくかくしかじか
れいらん:いあいああざとーす
ツキナミ:まるまるうまうま
れいらん:探索技能揃ってる奴らは手作りのバイクで走り出しました

*****

【本棚で《目星》を振りたがるプレイヤーに一言】
KP「大人しく《図書館》振れや」

*****

【日記の書き方について物申したいプレイヤー諸君】
???「何で日記の最後に三点リーダー付けるんだよ」
???「誰も見てないだろ」
???「ちゃんと最後まで書けって」

*****

【ぴー「つまり、こいつはニャ○ラトホテプ」/れいらん「Q.E.D.」】
美凪『聡明な○○○(NPC名)、心当たりは?』
NPC『俺は聡明じゃねえよ』
藤野『じゃあ哀れな○○○』

*****

【クロがコンピューターを操作して起動してくれました】
七咲『アンタやるわね』
クロ『七咲に褒められると何だか照れるな』
七咲『近寄らないでくれる?』
クロ『何でだ』

*****

【謎の巨大都市を探索している最中の雑談】
ぴー:クソデカ町のクソデカ電波塔
ツキナミ:ここからガンダム00が始まります
ツキナミ:ATフィールド展開してる
れいらん:戻りました
れいらん:ガンダムOO始まったマジ?
れいらん:まじでガンダムOOじゃん
ツキナミ:そのうち量子化とかするぞ
ツキナミ:トランザムは使うなよ!
れいらん:了解! トランザム

*****

【前々から日本刀の代わりになる重しを探していた美凪さん】
れいらん:カッターナイフ!
KP「うーん、果物ナイフとか……?」
れいらん「持ち手がバカでかそう」
ツキナミ「爪楊枝とかどうですか」
KP「爪楊枝……?(某NPCの立ち絵を見ながら)」
KP「多分木製でなくて鉄製だと思います」
KP「《幸運》お願いします」
美凪 亞双戯:CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 17 > 成功
[情報] 鉄楊枝(美凪さんの身の丈のサイズ)
耐久値10/ダメージ1d4+1+db/判定《日本刀》-30/範囲3m/故障番号96~100
KP「武器のステータスまとめておきましたので確認をお願いします」

*****

【ショッピングモール内の一幕】
ぴー「《日本刀》で(タバコに)火種を付けることできます?」
KP「振ってください」
藤野 凛:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 100 > 致命的失敗
ぴー「普通1本だけ出した上で振ると思うんですよ!?」
KP「それだけだとファンブルにならないので(1d12→10本分のタバコを駄目にする)」
KP「NPCがしょんぼりしますね」
ぴー「さすがに居たたまれないので火種探すの手伝います」

*****

【藤野さんのHPが10だったのが悪い(責任転嫁)】
猟犬2:CCB<=25  (1D100<=25) > 2 > 決定的成功/スペシャ
藤野 凛:CCB<=66 【回避】 (1D100<=66) > 96 > 致命的失敗
れいらん:死んだんじゃないの~?
れいらん:マジで死んだ?
ツキナミ:なん……だと
KP「う゛~~~ん……判定をPOW吸収に変更します……っ!!」
猟犬2:1d3 POW吸収 (1D3) > 2

*****

【それはそう】
イルハ「(拾った)鉄楊枝清めたくねえ……」※美凪さんは《刀身を清める》の呪文を持っている

*****

【某化物初登場時の雑談】
ツキナミ:しゃべったああああああああ
れいらん:食べないでください!
れいらん:ここがテケリパークですか?
れいらん:それはダニエルですか?
れいらん:いいえ、りんごです
ぴー:welcome to ようこそテケリパーク
ツキナミ:今日もドッタンバッタン大騒ぎ

*****

【某NPCの自己紹介後の反応】
藪北『クロ、さん……?』
3人「(某NPCに)《日本刀》振ります」
藤野 凛:CCB<=40 (1D100<=40) > 97 > 致命的失敗
KP「じゃあ鉄楊枝が真っ二つに折れます」
七咲 瑠華:CCB<=70 【日本刀】 (1D100<=70) > 34 > 成功
美凪 亞双戯:CCB<=90 日本刀 (1D100<=90) > 70 > 成功
KP「せめて話だけでも聞いてあげて……」

*****

【口を滑らせた某NPCに、プレイヤー諸君から一言】
NPC『俺が死にでもしない限り、お前らが元の時代へ帰るのは不可能だ』
ぴー「あっ、殺せばいいんだ」
れいらん「こいつ死ねば帰れるじゃん」
イルハ「簡単な話だった」
ツキナミ「何で皆さん血の気多いんですか?」

*****

【一方、その頃の雑談】
ぴー:戦闘適応が早すぎる
ツキナミ:子供を見習え
イルハ:これでも1500歳
れいらん:この子(=七咲さん)ずっと一貫してる

*****

NPC達が救援に駆けつけるシーンのBGM→「燃焼ING-RES9」】
ツキナミ:何かプロメアってきたな
KP:どうしても(このBGMを)使いたかったんだ……

*****

【某NPC達との最終決戦前、探索者達からの一言】
藤野『こんな怒っている人初めて見たなぁ……』
七咲『人類の未来なんかどうでもいいわ。あたしはあたしが幸せなら他のことなんてどうだっていいの』
七咲『あたしはあたしが帰るために、あたしのエゴで、あたしの幸せのためにあんたをぶった切る』
美凪『話はそれでおしまいなの?』 
藪北『……ここでさよならです、クロさん』
七咲『あんたのいう旧支配者様が帰りたいって言ってるのよ! さっさと道を開けなさい!』
KP「戦闘開始です」

*****

【二手に分かれた時について】
ツキナミ「(七咲さんが探索で)こぼしたところは自分が拾えばと思ってました」
イルハ「ファンブルは拾わなくていいんだよ」
れいらん「七咲が拾っていないファンブル拾ってくるの止めてくれない?」

*****

【きちんと仕事を果たす男性剣士】
藤野『○○○さん(NPCの名前)、私の相手になってくれませんか』
NPC『いいぜ、あんたが相手になってくれるのか』

*****

【KP「《拳銃》ファンブルの場合は味方に当たるということで」】
NPC:CCB<=70 ①拳銃 (1D100<=70) > 98 > 致命的失敗
NPC:1d10 (1D10) > 9 ※別のNPCにダメージ
藪北 茶樹:CCB<=70 拳銃 (1D100<=70) > 99 > 致命的失敗
藪北 茶樹 : 1d10 (1D10) > 10 ※ダメージ判定
藪北 茶樹 : 1d4 (1D4) > 2  ※対象者決定
PL達「やばいやばい」※藤野さんのHPは10
藤野 凛:CCB<=66 【回避】 (1D100<=66) > 62 > 成功
ぴー「味方でキルレを稼ぐな!!」

*****

【某NPCと一番交流があった藪北君】
ツキナミ「(NPCに)駆け寄って、開いている目を閉じて……自分の上着を掛けてあげます」

*****

【帰るか留まるか、探索者の選択は如何に】
美凪『それじゃ……私はこっちね』
NPC『いいんですか、アギさん』
美凪『ええ』
七咲『じゃあね、ありがとう』
ぴー「手が振れるなら振りたいけど」
ツキナミ「笑って、『さよなら』って(NPCと)同じような顔をします」

*****

【《聞き耳》に失敗した藤野さん】
KP「あなたの聴いていた音楽が、急にラジオのニュースに変わります」
ぴー「ジャックされた!?」
KP「他の人のBluetoothが乱入してしまったみたいです」
ぴー「テロリストおるって」

*****

【KP脳内(何でそんなところにいるんだ……?)】
ツキナミ:そっか、もうここには美凪さんはいないんだ……
イルハ:肉体は最後の記憶の青木ヶ原樹海のどこかで眠っている

*****

こうして、藤野さん・藪北君・七咲さんは「END1:彼方への君に捧ぐ」、美凪さんは「ED2:彼方からの君に捧ぐ」とそれぞれのエンディングを迎えました。4日間かけて駆け抜けることができました。プレイヤーの皆さん、本当にありがとうございました! お疲れ様でした!! セッション終了後、プレイヤーの皆さんからはお礼の言葉やSS、伏せったーなどをいただきました。楽しんでいただけたのなら幸いです。

KPとしては、前述したシナリオの世界観や設定の把握漏れは大きな反省点でしたが、時間管理に関しては予想どおりにいって良かったと思います。プレイヤーの皆さんの提案も何とか反映できるように頑張りました。数多くのNPC達のRPをシナリオ進行毎に変化させなければならない点はなかなか難しかったですが、振り返ってみれば自分の今できる範囲で無理ないRPができて満足です。

ちなみに、猫が最もRPしやすかったキャラクターは、シナリオ終盤直前で登場する奴です。落ち着いた理性的な存在として話ができたと思います。逆に、最もRPが苦手だったキャラクターは、娯楽室で初めて会ってからというもの藤野さんに警戒され続けた陽キャでした。やはり猫は陰キャなんだなぁ……。

ここからは、HOごとに探索者を振り返っていきます。

HO1の藤野(とうの)さん。名前の読み方を何度も間違えて申し訳ありませんでした。唯一、探索技能の数値が不安でしたが、きちんと情報を確保してくれました。ただ、戦闘に関しては何故か貧乏くじを引く羽目に。終盤になると「もう駄目かもしれない」と言いながらダイスを振っていた印象です。何度か出目が藤野さんを殺ろうとしていて草でした。鉄楊枝を真っ二つにした件は忘れられません。それにしても、何で彼のことは終始警戒していたんだろうなぁ……? 最終決戦では二度彼を殺しているためキルレは2-0。藤野さんのDEXが彼より遅かったのもギミック的に辛かったです。

HO2の美凪さん。継続探索者ならではの鋭い視点で、シナリオの核心を突いてくれました。KPは何度タジタジになったか分かりません。今回のシナリオにおける重要NPCである少女との交流を一手に担い、その都度和やかに交流を深めてくださいました。NPCの少女として美凪さんとお話しするのはとても楽しかったです。美凪さんが「此処に残る」と言った時、彼女は少なからず驚いたと思いますが、それ以上に心強かったと思います。安定した《日本刀》技能で犬を一気に斬り刻んだためキルレは2-0。その上、セッション終了後に成長してカンストに至りました。もはや人外レベル。

HO3の藪北君。4人の中でも最年少として、誰よりも一般人の視点でシナリオの世界観と向き合ってくださいました。途中、何度もファンブルに見舞われた結果、当人は無自覚なトラブルメーカーが爆誕。シナリオ終了後に確認したところ3クリ9ファンを達成していました。おかしい。某NPCことクロのことを誰よりも慕ってくれて、夜中に機械修理をする一幕が微笑ましかったです。彼の正義と愛の在り方を正面から否定してくれて嬉しかったです。ありがとうございました。

HO4の七咲さん。4人の中で誰よりも行動力と決断力に溢れた、メンタルの強いギャルでした。初手早々モチベが激減して探索技能が成功しませんでしたが、図書室でヘアメイクに関する書物を見つけたり、夜遅くにやって来た某NPCヘアアイロンが作れないか熱く語ったりと、モチベ確保に躍起になっていました。解釈一致の出目が多かったです。本人は嫌がっていましたが、剣を振らせるとその実力は随一で、他の追随を許さないキルレ3-0達成。キャラクター設定に恥じない活躍ぶりでした。

最後になりますが、作者のすぎうらきりと様。シナリオに関するツイートをする度にいいねを付けてくださり、励みになりました。猫自身にとっても思い入れの深いシナリオの一つになりました。余裕があればあと数度は回したいです。楽しいシナリオをありがとうございました!

 

2023年7月9日「月護守島の怪」ALTO様作

KP:猫/PL:テル坊・ツキナミ・ぴー・れいらん/PC:菅原夏鈴(大学生)・空色疾風(コンピューター技術者)・神崎千尋(傭兵/兵士)・七咲瑠華(専門学生)

一言:予想どおりにいかないことだってある。

誰が言い出したか(誰も言っていない)「夏は、TRPG。」ということで、見知ったプレイヤーの皆さんが自然と集まり、KPを交代しながらセッションすることになりました。なお、猫のリアルでの諸事情が重なった結果、何度もDMで日程や時間の変更をお願いしてしまいました。その節はプレイヤーの皆さんにご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

そんなわけで、日程およびシナリオを入れ替えた結果、夏のTRPG会第1弾として猫から「月護守島の怪」を提示させていただきました。前述の理由から、前日にキャラクターシートを提出してもらうレベルの突発卓となってしまい、重ねてお詫び申し上げます。余談ですが、猫KPの他候補シナリオは「月の存在に気づいた君」と「蠢く島」でした。さすがに後者は15~20時間シナリオなので厳しかったですね……。

こうして集まった個性豊かな探索者4人を集めたNPCこと葉月ちゃん先導の下、彼女の実家である月護守島に旅行に行くことになりました。

以下、セッション中の会話や雑談の様子を一部まとめたものになります。いつもよりネタが多めだったこともあり、誰の言葉かまで記録していなかった点はご了承ください。そして、今回の文章をまとめる際、ぴーさんから例の如く戴いたメモも併せて編集させていただきました。いつも本当にありがとうございます。

*****

【PL同士のキャラクター紹介】
れいらん「地雷系ギャルです」
ぴー「傭兵です」
テル坊「百合です」
ツキナミ「ヤンデレの彼女がいます」

*****

【百合設定を聞いて興奮していた張本人】
テル坊「ぴーさんが好きそうな見た目になってしまった」
ぴー「なぜバレた」

*****

【導入の喫茶店で七咲さんが注文したもの】
れいらん「スーパーデラックスパフェで!」
KP「スーパーなんだっけ……!?」
テル坊「スーパードライ?」

*****

【まずは全員で島の神社にお参り】
KP「お守りには『学業成就』等と書いてあります」
テル坊「海神最高」
れいらん「いあいあくとぅるふ」

*****

【???「KPが忙しいと思ったからやっておかないと」】
ぴー:いえーいKPみってるー
KP:見てるよー
ツキナミ:KPの監視緩くなりそうだからしりとりしよーぜ
れいらん:しりとりの「り」から
れいらん:りんご
KP:ごーる
ぴー:るんば
れいらん:ばるーん
れいらん:おわった
ぴー:ンジャメナ
ツキナミ:んんんんn

*****

【役場の反応に対する雑談の様子】
ぴー:やっぱ役場がダメでは?
テル坊:役場壊せ
KP:ひどい
ぴー:これから毎日役場を焼こうぜ!!!
れいらん:焼けー!
KP「トラックの次は役場を焼くな!!!」
テル坊:森も燃やそう
テル坊:きっと杉
ぴー:死ね花粉うおおおおおお

*****

【お風呂の後に呑むもの】
KP「(葉月ちゃんは)宿の奥から持ってきたピクルスを……」
テル坊「ピルクルでは??」
れいらん「ピクルスはハンバーガーのやつだから」
ツキナミ「ピクルスでピルクルをキメるNPC
ぴー「ガチな呑兵衛じゃん」
KP「違うんです……ピルクルって言いたかったんですぅ……!」

*****

【果敢に仕掛けるも】
テル坊「葉月に夜這いしたいです」
KP「《交渉系技能》を振ってください」
菅原 夏鈴 : CCB<=47 【信用】 (1D100<=47) > 99 > 致命的失敗
葉月『先輩に元カレ元カノいるの知ってるんですからね!』

*****

【気絶させた七咲さんが外に飛び出さないように】

???「どこに行くつもりだ? 俺も同行しよう」
???「神崎院」
???「これはジョジ○シナリオだった……?」

*****

【不意に登場した魚人】
???「ひょっとして対話できるのか??」
ツキナミ「オレ ワルイ インスマス チガウ」

*****

【待機中の雑談も面白すぎる】
ツキナミ:菅原さんの安否やいかに
テル坊:答えはCMの後!
ツキナミ:今日ご紹介する商品はこれ! 暗視スコープ! コレがあれば不可視の生物でもこんなに見えちゃいます!
テル坊:すごーい! あんなに見えなかった黒い怪物や星の精がこんなにくっきり!

*****

【やってみたくなるRPの一つ】
れいらん「(NPCの玄関の)扉蹴破ります」
ぴー「御宅訪問の時間だオラァ!!」
???「突撃隣の晩御飯」
ツキナミ:僕たち晩御飯

*****

【某呪文の情報が出る前と出た直後の雑談】
ツキナミ:とてもおとなしいPC2と3
テル坊:柿ピーたべてます
ぴー:ポリポリポリポリ
ツキナミ:うまそう
ツキナミ:僕にも読ませて
ツキナミ:SAN値なら出せます
テル坊:インスタに上げてくれ

*****

【KP、渾身のガバ】
KP「本当に申し訳ないんですけど……見取り図によると客室に地下室ありました……」
PL達「ほらーーーっ!!!」
ぴー「ないっていったじゃーん!!!(1階探索中)」
れいらん「でも、(地下が)あるって知ってたら突撃してたと思う」

*****

【黒幕NPCとの会話はカット(定期)】
空色『○○さん、何をしているんですか…?』
神崎『語ったところでどうということはあるまい』
七咲『あんたの事情なんてどうでもいいわ』
NPC『……僕は彼女を助ける。邪魔はさせません』

*****

【気絶させた黒幕NPCの処遇】
れいらん「あの魚に『お礼よ』って言ってもらってもらうか」

*****

そんなわけで、雑談も会話も大盛り上がりだった、個性豊かな探索者4人によるセッションとなりました。はちゃめちゃな展開ではありましたが、KPとしても非常に楽しく回すことが出来ました。探索途中で非戦闘要員2名と戦闘技能持ち2名が二手に分かれた上、非戦闘要員側が黒幕NPCに会いに行くという予想外の動きがあったため、急遽夏鈴ちゃんを背後からアゾったり空色君に神話生物を嗾けたりと、KPは裏でアワアワしながら一生懸命処理を頑張りました(その節は突然失礼しました)

また、終盤での戦闘では、鍵となる呪文がダイス目のせいで思うように成功せずに苦戦を強いられました。また、アーティファクトが予想外の効果を発揮したり、黒幕NPCが意外にも強力だったりと、プレイヤーの皆さんを大いに苦しませました。これには「久しぶりにクトゥルフの戦闘で死ぬかと思った」という発言も見られるほど。シナリオ独自の処理があったとはいえ、黒幕NPCも必死なので許してください……。だからと言って、まさか黒幕NPCが生きたまま別陣営に生贄として引き渡されるエンドになるとは誰が想像できたでしょうか……?

次にこのシナリオを回すことになった際には、今回の反省を活かしてプレイヤーに情報を伝えたいと思います。今後ともよろしくお願いします!

 

2023年7月11日「どうか、■■■■■■■■■■■。」ざっそうを愛する猫作

KP:猫/PL:トト丸/PC:霧原かすみ(私立探偵)

一言:似た者同士だからこそ藍容れない。

f:id:leafiness:20230714115243p:image

セッション開始前日の朝にDMをぶん投げ、トト丸さんを呼び出して行われた突発卓でした。なお、DMをぶん投げる三日前にトト丸さんと同卓し、その時の後日談を書こうとしたのにどうしても言いたいことがまとまらなかった結果、「それならセッションするしかない! これが私にとってのSSだーー!」と思い立ったが故の奇行です。猫は反省しろ。トト丸さん相手なら何をしても許されると思うな。

また、今回のセッションで回したオリシ自体はかなり気に入っており、一般探索者向けに改良したいと思っていたため、この機会に合わせて書き換えることができました。さらに、あまりにも急なお誘いにも関わらず快い返事を下さったトト丸さんに感謝を込めて、幾つかのシーンを書き下ろしました。改めて、本当にありがとうございます!

そんなわけで、かすみちゃんを呼び出して始まった本セッション。以下、シナリオのネタバレを含みますので閲覧注意です。なお、終盤の音源が録音できておらず、やむなく一部の音源を書き起こしただけのはずなのに4000字弱になったのは気のせいです。はい、とても楽しかったです。

*****

【霧原かすみの日常】
KP「ここから先は自由行動ですね」
トト丸「今日は仕事ないんですか?」
KP「なんと仕事ないんですよねー」
トト丸「大丈夫? 探偵事務所。依頼はなくても書類整理とかすることないの?」
トト丸「……まあ、せっかくの休みだから、今日は悪戯に使えるグッズがないかぶらぶらしながら探してみようかな」

*****

【KP、心からの叫び】
KP「健康にいいもの食べてくれーー!!」
トト丸「花のない生活がどんどん浮き彫りに」
KP「かすみちゃん、予想よりやばい生活送ってんじゃん」
KP「どうしますか? 食材買いに行きますか」
トト丸「こういう時のためのカップ麺なのでね」
トト丸「自分はこういう生活しておきながら、葵君がご飯食べてなかったら怒るんですよ」

*****

【こんなはずではなかった】
KP「突然ですがSAN値チェックが入ります。覚悟して振ってください」
霧原 かすみ:CCB<=72 SANチェック (1D100<=72) > 81 > 失敗
トト丸「やっば。消し飛びそうな気がするな」
KP「1d100をどうぞ」
霧原 かすみ:1d100 (1D100) > 3
KP「つっっっよ」
霧原『あっ、「いつも」のだぁーーー』

*****

【猫の天敵】
KP「……といったニュース番組が流れています」
霧原『うーん、これはどうなんでしょう。日付が戻っている? でも、ニュースの内容若干違ったしなぁ……』
KP「ニュースの内容は変わってないよ」
トト丸「(前に)なかった噛みが入ってるじゃん」
KP「それ前(第4陣)にも言われたんだけど、噛むんだよ毎回毎回!!」

*****

【まさかの展開】
KP「時間帯的にはお昼になります。どうしますか?」
トト丸「お昼は食べないといけないから……」
KP「食べたことにしてもいいですよ?」
トト丸「お昼ご飯を食べに草加探偵事務所に行きたいです」
KP「はいはい草加探偵事務所……え、事務所ぉ⤴︎!?」
トト丸「このタイミングで事務所に行かないなんてかすみちゃんじゃないだろ」

*****

【葵君不在の草加探偵事務所】
トト丸「所長何してるんだろうなぁ」
KP「そうねえ、何してるんだろうね」
トト丸「普通は居るんだよなぁ」
KP「急に依頼が入ったのかもしれないよ?」
トト丸「いないものはしょうがないか」
霧原『うーん、これは迷いますね……。私だけが巻き込まれたのか、所長が巻き込まれたのか……。とりあえず急にいなくなるのは心臓に悪いのでやめてほしいですね、この人の場合は』
KP「そんなこと言われてもぉ」

*****

【今日のお昼】
KP「お昼何食べますか?」
トト丸「探偵事務所って何がありますか? 食材」
KP「お弁当を作る都合上、冷凍食品はそこそこあるかと。あと、最低限の食材はあっていいですよ」
霧原『冷凍食品はあめちゃんのお弁当に使うから、所長の秘蔵のラーメンでも食べようっと』
KP「《目星》の半分でどうぞ。今『譲りたくない』って気持ちが出てきちゃった」
トト丸「これは是が非でも成功したい」
霧原 かすみ:CCB<=98/2 目星 (1D100<=49) > 36 > 成功
KP「棚の奥から地方限定のカップラーメンがあります」
トト丸「遠慮なくそれを食べますね」
KP「容赦ないなぁ」

*****

【最上階での邂逅】
霧原『なーにやってるんですか』
葵『何やってるって、ここにいるんだが?』
霧原『そんなん見ればわかりますよ。私が聞きたいのは、何でこの人達に協力しているかです。あ、あのこと怒ってます?』
葵『あのことって?』
霧原『今日のお昼に地方限定ラーメン食べちゃったこと』
葵『別にラーメン食べられたからってこんなことに協力すると思うか、俺が』
霧原『思わないですねえ。そもそも協力していることが一番意味がわからないです。……とりあえず、筋道立てて教えてくれますか? それで私も協力するかどうか考えるので』
葵『筋道立てて説明して協力する必要はない。俺があいつらに協力しているのは、お前を殺すためだ』
霧原『そんなに恨まれることしてましたっけ?』
KP「その言葉に対して、彼は特に答えません」

*****

【特殊ルールの説明直後】
霧原『所長……いえ、葵さんは本当に私を殺したいんですか』
葵『ああ、殺したいと思うよ』
トト丸「《心理学》いいですか」
KP「振りまーす。お待ちくださーい(シークレットダイスを振る音)」
KP「では、それは彼の本心だと捉えるかもしれません」
トト丸「では、DEX順に行動していいですか(※かすみちゃん一番DEXが早い)」
KP「はい、DEX順に行動していいです」
トト丸「とりあえずアクションなしに(葵君の)前まで歩いて行くところまで良いですか」
KP「了解しました、どうぞ」
トト丸「はい。じゃあ、『はいどうぞ』って言ってナイフを葵君に渡します」
葵『どうぞ、って……』
霧原『殺したいんでしょう? どうぞ』
葵『……俺が言うのもおかしいが……いいのか』
霧原『うーん、そうですねえ。正直死にたくないって気持ちはありますけれど、葵さんにそう言われたんならいいかなって。あ、でも痛いの嫌だからサクッてやってくださいね』
葵『サクッてできるかどうか分からないぞ。ナイフは不得手だ』
霧原『ごめんなさいね。一番サクッと殺せるものを家に置いてきちゃったので』
葵『俺はそっちのものの方を持ってくるんじゃないかと思ってたんだがな』
霧原『いくら私だってそんなに非常識じゃないですよ。別に誰かを殺したり倒したりするためにここまで入ったわけじゃないですから』
葵『今更常識ぶってどうする』
KP「では、ナイフを渡すということでいいですか?」
トト丸「そんなRPされたら戦うことないんだよなぁ」
KP「では、彼はナイフを受け取り、あなたに向けますね。また、男性が攻撃しようとするのを葵君が制止します」
KP「(葵君の攻撃に対して)抵抗しますか?」
トト丸「しません」

*****

【霧原かすみが怒る理由/草加葵が此処に来た理由】
霧原『……私が今何に怒ってるかわかりますか』
葵『お前が怒ってる理由は何となく察しがつくが』
霧原『察しがつくなら答えてもらっていいですか?』
葵『大方、俺が命の危険を顧みずにお前を助けに来たからだろ』
霧原『そこはちゃんとわかってるんですか。で、何で私なんかのために命を懸けるんですか』
霧原『ましてや、自分の命が危ないって……何かあったらあめちゃんをどうするんですか?』
葵『あめのことを引き合いに出すなよ』
霧原『出すでしょう。前々から思ってたんですけど、自分があめちゃんの前からいなくなることがどういうことか分かってます?』
葵『……あめには、申し訳ないとは思ってる』
霧原『ふーん、申し訳ないで済むと思ってる??』
葵『……何で俺が怒られてるんだ』
霧原『当たり前でしょう。あなたがあめちゃんにとってどれだけ大事な存在なのかわかってなさすぎる』
霧原『いいですか? まず、あめちゃんにとってあなたはかけがえがないんですよ。代わりなんていないし、あなたを失ったら、たとえどれだけ時間が経とうとその傷は治らない。そこはわかってるんですか』
葵『わかってるよ』
霧原『わかってるなら、何で他人のために命を懸けるんですか』
葵『……じゃあ言葉を返すがな、お前がそうだっていう風には思わねえのかよ』
霧原『はぁーーー。私とあなたの命じゃ意味が違うんですよ。あなた今、相当無責任なことしているって気づいてます?』
葵『…………』
霧原『所長とあめちゃんが出会った時のこと詳しくは知りませんけれど、所長がいなくなった後のあめちゃんのことは知ってるんです』
霧原『所長は、彼女にとって暗闇の中に存在するただ一つの「明かり」なんですよ。どういう経緯でそういう存在になったかは知りませんけど、自分から彼女の光になっておいて、いなくなったり他人のために命を懸けたり……。一度見つけた暗闇の中の光が消えることの意味がわかりますか?』
霧原『あなたが一番すべきことは、他人のために命を張ることでも、誰かを助けることでもなくて、石に齧りつこうが悪魔と契約しようが、彼女のために生きることでしょう』
霧原『それをこんなホイホイ命まで懸けて……もう少し責任感持ってください、大人なんですから』
葵『……ああ、そうかい』
霧原『そうですよ。ましてや、私なんてそんなに価値ある命でもないんですから』
葵『……そうだな、責任感のない大人で悪かったな。そこまで言うやつのためにここまで来る必要はなかったな。とんだ無駄足だった』
霧原『そうですよ。だからさっさとあめちゃんの下に帰ってあげてください』
トト丸「とりあえず事務所を出ていくわけなんですけれど、去り際に凄く小声で言いますので葵君の《聞き耳》を振ってください」
KP「だーかーらー!! 大事な情報を何でいつも《聞き耳》で出すんだーー!!」
草加 葵:CCB<=47 聞き耳(1D100<=47)>59 >失敗
トト丸「じゃあ猫さんにだけ教えときましょうか。雑談に書いときますね」
KP「何で雑談に書くんだありがとうーー!!」

霧原 かすみ:でも、こんな私の為に命を懸けてくれて嬉しかったです

*****

【某NPC接触する霧原ちゃん】
???『君は、どうしてそのことを教えに来たんだ』
霧原『言われてみれば、どうこうする義理ないですよね』
霧原『でも、止められるなら止めたいじゃないですか。それに、貴方の言葉を借りるなら、養っていく社員がいるんでしょう?』

*****

【二人だけの約束】
霧原『私はこれから先も、誰かのためにずっと身体を張ると思います。だから、こんな私のために命を懸けてたら、所長の方が保たなくなっちゃいます』
霧原『一つだけ、今回のことで約束してほしいことがあるんです』
霧原『本当に何かあった時には、私よりもあめちゃんを優先してくださいね』
葵『……それは、……善処するよ』
霧原『もちろん、所長は私にとって大事な人ですけれど、だからと言ってあめちゃんに勝てる自信はないですからね』

*****

【全てに気づいた/気づかされた故に】
霧原『私と社長じゃ、現実世界でもう会うこともないでしょうから』
???『……そうだな、君とはもう会うことはないだろう』
???『ここまで来てくれたことに礼を言う』
霧原『それじゃ、失礼します』

*****

【自宅に戻って最後の晩餐を済ませた後で】
トト丸「ショットガンの銃口を口に含みますね」
霧原『(……ほんとに、あの人は無茶ばかりするんだから)』

*****

草加探偵事務所の所員として】
霧原 かすみ:CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 50 > 成功
KP「じゃあ、彼が小声で言った言葉が聞こえてきます」
葵『……無茶するのはお前の方だろうが。俺のところのやつなんだってそろそろ自覚しろよな』
トト丸「葵君に隠れてニヤニヤしますね」

*****

そんなわけでセッションは無事に終了。何とも濃厚なRPを食らいました。お付き合いくださり、本当にありがとうございました!!

途中、思いもよらずKPCとの接触を図られて困惑したり戦闘に入ることなく死ぬことを了承したりと、KPとKPCという別の立場から動揺させられたせいで猫の感情が表裏共にぐっちゃぐちゃでした。まさか、ここまでとはな……。

全部が終わった後、もちろん二人ともあめちゃんに散々怒られるのでしょう。二人共自分を大事にしろよ!!(大事にしないようなシナリオに連れて行っておいて何を今更)

今後の二人の関係はどのような進展を見せるのか気になるところですが、実は次回のシナリオ概要を提示された時点で不穏な気配しかないので心配しかありません。何とか生き残りたいです。次回も楽しみにしています……!

 

2023年8月1日・8月2日「壊胎」むつー様作

KP:猫/PL:浮世遊・のれん/PC:神威葉无(探偵助手)・野村昌幸(理工学部/大学院生)

一言:熱いコンビを魅せてもらいました!

浮世遊さんとの初邂逅の際、「のれんさんと『壊胎』を回りたい」「『邂逅』もそのまま回ってみたい」という話が上がったので、KPとして名乗り出た猫です。

過去に自分が回していただき、その後未熟ながらも1回だけKPを担当してから一切回していなかったので「壊胎」バージョンアップ版を読み返したところ、初版よりもわかりやすい仕様になっていて驚きました。また、専用素材やトレーラー画像が幾つも用意されていたので、ここぞとばかりにココフォリアの部屋を頑張って作りました。おかげさまでシーン数がめちゃくちゃ増えましたが……。

のれんさんは以前別の方と「壊胎」を一度踏破したらしいのですが、同卓する浮世遊さんとKPである猫の了承の下、二度目の参加となりました。

初版本にはなかった日常パートから始まった本セッション。神威君は事務所の所長との絡み、野村君は大学での研究過程……それぞれの個性が垣間見られる導入でした。

その後、二人は謎の空間に閉じ込められてしまい、一緒に居合わせた女性と共に脱出を目指します。神威さんは当初偽名を名乗るなど、かなり警戒しながら探索していましたが、途中で本名を明かして共に脱出を目指していて胸熱でした。

*****

【気がついたら謎の場所にいた野村君】
野村『さっきまで実験していたのに実験側になっちゃったよ……』

*****

【探索中の二人】
???「片付けをします」
???「片付けした本を読んでその辺にポイします」
???「それをまた片付けます」

*****

【とある情報を手に入れた直後の反応】
野村『忘れていた日曜朝の熱さを思い出すよ……!』
神威『今もやってるよ』

*****

【最終決戦に向けて】
野村『――だから、背中は任せたよ』
神威『解ったよ』

*****

途中、このシナリオ独自のギミックを使わないと厳しい戦闘がありましたが、変身そのものに対する強い忌避感があった結果、ギミックを使うことなく戦闘に突入することに。一歩間違えれば即死の危険もありましたが、KP猫さんの渾身の出目の悪さとPLの作戦が嵌まり、なんとギミックを使うことなく突破。これにはさすがの猫さんも吃驚です。

また、NPCの女性に対する態度が二人とも終始優しくて好印象。もちろん、その女性が怪しいという情報は上がっていましたが、目の前で苦しむ女性を追及することはなく、むしろ気遣ってくれました。何よりも、どんなピンチであろうとも「全員生還」を諦めることなく、最後まで駆け抜けてくれて心が熱くなる思いでした。一方で、KPとして振る非情なダイス目を乗り越えてほしいとも思ってしまって二律背反の思い……これがKPの役得……。

こうして、ダイス目の幸運とPL達の機転、PC達の活躍によって、二人のみならず「全員」が生還することができたのでした。その後の彼らの行方は、様として知れない―――どうか、今しばらくの休息を。

猫が「狂譚祭3rd」を開催したら、こうなった。

2023年1月21日。その日、猫は内なる欲望を抑えきれずに一つの小さな企画を開きました。

かつて某テレビ番組で一世を風靡し、その後幾つものパロディが作られた企画「朝までそれ正解」をクトゥルフ神話TRPGに特化した特別版。クイズ大会とは何だったのか。いや、そんなことはどうでもいい。

「狂譚祭3rd ニャルほど! 朝までそれ正解!」の開幕です!!

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今回はこれまでの企画とは違い、一人ひとりがそれぞれのお題に対する答えを考えて発表してもらう仕組みにしました。コンビ企画ではなく大喜利的な感覚で楽しんでもらえる企画だったこともあり、多くの参加者が集まりました。

もちろん、初めての形式による企画だったので、進行の仕方には結構悩みました。特に悩んだのが制限時間でしたが、3分間の設定でちょうどいいバランスになったと思います(適宜時間は追加しましたが)

余談ですが、司会原稿の存在を当日夜まで失念して、帰宅途中の電車内で慌てて書いていた猫がいたとか。

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いよいよ当日! 開始前までにお願いしていたアイコン画像の挿入も30分前には全員済ませてくださり、5分前には猫を含めた10人全員が通話に集合していました。あれ……猫の知人、全員有能すぎ……??(早めに通話に入っていたミュート猫を眺めていた人もいたようですがそれはそれ)

初対面の方もいたので全員に自己紹介していただきましたが、突然BGMを流し始めたり、好きなポケモンの型で盛り上がったりと、アイスブレイクとしては上々だったと思います。リーフィアは可愛い。だからこそファイアローてめえは許さない。

 

さて、ここからは惜しくも「正解」にならなかった皆さんの解答も含めてご紹介いたします。

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1問目:「に」で始まる、探索者の心得は?

初手から参加者を困惑させたお題。猫が作ったお題でしたが、「あれ!? ひょっとしてこういう出題の仕方じゃ意味が伝わらなかった!? 初っ端から失敗した!?」と裏で慌てながら、解答者の皆さんの質問に答えました。

なお、解答を出す順番は参加者の皆さんにお任せして、同じ解答があればそのタイミングで一斉に出していただくことにしていました。

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まさかこのお題で一字一句被るとは思ってなかったですね!? 凄くないですか!?(猫の想定解答も「ニャルは諦めるもの・逃げるときは素直に逃げる」なので似ていますが、さすがに一字一句は無理)

ツキナミ「運命感じました」
はりゅ「初めて会いましたが硬い握手しませんか」
ツキナミ「ガシィッ」

そんな流れで投票した結果、正解は逃げるは恥だが役に立つになりました。

ちなみに、投票は必ず自分以外の解答を選ぶことにしていましたが、同じ解答をしている人がいればそれを選ぶことも可としています。

 

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2問目:「か行」で始まる、プレイヤーとして行ったほうがいいシナリオは?

「これは絶対たくさんあるはず! 有名シナリオも多いし!」と思って猫が作った自信作のお題。ところが、参加者の皆さんから「思い付かないんだが」「か行のシナリオなんて行ったことない」と言われて、裏で「嘘だーーー!?」と絶叫していました。この司会猫、序盤慌てすぎでは?

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??「『紅葉の館』って何ですか?」
猫「猫の初めて書いたオリシです……」
??「え、行ってない行きたい」
??「投票(先)変えて回してもらおう!」

f:id:leafiness:20230130100602j:image

これが組織票ってやつですよ畜生ぅ……。

こうして、正解は「紅葉の館」になりました。なお、本企画の参加者で未踏破の方々を集めて近々卓(第9陣・第10陣)を予定しています。今しばらくお待ちください。

 

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3問目:「さ行」で始まる、探索者が恐怖する対象は?

こちら、ツキナミさん作のお題となります。今回の企画では(猫一人ではネタ不足が深刻だったこともあり)参加者の皆さんからもお題を募りました。すると、イルハさんとツキナミさんから2つずつお題をいただくことができました。ご協力いただき、本当にありがとうございました!

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投票の結果、正解は「世界の危機」になりましたが、この中で人気投票するなら間違いなく「世界保健機関(WHO)」がトップでしたね……。「あくまで『正解』を答えるものだから」という至って真面目な理由で票数が分かれました。世界保健機関が黒幕のシナリオ、いつでも待ってます!

なお、猫の(個人的解釈が多分に含まれた)想定解答は「シャッガイからの昆虫」です。KPならともかく、探索者としては死んでも会いたくないからなぁ!?

 

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4問目:「え」で始まる、クトゥルフ神話TRPGをプレイしていて良かったと思う時は?

休憩を挟んで、猫が作ったお題から再開です。猫の想定解答は「エンディングで感動した時、縁ができた時」でしたが、皆さんの意見を聞きたくて作ったお題だったので、どんな答えが出てくるかワクワクしながら解答を待ちました。

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投票の結果、正解は、解答公開時に「おおーっ!」と歓声が起こった「絵をたまに描くようになった」になりました。言われてみれば確かに、という納得感のある解答に票が集まりました。実際そのとおりなんだよなぁ……。

 

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5問目:「あ行」で始まる、探索者として持っておきたい技能は?

「第6版・第7版どちらでも可」「芸術・製作技能の解答はなし」という縛りで考えていただきました。これまで猫が作ったお題の中でも、解答範囲が絞られるお題です。本来なら序盤に出すべきものですが、今回はダイス目によるランダム出題だったこともあり、こんな中盤で出す羽目になりました。

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「《運転(ビヤーキー)》なんてピンポイントな技能あったかなぁ……?」首を傾げた猫でしたが、言われてみれば確かにあった気がするのでセーフですね(???)

第7版における技能の特異性や鞍馬さんのコメントが響き、正解は「応急手当」になりましたが、猫は《医学》と《言いくるめ》の可能性を信じています!

 

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6問目:「つ」で始まる、奉仕種族に相対した時の科白は?

イルハさん作のお題です。「『つ』って何だよ!?」という参加者の皆さんによる暖かい声をいただきながら、一生懸命考えていただきました。悩んでいる方もいましたが、時間を延長することで対応。何とか解答が出揃いました。

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??「ちなみに、これ正解になったら括弧内も読んでくれるんですよね?」
猫「え゛」

そんなわけで組織票に負けた司会猫。正解になった「『強そうだ…油断するなよ!!!』(直後に腐るKPの出目)(輝くPLの出目)(カッコイイBGMの佳境前に終わる戦闘)(出せなかった、戦闘中のイベント文章を静かに眺めるKP)」の括弧内の文面を爆笑しながら読むことになりました。

まさか自分の想定解答どおり「つらいんだけど本当……」という状況になるとは思いませんでした……。

 

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7問目:「か行」で始まる、探索者として言ってみたい台詞は?

ツキナミさん作のお題です。「こんなの実質一択だろ!?」と猫は思いましたが、意外にもたくさんの解答が出揃いました。おかしい……探索者たるもの「ここは任せて先に行け!!」と「こんなところにいられるか! 俺は帰るぞ!」は鉄板だと思ったのに……。

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それぞれの解説を聞くと非常に濃密で、どれもこれも魅力的な解答でしたが、正解は「心が痛みますねぇ・・・あなたを裏切らないといけないなんて」になりました。元ネタの映画があるそうなので、機会があれば是非観たいです。

 

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8問目:「ら行」で始まる、クトゥルフ神話TRPGに欠かせないものは?

本来であれば23時30分頃に終わらせる予定だったので7問目までにしようと思いましたが、参加者の皆さんから許可をいただき、1問だけ追加で実施しました。なお、イルハさん作のお題1つ(企画終了後、参加者の方々には公開しました)と、猫作のお題2つは出題できませんでしたが、いつかのために取っておきます。

猫が作った以上、想定解答はいくつか候補を挙げています。ただ、とある一択が強すぎて「お題として本当に成立するかなぁ……?」と裏で心配しましたが、参加者の皆さんからは素晴らしい解答が返ってきました。

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猫「じゃあこの中から一つ選んでいただいて……」
??「これ全部正解でいいんじゃないですか」
??「どれか一つ欠けていても駄目ですし」

そんな参加者の皆さんによる意見を踏まえて、正解は「ルルブ(ルールブック)・倫理観・連絡網・リアル・立卓」になりました! 確かに、どれか一つでも欠けるとTRPGは成り立ちませんからね。全部大事。

 

こうして無事に終了した第3回狂譚祭。優勝は、全8問中5問の正解を出したツキナミさんです! おめでとうございます! 

本来なら「優勝(勝ち)」を目指すような企画ではありませんが、要項に記載したとおり、後日表彰状のデータをお送りしたいと思います(まだ作っていないので気長にお待ちください)

 

正直なところ、参加者の皆さんが楽しんでくださるか、当日直前までとても心配でした。ところが、企画中はあちこちから爆笑と混乱が溢れ、企画終了後も「笑い疲れた余韻が今きてる」「頬痛し」というコメントがあるくらい笑っていただけたので非常に嬉しく思います。さらに、今回の企画がきっかけで参加者同士で突発卓が開かれたり、猫もオリシを回す予定が立ったりと「縁ができた」ことも有難い話。これぞひとえにTRPGの力ですね。

参加者の皆さん、この度は本当にありがとうございました! 今後とも引き続き、皆さんとの交流を大切にしていきたい所存です。

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最後になりますが、今回の企画に併せてりんさん(@atto_rin_)に企画用のイラストを依頼していました。眼鏡を掛けた猫が頑張って看板を持ってこちらを見つめている姿、控えめに言って最高です!! 素晴らしいイラストをありがとうございました!!

 

第4回狂譚祭の明日はどっちだ!!(未定)

【5年目】猫がPLとしてCoCシナリオを繰り返したら、こうなった。

クトゥルフ神話TRPGの世界観の沼に浸かり続けて五年目を迎えた猫です、こんにちは。

この文章は猫がいつ、どんなシナリオをプレイしてきたのか忘れないための備忘録的なものです。要は一人語り。なお、こちらはPL編です。

「台風の目」「追鯨・花」「ノーペインノーゲイン」「gift ―君と過ごした7日間―」「忘レ形見」「GOODnightSTORY」「トロンプルイユの残影論」「忘レ形見after」「異説・狂人日記」「5W1H」「エルズ・コール」「永き日の日廻り」のストーリー詳細と顛末、要はシナリオのネタバレが含まれますので、PL予定の皆様はこの先の閲覧はお控えください。ネタバレをしても後悔しない方のみどうぞ

2022年8月20日・21日「台風の目」品口凸凹様作

KP:れいらん/PL:猫・ツキナミ・ぴー/PC:星宮天理(大学准教授/天文学者)・宇那木駅馬(私立探偵)・猿鳶佐助(建築業)

一言:本当に申し訳ありませんでした…………。

れいらんさんから誘われていた長編シナリオに、ぴーさん・ツキナミさんと共に臨みました。凝りに凝ったココフォリアの部屋を拝見するとテンションが上がりますよね……。自分ではこうも上手く作れないので、世の中のKPの皆さんは本当に凄いと思います(褒める気力はあってもここまでこだわる気力のない臆病怠慢猫)

さて、以下はセッション中の会話メモのまとめになります。シナリオのネタバレを含みますのでご承知おきください。

*****

現代日本とは】
KP「何言ってるんだ、これはクトゥルフ神話TRPGだぞ。現代機器なんて使えるわけないだろ」

*****

NPCの少女の立ち絵が登場した際】
ツキナミ「サムネで見た気がするけれどプレイヤーじゃなかったんだ」

*****

【導入を経てどう合流するのかと思ったら】
KP「(猿鳶君と星宮さんのいる)喫茶店の上に(宇那木さんの)探偵事務所があります」

*****

【初手発狂につき】
KP「破壊衝動に駆られてください」
猫「(喫茶店でテイクアウトしていた)サンドイッチーーーー!!」
ぴー「多分踏みつけてる」

*****

【猿鳶君はお金に困っていました】
猿鳶『依頼金!?』
猿鳶『そこのお兄さん、割の良いバイトがあるんですか?』
猿鳶『ほら、お金っていくらあっても足りないじゃないんですか』

*****

【不意にシークレットダイスを振り始めるKP】
猫「おっとぉ??」
KP「ちょっとダイス振りたくなったんですよ」
ぴー「そういうときもある」
ツキナミ「(シークレットダイスを振る)」
猫「あれ??」
ぴー「返していくぅ」

*****

【おや……NPCの様子が……?】
KP「触れるということでいいんですよね」
ぴー「触れますねぇ!?」
猫「同性やぞ」
ぴー「妹みたいに思ってるんで」
猫「ということでKP、犠牲者は二人です。よろしくお願いします」

*****

【電車内に謎のミ=ゴさんが登場】
ツキナミ「猫さん(の出目)だったらこんなことになってないはずなのに」
ぴー「猫さん(の出目)だったら最後まで出てこないはずなのに」
猫「そんなこと言わないで!!」

*****

【まさかのボッシュート
KP「ミ=ゴは(電車に乗ったまま)運ばれていきました」
ツキナミ「ドナドナ……」
ぴー「ばいばーい」
猫「電車乗ったことないんじゃ……?」

*****

【探索もRPも上手くいかない状態が続く】
猫「今正直心が折れかけています……」
ぴー「楽しくなってきました」
ツキナミ「なんか本当ごめんなさい」

*****

【早々にゲームセンターの地下室に気付いたPC達】
KP「ここ(無理矢理)開いていたら死んでますよ」
猫「えっ」

*****

【打つ手がなくなったので怪しい人達の指示に従ったら】
KP「頭から布袋を被せられて拘束されます」
猫「避難誘導じゃなかったなぁ……」

*****

【猿飛君の大活躍】
猿鳶 佐助:CCB<=50 (1D100<=50) > 3 > 決定的成功/スペシャ
KP「えーーーーー??」
ぴー「(敵の)装置壊したりできません??」
KP「落ちているショットガン撃って良いですよ」
猿鳶 佐助:CCB<=30 (1D100<=30) > 5 > 決定的成功/スペシャ
ぴー「1人目殺したら2人目も変わりませんよ」
KP「死にましたね」

*****

【計画成就が懸かった呪文】
猫「Choiceで決めましょう」
KP「じゃあロシュに決めてもらいますか」
ロシュ:choice[うなき,ほしみや,さるとび] (choice[うなき,ほしみや,さるとび]) > ほしみや
ぴー「これが伏線回収か……」
星宮 天理:1d100<=59 (1D100<=59) > 1 > 成功
猫「1クリです」
ぴー「これが6周年目の女」

*****

こうして、2日間に渡るセッションはEND-Cにて終了しました。壮大な背景と世界観が織りなすシナリオの濃密度に終始困惑していましたが、NPCも含めて何とか全員無事に生還できました。最後の最後で出目が輝いてくれて本当に良かった……!

ただ、セッション中盤までRPや進行の方向性が定まらず、情報収集すら思うようにいかない中で私の気持ちが大分荒れ、同卓者の方々の気持ちを害する発言をしてしまいました。この場を使って、改めて心から皆さんに謝罪いたします。本当に申し訳ありませんでした。自分が同じことをしてしまわないように、今後より一層気をつけたいと思います。

気心の知った方々と囲む卓がなくなってしまうのは非常に心苦しいので、同卓者の方々がよろしければまた一緒に遊びたいです……。どうか前向きにご検討ください。

 

2022年11月27日「追鯨(おえのいさなみ)・花」七篠K様作

KP:雪音/PL:猫・ツキナミ・時竜・秋音/PC:篝・白州杯。・AS・居殿雨芽

一言:実に濃厚なセッションでした。

一年ぶりに再結集したメンバーで「カノヨ街」の続編に行ってきました! 詳細はふせったーにて全てまとめましたので、よろしければそちらをご覧ください。

同卓者のふせったーも載せておきます(パスワードはともかく)

 

2022年12月18日「ノーペインノーゲイン」二和庵様作

KP:イルハ/PL:猫・えみりぃ/PC:如月琳(ディレッタント)・椎名悠(料理店主)

一言:何でこいつはいつもこうなんだ……(褒め言葉)

元々キャンペーンシナリオの続編卓に参加予定だった方が体調不良になってしまったため、急遽イルハさんが別卓を設けてくれました。事前にトレーラー画像をいただいて、「《回避》と《精神分析》がある」「何かしらのコミュニティに所属している」という二点で猫の探索者を絞った結果、如月ちゃんしか該当者がいなくなったので連れて行くことになりました。そろそろこいつ出禁になるんじゃないかな……。

そんなこんなで始まった突発卓。猫好きコミュニティ「名前はまだない部」のリーダーから手土産を預かり、椎名悠君・NPCの紫音ちゃんと一緒に、高級住宅街にあるIT会社の敏腕女社長が主催するパーティに参加することになりました。

ちなみに、飼い猫を一緒に連れていこうとしたら「気分じゃない」と断られたので、大人しくタッパーとマイ箸を持っていくことにしました。ちょっと待てこいつ……マジかこいつ……。なお、チョイスダイスの結果、いつもどおりのスーツで行くことにしました(ドレスとの二択だった)

そして、パーティ当日。なぜか食人鬼からの視線を《目星》クリティカルで感じながらも会場に入り、早速IT会社の敏腕女社長ことアンナさんに手土産を渡したら、突然何かしらの機械が作動して周りの人がいなくなってしまいました。ちなみに、手土産を渡すときに《目星》をファンブルした結果、SAN値チェックを回避するという謎ムーブをかましました。こいつ何なんだ本当

如月『……あれ、これひょっとして私のせい??』
椎名『それはどうだろう』

そんなことを話しながら探索を続けると、気絶していた紫音ちゃんと再会したり、応接室に掛かっていた絵画に《芸術(絵画)》を振ったり、紫音ちゃんが頭を打ちながらベッドの下から見つけてくれた拳銃を、如月ちゃんが何故か手慣れた手付きで触ったりしました。ところが、探索中に化け物が出てきた途端に発狂してしまい、見事に《殺人癖》を引いた如月ちゃん。無心で拳銃を引くトリガーハッピーになりました(そして全発命中させる

その後、突発的に英語を見ると頭痛に見舞われるようになってしまった悠君と共に、現実世界ではない異世界のイギリス風の場所に迷い込んだ如月ちゃん。銃声を頼りにNPC達と合流を果たしました。(感想を書く前に気づいたのですが、グロック17は如月ちゃんが事務所に隠し持っている拳銃と同じ種類でした。道理で銃声を聞いて型番が分かるわけだ……)

如月『あ、拳銃助かりました』
NPC『入ったんですか、私の部屋に……』
如月『ええ。だってあんな化け物に出会ったんですから隠れたりいろいろ探したりしますよね』
NPC『あ、ああ。そうですか……』

*****

えみりぃ「よし、突撃突撃」
如月『うわぁ、悠君過激』
KP「琳ちゃんの口から過激なんて出てくると思わなかった」
猫「琳ちゃんのことをなんだと思ってるんだ」

*****

KP「手記が2冊あります」
えみりぃ「残ってるのかよ」
KP「(手記は)日本語で書かれています」
えみりぃ「イギリスなのに日本語で書かれてるのか」
KP「(手記は)10年以上前のものです」
猫「野晒しだぞ!?」
えみりぃ「激アツなんだけど」

*****

KP「『ネームレスカルト』って書いてありますね」
PL達「ネムカじゃねえか!!」
KP「ルルブP.107を参照です」

*****

こうしてNPC達の助けを借りて謎の空間から脱出すれば、今度は怪物化した紫音さんを元に戻すために奔走することになります。《肉体の保護》のお陰で触手からの攻撃を弾きながら、何度も声をかけていきました。途中、《回避》を成功する自信がないために自身のMPを消費しようとして、猫はある提案を持ちかけます。

猫「KP、提案があります……っ! AFを使用します!」
KP「どれを使いますか」
猫「スターチスの刻印の指輪です。対象は煽堂君(=猫の探索者)です」
KP「なるほど。煽堂君ってどのくらいMPありましたっけ」
猫「(煽堂君の)MP10で、そのうち(琳ちゃんと煽堂君のMPを)5ずつ使います」

申請が通って《肉体の保護》を再度張り直したものの、見事に《回避》が立て続けに成功したので特に意味がなかったですね……。

KP「猫さんの《回避》が成功している……だと……!?」
えみりぃ「猫さんの戦闘技能は信用できないはずなのに……」

自分で言うのもアレですが相当な言われよう(自覚はあるし実績もある)ですが、如月ちゃんに関しては戦闘技能の失敗が少ない気がします。さすが、天下一武道会in羽星市1回戦を勝ち残った猛者。

如月『紫音ちゃーーん! 帰ったら一緒にたこ焼き食べる約束したじゃんかーー!!』
椎名『それはしてないだろ』(悠君と約束したけど紫音ちゃんとは約束してない)
1d100<=75 正気に戻ってたこ焼き食べようね!! (1D100<=75) > 19 > 成功

*****

KP「ここだけ(処理が)分かりにくいんだよね」
PL達「頑張えーー、頑張えKPーーー」

ようやく一騒動が終わったかと思えば、最後に探索者に幾つかの選択肢が委ねられます。どうすればいいのか悩む紫音ちゃんに代わって、悠君と琳ちゃんの意見がぶつかりました。久々にRPで言い合いをしましたが、とても楽しかったです。

如月『当事者なのに、何も知らないなんて、やっぱり違うと思う』
如月『もしできるなら、きちんと覚えておいたほうがいいと思うんだ』
椎名『俺の考えとして「待ち」の考え方は止めた方がいい』
椎名『だからさ、彼女のために本当にどうしたらいいのか。どうするのが彼女の為になるのか。俺達が一番悔いが残らない、後悔しない選択をしよう』

互いの意見のぶつかり合いの結果、紫音ちゃんの記憶を消すことになりました。彼女がたとえ自分達のことを忘れても、彼女の側で楽しいことをいっぱいできたらと思います。手始めにみんなでたこ焼きを食べて、その後事務所に再度勧誘できるといいですね。

こうしてセッションは無事に終了! イルハさんもえみりぃさんもお疲れ様でした。猫が迷った時、えみりぃさんが即断即決してくださって本当に助かりました。悠君の冷静な判断と適度な距離感のお陰で、普段は暴走機関車気味の琳ちゃんも比較的大人しく行動できたと思います。途中、悠君のDEX対抗がなかなか成功しなかった時、《拳銃》技能による1d10の補正を得る提案ができてよかったです(個人的なMVPポイント)

また、こうして突発卓を企画してくださったイルハさん、本当にありがとうございました。現状、この日の卓が猫にとって今年最後の卓だったので、こうしてセッションの機会をいただけて嬉しい限りです。なお、KPからのお達しがなかったのでH&K USPは自宅に持ち帰ったので何卒よろしくお願いいたします!(駄目だったら後で連絡ください)そして、同卓予定だった方の体調が戻ったら、キャンペーンシナリオのKPも引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

 

2023年1月3日・4日「gift ―君と過ごした7日間―」にこいち様作

KP:ぴー/PL:猫/PC:草加隼人(ビジネスマン)

一言:――――生きている。生きていく。これからも。

2023年新年最初のセッションは、2022年5月に参加した「シンドウノマド」以来のタイマンセッションでした。全5章に及ぶキャンペーンシナリオを2日間で一気に踏破するという強行軍。KPのぴーさんには多大な負担をかけながら駆け抜けました。本当にありがとうございました!

今回の探索者は草加家長男こと、草加隼人さん。これまで幾つかのセッションを踏破して神話技能が増えなかったものの、密かに次男・三男よりも重い設定が付いている彼が、一週間にも及ぶ神話的事象に巻き込まれることになりました。

以下、セッション中のKPとの会話メモになります。ネタバレはありますが、本当にただの会話です。

*****

【お気に召さなかったようで】
KP「猫さん。好きな技能三つと言えば何ですか?」
猫「以前Twitterに貼ったのでリツイートしておきますね(《医学》・《聞き耳》・《マーシャルアーツ》だった)」
KP「……猫さん。もう一つ選んでもらっていいですか」
猫「ひどいよぉ!(無難に《目星》を選択)」

*****

【第0章が粛々と進行中】
KP「先に謝っておきます!」
猫「先に謝られてもどうしようもないんですよ!?」
KP「助けて猫さん」

*****

【第1章「Ark ―魂の行方―」状況説明中】
猫「浮遊感!?」
KP「浮遊感、ですかねぇ……」

*****

【クローゼットは開けるもの】
KP「開けますぅ??」
猫「開けちゃうーーーー!! ガチャッ(効果音を口で言う)」

*****

【肝心なところで技能を失敗する隼人さん】
草加 隼人:CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 5 > 決定的成功/スペシャ
猫「はいクリティカル」
KP「さっき出してくれ」

*****

【重要な情報(のはず)】
KP「『今回、彼岸と間違えて』……これ言っちゃっていいんか」
猫「KPーーーーー!?」

*****

【第2章「リビングデッドは月夜に嗤う」導入】
猫「(少女に)名前付けないと駄目ですか……」
猫「それなら『小鳥(ことり)』でお願いします。名字は当然草加です」

*****

【ゾンビを見て仲良く一時的狂気に】
KP「二人とも発狂しやがって(そして二人とも殺人癖を引く)」

*****

【「科学と魔術の融合」と聞いたら黙ってはいられない】
猫「いつから羽星市の隣に学園都市ができたんですか」
KP「ひょっとしたら学園都市の中に羽星市があるかも。学生(探索者)多いし」

*****

【お助けNPC草加家次男)とは】

猫「そういえばこいつそんな奴だったーーーー!!」
KP「(医学)90以上あるから成功すると思うやん……」
KP「ファンブル処理でSAN値チェックどうぞ(怜さんのSAN値が1減った)」

*****

【第3章「ワイズマンの悪夢」探索中】
草加 隼人:CCB<=75 コンピューター (1D100<=75) > 99 > 致命的失敗
猫「スマホーーー!!?」
KP「このセッション中は付かないですね」

*****

【悪夢は突然に】
KP「部屋を出ますか?」
猫「出ましょうか」
KP「急な眠気に襲われますね」
猫「急だなぁ!?」

*****

【極寒の中、水に潜るように頼まなければならない】
KP「《幸運》成功したら鍵が拾えます」
猫「成功しなかったら?」
KP「再チャレンジです」
猫「はぁ??(半ギレ)」
草加 隼人:CCB<=75 幸運 (1D100<=75) > 6 > スペシャ

*****

【呪文を唱え始める少女】
KP「(コストと)引き換えに、……召喚!」
猫「と言いながらルルブを出す音が聞こえる」

*****

【第4章「かみさまごっこ」冒頭部】
KP「ざっくりしたあらすじ要ります?」
猫「欲しいです」
KP「気がついたら!! 家が焼かれていたのである!!」

*****

【探索中の不慮の事故(2連続ファンブル)】

KP「紙に挟まれていたメモはビリビリになりました」
猫「普通に読めばよかった……」

*****

【間の悪い技能成功ってこういうこと】
KP「本当にどうでもいいところだけ……」
猫「悪かったなぁ!?」
KP「いやぁー、面白くなってきました」
猫「後でTwitterで晒しておきますね」

*****

【突然のSAN値チェック案件】
KP「それはそうとして、こうですね」
猫「『こうですね』じゃないですねーーー??」

*****

【第5章「GIFT ―君がくれたもの―」開始前】
猫「何となく予想は付いているんですよね」
KP「答えを探しに行きましょうか」

*****

【嫌な予感がした】
KP「集団自衛の募集コミュニティがあるらしいです」
猫「これ重要な情報ですねメモしておきます」

*****

【「○○○○実験記録」を見つけて】
猫「ここまで何やかんやでクトゥルフ用語言わなかったじゃん!? 何でここに来て出てくるの!? 馬鹿なの!?」
KP「笑わないようにしてたのに……」

*****

【もはやKPの方が懇願していた気がする】
KP「失敗すると困るので……」
猫「よし成功した」

*****

【確かに言ったがあれは嘘だ】
草加 隼人:CCB<=70 目星 (1D100<=70) > 92 > 失敗
KP「『(目星)70あれば成功する』って言ったじゃないですか!?」
猫「ごめんなさい……(笑)」
猫「笑いながら言うこっちゃないけど」

*****

【問題のシーン:その1】
猫「やっぱり『集団コミュニティ』大事じゃん!!!」

*****

【問題のシーン:その2】
NPC『焼けーーーーーっ!!(笑)』
猫「笑いながら焼くなぁ!!」
KP「他に(思い付いた)台詞がなくて笑っちゃった」

*****

【例の神話生物を前にして】

猫「っいよっっっしゃあ!!!」
KP「ここで(SAN値)10は削るつもりだったのに……」

*****

【この瞬間、失敗する気が全くしなかった】
KP「《ナビゲート》か《アイデア》の半分に成功で抜けられますね」
猫「(即座に成功して)はいどうなりますか」※数値は下の画像を参照

*****

【実は屋敷を出る前に包丁を持参した隼人さん】
猫「やりたくないんだけれどPLは」
猫「PCはやるけどさ」
猫「……ああ、駄目だ。何も言わずに撃ちます」

*****

【ようやく言えたね】
隼人『……ああ、認めるよ……! 楽しかった、……楽しかったよ』

*****

【最期の会話】
小鳥『眉間に皺寄せて、もったいない、ですね……』
小鳥『せっかく……笑えば、優しそうなのに……』
隼人『……そう言ってくれたのは、君で二人目だよ』

*****

こうして、セッションはEND-Aにて終了。隼人さんは、大切にしたかった人を目の前で看取ったのでした。これまで踏破したセッション内容を踏まえて考えたら、これ以外の選択肢が思い付きませんでした。そして、二度目だったから今度は泣かなかった隼人さん(もとい猫)です。これまた業が深い。

なお、最後の最後で小鳥ちゃんを止血するために《医学》を振ったらファンブルが出たので(上記画像参照)、間違いなく猫の出目と隼人さんの心情がシンクロしていました……。SAN値回復の報酬をもらう気にはなれず、代わりにKPの温情で《医学》が10上昇しました。隼人さんが医術の心得を少しでも会得しようとしたのは、今回の一件がきっかけであることは言うまでもないでしょう。

セッション終了直後は泣くことなく堪えられましたが、この気持ちをそのまま放置すると猫がどうにかなりそうだったので、KPを押し留めつつ約30分かけて速攻で後日譚を書き上げ、投げつけました。ちなみに、後日譚が書き上がるまで「生きている」という言葉を聞くと泣きそうになるくらいには辛かったです。

最近、セッション感想や短編を書くことで「探索者(PC)」としての気持ちと「猫(PL)」の感情を切り離せることに気づきました。そんなわけで、今後ともセッション感想は書き続けると思います。逆に、こうしないと探索者の気持ちが猫の中に残ったままになるので、リアルに影響が出る気がしてなりません。

最後に、KPのぴーさんに改めて感謝を申し上げます。新年というお忙しい中、こうして素晴らしいセッションの場を設けてくださり、本当にありがとうございました! 今年もどうぞよろしくお願いいたします!

*****

KPにはセッション後にお伝えしたことですが、備忘録として今回のNPCの少女に「草加小鳥(ことり)」と名付けた意図を書き記しておきます。

発想は、「Ark ―魂の行方―」のトレーラー画像に鳩の画像があったことです。

一時的に少女の身元引受人になった際、隼人さんはまだ少女との距離感を測りかねていました。むしろ、過去に巻き込まれたことを考えれば、隼人さんは自ら、少女と親密にならないように一歩引いて距離を取ろうとしていました。でも、困っている少女を見捨てることもできませんでした。クローゼットで蹲っていた子も、車に轢かれそうになっていた子も、結局は守ってしまうくらいには、彼は善人でした。

だから、自分は「小鳥」の「止まり木」になれるように。困っている時には休めるように少し肩を貸してあげて、いざとなったら自分で飛び立てる手助けをしようと心に決めた上で、彼女に名前を付けたのでした。

……まさか本当に小鳥が飛び立つとは思わなかったし、その上、自ら飛び立ったはずの小鳥を撃ち落とすことになるだなんて思わなかったので、随分と皮肉めいた名前を付けてしまったものです。でも、そういうことも含めて、今回のシナリオを「草加隼人」という探索者で踏破できてよかったと思います。

全てを抱えて生きることを決めた彼の行く末に、幸在らんことを。

 

2023年1月9日「忘レ形見」澄川ティー様作

KP:イルハ/PL:猫/PC:洋見大地(私立探偵)

一言:100点満点中120点のRPができました(なお、瞬間最大風速)

「HELLO HERO」生還者ことHO3の洋見君が、初めてのソロシナリオに出陣しました。これまで同卓した探索者に助けられてきた彼ですが、とある依頼を受けて、一人で山奥にある黒ヶ丘村に行くことになりました。

なお、これまで戦闘になると出目が死ぬことが多く、あまりにも心配だった猫は、前日に行った日光東照宮で御参りしてきたとか何とか。

今回、閉鎖された環境に行くにあたって、初対面の段階から警戒されないように自分の目的と職業は偽るべきだと考えた猫。KPの提案もあって「地域の伝統文化に興味のある、バードウォッチングに来た大学院生」という設定で村に赴きました。それにしても(KPの恣意的に)三上さんと設定が被るとは思っておらず、彼の話を聞いた直後に爆笑した猫でした。

それにしても、1日目は中の人ことPLの猫が終始云々唸っていました。情報がないので何が怪しくて何が信用できるのか分からないこともあって、進行を度々止めたり、お聞き苦しい場面が度々あったりして大変申し訳ありませんでした……。

猫が自分なりにNPC達の中から怪しい人物を推察する一方で、洋見君は序盤ほとんど《心理学》を振ろうとしない根からの善人でした。その《心理学》75は飾りか??

さらに、1日目後半では「正直に言ったら詰むよなぁ……でもここで言わないと話が進まないし、何より洋見君が黙ったままでいるとは思えない……ぐぬぬぬぬ……PLは止めておいた方がいいと思うんだよなぁーーー!?」と心の中での長い葛藤を経て、某NPC(=後に黒幕だと判明するNPC)に目的と職業を明かしました。我ながらアゾられても文句が言えない、KPの温情がなければ即死レベルの失態です。PLとして、止めなければならないところではきちんとPCを制止しようと改めて決意した瞬間でした(でもきっとまたやる)

一方で、何やら謎多き少女との会話はとても楽しかったです。何をして遊ぶのか思いつかなかったからと言って(出発前、村に民宿があると思わずに)持参したキャンプ道具を広げてホットミルクを作るのはどうかと思いましたが。ええ。

2日目の朝、一つの事件が発生したことをきっかけに、本格的に調査に乗り出した洋見君。ところどころ彼の人の良さが出つつも、情報収集を進めていきました。ちなみに、探索途中に初期値ファンブルでドイツ語が読めなかったものの、咄嗟にそれらを記録に残したことが今回の探索でのMVPです。

そして2日目中盤、とある手帳を見つけたことと、その時隠れながら聞いたNPC達の会話で、今回誰と相対するべきなのか、洋見君としてもきちんと見定めることができました。

さて、少女との屋台巡りは、村の規模と雰囲気に合わせて遊びました。屋台の定番ことロシアンたこ焼きを食べたり、りんご飴で口の周りをベタベタ汚したり、とても楽しく過ごしました。それにしても、輪投げをしたら少女の《投擲》が2回もファンブルして洋見君に飛んできたのは何故なのか。

この時、KPに少しだけ無理を言って、屋台で買った(正確には洋見君のセンスがなかったため少女が自ら選んだ)簪を(「あなたを守る」という洋見君なりの決意を込めて)挿してあげました。どうしてもやりたかったことだったので、KPには感謝しかありません。提案前、「はぁぁーーー?? ええええ私今からこんなこと提案するのぉ!?」と謎の叫び声を上げた猫ですが、思いついた以上は仕方ないのです。なお、この時「似合ってるって言え」という(KP曰く)彼女の裏の顔が窺えるコメントを頂けました。

そして、2日目夜。目の前に広がる衝撃的な光景。突然現れる神話生物。それらを前に、三上さんと共に撤退を余儀なくされます。

猫「『必ず、必ず助けに来るから!』と言い残します」
KP「格好いいなこいつ」

3日目の朝に少女と会った洋見君は、彼女がこれまで内に秘めていた心の闇を垣間見ることになりました。返事に窮した場面もあったものの、既に彼の覚悟は決まっていました。

洋見『だって、お前、笑ってないだろ』
少女『復讐する人は笑っていちゃいけないんだよ』
洋見『そんなこと、お父さんもお母さんも教えてないだろ』
洋見『……俺は、お前を助けるよ』

RP終了直後に「これは100点満点中120点」と猫が宣言するくらい、洋見君だからこその切り返しができたと自負しているのですが! メモがほとんど残っていません!! 畜生!! RPに集中するとメモが取れない弊害がこんなところに……本当はもっといろいろ言っていたのですが全部吹っ飛びました。これぞ最大瞬間風速……(セッション終了後にこの場面での説得はシナリオ進行上不可能だったと知って衝撃を受けた猫である)

その後、探索していなかった箇所を幾つか調べ、儀式を邪魔できる手段を明らかにしつつ、再度少女ときちんと話をすることになるのでした。

少女『洋見君……私、どうすればいいの』
少女『どうやって生きていけばいいのか、分からないよ』
少女『……投げ出しても、いいのかな』
少女『ここから出たい。普通に生きてみたい』
猫「……話す前にジャケット脱いで着せます。寒いと思うので」
少女『洋見君……?』
洋見『ちゃんと、言えたな(頭を撫でる)』
洋見『言っただろ。笑えてないって』
洋見『俺は、天宮加奈も黒崎カナも、両方助けたいんだから』
洋見『……いいよ。それがカナの願いなら、叶えてやるよ』

前回のRPのメモを取れなかった反省を生かして、この時はそれなりにメモを取れました。よくやった自分。これはRP含めて80点。

少女や三上さんと共に、襲いかかる障害に立ち向かう洋見君。もちろん何度も戦闘技能を振りましたが、体感7〜8割くらいは成功するし、ダメージ判定も平均以上の数値を出すし、洋見君とは思えないほどの出目の良さでした。途中で倒れてしまった三上さんですが、出目が上振れていて非常に助かりました。この戦闘で競り勝てたのは間違いなく三上さんのお陰です。

終盤、土砂崩れに巻き込まれた彼らがどうなったのか、決定的な描写を聞くまで固唾を呑んで見守っていた猫ですが、そのまま最後のRPをすることになりました。

洋見『俺は、洋見大地っていうんだ。初めまして』
少女『はじめまして……?』
洋見『うん。君のことは知ってるとも言えるし、知らないといえば知らないから』
少女『……実はね、誰も会いに来てくれないから寂しかったんだ』
少女『だから、また会いに来てくれると嬉しいな。これから、たくさんお話しようね』
洋見『……もちろん。時間はあるんだ。これからゆっくり話をすればいいさ』

そう答えた洋見君の心中は、猫のみぞ知る(詳細は下記伏せったーにて)

こうしてセッションは無事に終了! 猫は大分グダグダしましたが、結局のところ洋見君の人の良さと能力値の高さに助けられたセッションとなりました。

KPにおかれましては昼前から夕方、感想会と称して夜までお時間いただきました。本当にありがとうございました! 某シナリオの影響で「続編」という言葉に強い忌避感のある猫ですが、ぜひとも参加したく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年5月29日~2023年4月30日「GOODnightSTORY」植木蜂様(語部茶屋)作

KP:イルハ/PL:ツキナミ・えみりぃ・猫/PC:縁茈(HO1)・音琴(HO2)・契(HO3)

※第1話「黄昏へ謳う余興曲」2022年5月29日・6月26日・7月24日
 第2話「夕焼け色の前奏曲」8月17日・8月18日・8月19日
 第3話「蒼穹に届かぬ小夜曲」10月23日
 第4話「時化空に屠る譚詩曲」11月26日・2023年1月28日
 第5話「宵闇と踊る狂想曲」2月12日
 第6話「Iに終楽章は飾れない」4月29日・4月30日

一言:本来交わるはずのなかった出遇いに、限りない感謝を。

「HELLO HERO」を駆け抜けた先に待っていたのは、新たなキャンペーンシナリオ。KPとPLを入れ替え、改めて全6話のキャンペーンシナリオに身を動じました。こちらも約一年かけて駆け抜けました。猫は前回の「HELLO HERO」に引き続いてHO3を握り、契君と共にセッションに臨みました。

以下、各セッション後に書いた感想をふせったーでまとめた一覧になります。毎回よくもまあ記録しているなぁと我ながら感心します。

●第1話「黄昏へ謳う余興曲」
https://fusetter.com/tw/caH7QdpL
https://fusetter.com/tw/4qTWPIUJ
https://fusetter.com/tw/Jp1eTrp6

●第2話「夕焼け色の前奏曲
https://fusetter.com/tw/wDbdvVcf

●第3話「蒼穹に届かぬ小夜曲」
https://fusetter.com/tw/RsxvpVnZ

●第4話「時化空に屠る譚詩曲」
https://fusetter.com/tw/RPatJtGD
https://fusetter.com/tw/NY7hEnSF

●第5話「宵闇と踊る狂想曲」
https://fusetter.com/tw/hitrgOLD

●第6話「Iに終楽章は飾れない」
https://fusetter.com/tw/MS1DXWwN

こうして、苦節約一年かかったキャンペーンシナリオは「NORMAL END:さよなら、遇いした物語」にて終了しました。KPのイルハさん、同卓してくださったPLのツキナミさん、えみりぃさん、そして作者の植木蜂様、本当にありがとうございました!!

HO1の縁茈君。実は、今回の「GOODnightSTORY」の登場人物中でもトップクラスに好きなキャラクターでした。様々な場面でどう動くかツキナミさんは迷っていたと思いますが、御父様とのぎこちない交流や、おじさんとの何気ない会話は正直端から見ていてとても微笑ましかったです。携帯電話を紛失する度にどうやって確保しようか悩んでいるのも好きでした。なお、音楽系技能の方向性が契君と被ったのは全くの偶然。どうかH世界でも元気に生きてほしいです。あちらの世界の契君とも仲良くしてあげてください。

HO2の音琴ちゃん。セッション中に思ったことをズバッと言い切る点が好きでした。天才少女というHO名に恥じない高い技能値と安定したダイスの出目、えみりぃさんの冴え渡る推理がRPに存分に反映されていました。特に、第3話での功績は大きい。契君と古鷹先輩を当たり前のように組ませようとする点は美味しかったです。その都合上、必然的に縁茈君と絡むことが多くなり、結果的に2人の掛け合いは非常に楽しかったです。
ふせったーにも書きましたが、結果的に彼女には会わせる顔がない猫です。全体的にHO2が救われない形になってしまったことが、猫にとっての心残りの一つです。

そして、HO3の契君。初めはキャラクターが掴みきれず、RPには結構苦戦しました。何故第1話の時点で古鷹先輩をデートに誘ったのか、未だによく分かりませんし、何度彼女とのスチルを自作したかも分かりません。ただ、そのおかげで彼女の存在は契君にとって非常に大きなものになりました。
また、第3話終了後に(個人で勝手に)作成した歌詞と、第4話の個別導入の情報で、大分契君のRPがしやすくなりました。ただ、第4話の個別導入で鈍器で頭をぶん殴られたような衝撃を受けて、茫然自失の状態を数ヶ月送ることになったんですが……。
久しぶりに立ち絵を自作したことや、個人的に感情移入しやすい子だったこともあって、契君に対する思い入れは深いです。叶うことなら、もっと対話したかったなぁ……。契君は奥手だったので、言いたかったことはたくさんあったのですが、それをなかなか表には出せませんでした。「一匹狼」とは一体何だったのか。猫は未だに自身のHO名に困惑しています。

ようやく傷が癒え始めてきたので、セッション感想を書くにあたってシナリオ集と設定資料集を掻い摘んで読んだのですが、「私、このシナリオのこと2割くらいしか知らねぇ!!!」という気持ちを味わったことをご報告いたします。こうして文章を読んでいると、濃密な世界観を楽しく駆け抜けたことを思い出して感慨深くなります。また、キャラクターに隠された設定や意外な一面を見る度に「スチル回収のためにあと3周はしないといけないのでは……!?」と強く思ったとか何とか。グッストRTAお待ちしています(そんなものはない)

PLのツキナミさん、えみりぃさんには何度も助けられながら、楽しい時間を共有することができました。相変わらずの絶叫猫でしたが、ご一緒できて光栄でした。猫がいることで少しでも楽しいなぁと思ってもらえたなら幸いです。

KPのイルハさんにも改めて感謝申し上げます。裏で作者様と連絡を取り合い、進行の確認をしてくださったとのこと、本当にありがとうございました。それもこれもPCが何故か全員音楽系技能を取得していて、軽音同好会を立ち上げようとしたことが原因なのですが、それも含めて非常に面白いRPをさせていただきました。

そして、作者の植木蜂様。セッション報告ツイートはもちろんのこと、猫の体調回復ツイートにまでいいねを下さったり、気がつけば相互フォローになっていたりと、前作時より交流が深まったと勝手に思っています。今回も素晴らしいシナリオをありがとうございました。密かに「虚像輪廻」も購入して手元に届いています。次のKPは私かもしれません……意を決して封を開けたいと思います。

最後に、契君のキャラクターシートに密かに付け加えた言葉を載せておきます。

*****

多くのものが奪われて、多くのものを失った。自分が気づかないうちに手から滑り落ちていて、どうしようもない喪失感を味わった。初めて「一緒にいたい」と思っていたはずの友人達も、今はもうここにはいない。
それでも、戻りつつある日常の中で、俺はこうして生きている。隣にいる古鷹先輩の手を握り、これ以上離さないようにしながら。
届かないことはわかっている。でも、俺は気がつけば歌を作っていた。本当は一緒に奏でたかった、俺達にしか響かせられなかったはずのセッションを夢見ながら。
そうして完成した曲の題名は、「星降る夜に」……あの時、本来交わるはずのなかった友人達との出遇いを、これからも忘れないように。

 

2023年5月27日・6月5日「トロンプルイユの残影論」

KP:宮澤輝/PL:猫・イルハ・えみりぃ・トト丸/PC:浦羽草佑・美凪儺穣・有馬渚・室田修之(全員刑事探索者)

一言:テーマ性溢れた良質シナリオ+安定したRP=素晴らしいセッション

刑事PCとして事件解決を図るシナリオに参加することになりました。「職業:刑事」は設定上非常に好きなのですが、悲しいことに猫は過去に刑事探索者を4人中3人ロストさせている(なお、内1人は復活した)ため、今回の探索者は心機一転、5人目の刑事探索者で頑張ることにしました。そうして作成したのが浦羽君。「刑事探索者で戦闘技能を高めに取ると碌なことにならない」と身を以て知っているので、犯罪心理捜査に特化した子にしました。ちなみに今年5月上旬、熱に魘されている中でこの名前を思い付きました。結構気に入っています。

こうして始まったセッション。連続殺人事件の捜査のために召集された探索者達は、2人1組でペアになって情報を集めていきます。序盤から謎が多く、幾つかの不審点や気になる情報を集めながらも事件解決に向けて奔走しました。途中、出てきた情報を一生懸命メモに取っていたのですが、それが少しだけ捜査の役に立ったのが個人的には嬉しいポイントでした。

今回のシナリオは、珍しく頭を巡らせながら進めていたのですが、終盤の少し前に至るまで猫の頭では展開を予想できず、非常に楽しく参加させていただきました。犯人の意図だけは序盤から何となく理解できていたのですが、事件に隠されたクトゥルフ神話との絡みが理解できず……徐々に全貌が浮き彫りになる過程は特に楽しかったです。これまでに経験したシナリオとはまた違ったテイストだったように思います。とても好きです。

以下、セッション中に猫が取ったメモの一部から面白かったと思う部分を抜粋しました。

*****

【容疑者のイラストを見たプレイヤーの反応】
トト丸「年食って目付きの悪いワカメ(=某作品の登場人物)だと思った」
猫「同じことを思った」
???「ワカメちゃんこんなんだっけ」

*****

【当然の反応】
美凪儺穣:CCB<=74【目星】(1D100<=74) > 1 > 決定的成功/スペシャ
浦羽草佑:CCB<=70【目星】(1D100<=70) > 15 > 成功
有馬渚:CCB<=80【目星】(1D100<=80) > 1 > 決定的成功/スペシャ
???「何でこいつら1クリしか出さないの!?」

*****

NPCが何度もタイミング良くフェードインするので】
猫「アーイデア! はーんぶん!」
???「(NPCに)盗聴されているんじゃない?」

*****

【情報を整理している合間のやり取り】
NPC『……俺達、何してるんですかね』
NPC『何で、自殺者のことまで俺達が守らなきゃいけないんかね』
浦羽『……決まっているじゃないですか。命に貴賤がないからです』

*****

【今日の猫は一味違う】
???「ファーンブル、ファーンブル!」
浦羽草佑:CCB<=70【目星】(1D100<=70) > 3 > 決定的成功/スペシャ
猫「はいクリティカルーー」

*****

【煽り文句として非常に有効な一言】
室田『あなたは(自分に)価値がないと動けない人間なんですね』

*****

【四者いれば四通りの信念がある】
室田『英雄って、英雄になろうとした時点で失格なんですよ』
美凪(雑談)『もういいか』
美凪(雑談)『彼女にも忘れてもらおう』
美凪(雑談)『姉を忘れた彼女はどういった反応を取るのか』
浦和『人は忘れる生き物です。覚えられているのは、ごく僅かでしかない。お姉さんも、あなたも、僕達も……人々の記憶には残らないでしょう』
有馬『人の名前はなかなか残らないものです』
有馬『……自首しましょう』

*****

【戦闘時、なぜかダメージソースになる浦羽君(なおDB±0)】
浦羽草佑:CCB<=50 こぶし(警棒) (1D100<=50) > 4 > 決定的成功/スペシャ
浦羽草佑:2D6 こぶしダメージ (2D6) > 11[5,6] > 11
浦和『僕、こういう立ち回りをするようなタイプじゃないんだけどなぁ!?』

*****

【《記憶を曇らせる》を所持している美凪さん】
イルハ「黒幕NPCから姉の記憶を奪いたいです」
猫「あぁ……(黒幕NPCを)助けられない……」

*****

今回のセッションでは、それぞれのキャラクター性が非常に際立っていました。

以前同卓したこともありましたが、相変わらず自分の欲求に忠実な美凪さん。他の人よりも役職が高いが故に高圧的な態度でありながら正義を貫く室田さん。そんな室田さんとの絡みにも動じず、自分の在り方を変えない有馬さん。三者共に、非常にいいキャラクターをしていました。

そして、今回の一件を機に、浦羽君自身の価値観に何か変化は訪れるのでしょうか。今後の彼の活躍に、猫は期待したいと思います。

最後になりましたが、今回のKPの宮澤さん、本当にありがとうございました。途中ではちゃめちゃしていたプレイヤー達を丁寧な進行でまとめてくださいました。いろいろとご迷惑をおかけして申し訳ありません。そればかりか、猫が途中で厳しい物言いをしてしまった場面もありました。同卓してくださった皆様に置かれましては、併せてお詫び申し上げます。これに懲りず、今後とも同卓してくださることを切に願います。

 

2023年6月23日・24日・29日「忘レ形見after」澄川ティー(はんぶんかみさま娘)様作

KP:イルハ/PL:猫/PC:洋見大地(私立探偵)

一言:羞恥心を堪えた先に待つものとは。

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今年1月に踏破した「忘レ形見」の続編があると聞いて苦節半年弱。「続編」という響きに若干の不安を抱きつつもイルハさんに頼み、遂に念願叶って行って参りました。

なお、この半年弱の間に「どうか、■■■■■■■■■■■。」のKPCを経験し、シナリオ内でも1年が経過して一回り成長した洋見君。この機会に、おぐらさんに描いていただいた全身立ち絵に新調しました。格好良すぎて最高です。これが神絵師の力か……。

そんなわけで、前作シナリオが終了してから1年が経とうとした頃、とある少女から母親探しの依頼を受けた洋見君は、様々な思惑が渦巻く茅吹町を訪ねることになりました。

以下、セッションの内容のまとめとなります。今作及び前作のネタバレを含みますので閲覧注意です。

*****

【導入のあらすじを聞きながら思ったこと】
洋見『(……「助ける」って、難しいんだな)』

*****

【依頼料として、紙鶴ちゃんから棒付きキャンディーをもらった】
洋見『まぁ、前金はこれでいいか』
KP「軽いなぁ」
猫「こいつは軽いよ」

*****

【お祭りパート終了時の一言】
猫「今回のシナリオここまででよくない???」

*****

【難易度は高い】
KP「洋見君てさ……頑張っている男の子って良いと思います」
猫「どうしたんすか急に」
KP「どうすれば(洋見君の)心折れるかなって」

*****

【神話的事象についての見解】
猫「(呪文や人智を超えた存在について)ハロヒ(=『HELLO HERO』)で大体説明できてしまうからなぁ……」

*****

【役場から茅吹町に関する史料が盗まれていた件を聞いて一言】
猫「とりあえず司波のせいにするから(決めつけ)」

*****

【ゆびきりげんまんをしました】
加奈『紙鶴ちゃんの力になってあげるって、約束してくれる?』
洋見『当たり前だろ。俺は探偵だぞ』

*****

【何が原因かまだ分からない時点での一言】
猫「大体司波のせいじゃん(決めつけ)」

*****

【「何と呼べばいいか」と加奈ちゃんに尋ねられて】
加奈『……おじさん?』
洋見『そう言いやすいならそれでもいいよ。加奈の呼びやすい言い方でいいから』
加奈『じゃあ……洋見、お兄さん、で』
洋見『わかった。……ちょっと不安なこともあるかもしれないけれど、俺がちゃんと加奈を守るから』

*****

【《鍵開け》はできないけれど】
北里『鍵開けできないなら、探偵って何する職業なのぉ?』
洋見『探偵は、依頼を叶えるのが仕事なので』

*****

【どうせ碌なものではない(中身はまだ見てない)】
KP「リュックに入れていた(役場から持ち出された)資料が落ちて、彼女がそれを不思議そうに見ています」
KP「手帳だけは手元にありますね」
猫「手帳こそ見せるべきなのでは?」

*****

【「妖精さん」として提示された選択肢】
猫「絶妙〜〜〜に噛み合わないんだけど……っ!」
KP「あなたじゃないから……」

*****

【口にはしないけれど、洋見君がその時思ったことを書かせてほしいとKPにお願いしました】
洋見『(…………ごめん)』
洋見『加奈のためにだなんて言っておいて、最後の最後で、この決断は加奈の気持ちを裏切ることになるかもしれない)』
洋見『(でも、「俺」は加奈に記憶を取り戻してほしい)』
洋見『(どんなに辛くても、悲しくても、ここまで繋いでくれた人の想いを受け止めて……生きてほしいんだ)』
猫「ということらしいです」
KP「溜め息しか出ねえよ」

*****

【このRPだけはメモを取る余裕がなくて録音しました】
加奈『ずっと、私の側にいて。ここにいて』
洋見『……言われなくてもここにいるだろ。一年間待ってたんだからさ。……おかえり』

*****

【猫の二大探偵探索者に関するKPの所感】
KP「洋見君はずっとサイリウム振っときたいけど、葵君は後ろから蹴飛ばしたい」
猫「メモったので後で晒します」

*****

【装甲付与+戦闘技能上昇の呪文を唱えてくれた加奈ちゃん】
猫「《肉体の保護》だーーーーー!!!」
KP「《肉体の保護》と似て非なるものですね」
洋見『……え、ええ、恐っ……怒らせないようにしよ……(12d6→50の装甲付与)』

*****

【戦闘開始前】
洋見『ここで帰るようならここまで来てねえんだよ。……紙鶴ちゃんを返せ』

*****

【戦闘自体は上手くいったが相変わらずファンブルもしている洋見君】
猫「通常(の戦闘技能の数値)なら失敗してるよ!?」
洋見『普通の人間ならもう死んでるぞ!?(装甲が26削られた)』

*****

【黒幕はきちんとぶん殴っておきたい主義】
KP「2人(加奈ちゃんと司波)の間に割り込みますか?」
猫「割り込む時に司波蹴り飛ばせる?」
KP「ちゃんとHP残してね」
猫「じゃあ《キック》だけにします」
洋見 大地 : CCB<=70+30 キック (1D100<=100) > 9 > スペシャ
洋見 大地 : 1D6+1D6 キックダメージ (1D6+1D6) > 4[4]+6[6] > 10
猫「成人男性ならギリギリ死んでない、はず! セーフ!!」

*****

【司波が振り翳した日本刀への処理】
洋見 大地 : 1D6+1D6 MAダメージ (1D6+1D6) > 1[1]+2[2] > 3
猫「日本刀受け止めますねぇ!?(ダメージ値が足りなくて折れなかったので真剣白刃取りをするしかなかった)」
KP「いっそ折れよ」
KP「洋見君は真剣白刃取りだけど、多分あいつ(=水子胎)なら自分の体で受け止めてるな」

*****

【今回のセッション、最後の会話】
加奈『……ねえ、洋見さんのこと、何て呼べばいいかな』
洋見『何て呼んでいいかなんて、決まってるだろ』
洋見『加奈の好きに呼んでいいよ』

*****

こうして、今回も何とか無事生還した洋見君でした。ああも見事に啖呵を切った以上、加奈ちゃんの側にいてあげてほしいものです。引き取って養子にするなら今だぞ洋見!!

途中で洋見君の心は折れなかったものの、猫の精神が耐え切れませんでした。その都度ふせったーを書いて心の平穏を保とうとしたとか何とか。危ない危ない。
※獣に襲われた後の独白/https://fusetter.com/tw/hBeXr3f5
※加奈が目を覚ました後の話/https://fusetter.com/tw/9MrQs49o

猫が敵意剥き出しだったこともありますが、今回は序盤から洋見君も司波のことをあまり信用していませんでした。仮にも身元を預かっている少女がカップ麺のみで生活している……だけならまだしも、自炊という活動そのものを理解していないだなんて信用できるわけないんだよなぁ……。

それにしても、一番高い技能値があるにも関わらず、洋見君が自発的に《心理学》を振らないので、KPと共にヤキモキしていました。彼は恐らく信用できる人間か否かを直感で判断しているのだと思います(今回は大体当たっていた模様)

謎のファンブル祭に襲われて序盤から何度も治療を受けて北里先生を信頼していたこと、黒幕の行動を一緒に観察して竹田君を味方として引き入れられたことなど、中盤でNPCを頼れたのは大きかったです。逆に言えば、洋見君は人に助けられて、人に支えられて動ける人間なのかもしれません。

KPのイルハさんにおかれましては、前述のとおり続編を回してくださったこと、改めてお礼申し上げます。また、猫の脳内で浮かんだ洋見君の台詞を言うのがあまりにも恥ずかしくて悶絶し、度々セッションを止めてしまったこともお詫び申し上げます。猫はこれでも頑張ったので許してください……。なお、例の場面で録音したデータは消去済ですので悪しからず。

また、セッション終了後、ちょっとした「会話」をDMにて送りましたが、見事な返答をいただきました。本当にありがとうございます。猫はこれでまたしばらく生きられます。

またの機会がありましたら、洋見君の今後も見守ってあげてください。よろしくお願いいたします。

 

2023年7月3日「異説・狂人日記」文町様作

KP:のれん/PL:猫/PC:草加悟(精神科医

一言:正気と狂気の境界線はどこからなのか。

久方ぶりにのれんさんとのセッション、その上、大正クトゥルフ神話TRPGに参加できるとあって、非常に楽しみにしていました。何故かのれんさんから「第6版の師匠」と囃し立てられた結果、聞き専が3人も集まって緊張したとか何とか。

今回の舞台は大正12年。探索者の職業として「精神科医」を指定されていたので、草加家の先祖として兄貴を新規作成して連れて行きました(弟は以前、別のシナリオに参加した時に作成済)。KPから患者との接し方を尋ねられた際に「患者の話を懇切丁寧に聴く人」と答えたのは、もはや草加家医者の宿命か何かなのか……? なお、事前に少しだけ日本の精神療法に関する歴史に関するネットの記事を読んで参加したら予習の成果が出てきたので良かったです。何事も知識は大事。

元患者の十三さんからの手紙を受け取ってから、どのように「草加悟」というキャラクターを動かせばいいのか、じっくり考えながらRPさせてもらいました。悟さんの行動指針を測りつつ、NPCの話を聞きながらゆっくり会話することができたと思っています。
一方、KPはそんな悟さんの言葉をじっくり待って、対話に協力してくださいました。本当に有り難いことです。また、緊張するタイミングでココフォリアの音楽が一瞬途切れるのがとても良い表現方法でした。ぜひとも参考にしたいと思います。

以下、セッション中の会話を一部まとめました。ネタバレを含みますので閲覧注意です。

*****

精神科医としての教示】
???『意思疎通のできない人間は、人間だと呼べるのでしょうか』
悟『……要は、自分が相手をどのように認識するかです。私は十三さんのことを人間だと思っています』

*****

【嫌な予感がしたから】
十三『先生、さよなら』
悟『……「また」、来ますからね』

*****

NPCとポーカーをすることにした結果】
草加 悟:CCB<=55 幸運 (1D100<=55) > 1 > 決定的成功/スペシャ
猫「ほら有り金全部出してください」
KP「つっよ」
猫「負ける気がしなかったなぁ~~~~~」
聞き専「(ファイブカードだ)」
聞き専「(もしくはロイヤルストレートフレッシュだわ)」

*****

【給仕の言葉に静かな怒りをぶつける悟さん】
悟『……失礼ですが、相手を侮辱する言葉を使うのは止めたほうがよろしいかと』

*****

【謎の男との会話にて】
悟『それはわかりません。だから、答えを探しに来ました』

*****

【どうしてもこれだけは言いたかった】
悟『……覚えておいてください』
悟『あなたたちのように生存本能ではなく、強制されたからといって食べるのではないということを』

*****

こうして、セッションはEND-Aにて終了しました。良好で濃密な4時間を体験することができました。のれんさん、この度は本当にありがとうございました! 

今回のシナリオの裏側でさまざまな神話事象が絡んでいることを承知している猫としては、終盤で兄弟の部屋を覗くのか、十三さんの遺骨を食べるのか何度も迷いました。ところが、悟さんは自身の在り方を貫くと共に、十三さんの遺志を果たしたいと思っていたので全く迷いませんでした。子孫にいろいろと迷惑をかけたかもしれませんが、致し方なしということで許していただければと思います(主に葵君の方を見ながら)

 

2023年7月6日・7月7日「5W1H」品口凸凹様作

KP:イルハ/PL:猫・トト丸/PC:草加葵・霧原かすみ(両方私立探偵)

一言:草加探偵事務所コンビ、本格始動。

Twitter上で「猫は霧原ちゃんと葵君のコンビに激重感情を抱えているのでいつかまたセッションに行ってください」と呟いたところ、KPから「やめろと言うまでシナリオが続くぞ」と囁かれてこのシナリオを提示されました。お誘いいただき、本当にありがとうございます。実はコミケのお遣いでこのシナリオ本を購入したことがあった猫。相当に分厚いシナリオだと知っていた上で、意を決してセッションに臨みました。

なお、KPレスシナリオ2本、KPC役シナリオ3本を踏破してはいますが、葵君にとっては累計30回目のシナリオ参加。さすがに巻き込まれすぎでは??

以下、セッション中の会話をまとめました。終盤の交渉RPをどうしても載せたかったので途中から録音してすみませんでした(事後報告)もちろん、ブログ記事投稿直前に音源データは削除したことをご報告いたします。上記の理由から、当然の如くシナリオのネタバレを多分に含むので閲覧注意です。

*****

草加探偵事務所の休日】
葵『今日はたまの休日なんだから俺に付き合うこともないだろ』
霧原『何言ってるんですか。休日だから好きにしてるだけですよ』

*****

【猫を撮影するNPCを倒れていると勘違いする葵君】
草加 葵 : CCB<=38 聞き耳 (1D100<=38) > 96 > 致命的失敗
草加 葵 : CCB<=65/2 回避 (1D100<=32) > 64 > 失敗
トト丸「早いなぁーーー」
猫「あーーーーっ! 絶好調ーーーー!!」

*****

【解釈不一致も甚だしい】
KP「B1の大判写真パネルに、満面の笑みを浮かべた葵君の写真が飾られています」
トト丸「満面の笑みの葵君!?」
猫「あめちゃんの前でも早々しないし撮られた覚えもないよなぁ!?」
霧原『ねえこの写真のデータってある!?』
MPC『多分自宅のパソコンになら……?』
葵『絶っっっ対に渡すな。誰にもやるんじゃない』

*****

【謎の印が刻まれている封筒が投函されている】
PL達「嫌だーーー! 開けたくないよーーー!!」

*****

【二人が滞在しているマンスリーマンションの場所をNPCに伝える】
KP「(霧原と葵の)愛の巣の場所教えてもらうわ」
猫「そういう関係じゃないから」
トト丸「PLPC共々否定させてもらうわ」

*****

【《芸術(TVゲーム)》爆誕
霧原 かすみ : 1d100 (1D100) > 99
草加 葵 : 1d100 (1D100) > 3
???? : 2d100 (2D100) > 77[30,47] > 77
猫「葵君ってゲーム好きなんですよね(ドヤァ)」

*****

草加家の交渉系技能はry】
葵『以前から教授の研究内容に興味がありまして、ぜひお話を伺いたいのですが』
草加 葵 : CCB<=89 言いくるめ (1D100<=89) > 100 > 致命的失敗
猫「何でだよ!!!」

*****

【突然NPCが目の前から消失】
草加 葵 : CCB<=28 SANチェック (1D100<=28) > 1 > 決定的成功/スペシャ
霧原 かすみ : CCB<=44 【SANチェック】 (1D100<=44) > 5 > 決定的成功/スペシャ
KP「あのさあ、こいつら! NPC消えても何も思わないのか!?」
霧原『もう既にいろいろ起こってますし』
葵『むしろ、これで遠慮なく家捜しできるな』
KP「こいつらあああ」

*****

【衝撃の展開】
草加 葵 : CCB<=60 運転(バイク) (1D100<=60) > 11 > スペシャ
KP「背後からの(バイクの)突撃をギリギリで避けられます」
KP「相手はヘルメットを被っていて顔は見えません」
KP「では、ここからチェイスを始めます」
猫「は???」

*****

【《目星》クリティカルで分かった情報】
KP「相手の口元が動いていますね」
KP「あなたには分かりますね。これは《萎縮》(の呪文)ですね」
猫「はーーーーー??? 分かったけれどKPお前絶対許さないからなぁ!!?」

*****

【相手のバイクを横転させて辛うじて詠唱を阻止した後】
KP「ヘルメットが外れて『草加葵』の顔が見えますね」
KP「何も言わずそのまま襲いかかってきます」
葵『……まあ、「俺」だったらそうするよな』

*****

【躊躇うことなく「自分」に止めを刺した葵君】
KP「自分の命なんだと思ってるんだよ」
猫「え、軽いよ?」
KP「そうだった」

*****

【ショットガン装備の「霧原かすみ」を前に機転を利かすPL】
トト丸「(ショットガンを)撃つって宣言したよな」
トト丸「(3ラウンド目なら)弾はもう出てこないはずだ。(霧原が所持している)ショットガン装弾数2なんだよ」

*****

【とある情報を得た後の一言】
葵『……子どもにこんなもの読ませるんじゃねえよ』
霧原『まあ、精神的に追い詰められているんじゃ仕方ないですね』

*****

【提示された三つの選択肢】
霧原『所長は③を選ぶんじゃないんですか?』
葵『奇遇だな霧原。お前も③だろ』
霧原『だって、所長なら見捨てられないでしょう?』
葵『見捨てたくはないが……今の俺が死ぬわけにはいかないからな』

*****

【願いを告げられた以上】
葵『後は探偵お得意の交渉術ってことだ。行くぞ』
霧原『……最後に聞いておきますね。お姉さんに伝えたいことはありますか?』
KP「メールは届かないですね」
霧原『分かりました。じゃあ、行ってきますね』
葵『……任された以上果たすのが探偵だ。任せとけ』

*****

【それぞれの探偵が思うこと】
霧原『私はある依頼の時、自分の才能と考えを過信して、一つ大きな間違いをしてしまった。その結果、助けるはずの人間は目の前で化け物に変わり、私は死ぬのが怖くなって、助けるべきはずの人達を殴り殺したんだ。そして、さらには他の大切な人までも奪ってしまった。我ながら、随分とひどい失敗だったと思うよ』
霧原『確かに、君に比べれば人数は少ないと思う。けれど、私はあの一瞬の選択で多くの者を不幸にした。その直後は自分で死んでしまいたかったし、そうする勇気もなかった』
霧原『でも、その後も探偵を続けてきてね、私なりの償いとして「一人でも多くの人を幸せにしよう」と思ったんだ。随分と自己満足の償いとしてね』
霧原『だから、私は君の行動に対して口出しする権利はないんだ。ただ、その上で身勝手かもしれないけれど、あなたには幸せになってほしい。そう思ったからここに来たんだよ。そして、その幸せのために、あなたに目を覚まして、現実と向き合ってほしいとね。だから、一緒に現実に戻らないかい?』
葵『(溜め息)この馬鹿に言いたいこと全部言われたんだけど』
葵『まあ、……ということだ。別に、俺達は帰ろうと思えば帰れたんだろうけど……でもまずは、救える奴がいるなら救うだろ』
葵『こいつも言ったように、自己満足でいい。確かに、お前は罪を犯したのかもしれない。でも、その罪の償い方の形は人それぞれで、傲慢で、曖昧だ。その中で生きてほしいって奴がいるなら、生きるべきだ。まぁ、少なくともここに二人いるわけなんだが』
葵『お前はどうしたいんだ。このままここにいて、誰も見ていない罪の償いをするか。それとも、生きてほしいって言う奴の言葉にちゃんと答えて向き合う勇気があるのか』

*****

NPCからの依頼】
???『……じゃあ、私のことを救ってくれますか?』
霧原『ああ。それはもちろん。ただし、救い方はこちらのやり方でやらせてもらうけれどね』
葵『……だそうだ。こいつ一度言ったら曲げないから怖いぞ?』

*****

【失敗するビジョンは見えなかった】
???『夢から覚めるには、もう一度あの出来事を繰り返さないといけないからね』
猫「その言葉に嘘がないかどうか、念のため《心理学》を」
KP「いいの? 俺に《心理学》を最後に振らせて」
PL達「いいよ」
KP「(シークレットダイスを振った直後)凄えな、嘘はねえよ」
猫「ここでの出目は信用してるよ? だってここ最後(終盤)だもの」
[メイン] : sccb (1D100) > 7
[メイン] : sccb (1D100) > 7
KP「おかしくない? 何で7が2つも出るの?」
PL達「仲良しーーー!!」

*****

【こういう言葉に互いの関係性を感じられて喜ぶ猫(なお戦闘中)】
葵『自分一人だけだったらともかく、あいつまで手に負えるか!』
葵『おい死んでないよな!? 悪いがそっちに構ってる余裕はないからな!』

*****

【運命のd10/d100ロール】
猫「あめちゃん、私に力を……!」
草加 葵 : CCB<=45 SANチェック (1D100<=45) > 2 > 決定的成功/スペシャ
???「つっっっよ」

*****

【最後に】
NPC『……おはようございます』
霧原『もし重たくなったら、半分くらい私も背負うからね』
葵『その言葉が重いってことにそろそろお前は気づくべきだ』
NPC『犬も食わないゲテモノですね』

*****

【セッション終了後、あめちゃんに怒られることになった葵君】
猫「あめちゃん何て言います?」
KP「4万字も書けないです、とだけ」

*****

こうして2日間、約9時間に及ぶセッションは無事に終了! お疲れ様でした!!

ギミックを読み違えていないかどうか猫の頭がパンクしかけて霧原ちゃんが情報を整理してくれたり自身のSAN値の扱いをどうするか考えたりと散々悩みましたが、無事に踏破できて本当に良かったです。彼らなりの最善を目指して駆け抜けることができました。

また、ダイスの出目次第で窮地に追いやられる状況下での葵君の出目が強いのなんの。結果的には10C4Fの大荒れでしたが、肝心なところは決して外さないのが彼の良いところです。セッション終了後、《回避》と《聞き耳》が成長したのも大きいですね。あめちゃんには心配をかけてしまいましたが、何とか今回も生き延びたので許してください。

なお、かすみちゃんのRPがいっぱい聞けて個人的にはとても満足です。本当はかすみちゃんとの掛け合いを短編にしようと思ったのですが、それをしているといつまでもブログを更新できそうになかったので一旦諦めます。ただ、KPの計らいもあって、またの機会は意外とすぐにありそうです。引き続き、どうぞよろしくお願いします。

 

2023年7月20日・7月21日・8月30日・8月31日「永き夜の日廻り」透山シロ様作

KP:イルハ/PL:猫・トト丸/PC:草加葵・霧原かすみ(両名私立探偵)

一言:交渉RPで大惨事

KPとPL2人もとい草加探偵事務所コンビファンによるセッション第2弾。草加探偵事務所に調査の依頼が舞い込んできたので、霧原ちゃんと二人揃ってバイクに乗って出かけました。

*****

【《運転(バイク)》のファンブルを何とか乗り越えて】
猫「えっ……もう一度振らないと、駄目……?」
CCB<=60 判定【運転(バイク)】 (1D100<=60) > 97 > 致命的失敗
猫「だから言ったのにーーー!!!」
KP「もう1シナリオ分の熱量を消費したような気がする」

*****

初手《運転(バイク)》ファンブルで危うく死にかけましたが、再度の《幸運》によって難を逃れて無事に現場に到着。怪しいものがないかどうか確認してみると、何やら不思議な物体が墜ちていました。何となく嫌な予感がしたので試しに《クトゥルフ神話技能》を振ってみればあら正解。葵君もかつて見覚えがある物体でした。

*****

【嫌な予感、的中】
猫「あああああああ当たっちゃったーーーー!!!」
トト丸「プレイヤーが発狂しているんですけど」

*****

その直後、気がつけば向日葵畑の中で目を覚ます二人。「廻村」と呼ばれる昭和時代の雰囲気が漂う村を探索しながら、村の謎に迫っていきました。
途中、霧原ちゃんが葵君の精神的負担等を鑑みて探索を一手に引き受けてくれました。葵君としては大分心配ではありましたが、葵君は葵君で慣れない機械修理に取り組むことにしました。

*****

【社の屋根付近に謎の印が】
猫「何もないです(技能失敗)」
トト丸「何もなかった(技能失敗)」
KP「くそったれめ。ギミックを一つ潰されたわ」

*****

【猫の世代に効く煽り】
???「ここにいるおじさんおばさんは(二つ折り携帯の使い方)分かるかな?」
???「分からないかなぁーー?」
猫「お? ここは切り取ってブログに載せたらいいのか??」

*****

【ようやく帰還手段が見つかったと思ったら】
KP「君全部覚えてる呪文なんだもん」

*****

【一人で裏の廻村の探索をする霧原ちゃん】
KP「そろそろファンブルするだろ? しとけって」
CCB<=98 【目星】 (1D100<=98) > 2 > 決定的成功/スペシャ
トト丸「クリティカルしていくーーー」

*****

【以前のセッションが一ヶ月前だったので記憶が朧気】
トト丸「いやこの話前回やったよ!?」
KP「えぇ……?」
猫「こんなメモが残ってました(資料を提示)」
KP「じゃあやったのか」
トト丸「怖ぇーーーー!! 俺だけしか知らない記憶があるのかと思ったーー!!」

*****

【交渉にあたり情報が欲しかったので】
猫「《心理学》振りたいです。彼女の現状の精神状況を知りたいです」
KP「幾つだっけ」
猫「64です」
トト丸「絶妙な数値……」
猫「でしょーー? もっと褒めてくださいーー!」

*****

【猫がやらかした瞬間】
葵『もしお前らがここから出たいって言うなら、俺達と一緒に返してやってもいい』
ハヤ『……そう。それならいいわ。私には別のやり方があるから』

*****

【大失敗したツケはダイスでゴリ押す】
KP「交渉の場に立ってくださいよ」
猫「分かりましたよーーー(技能成功)」

*****

【これが御手本の交渉RP】
霧原『オトヤ君はあなたとずっといたいそうなんです。私はそれを叶えてあげたいと思っています』

*****

一ヶ月振りのRPだったこともありますが、《心理学》にクリティカルして「この言い方をするのは避けたほうがいい」と分かっていたにも関わらず、反射的に喋ってしまいました。喋った直後にやらかしたことを理解した猫です。葵君のRPに慣れすぎた結果がこれだよ……霧原ちゃんに呆れられつつも仲介してもらわなければ詰む寸前でした。何とか二人がかりで交渉し、こちら側から提案した帰還方法で了承してもらいました。良かった~~~~~。ハイ,スミマセンデシタ。

それにしても「人間の血液が必要」という部分でNGを食らうと思ってはいなくて笑いました。まさかそんなところに落とし穴があるとは……。

こうして、NPC数名を連れて無事に生還を果たした二人でした。霧原ちゃんの優秀さに改めて舌を巻くセッションとなりました。彼女が唯一まともに成功しない《クトゥルフ神話技能》を見事に成功させ、呪文について説明することになった葵君は無事に魔術師ポジに収まりました。お前はそれでいいのか。

葵『お前が連れて行くって言ったんだろ。自分の言ったことには責任取れよ、霧原』

まさかこんな言葉を葵君から言うことになるとは思いませんでしたが、それはそれとしてNPC達が人間らしい生活ができるように彼は裏で手を回すのでしょう。

x.com

(ちなみに、本セッション後の葵君の独白SSはこちらとなります。)

夏らしくて味わい深いシナリオに参加できて楽しかったです! KPのイルハさん、PLのトト丸さんに改めて御礼申し上げます。

 

2023年8月5日「エルズ・コール」こりかん様作

KP:ぴー/PL:猫・ツキナミ・テル坊・れいらん/PC:八戸弥代生・本山光太郎・的場潤・五月明光(全員高校一年生)

一言:引き摺りました。

待ちに待った続編に参加できることになりました。前作「ネームレス・カルト」に参加したのが約2年半前とあって猫のやる気も一入。このセッションに向けて新規高校生探索者こと八戸ちゃんを作成しました。《精神分析》が必要とのことだったので、いつものメンバーで乗り込みました。なお、例の如くぴーさんからセッション時のメモを戴き、自分が書いた分も合わせてまとめました。KPとしての処理や進行等があったにも関わらずご助力いただき、本当にありがとうございます。

*****

【一言で自探索者紹介】
れいらん「ギャルです」
テル坊「チャラ男です」
猫「理系のメガネ女子です」
ツキナミ「異世界転生できませんでした」

*****

【KP「メモを取ることを推奨します」】
れいらん「やべえメモ取らなきゃ」
ツキナミ「メモーーー??」
猫「今日は真面目に取ろう」

*****

【担任の先生に心当たりしかない】
猫「キャサリン先生だーーー!」
キャサリン『夏だーーー! 夏休みだーーー!!』

*****

【飛馬市の地理を確認した直後】
れいらん「そうか。で、スポ●チャどこにある?」

*****

NPCの処理に困惑するKP】
KP「またガバるわけにはいかない」
ツキナミ「世界はガバでできているんだ」
*****

【謎の廃墟までやって来た】
KP「犯人は現場に帰ってくる」
猫「私達犯人だったんですか??」
れいらん「俺が殺した」
テル坊「お前だったのか」
ツキナミ「事件は現場で起こってるんですよ」

*****

【廃墟に隠された秘密】
れいらん「ひょっとして、この家自体がモノ食ってる……?」
テル坊「そうはならんやろ」

*****

【何故か《聞き耳》が成功しない】
猫「古のムーブさああああーーー!?(扉に《聞き耳》を振るも失敗が続く)」
PL達「(《聞き耳》)80と70だぞ??」
KP「そんなことあるぅ??」

*****

【未通過のイベントがあったらしい】
KP「ちょっとガバがありまして……一旦夜にしていいですか」
KP「本山さんがヘビに襲われますね」
PL達「えええええええええええ!??」
ツキナミ「KP、ボーナスダイスを付けてください!!」
PL達「それはそう」
PL達「あまりにも酷いガバ」

*****

【やめろKP。それは猫に効く】
KP「『傀逅』の二人と小鳥遊君と御舟さんで高ロスシナリオ回りますかね」
猫「うわあああああああ!!!」

*****

【某NPCから得られる情報が助かる】
???「有能。動けるデブだ」
KP「今罵詈雑言が入ったぞ」
???「動けるデブだからいいだろ」

*****

【一時的狂気になった八戸ちゃん】
猫「スマホ食べます。もぐもぐ」
八戸『スマホさん取らないでください』
猫「(取り上げられたので)自分のスマホを取り出して食べます」
八戸『何で取るの。返してくださいよ』

*****

【つまり探索者=化物(?)】
ツキナミ「化物には俺が行く!」
れいらん「化物には化物をぶつけるんだよぉ!」
猫「いつから化物になったんだ……?」

*****

【ダイス目次第でNPCの生死が左右される瞬間】
3人「がんばれ♡ がんばれ♡」
猫・ツキナミ「こういう時のダイスは駄目なんだって!!」
KP「気楽な三人で煽り散らかしてる」

*****

【秘匿情報を開示できないツキナミさん】
ツキナミ「んごごおおおおおおお」
れいらん「悶えている……」
ツキナミさん「誰か俺を助けてくれ……」

*****

【ダイス目次第で(以下略)】
猫「もしかして二度目の《精神分析》!?」
3人「がんばれ♡ がんばれ♡」
れいらん「恨むならNPCを恨め」
NPC『僕には……女の子を殴ることはできない……っ!』

*****

【煽り対象はKPに移行】
PL達「KPびびってる、ヘイッ! ヘイッ! ヘイッ!」
KP「お前ら覚えてろよ」

*****

【何やかんや決断するのに1時間以上費やしました】
PL「○○○(某人物)に(粉を)3分の5かけま……すぅ??」
KP「必死に本を見てます」
猫「KPも(処理が)分からないのは困るのでは??」

*****

序盤から中盤までやりたいRPを遠慮なく詰め込むことができました。終盤では一転、重要な決断を強いられる怒濤のシリアスにも関わらず、これはこれでとPL達のRPやら発言やら出目やらが暴走しました。

もちろん、肝心な部分は四人で話し合った末決断したのですが、結果としてはノーマルエンドで終了と相成りました。お疲れ様でした! エンディング描写後、五月さんは屋上から飛び降り自殺を図り、本山君は学校に来なくなってしまいました。

猫自身、NPCの少女を救えなかったことは大きな衝撃でしたが、エンディング後のPC達の行動にこそ大きな衝撃を受けました。猫が落ち着いて感想を書けるようになるまでに一ヶ月近くを要しましたが、セッション終了後はしばらく声にならない唸り声しか上げられず、深夜まで感情を消化できないまま個室に籠もったとか。

あの「選択」の後、八戸ちゃんがどのような生活を送るのか……それを考えると今でも胸が痛みます。それでも、猫がクトゥルフ神話TRPGを続けていられるのは、これまで体験したセッションの積み重ねがあったからと、ツキナミさんが「傷口が閉じた後に開けるのは良くないですよ」と速攻で次回のセッションに向けて新規探索者を作成する姿を見たからです。有り難いことです。

こうして、猫は懲りずに地獄の門をまたも開けるのです。次回以降もよろしくお願いします。

猫がTRPG歴5周年を迎えたので振り返ってみたら、こうなった。

2017年8月19日から早くも5年の月日が経ちました。おかげさまで、1826日という時間の中でTRPGのプレイヤーを120回、キーパー(ゲームマスター)を143回経験させていただき、16本の自作CoCシナリオを作ることができました。それもこれも、これまで関わった全ての皆さんのおかげです。

そこで今回は【5周年記念記事】と称して、

①これまで体験したTRPGの振り返り

②探索者達のイラストに関するコメント

③お知らせ

以上、三つの内容を書き記したいと思います。

猫が描いたTRPG歴5周年記念イラスト。トレスお借りしました!

 

*****

 

①これまで体験したTRPGの振り返り

以下、初めて経験したことや特に記憶に残っていることに焦点を当てて、猫のTRPG歴を振り返っていきます。いろんなことがありすぎて書けなかったことも多いですが、その点はご愛敬ということで。

【0〜1年目】

・ごんずい様作「知を孕む母よ」で初めて、クトゥルフ神話TRPGにプレイヤーとして参加。何も分からなかったが、とても楽しかった経験を得る。
・半年間動画を見続けて何となく知識を得る。特に、ひまつぶし卓様の「闇をゆく者達の宴」(https://m.youtube.com/watch?v=T8CIaZgmZjQ)、ユーガタ様作の「幾年のこひ」(https://m.youtube.com/watch?v=VNVsJvSyAnA)、ふかづめ様の単発ゆるふわ系CoCリプレイシリーズ(https://sp.nicovideo.jp/watch/sm29481831)は穴が開くほど見た。
・DAISUKE様作「天上の籠」で二度目のプレイヤー体験。メモを残していたおかげで何とかうまくいった。猫の自信につながる。
・「キーパーが見つからないなら自分でキーパーをすればいいじゃないか」精神で、泥紳士様作「毒入りスープ」で初めて、クトゥルフ神話TRPGでキーパーを務める。最推し探索者ことミフネ・ムレーヌに出会う。
・名残雪様作「対成す悪夢」にプレイヤーとして参加する。初めてTRPGで泣く。
・すしさんにお声がけいただき、異文化交流卓がC94で発行する「イマジナリーセカンド」に、拙作CoCシナリオ第1作目「紅葉の館」を寄稿。
・2018年8月18日時点で、CoCシナリオを4作書き上げる(第2作目「深淵図書館」、第3作目「雪が舞い上がった夜」、第4作目「泡沫の行方」)
・2018年8月18日時点で、プレイヤー10回、キーパー28回を経験。

【1〜2年目】

・むつー様作「壊胎」にプレイヤーとして参加。TRPGで初めて徹夜をする。
・逸様作「この中に一人無課金がいる」で初めてインセインにプレイヤーとして参加。
・翅繭様作「Xday」でキーパーを務める。1ラウンドで5回振れたはずの戦闘技能が5ラウンド連続で失敗または回避される。
・某所にて行われた「異文化交流卓のTRPGフェス#1」に参加。手塚ユキア様作「EXIT ~自宅から出られない?!~」で初めて、オフラインでのキーパーを務める。
・にこいち様作「オートマタは星に願う。」にプレイヤーとして参加。キーパーの温情もあってAエンドで終了。草加翡翠と出会う。短編「シーライトの希い」を執筆。
・ma34様作「沼男は誰だ?」でキーパーを務める。円堂シオリが誕生。
・流音様作「人間観察日記」でキーパーを務める。プレイヤー共々号泣する。
・拙作「いつか死に逝く貴方に」でキーパーを務める。対ミフネ ・ムレーヌ用のシナリオを体験してもらう。
・某所にてTRPG合宿に参加。拙作「緑の流星(未完成版)」でキーパーを務める。
・拙作「空の果て、願いの在処」でキーパーを務める。対小鳥遊悠用のシナリオを体験してもらう。
・仮想卓「永久の花束を、君に」を執筆。
・2019年8月18日時点で、CoCシナリオをさらに5作書き上げる(第5作目「徒桜の一夜」、第6作目「汝の隣人を愛せよ」、第7作目「いつか死に逝く貴方に」、第9作目「空の果て、願いの在処」、第10作目「永久の花束を、君に」)
・2019年8月18日時点で、さらにプレイヤー44回、キーパー46回を経験。

**

【2〜3年目】

・置物様作「スクワレルモノ」にプレイヤーとして参加。後の草加あめに出会う。短編「葵君、草加探偵事務所を発つ」を執筆。
・むつー様作「傀逅」でキーパーを務める。プレイヤーを泣かせる。
・置物様作「スクワレヌモノ」にプレイヤーとして参加。草加あめが目を覚さなくなる。
・もすい。様作「ネームレス・カルト」にプレイヤーとして参加。久々に徹夜をする。
・拙作「虚像の証明」「虚構の境界」でキーパーを務める。対御剣暁・白鷺圭吾用のシナリオを体験してもらう。
・マァム様作「亞書」で初めて、オフラインでプレイヤーとして参加。作者様直々に回していただく。
・色猫様作「白の囚人」にプレイヤーとして参加。プレイヤーとして探索者(藤咲澪)を初めてロストさせる。
・なんとかかんとか様作「メイキン・ウーピーは東京駅で恋をする」で初めて、大正クトゥルフ神話TRPGにプレイヤーとして参加。
・ぴゃん様作「グラスバレヱ」で初めて、キャンペーンシナリオにプレイヤーとして参加。
・「このタケノコに美味しさを」で初めて、この素晴らしい世界に祝福を! TRPGをプレイヤーとして参加。
Twitterに掲載した文面が好評だったため、拙作「そうだ、お酒飲もう。」を執筆。
アカツキシマ様作「いあ! いあ! ふぁんとむ★すとらぐる」で初めて、クトゥルフ神話TRPG第7版をプレイヤーとして参加。
・ぴゃん様作「超人五輪」にプレイヤーとして参加。作者様直々に回していただく。
クトゥルフ神話TRPGに関するクイズ企画「狂譚祭」を実施。
・2020年8月18日時点で、CoCシナリオをさらに5作書き上げる(第8作「緑の流星」、第11作目「蒐集者達の狂売会」、第12作目「虚像の証明」、第13作目「虚構の境界」、第14作目「そうだ、お酒飲もう。」)
・2020年8月18日時点で、さらにプレイヤー30回、キーパー28回を経験。

***

【3〜4年目】

・置物様作「Till death do us part.」にプレイヤーとして参加。セッション終了後に号泣。
・「銀剣のステラナイツ」を初めてプレイヤーとして参加。
・ぴゃん様作「最強大皇」でキーパーを務める。恥も外聞も捨てる覚悟を決めた。
・ひげ様作「あなたを殺すための物語」、および蒼鬼灯様作「君の人生に祝福を 君のこれからに幸よあれ」にプレイヤーとして参加。草加葵が失踪する。
・ディズム様作「カタシロ」にプレイヤーとして参加。初めてYouTubeにセッションの記録が投稿される(https://www.youtube.com/watch?v=BYIVuhHA6Uk&list=LL&index=244&t=49s
・角刈りジョニー様作「誰がロックを殺すのか」にプレイヤーとして参加。バンドグループ「astera」の名付け親になる。
・れいらん様主催「探索者天下一武道会in羽星市」に参加。ミフネ・ムレーヌのダイスを代理で振り、3位入賞に貢献。
・毛玉(青)様作「未完成漂流記」にプレイヤーとして参加。初めて、他のプレイヤーのRPを聞いて泣く。
・caname*mm様作「四人の令嬢と執事たち」で初めて、マーダーミステリーをプレイヤーとして参加。無事に目的を達成した。
・もすい。様作「オトギバラシ」で初めて、エモクロアTRPGをプレイヤーとして参加。PvPに破れる。
クトゥルフ神話TRPGに関するクイズ企画「狂譚祭2nd」を実施。
・2021年8月18日時点で、さらにプレイヤー21回、キーパー23回を経験。

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【4〜5年目】

・七篠K様作「カノヨ街」にプレイヤーとして参加する。ココフォリアの真髄を垣間見た気がする。
・自探索者本「猫探集」を期間限定で頒布。
・拙作「やっぱり、お酒飲もう。」を執筆。
・ゴブリンハウス様作「勇者が死ぬまでは。」で初めて、マーダーミステリーのゲームマスターを務める。
・のれん様主催「第二回 探索者武道会」にプレイヤーとして参加。ファンブラーの本領を発揮する。
・植木蜂様作「HELLO HERO」にプレイヤーとして参加。キャンペーンシナリオならではの濃厚な世界観を味わった。
草加あめが目を覚ます。短編「2019.12.08→2022.04.08」を執筆。
・「全国学生探索者最強決定戦」を企画し、キーパーを務める。総勢10名による学生探索者のトーナメント戦の末、榊透が優勝する。
・イルハ様作「シンドウノマド」にプレイヤーとして参加。草加葵と草加あめが再会する。
・拙作「海の藍にはまだ遠く」でキーパーを務める。対霧原かすみ用のシナリオを体験してもらう。
・2022年8月18日時点で、CoCシナリオをさらに2作書き上げる(第15作目「やっぱり、お酒飲もう。」、第16作目「海の藍にはまだ遠く」)
・2022年8月18日時点で、さらにプレイヤー15回、キーパー18回を経験。

*****

以上、こうしてまとめてみると非常に有意義かつ濃密な時間でした。学生時代から続けていたポケモン対戦から離れた一方で、こうして「TRPG」という新たな土壌と出会い、多くの方々と交流する機会が得られたことを嬉しく思います。

 

 

②探索者達のイラストに関するコメント

この度、5周年記念絵(スチル絵)として何名かの絵師様にskebを用いて依頼を出させていただきました。拙い文章や細やかな資料しか提供できなかったにも関わらず引き受けてくださり、本当にありがとうございました!!

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クトゥルフ神話TRPGに興味をもつきっかけとなった動画「闇をゆく者達の宴」に携わっていた楠木様に、猫がクトゥルフ神話TRPGで初めて作成した探索者である草加怜と、彼に助けられた少女こと草加翡翠を描いていただきました。

(当たり前ですが、ひまつぶし卓のシナリオ集は全巻購入済です。ただし、「蠢く島」と「雪の降る夜に」だけは踏破せずに読了しました。いつかKPとして回すのがクトゥルフ神話TRPG人生の夢の一つです!)

なお、納品メールが届いたことに気付いた猫はリアルで飛び上がり、イラストを見た時には発狂して近くにいた人を驚かせました。その節は反省しています……。

怜さんの優しそうな表情や翡翠ちゃんの幸せそうな表情、翡翠ちゃんからグイッと迫る構図、二人の服装に至るまでどれも素晴らしいのはもちろんですが、手前に広がっている(恐らく翡翠ちゃんの手作り)料理には度肝を抜かされました。「何でこんなに(二人への)理解度が高いんだ……!?」と思って参考資料を確認したら、怜さんと翡翠ちゃんについてまとめた「猫探集」の該当ページを送っていたことに気付いて青ざめました。推しの神絵師に何てものを送ってるんだ!? ただ、お陰さまでキャラクターの解像度が高くて心の中で何度も拝んでおります。心の底から感謝いたします。

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  • 草加葵&草加あめ(イラスト:落槻あれれ様作)

同人誌「Ego Renatus」をお見かけして以来推している落槻あれれ様に、数年間猫の情緒を狂わせた探索者こと草加葵と、彼の生きる理由であり大切な人である草加あめを描いていただきました。

(「悪役令嬢はオジサマに夢中です」の原作を読破し、連載中のWeb更新を待ちながらコミラカイズの単行本も購入しました。新刊も楽しみにしています!)

なお、納品メールに気付いた際、咄嗟に「仕事が終わって家に着いてから見よう!」と心に決めて無敵状態で仕事を終わらせ、自宅でイラストを見た後に15分ほど変な声を出し続けました。最初の数分間はガチ泣きしたとか何とか。すぐにパソコンのデスクトップ画面に設定したのですが、あまりの尊さに作業が進まないです助けてください。

真っ先に目に入ったのが中央に位置するあめちゃんの笑顔。その隣で穏やかに微笑む葵君の姿。こんな素晴らしいイラストを見たら猫が絶叫しないはずがないんですよ……「あめちゃんがこんなに幸せそうに笑ってるんですが!?」と、脳内猫が尊さのあまり死にかけました。恋人繋ぎも最高ですが、何よりも構図が完璧です。資料や説明が足りなかったのではと不安でしたが、そんな素人猫の心配をものともしないプロの手腕を見せていただきました。

なお、雑草卓CoCシナリオ「海の藍にはまだ遠く」のエンディングに合うと思い、セッションスチルとして使用しました。音楽と合わせるとまた一味違って良いんですよね……。

以前、勇気を出してskebの依頼を出した際は想像の数倍以上に素晴らしいイラストを描いていただけたので、機会があればまたお願いしようと心に決めていました。連載中でご多忙にも関わらず依頼を出して申し訳ありません。今回もありがとうございました!

*****

  • ミフネ・ムレーヌ&円堂シオリ(イラスト:ふかづめ様)

 f:id:leafiness:20221019001053p:image

初めてクトゥルフ神話TRPGを体験した「知を孕む母よ」の作者にして、単発ゆるふわ系CoCリプレイシリーズの製作者のふかづめ様(ごんずい様)に、私の最推し探索者であるミフネ・ムレーヌ(PLツキナミさん)と、彼が助けた女性こと円堂シオリを描いていただきました。

(ふかづめ様のpixiv作品も好きですが、最近はソフトウェアトーク劇場とVOCALOID劇場も視聴しています。いつも投稿ありがとうございます。引き続き応援しています)

『納品されました』というメールを見た直後に「駄目だ! 気になって今日はもう仕事にならない!!」と全ての仕事を放り投げて帰宅した後、「神絵師による推しの絵」という夢のような一枚を拝見いたしました。「もしもミフネさんをふかづめさんに描いていただけたなら絵柄が合うんだろうな」と前々から考えていたのですが、そんな猫の夢を叶えてくださり感謝申し上げます。

ミフネさんの飄々とした悪そうな笑顔と格好いい私服(タートルネックって最高だと思うんですよ)、おまけに手袋まで填めてくださって猫は狂喜乱舞しております。控えめに言って最高です。未だに直視できないくらいには素敵です。今日は推しの新たな魅力が花開いた記念日にします。

一方、シオリさんの方も「淡々とした風貌で子供っぽさが残る表情」に「未亡人感がある」という、二律背反のような説明を両立する絶妙な表情を描いてくださり、素晴らしいの一言しかありません。本当にありがとうございました!

そして、この場をお借りして、探索者を拝借することを快諾してくださったツキナミさんにも感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

③お知らせ

TRPG歴5年という記念すべき時期に合わせて、一つ告知をさせていただきます。

「猫探集」第2弾を頒布します!! 現在、鋭意執筆中!!

・頒布価格未定(送料込みで935円の予定)

・頒布開始は2022年10月頃を予定

・表紙カラー/本文白黒/B5サイズ/全28ページ

・猫の探索者全48名中、第1弾を除いた10名の設定資料を収録

 ●全身絵4名(琴乃葉奏・煽堂蓮・草加隼人・洋見大地)

 ●上半身絵6名(草加深緑・星名貞弘・西原黎・星宮昌・安達縁・内海雛子)

・ななむーん(@Nanamoon_776 )氏による書き下ろしイラストを収録

詳細は後日改めてTwitter上で告知します!

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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

5年目にもなると、さすがに「初心者」「素人」と名乗ると怒られそうな年です。何も考えなくてよかった頃とは違い、さまざまな考え方や価値観を知った上で、楽しい時間を共有する方法を模索する日々です。リアルの仕事は多忙を極めていますが、TRPGへの熱意は留まるところを知りません。同卓する皆様におかれましては、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ざっそうを愛する猫

短編「2019.12.08→2022.04.08」後書き

※注意※

これは短編「2019.12.08→2022.04.08」の後書きとなります。先に本編を読んでからお楽しみください。なお、後半は過去に書いたふせったーのまとめとなります。

 

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苦節852日。28ヶ月を経て、遂に草加あめが目を覚ましました。この日をどれだけ待ちわびていたことでしょう。今日が出勤日でなければ、猫は涙で枕を濡らしていたかもしれません。

思い起こせば2019年12月8日。当時はまだ新型コロナウイルス感染症の影響もほとんどなく、5回目のABC東京オフ(ボードゲーム交流会)が開催された日でした。解散後にオンラインセッションが行われると聞いて特急を使って家路を急ぎ、卓の準備をしたことを今でもよく覚えています。そして猫はその卓で、クトゥルフ神話TRPG人生最大の失敗をしてしまったのでした。

同卓してくださったKPやPLの方々に何らかの非があったわけではありません。提示された情報を読み間違え、判断を誤った責は猫にあります。だからこそ悔しくて、辛かった。

普段「探索者が選択してどんな結末を迎えたとしても後悔しないようにする」ことを信条にしている猫ですが、自探索者のロストならいざ知らず、懇意にしていたNPC(当時「草加あめ」は探索者扱いではなかった)が半永久的に目を覚まさない事態に衝撃を受け、リアルの仕事に影響が出るほど落ち込みました。

そんな状態の猫にKPから提示された温情が「最長で28ヶ月」というものでした。シナリオの展開上、最後に振ったダイスの出目で決定した数値です。それを了承した猫は、後日談を作成して気持ちを整理するとともに「草加葵」という探索者の方向性を決め、待つことを決めたのでした。

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28ヶ月過ぎるのを待つだけとはいえ、猫にとって決して楽な時間ではありませんでした。時間が経つごとに私の頭の中の妄想は膨らんだり縮んだりと、二人の幸せな未来を考えるたびに心穏やかではいられず、何度も悶え苦しみました。反動として、絵師様にイラストを描いていただく度に過度な反応を示すようになったとか何とか。

また、私の中にいる「草加葵」の形は変化し続けました。そして、いくつかのセッションを経た末、自死して蘇ったかと思えば、人間の体を譲り渡して失踪することに。紆余曲折すぎる。

一方で、28ヶ月待って良かったと思うこともありました。「28ヶ月」というのは、当時の猫が数年に渡って任されていた大きな仕事が終わった後のことを指していました。それほどの間目が覚めない事実に驚くとともに、「仕事をきちんと完遂させたらあめちゃんに会える」と前向きに考えるようになりました。超過勤務や深夜労働に苛まれても、28ヶ月後のことを考えれば生きる希望が生まれました。今思えば、大きな仕事をやり遂げられた原動力の一つになったと思います。

さらに、「草加葵がロスト・失踪した」とTwitter上で報告した際、多くの方々からイラストや短編などで反応をいただきました。今となっては猫の探索者も40人近くいるのですが、その中でも草加葵は作品をいただくことが多い探索者です。感謝の念に絶えません。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。こうしてこの日を迎えられたのも、一緒にクトゥルフ神話TRPGをプレイしてくださる皆さんがいたからこそです。未だに飽きることなく続けております。

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誰にも気づかれていないと思うので打ち明けるのですが、草加あめの地の文は「小学生で履修する常用漢字だけ使う(常用漢字でも、難しそうな単語はなるべく漢字を使わない。ただし固有名詞を除く)縛り」をしています。そのため、地の文で漢字を使う度に逐一調べる羽目になりました。めちゃくちゃ骨が折れています。

今回の短編では、草加あめと草加葵に起こっている「すれ違い」を描きたいと考えていました。ただ、草加あめの思考を読み解くのに時間がかかりました。もう一人のPLであるイルハさんとの雑談会話を思い出しつつ、途中経過の文章を送って解釈違いになっていないか確認してもらって導き出した彼女の思考は、「何で葵さんが行方不明になっているか分からない」「でも、自分が二年も寝ていたせいで葵さんに迷惑をかけてしまった。嫌われていたらどうしよう」「もし謝って許してもらえたら、また一緒に生活したい」というものでした。草加葵へ向けられた全幅の信頼が窺えます。

一方で、二年以上神話事象に巻き込まれた末に命を落とし、探索者の真理に至った草加葵の思考は、「あめの目が覚めた以上、何度も死んだ身である自分が生きている意味も道理もない」「自分が側にいることであめを神話事象に巻き込むくらいなら、命なんて惜しくはない」というものでした。自分で書きながらおかしな話ですが、ここまで綺麗なすれ違いを見たことがありません。

そんなすれ違いを少しでも解消する方向に導くために、ツキナミさんとトト丸さんに台詞の提供を依頼しました。お二人が快諾してくださったおかげで、こうして短編を書くことができました。本当にありがとうございます。

なお、草加あめver.が約3000字、草加葵ver.が約6000字。計10000字以内なので短編ですね!!(大声)

そして、今回の短編の挿絵として、人生で初めてのデジタル画に挑戦しました。「この絵の存在だけは誰にも言わずに一人で完遂してみせる」と意気込み、フリーのトレス画を探したり、アイビスペイントの使い方を動画で見て勉強したりしました。正直、短編作成よりもイラストの方に時間をかけた気がします。途中、友人のななむーんさんに泣きついて色の塗り方や背景の入れ方を教えてもらい、ようやく完成までこぎ着けました。

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(なお、上の画像は、完成したイラストから背景とベースカラーのレイヤーを抜いたものです。ペン書きと影だけで意外と雰囲気が出ていてビックリしました。結構気に入っています)

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実は、一年近く前から「草加あめの目が覚めたら、草加葵共々(1PL2PCの)オリシに行きましょう」という有難い提案をいただいています。どう転がっても地獄が広がっている予感しかしません。SAN値も低いので、このオリシを踏破するまで草加葵は積極的にセッションに持っていかない方針です。ただし、探索者となってしまった草加あめは別です。一回くらいRPの練習として連れていきたい所存。「可愛い子には旅をさせろ」と言いますので、猫は血涙を流しながら見届けます。

また、今回の機会に合わせて、草加葵及び草加あめの新規立ち絵をななむーんさん(@Nanamoon_776)に描いていただきました。草加葵のイラストは「猫探集」の依頼前から何度も打ち合わせを行い、互いの趣味を詰め込んだ思い入れのあるイラストです。一方、草加あめのイラストは今年3月末に依頼して急遽描いていただいたのにハイクオリティとなった素晴らしいイラストです。改めて、本当にありがとうございます。

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今後とも彼らの行く末を温かく見守っていただければ幸いです。

最後にひとつだけ。「あめちゃん、おはよう! 待ってたよ」

 

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以下、852日間の中で猫が書いた、草加葵・草加あめに関するふせったーのまとめです。

 

(1)「スクワレヌモノ」後日談SS 草加葵君の今後について(2019.12.09)https://fusetter.com/tw/wugnz

この短編をきっかけに、草加葵の方向性を決定しました。その後、彼は草加あめを助けるために何度かのセッションを乗り越え、奔走していくことになります。猫もその間、彼女のことを忘れないように、二人の行く末を想像したりSSを書いたりしていました。

(2)宮沢よだか様作KPレスシナリオ「びょういんにいきましょう」リプレイ(2020.06.14)https://fusetter.com/tw/FyPdTxRFk

草加葵をKPレスシナリオに連れて行った際、彼のことを語る上で草加あめという存在が不可欠だったため、明言はしていないものの彼女のことを意識してまとめています。

(3)紅音様作「瑠璃色絵画」踏破記念SS(2020.07.08)https://fusetter.com/tw/NRTqvWsl

猫の中で印象に残っているシナリオの一つです。鞍馬さんのエンディング描写で少し救われたような気がしました。

(4)「葵君、授業参観に赴く」(2020.07.23)https://fusetter.com/tw/mVKM4INs

当時の自分が温かい夢に浸りたくてまとめた脳内プロット。そろそろ限界に近かったんだと思われます。これを書き上げる「いつか」は訪れるのか、今になっても予定は未定です。

(5)USB様作KPレスCoCシナリオ「最後の葬式」(2020.08.08)https://fusetter.com/tw/Bqa0Ktwb

草加葵が大好きな方々に囲まれ、濃厚なRPを堪能したセッションでした。草加あめと8ヶ月ぶりに会話ができて興奮したのをよく覚えています。この時の音源データは大切な記録です。

(6)色猫卓様「軋む籠」踏破SS(2021.01.17)https://fusetter.com/tw/WVHHHMna

短編を書かなかった半年間のうちに、猫の心の中にいる草加葵が少々変貌しているように感じていたので、それを何とか書き起こそうと努力した短編でした。当時の彼には、何かきっかけがあれば転がり落ちそうな危うさがあった気がします。

(7)今後の草加葵の扱い(2021.02.07)https://fusetter.com/tw/HyQbyIHM

そんな中、とあるシナリオで草加葵がロストしました。SAN0で自死しましたとも(RP楽しかったです)。その際、「探索者(≒自分)という存在が神話事象を引き寄せる」という認識を持つようになったのは、彼にとって大きな変化でした。

その後、KPと事前に約束していたとおり救済シナリオを回していただいて復活を遂げたのですが、簡単に生死を覆したくなかったため、次の週に踏破予定だった「カタシロ」が終わったら、草加あめの目が覚めるまで生死不明の扱いとすることに。

これをきっかけに草加葵は失踪。関係各位に衝撃を与えました。当時、たくさんの反響(イラストや短編)をいただき、猫もいい意味で驚きました。本当に有り難い話です。

(8)草加葵の失踪について(2021.02.10)https://fusetter.com/tw/JN7KCvd7

(9)「カタシロ」終盤の書き起こし(2021.02.22)https://fusetter.com/tw/JSHgpphq

「カタシロ」終了後、草加葵はしばらく探索者としてセッションに参加させないことにしました。彼の身体に変化が生じましたが、それも消息を絶つ動機の一つとなりました。

(10)「探索者天下一武道会in羽星市」後、失踪中の男の話。(2021.04.11)https://fusetter.com/tw/hkwBZoXm

「武道会はセッションではないのでセーフ」という謎理論に基づいて草加葵を持ち出した反動で書いた短編です。簡単に言えば我慢できなかった。この時に、我家さんには生存を確認されています。

(11)質疑応答的な短編(2021.04.29)https://fusetter.com/tw/KJHKDIcC

売り言葉に買い言葉で書く羽目になった、草加葵への質疑応答集。何故か8000字以上あります。途中で猫の方が根負けしそうになりました。失踪後の彼の深掘りができて、想像がさらに膨らんだので結果的には満足です。

(12)現在進行形で失踪している某自探索者について(2021.07.12https://fusetter.com/tw/XvdkplmE

出勤途中に降りてきた啓示を基にした「もう一度草加葵がSAN0になったら」という妄想。最近は特にPLの思うとおりに動かない彼ですが、PLの手を離れたらすぐにでも暴走しそうな雰囲気があって怖いです。

(13)にこいち(海月水母)様作「2PL←→1set」踏破記念SS。今の草加葵から霧原かすみへの所感。(2022.01.17)https://fusetter.com/tw/KTerACCp

目が覚めるまで残り僅かになった頃、霧原さんと掛け合いをしたいという欲に負けて草加葵を解禁したセッション後の短編。頭文字を縦に読んでも意味が通じるように一行の文字数を決めて書いた、実に面倒な縛りをした短編です。もう二度としないと思います。

(14)2022年エイプリル・フール「あめデレラ ーAmederellaー」まとめ(2022.04.02)https://fusetter.com/tw/RKfhcnBY

運命の日まであと数日となったエイプリル・フールネタのまとめ集。本来なら、今年は今回の短編に向けた準備(主にイラストを描くこと)をする予定でしたが、前日に思い浮かんでしまったネタを消化するために執筆。ついでに、今回の予告も兼ねようと思って、今回の短編で書いた最初の数文を最後に出しています。「寝ている間、あめちゃんにはこんな感じの温かい夢を見ててほしい」と思った短編でもあります。

余談ですが、草加あめが目を覚まさなくなる前に書いた短編「葵君、草加探偵事務所を発つ」に登場している探索者は全員出そうと目論んでいました。

こうして並べてみると結構書いていますね……。我ながら葵君大好きすぎでは??